ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ   作:ゴロリコン

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VSターレス軍団 後編

 それぞれが散らばり、戦闘を開始するベジータ軍団とターレス軍団。まずは悟飯とレズン、ラカセイの戦いが始まっていた。

 

「けっ、俺達の相手はこんなチビかよ。」

 

「何を!?そっちだってチビじゃないか!」

 

「なっ、このガキ言ってはならねぇ事を!!」

 

「かかって来い!!僕だってお父さんやピッコロさん、ベジータさんに鍛えて貰ったんだ!!」

 

気を解放し、レズンとラカセイに向かって行く悟飯。二人も迎え撃つように気を解放すると左右に展開し、双子特有のコンビネーションで迎撃する。

 この二人は悟飯より戦闘経験が豊富で、神精樹を何度も食べてきた事で戦闘力も高い。以前までの悟飯なら、すぐにやられてしまっていただろう。だが、今押されているのは悟飯ではなく、レズンとラカセイの方だった。

 

「ば、バカな、なんだこのガキの強さは!?」

 

「いくらターレス様の同族だからって、こんなガキの何処にこんな力が!?ちぃ!!」

 

「効かないぞ、そんなヘナチョコ攻撃!!」

 

 同タイミングで高エネルギー波を放つレズンとラカセイ。しかし悟飯は纏めて片手で弾き飛ばすと、構わず二人に突撃。まずはレズンをアッパーカットで殴り飛ばし、そのまま回し蹴りをラカセイの首に叩き込んだ後、二人纏めて気弾を直撃させ、岩山に叩きつけた。

 

「く、クソッタレ!!こ、こいつ、あのドドリアとかいう奴より遥かにつえぇ…おいラカセイ!!」

 

「わかってる!!神精樹の実だ!!」

 

「あれは……そうはさせないぞ!!波ぁぁぁーーーっ!!!!」

 

「「!?」」

 

 二人がストックしていた神精樹の実を取り出したのを見た悟飯は、即座にかめはめ波を二人に向かって放った。咄嗟に二人は空中に離脱して難を逃れたが、その隙に悟飯は急接近し、二人の手に蹴りを入れると神精樹の実を吹っ飛ばし、すかさず気弾を打ち込んで実を二つとも消し炭にした。

 

「し、神精樹の実が!?」

 

「このチビ、なんて勿体無い事しやがる!!」

 

「あんな話聞かされて、食べさせたりするもんか!!魔閃光っ!!!!」

 

「ひっ!?ぎゃあああああ!!!!」

 

「こ、こんなチビにぃぃぃぃ!!!!」

 

 纏めて魔閃光に飲み込まれ、消し飛ばされるレズンとラカセイ。まずは二名、ターレス軍団から脱落者が出た。

 

 

 

 その頃、ピッコロはカカオの高速戦法に圧倒され、追い込まれつつあった。

 

「ちぃ……はぁっ!!」

 

 ピッコロは気を解放してカカオと距離を取ると、右手からエネルギー波を放った。だがカカオは全身に備えられたバーニアを全開にしてエネルギー波を回避すると、そのまま背後に回ってショルダータックルを背中に食らわせ、ピッコロを海に叩き落とすと、落下地点目掛けて極大のエネルギー弾を撃ち込み、直後大爆発が起きた。

 

 カカオはじっと海面を見つめていたが、しばらくしても何も浮かび上がって来ないのを見て、ピッコロの始末が完了したと判断し、相棒のダイーズの援護に向かおうと背を向けたが、その瞬間ピッコロが海面から飛び出して来た。

 

「ちっ、もう少し簡単に勝てると思っていたんだが、そう簡単にはいかんようだな。」

 

 舌打ちしながらそう呟くと、ピッコロは身に纏っていた重しを外し、海に放り捨てる。その瞬間、スカウターで計測出来るピッコロの戦闘力が大きく向上した。

 

「ここからは手加減無しだ。行くぞ!!」

 

 気を解放し、カカオへ突撃するピッコロ。先程よりもスピードが上がっている。だが、それでもまだ対応可能なレベルだ。カカオはそう判断し、ピッコロを迎え撃つべくバーニアを全開にして突撃する。

 だが、ピッコロと激突するかと思われた瞬間、ピッコロの姿がブレたかと思うと、その姿が消えてしまう。カカオは咄嗟に急停止し、周囲を油断無く見渡すが、何処にもピッコロの姿は見えなかった。

 

「ここだぁっ!!」

 

「ングッ!?」

 

