ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ 作:ゴロリコン
驚愕!?第七宇宙消滅の危機!!
ここは地球……ではなく精神と時の部屋を思わせる真っ白な空間。その中で二人の戦士がぶつかり合い、彼等が拳を振るう度に爆発が起きていた。
「だぁぁぁっ!!!!」
「ぐはぁっ!?き、貴様っ!!」
殴り飛ばされた衝撃で数メートル程吹っ飛ばされるも、なんとか踏みとどまり、怒りを露わに相手を睨みつける長身の男。
この男は超17号……かつてベジータが居た世界において誕生した究極の人造人間であり、その強さは超サイヤ人4の孫悟空を圧倒する程だ。
だがそんな彼は現在、前の世界とは一転して一方的に追い込まれていた。
「こ、こんな馬鹿な事が、あり得てたまるかぁっ!!電撃地獄玉っ!!!!」
必殺の巨大なエネルギー弾を相手に向かって発射する超17号。そして見事相手に直撃し、大爆発を起こした。
超17号もこれには手応えを感じているようで、ニヤリと口端を吊り上げるが……
「龍拳!!!!」
「なっ!?がはぁぁぁぁぁっ!!!!」
超17号が全く反応出来ない超スピードで黄金の龍が爆発の中から飛び出し、その腹部を貫いた。
そして間髪入れずに背後から特大の気功波を叩き込まれ、最後の言葉を発する暇も与えられずに消し飛ばされてしまった。
「悪りぃな……今の俺にはその程度の技は効かねぇんだ。」
不敵な笑みを浮かべながらかめはめ波の構えを取っている孫悟空。
彼は現在超サイヤ人4ゴッドに変身している……のだが、これまでの超サイヤ人4ゴッドとは異なっていた。超サイヤ人4ゴッドの真紅のオーラに被さるように白銀のオーラを展開し、瞳の色が銀色に変わっていたのだ。
そしてその直ぐ近くでは、別の戦士達が戦っていた。
何処となく完全体のセルやヒットを思わせる容姿をした、青色の肌と山羊と似た角を生やした宇宙人が特大の気功波を放ち、相手に直撃させた。
彼の名はモロ。別の宇宙で320万の惑星を死滅させた星喰いの生物である。
「ビッグバンアタック……であってるか?まぁなんて事はない普通の気功波だな。大層な名前を……ぐぼぁっ!?」
「貴様こそ、大層な口を聞く割に隙だらけじゃないか?」
モロの腹部に、ベジータの放った拳がめり込んでいた。威力も凄まじいようで、モロは堪らず吐血し、腹部を抑えて後退り、無様に尻餅をついてしまう。
ベジータも超サイヤ人4ゴッドに変身しているが、悟空と同じくこれまでの超サイヤ人4ゴッドから変化を遂げていた。
赤いオーラに被さるように破壊神とそっくりな紫のオーラを展開し、瞳の色も赤紫に変わり、左耳にはビルスと同じ耳飾りをしていた。
ちなみに眉毛は消えたりせずちゃんと残っている。
「げほっ、げほっ……うぐぇぇぇ……!!ば、馬鹿な……貴様のエネルギーは吸収し、力もコピーした筈だ!!なのにどうして……こんなぁ……!?」
「生憎だったな、この破壊の力は貴様如きに吸収し切れる程柔な物じゃない。まして他人の力を奪う事でしか戦って来なかった軟弱者に、この力が扱え切れる訳がないだろう。」
「ふ、ふざけ……」
「貴様を見ていると何故か知らんがムシャクシャして来るからな。とっとと終わらせて貰うぞ……ファイナルシャインアタァァァァァァック!!!!」
これまでとは比較にならない威力のファイナルシャインアタックをモロに叩き込むベジータ。
その圧倒的な破壊力は一瞬の抵抗も許さずにモロを完全消滅させてしまった。
「おーほっほっほっほっほ!!お二人ともやるではないですか!!ではそんな貴方達に、このブラックフリーザの威力を思い知らせてあげましょう!!」
それぞれ敵を撃破したベジータと悟空の前に、白い身体を黒く変化させたフリーザが立ち塞がる。
その戦闘力はこの世界のフリーザとは比較するのも烏滸がましい程圧倒的な物で、一瞬で二人との距離を詰め、拳を放ったが……
「おっと!!」
「何っ!?」
ブラックフリーザの放った拳が命中する前に悟空があっさりとガードする。まさか対応されるとは思っていなかったのか、ブラックフリーザも目を見開いていた。
「ベジータ、今だ!!」
「俺に指図するな!!」
「おぐぅっ!?」
ベジータの放った回し蹴りがブラックフリーザの側頭部に炸裂し、派手に真横へと吹っ飛ばされた。
すぐに体制を立て直すがその時には悟空が目の前に迫っており、鼻っ柱に肘打ちを叩き込まれ、立て続けにベジータがアッパーを入れて空中まで吹っ飛ばした。
「ぐっ!?お、おのれ、このくたばり損ないどもがぁっ!!消えろぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
もはや最初の余裕さの欠片も無く、青筋を浮かべてスーパーノヴァを二人に向かって投げ飛ばすブラックフリーザ。だが、今の二人にはそれすら大した脅威ではなかった。
