ちっ、くだらん…何が強くてニューゲームだ、クソッタレめ 作:ゴロリコン
「う、宇宙が消滅するだとぉぉぉぉぉ!!!???」
平和なサダラ農園に、ラディッツの絶叫が響き渡る。
悟空はベジータとビルス、ウイスと共に力の大会に参加するメンバーを集めるべく、まずはサダラ農園にやって来てラディッツに声をかけたのだが、事情を説明した途端先程の通り絶叫したと言う訳である。
「ま、負けたらこの第七宇宙が消滅するだと!?馬鹿な!!何がどうしてそうなった!?」
「知るか!!そんなのこっちが知りたいくらいだ!!だが大神官様がああ言っていた以上、疑う余地は無いだろうよ……これも全部お前達のせいだ!!本当は参加免除だった筈なのに!!」
「むぅ……」
ビルスにギロリと睨まれ、気まずそうに顔を逸らすベジータ。しかし悟空の方は何か違和感を感じているようで、うーんと首を捻っていた。
「変だなぁ?前に全王様と麻雀打った時は負けた宇宙を消すなんて事はしたくねぇっつってたのに。ひょっとして大神官様の勘違いなんじゃねぇんか?」
「大神官様がそんな不確定な情報を話す訳がないだろう!!そもそも全王様のお考えをお前達人間が理解出来る筈もないだろう!!きっと何かしら、そうする必要があると言う結論に至ってしまったんだ!!」
「そうかなぁ……?プライベートの全王様って割と分かりやすい方だと思うけど……」
未だに納得し切れていない様子の悟空を放置し、ビルスはラディッツを睨みつけた。
「そう言う訳で悟空の兄、死にたくなければお前も出ろ!!これは命令だ!!」
「そ、それは勿論!!俺とて妻と娘を犠牲になどしたくはないですから……ナッパ!!お前も良いな!?」
「あん?悪いが無理だ。その日は西の都にAGA治療の予約をしてあるからな。」
サイバイマン達(農業用に品種改良された)と一緒に水やりをしていたナッパに声を掛けるが、ナッパは既に予定が埋まっていたようだ……
「お前、まだ諦めてなかったのか……もういい加減に髪の事は諦めろ!!神龍どころかポルンガに頼んでも無理だったんだぞ!?どうせ無駄金になって終わるに決まっている!!」
「うるせえっ!!俺ぁ神龍だのポルンガだのそう言ったインチキオカルトからは卒業したんだ!!これからは科学の時代!!科学の力に不可能なんざねぇんだよ!!」
なんか髪を再生して貰えなかった腹いせにとうとう神龍達をインチキオカルト扱いし始めてしまうナッパ。
ちなみにこんな事言いながらも今後もブルマ共々定期的に若返る為にお世話になるつもりらしい。実に身勝手なハゲである。
「なんだナッパ、オメェ髪の事なんかで悩んでんのか?だったら余計に大会に出た方が良いぞ。だってえむぶいぴー?っちゅーんに選ばれたら超ドラゴンボールを使わせて貰え」
「任せな。このナッパ様が一人残らず蹴散らしてやるぜ!!」
「お、おう……」
「掌返し早過ぎだろう貴様……神龍だとかのインチキオカルトは卒業したんじゃなかったのか……」
「ラディッツ、テメェ!!これまで散々世話になった癖に神龍達をインチキオカルト呼ばわりするつもりか!?なんて恩知らずな野郎なんだ!!」
「言ったのは貴様だろうが!!」
※※※
「そ、そんな、この第七宇宙が!!??」
所変わって今度は悟飯の家に悟空達はやって来ていた。
そしてピッコロもパンの面倒を見に来ていた為丁度良いとばかりに二人に事情を説明すると、案の定悟飯もピッコロもラディッツと同じように驚愕していた。
「事実だよ。全王様がああ言った以上、負ければ一人残らず消されるだろうさ、神も人も関係なくな!!」
(全王様が直接言った訳じゃねぇんだけどな……)
「そう言う訳だから悟空の息子にピッコロだったか?お前達も出ろ!!わかったな!?」
「そんな話を聞かされたら出ない訳には行きませんよ……わかりました、やれるだけの事はやらせて頂きます。」
「俺達も修行の結果未来世界で身につけた力を自在にコントロール出来るようになった……これなら早々負けはせんだろう。」
「おおっ!!悟飯、あのビーストっちゅー奴に好きに変身出来るようになったんか!?後でオラとちょっとばっか組み手しようぜ!!オラもあれから随分強くなったんだ!!」
「カカロットだけズルいぞ。俺もあの姿の悟飯の力には興味がある。俺とも戦え!!」
「組み手なら大会が終わった後に好きなだけやれ!!とにかくこれで八人集まった訳だが、残り二人だ……お前等、誰か宛はないか?」