 左斜め上の方向から急降下してきたピッコロが、カカオの首に跳び蹴りを叩き込む。カカオは吹っ飛ばされつつもバーニアを逆噴射して急停止しようとするが、その時には既にピッコロが目の前に迫っており、パンチのラッシュを食らわされた後、アッパーカットを顎に打ち込まれ、空中まで吹っ飛ばされる。

 

先程とは段違いの動きをするようになったピッコロに、カカオは内心動揺を隠せずにいた。このまま戦っても勝ち目はないと判断したカカオは距離を取るべくバーニアを全開にするが、ピッコロが伸ばした右腕によって左足首が掴まれてしまう。

 

「逃さんぞ!!トドメだ!!」

 

 カカオを引き寄せると、脇腹に蹴りを入れて地面に向けて吹っ飛ばすピッコロ。そして落下中のカカオに必殺の一撃を叩き込む。

 

「魔貫光殺砲っ!!」

 

 ピッコロの指から螺旋を纏ったエネルギー波が放たれた。気功波の中でも特に貫通力に優れたこの技は、カカオの眉間をあっさりと貫く事に成功する。当然、カカオは即死し、地面に激突した後は、そのまま永遠に動かなくなった。

 

 

 

 その頃、ナッパとダイーズも激闘を繰り広げて……はいなかった。激闘と言うより、一方的な蹂躙劇だからだ。当然、蹂躙されているのはダイーズである。

 

「うおりゃあっ!!」

 

「あっ、あ……ぎゃああああああああ!!!!」

 

 エネルギーを纏ったナッパの手刀を受け、右腕の肘から下が綺麗に両断され、絶叫するダイーズ。どうやらこの世界でナッパに腕を切られるのは天津飯ではなく彼のようだった。

 

「う、うぐぅ……な、何なんだこいつは!?つ、強過ぎる!!神精樹の実を食った事のない奴が、なんでこんなに強いんだ!?」

 

「はっ、てめぇ等みてぇなドーピング集団と一緒にするんじゃねぇよ。それに俺は強さで言うなら四番手だぜ?」

 

「よ、四番手!?貴様程の強さがあってもか!?」

 

「悔しいけど事実だぜ。カカロットとラディッツは素で俺以上な上、界王拳があるし、ベジータの奴はそんな二人が同時に挑んでもまるで相手にならねぇ強さだし……っと、これからくたばるてめぇにそんな話しても意味はねぇか。あばよ!!」

 

「ひっ!?や、やめろ!!」

 

「クンッ!!」

 

「た、ターレス様ぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 ナッパが中指と人差し指を突き出すと、ジャイアントストームが発動し、広範囲に渡って大爆発が起きる。その爆発に巻き込まれ、ダイーズは跡形も無く消し飛ばされた。

 

 

 

「くっ……こ、こいつ、強い!!」

 

 こちらではラディッツとアモンドが戦っていたが、ダイーズと同じくアモンドは圧倒されてばかりだった。

 

「中々やるようだが、その程度の実力では俺達には勝てん。観念するんだな。」

 

「それはどうかな!?」

 

「ん?ほう、それが神精樹の実とやらか。」

 

「そ、その通り!!これさえ食えば……うおおおおおおおお!!!!」

 

 神精樹の実を食らうアモンド。するとアモンドの筋肉が膨れ上がり、気が大幅に上昇した。

 

「ははははは!!これで形成逆転でっせい!!」

 

「なるほど、大したパワーアップだ。なら、俺の奥の手を見せてやろう。」

 

「奥の手?ここからどう逆転するって」

 

「はぁぁぁぁぁ!!界王拳っ!!!!」

 

 気を高めて行き、オーラを爆発させ、赤い気を纏うラディッツ。アモンドはスカウターに表示されるラディッツの戦闘力を見て、驚愕していた。

 

「せ、戦闘力15万、20万、30万、40……うおっ!?」

 

 40万を超えた辺りで、スカウターが限界を迎えて爆発してしまった。

 

「そんなバカな!?せ、戦闘力40万以上だと!?前に測ったターレス様のフルパワーを超えてやがる!!」

 

「何だ、散々ドーピングして来ておいてそれっぽっちの戦闘力だったのか?それでは不老不死になった所で、フリーザに勝つなど夢のまた夢だな。」

 

「ふ、フリーザってのはあんたより更に上だって言うのか……!?」

 

「当然だ。何せフリーザは、俺より遥かに強いベジータが自分とは次元の違う強さだと言うくらいだからな。貴様等がいつから神精樹の実とやらを食っているのか知らんが、長い事食ってその程度のパワーアップしか出来んのなら、後100年食い続けた所で勝つ事は不可能だろうよ。」

 

(あ、甘かった……!!お、俺達は、世界を舐め過ぎていた……!!)