「決めるぞ、ベジータ!!」
「指図するなと言った筈だ!!消し飛べ、フリーザ!!」
二人同時にそれぞれ10倍かめはめ波とファイナルシャインアタックを放ち、スーパーノヴァをあっさり打ち破ると、そのままブラックフリーザを飲み込んで完全消滅させてしまった。
すると白い空間が何処かの宮殿を思わせる場所へと変化し、それを見た二人は超サイヤ人4ゴッドの変身を解除する。
そして宮殿内に拍手の音が響き、二人の傍に全王の側近である大神官が歩いて来た。
「お二人ともお見事です。まさかこの短期間で身勝手の極意と破壊の力をここまで極めるとは、流石の私も想像出来ませんでしたよ。」
「大神官様の鍛えてくれたおかげだぞ!!なぁベジータ?」
「フン……まぁな。だが、別世界の強敵達を呼び寄せるとは、全王……様とは本当に途轍もないな。」
「あれは呼び寄せたのではありませんよ。別世界の全王様の記憶からこちらの世界の全王様が再現したものであって、実際は偽りの存在に過ぎません。もっとも、実力はオリジナルと寸分違いませんが。」
どうやら先程まで戦っていた超17号達は全王が二人の修行の為に生み出してくれた偽りの存在だったようだ。
「うーん、オラにはよくわかんねぇや。でも、やっぱフリーザの奴もちゃんと修行してたらクウラみたく強くなってたんだな。そう考えるとこっちの世界のあいつは勿体なかったよなぁ……」
「今更言った所でどうしようもないだろう。フリーザの野郎はターレス共々ビルスに破壊されたようだからな。そもそもクウラが改心した事自体奇跡に近いのに、フリーザの野郎まで同じようになるとは思えんぞ。」
この世界のフリーザは、既にビルスの手によってターレスやその部下共々葬られていたようである。
「そういやベジータ、今回はオラの方が多く敵をやっつけたし、オラの勝ちで良いよな?」
「馬鹿か貴様は?最後にフリーザを消し飛ばしたのは俺の方だった。つまり、俺の勝ちだ。」
「何言ってんだ、ありゃあどう見たってオラの方が先だっただろ!?」
「フン、貴様の目が節穴なだけだ!!」
「言ったなぁ!?じゃあ勝負でケリぃつけようじゃねぇか!!」
「望む所だ!!」
二人とも突然言い合いを始めたかと思えば、超サイヤ人に変身してすぐに戦闘を開始してしまった。
もはや見慣れた光景故か、大神官は気の済むまでやらせるつもりらしく、ニッコリと笑ったまま二人の喧嘩を見守っていたが……
「……おっといけない、そろそろ時間でしたね。お二人とも、私は少し用事があります故、席を外させて頂きます。しっかりと休んでおいて下さいね。」
「おう!!また後でな、大神官様……っていてぇ!?」
「馬鹿め!!余所見をするからそうなるんだ!!」
「こんにゃろ……!!オラぁ怒ったぞベジータ!!」
「フン!!」
二人同時に超サイヤ人2に変身し、更に激しくぶつかり合う。
だが、この二人は知らなかった……今この全王宮にて、八つの宇宙を巻き込む恐ろしい(?)話が繰り広げられていた事を……
※※※
「と言う訳で、上位四宇宙を除いた八つの宇宙による武道大会……名付けて力の大会を開こうと思うのね。」
全界王神と全破壊神、そして天使達の前で突然そう宣言する全王。突然全王から呼び出されて戦々恐々としながら全王宮までやって来た彼等は、あまりにも予想外過ぎる全王の発言に誰もが面食らっていた。
「ぶ、武道大会……でありますか?」
「うん。ここ数億年は特に明るい話題がなかったじゃない?だからここらでパーっと他の宇宙同士の交流を兼ねたお祭りみたいな事をしようかなって。」
「に、人間レベル上位の四宇宙は除外との事ですが……これはいったい?」
「全十二宇宙を参加させるのは大変だからね。そもそも四宇宙分のオリジナルキャラ考えろなんて無理言っちゃいけないよ。」
「は?お、オリジナルキャラ?」
「あっ、気にしないで。こっちの話だから。」
突然全王がおかしな事を発言した物だから、全員が首を傾げていた。
本編未登場なオリキャラをいきなり40人も用意しろとかどんな拷問だって話ですよ。
「あの、全王様?上位四宇宙という事は、現在人間レベル第三位の我々第七宇宙は参加免除と言う事でよろしいのですか?」
明らかに厄介事案件な為、ビルスは冷や汗を流しながら全王に尋ねた。しかし、現実は非常である……
「ああ、それなんだけど第七宇宙は強制参加ね。代わりに現在人間レベル第五位の第八宇宙を参加免除する事にしたから。」
「ええーーーーっ!!??ななな、何故ですか全王様ぁ!?」
「前孫悟空君とベジータ君に別宇宙の人達と戦いたいか聞いたらすっごく乗り気だったから、せっかくだし参加させてあげようと思って。」
(あ、あの馬鹿どもがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!)