 

「さぁ、無駄話はここまでだ。貴様に死をくれてやる!!行くぞ!!」

 

「た、ただでやられるか!!おおおおおお!!」

 

 気を全開にし、ラディッツへ殴り掛かるアモンド。しかしその拳は虚しく空を切り、次の瞬間には腹部を強打されて空中に吹っ飛ばされ、一瞬で背後に回っていたラディッツにダブルスレッジハンマーを叩き込まれる。

 

「さらばだ!!サタデークラッシュ!!!!」

 

 ラディッツは紫のエネルギー弾を作り上げると、アモンドへと放り投げる。そしてエネルギー弾はアモンドに直撃すると大爆発を起こし、黒焦げになり息絶えたアモンドの遺体がナメック星の海へと落ちて行った。

 

「片付いたか……さて、カカロットと悟飯は無事かな?」

 

 

 

「でりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!」

 

「ぐっ!!良い気になるなよカカロット!!」

 

 ラッシュを打ち合う悟空とターレス。そして互いの拳が激突すると、同時に後ろへ飛び、距離を取った。だが、ターレスが息を切らして汗をかいているのに対し、悟空はまだまだ余裕と言った感じで、汗一つかいていなければ呼吸も乱れていなかった。

 

「オメェ、中々やるなぁ!まさかここまでやるとは思わなかったぞ!」

 

「はぁ、はぁ……と、当然だ。俺は貴様のような下級戦士の落ちこぼれとは違う。」

 

「むっ、話聞いてる限りオメェだって下級戦士らしいじゃねえか。だいたい、落ちこぼれだって必死に努力すりゃ、エリートを超える事もあるかもしれねぇぞ?」

 

「フン、俺を貴様や下らんエリート連中と一緒にするな。俺は神の力を手に入れた最強のサイヤ人……貴様等とは何もかもが違うのだ!!」

 

「最強?いや、オメェじゃどう頑張ってもベジータには勝てねぇぞ。オラ相手にこんだけ息を乱してる時点で間違いねぇ。」

 

「ほざけぇっ!!」

 

 激昂し、悟空へと殴り掛かるターレス。だが悟空はターレスの拳を難なく回避すると、カウンターでターレスの腹部にパンチを叩き込んだ。

 

「うぐぅっ!?げほっ、げほっ!!」

 

「もう止せよ、オメェじゃオラには勝てねぇ。仲間達もやられちまったみたいだし、諦めろ。」

 

「な、何だと……っ!?や、奴等の反応が消えてやがる!!使えない奴等め!!」

 

「オメェ……」

 

「ちっ、まさか貴様のような落ちこぼれにこいつを使う事になるとはな……だが、ここまでだ!!俺と貴様等の圧倒的な違いを見せてやる!!」

 

 神精樹の実を取り出すと、一気に食らいつくターレス。直後、ターレスの筋肉が膨れ上がり、戦闘力も遥かに上昇した。

 

「っ!?い、一気にあいつの気が何倍にも膨れ上がりやがった!!」

 

「さっきは随分と舐めた口を聞いてくれたな、カカロット!!だが所詮貴様は下級戦士の落ちこぼれ!!俺には決して敵わない事を思い知らせてやる!!」

 

「くっ、界王拳っ!!」

 

「遅いっ!!」

 

 界王拳を発動した悟空のパンチをあっさり回避すると、背後から後頭部にラリアットを食らわせるターレス。更に追撃して悟空の前に出ると腹部に膝蹴りを食らわせ、エルボーを頭部に直撃させて地面に叩き落とし、すかさずそこで連続エネルギー弾を直撃させた。

 

「うわあああああああ!?」

 

「終わりだ!!死ねぇー!!!!」

 

 ターレスは両手を合わせると、リング状の気功波を放ち、悟空へ直撃すると爆発を起こした。

 

「ふ、ふふふふふ!!少しは強かったが、その程度ではこの俺には勝てないぜ!!まぁ安心しな、すぐにお仲間の墓も貴様の横に立ててやる!!さぁベジータ、次は貴様の……」

 

「うおおおおおおおっ!!」

 

「な、何っ!?ぐはぁっ!!」

 