多分能天気に戦いたいと答えたであろう戦闘狂の二人にビルスは内心ぶちギレていた。まぁ実際は二人がなんと言おうと全王が強権を振り翳して第七宇宙は参加する事になっていたのだが……
「普通の武道大会をやるだけだし、そんなに怯えなくても大丈夫なのね。それに最優秀選手には超ドラゴンボールで願いを叶えられる権利も与えちゃうから、参加したいって人間も沢山出て来るんじゃないかな?」
「そ、それは確かに……」
「と言う訳で細かいルールとか日程とかが決まったらまた連絡するから、今日は解散ね。みんなはひとまず自分達の宇宙の代表として十人集めておいて。それじゃ、僕はバイトがあるからこれで。」
一瞬で作業着に着替えると、右手を振りながらテレポートして姿を消す全王。
事情を知らぬ第七宇宙以外の神々は「なんか全王様が変な格好してたぞ」とか「バイト?全王様が?俺の耳がおかしくなったのか?」とかヒソヒソと囁きあっていた。
しかしここで大神官がとんでもない爆弾を投下した!!
「ゴホン。あー、皆さん?これはあくまで私の独り言なのですが。」
「父上?」
「実は全王様が以前このような事を呟いていらしたのですよ。敗退した宇宙は消滅させる、と……」
「「「ななな、なんだってぇぇぇぇーーー!!??」」」
なんか突然宇宙消滅の危機にまで話が膨らんだ事に、八つの宇宙の神々は一斉に大混乱に陥った。そして参加免除された神々は全員一斉にガッツポーズを取っていたそうな……
ちなみにこれは大神官の嘘……のような物である。
実際は「敗退した宇宙は消滅させる……のはどう考えてもやり過ぎだよね。でもこの緊張感があってこそ、別宇宙の彼等は成長出来た面もあるし……」と呟いていたのを、冒頭の部分だけ切り取って伝えたのである。
多分大神官はビルス達を誤解させ、参加者達に緊張感を持たせたかったのだろう。実際に参加する側からすれば溜まったもんじゃないが……
ちなみに東の界王神は驚き過ぎて茫然自失してしまっており、ビルスは悟空とベジータを見つけ次第全力でぶん殴ると完全にぶちギレていたそうな……
「と言う訳ですので皆さん、くれぐれも真剣に取り組み、悔いのないようにしてくださいね。それでは、私はこれで。」
背を向けて去って行く大神官を見送ると、他の神々は大慌てでそれぞれの宇宙まで帰還した。多分、力の大会に参加させる精鋭達を急いで探しに行ったのだろう。
ちなみにビルスは帰り際に第八宇宙の破壊神であるリキールに満面の笑顔で「ビルス、孫悟空とベジータとやらに会ったら伝えておいてくれ。ありがとう、君達のおかげで我が第八宇宙は助かった……とな」と嫌味全開で言われてしまい、もう怒り狂い過ぎて訳の分からん事を叫び散らしていたそうな……
※※※
「いででで!!け、けぇってきたばっかなのに何すんだよビルス様ぁ!?」
「うるさぁぁぁい!!お前達の……お前達のせいで我が第七宇宙は消滅の危機にあるんだぞぉぉぉ!!」
「ぐあああああっ!?」
あの後一時修行が中断となり、第七宇宙のビルス星まで戻って来た悟空とベジータは、帰還して早々完全にぶちギレたビルスの手でフルボッコにされていた……
ちなみに宇宙消滅の危機を知らされたレッドとクウラは暫し唖然としていたが、まぁ要するに勝てば良いだけだし余裕じゃんとすぐに気持ちを切り替えていたそうな。
「ビルス様。その辺にしておきませんと、悟空さんとベジータさんが参加出来なくなってしまいますよ。お二人が参加出来なくなるのは我が第七宇宙にとって痛過ぎる損失なのでは?」
「グッ……!!ああ、クソッ!!力の大会さえなければすぐにお前達を破壊してやってた所だよ、全く!!」
「そ、それでビルス様、メンバーはどうなさるおつもりで?確か十人集める必要があるとか……」
「前の第六宇宙との代表戦に参加していたメンバーは確定で良いだろう。となると残るは五人か……」
「兄ちゃんとナッパ、ピッコロは外せねぇな。後は誰に声かけっかなぁ……」
「ええい、とにかく地球に行くぞ!!手当たり次第強そうな奴に声を掛けるんだ!!良いな!?」
「あ、ああ……」
こうして、ビルス達は急いで地球へと向かうのであった……
はたして第七宇宙の代表メンバーは誰が選ばれるのか?次回へ続く……
なんやかんやで結局力の大会をやる事になってしまった。
ただ最初に言っておく!!ジレンやヒット、ケフラのような主要な強敵以外はほぼ全員一言の台詞もなくやられる事になるから、全キャラ平等に出番があるとか思っちゃいけないぞ!!キャラが多過ぎるんだよ力の大会は!!