突如爆風の中から飛び出して来た悟空に殴り飛ばされるターレス。悟空の纏う赤い気は、先程以上に激しく荒れ狂っていた。

 

「くっ!!カカロット貴様、まだそんな力を隠していやがったのか!?」

 

「はぁ、はぁ、そ、その神精樹の実ってのはとんでもねぇな……まさか、10倍界王拳を使わなきゃならねぇ程、一瞬で強くなれるなんてよ!!だが、こんくらいで躓いてる訳にはいかねぇ!!でねぇとベジータには一生追いつけねぇからな!!」

 

「わ、訳の分からない事を!!とっととくたばりやがれ!!」

 

「10倍界王拳は長く維持出来ねぇ!!一気にけりぃ付けさせて貰うぞ!!」

 

 10倍界王拳で限界まで気を高めた悟空は、ターレスの反応速度を超えて接近し、ターレスの横っ面に拳を叩き込んだ。

 

「かぁ!!めぇ!!」

 

「このっ!!カラミティブラスター!!」

 

 空中で体勢を立て直し、右手からエネルギー波を放つターレス。だが悟空は難なくそれを回避し、ターレスの背中に飛び蹴りが炸裂する。

 

「はぁ!!めぇ!!」

 

「お、おのれ、カカロット如きがよくも……はっ!?」

 

「波ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

「し、しまっ!?うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 回避が間に合わず、至近距離から10倍界王拳のかめはめ波がターレスに直撃する。その圧倒的な破壊のエネルギーの波の前に、ターレスは全く抵抗出来ずに空高くまで吹き飛ばされ、やがて大爆発を起こした。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……わ、わりぃな……流石に手加減する余裕はなかったぜ……」

 

(終わったか。やはり、あの程度の連中では今のこいつ等を相手にはならなかったか。この分ならギニュー特戦隊もチェンジにさえ気をつければ瞬殺する事も不可能ではないな。)

 

 その後、戦闘を終えたラディッツ達もベジータの元へ集まって来た。

 

「どうやら全員無事のようだな。よし、まずは奴等の持っているドラゴンボールを回収しに行くぞ。フリーザ軍への対応はそれから決める。いいな?」

 

「おう!!」

 

 

 一方その頃、フリーザは未だ戻らぬザーボンとドドリアに怒りを募らせていた。

 

「まだザーボンさんとドドリアさんから連絡は来ないのですか?」

 

「は、はい、先程から応答がありません……」

 

「ふむ、あの二人が私からの呼び出しをこれだけ無視するとは思えない……まさか、何者かに殺された……?」

 

「そ、そんな、ザーボン様とドドリア様に敵うような奴が、この星に居るとは思えません!」

 

「ですが、事実として連絡が途絶えている以上、その可能性も捨て切れないでしょう。仕方ありません、ギニュー特戦隊を呼び寄せなさい。」

 

「ぎ、ギニュー特戦隊をですか!?しかし彼等は現在ヤードラッド星を攻めている最中ですが……」

 

「そんな物よりこちらが優先ですよ。どの道スカウターが全て破壊された以上、持って来て貰う必要がありますからね。」

 

「か、かしこまりました。すぐに連絡します。」

 

「頼みましたよ。私は少々休んで来ます。」

 

 その時、艦橋に慌てて数名の兵士が駆け込んで来た。

 

「何事ですか、騒々しい。」

 

「も、申し訳ございませんフリーザ様!!ですが周辺をパトロール中の兵士が驚くべきものを発見したとの報告がございまして……」

 

「驚くべきもの?ドラゴンボールですか?」

 

「い、いえ、それが、我が軍に所属していた者達とは別のサイヤ人を発見したらしく……」

 

「……ほう、ここに来て未確認のサイヤ人ですか。それは確かに驚きですね。その者はまだ生きているのですか?」

 

「は、はい。重傷を負っているそうですが、辛うじて生きているそうです。」

 

「そうですか。なら回収して治療させなさい。ひょっとすると、面白い情報を掴めるかもしれませんからねぇ……」

 

 ニヤリと笑いながらナメック星の空を見上げるフリーザ。果たしてフリーザのこの判断は、どのような結果を招く事になるのだろうか……




ザーボン「おっす、オラザーボ……ふおおお!?」ヒューン、ドォォォン

???「連続で同じネタが通用すると思っているのか?」

ザーボン「く、ぎゅう……」

そんな訳で悟空のそっくりさんはまだ生きてます。はい。
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