「そうだなぁ……ヤムチャで良いんじゃねーか?なんだかんだ農園でオラ達と定期的に修行してっし、悪くねえと思うんだけど。」
(そう言えばこの世界のヤムチャは何故かやたらと強くなっていたな……界王拳を限界まで使わせれば前の世界の悪のブウに匹敵するレベルだし、足手まといにはならんだろう。)
こうして、本人の知らぬ間にヤムチャは代表選手に選ばれたのであった。
尚、ザマスにも参加するように頼んだのだが、「流石に故郷である第10宇宙と戦うのは……それに大恩あるゴワス様にこれ以上迷惑をかけるのも……」と辞退されてしまった為、今度はブウを誘いにサタンの家まで向かうのだった。
※※※
「えっ、休眠期?」
「は、はい。こうなったブウさんは暫く起きないんですよ……」
最後の一人の候補としてブウを誘いに来たのだが、なんと彼は現在休眠期に入ってしまったらしい。
聞けば悟天達三人との修行が白熱してしまったのだとかなんとか……
「うーん、めぇったな……最後の一人はブウで問題ねえって思ってたのに……」
「退け!!休眠期だかなんだか知らんが僕が叩き起こしてやるっ!!」
「ひぃっ!?お、おやめ下さい破壊神様!!そんな事したらブウさんが可哀想ですぅ!!」
「喧しいっ!!我が第七宇宙の命運がかかってるんだぞ!?そんな事気にしてる場合かぁっ!!」
無理矢理ブウを叩き起こそうとするビルスの腰にしがみ付き、やめるよう必死に懇願しているサタン。
すると悟空は何か閃いたようで手をポンっと叩いた。
「ビルス様、ブウ以外にも良さそうな奴が一人いっぞ!!」
「何!?だ、誰だそれは!!」
「それなんだけどよ、ちょっとあの世まで連れてってくれねぇか?」
「あの世ぉ?なんだお前、我が第七宇宙を危険に巻き込んだ責任を取る気になったのか?」
「ちげーって!!そいつはあの世に居るんだよ!!」
「あの世だと……?まさかカカロット、そいつは……」
どうやらベジータは悟空の思いついた相手が誰なのか察したらしい。そして悟空はニカッと笑うと、その相手が誰なのか口にした。
「父ちゃんだよ!!」
※※※
一方その頃、第六宇宙の惑星サダラでは組み手中だったキャベとカリフラ、ケールがシャンパ(ガリ痩せ)とブロリーから事情を聞かされていた。
「そ、そんな……負けたらこの第六宇宙が滅んでしまうんですか!?」
「どうやらそうらしい……なので今選手を集めている最中なんだ。お前達三人にも出て欲しいんだが、頼めるか?」
「勿論です!!この第六宇宙の危機を前に黙っている事なんて出来る筈がありません!!」
「へっ、宇宙の危機なんざどうだって良いが、その大会にゃ師匠も出るんだろ?アタシ達もあれから更に腕を磨いたんだ。そろそろ下剋上させて貰うぜ!!」
「あ、姐さんとお兄ちゃ……兄さんが出るなら私も……」
「すまない、恩に着る。」
「話は纏ったようですね。それでは私はヒットさんの所へ行って依頼を出して来ますので、ブロリー君は久々の帰郷を楽しんでおいて下さい。ちゃんとお父上にも顔を出しておくんですよ?」
「はい、シャンパ様。」
「あ、あのぉ……しゃ、シャンパ様、大丈夫なんですか?と言うか貴方は本当にシャンパ様なのでしょうか……?」
なんか前までとは完全に別人みたいになっているシャンパに冷や汗を流しているキャベ。
しかしシャンパは割と失礼な事を言われたにも関わらず、とても人の良い笑顔を浮かべていた。
「勿論、私は第六宇宙の破壊神シャンパですよ?まぁそう遠くない未来に、ブロリー君に破壊神の座を譲る事になると思いますが……それでは皆さん、私はこれで失礼させて頂きます。ごきげんよう。」
礼儀正しくお辞儀をすると、シャンパはヴァドスと共に惑星サダラを去って行った。
「なんだ、破壊神シャンパってのはとんでもない身勝手なヤローだって聞いてたが、案外まともじゃねえか。」
「ま、前はもっと違ってたんですが……」
「シャンパ様も色々あったんだろう。それより、明日からは力の大会に向けての修行を行う。今日はそれぞれ休むとしよう。」
「う、うん、兄さん……」
※※※
第十一宇宙のとある惑星で、悪人達の集団が星を占拠し住民達を人質に取る事件が起きていた。
だが、彼等はすぐにそんな悪事を働いた事を後悔する事になる。何故なら彼等の前に、この第十一宇宙を守護する正義の味方、プライド・トルーパーズが立ち塞がったからだ。
プライド・トルーパーズの力は圧倒的で、悪人達は瞬く間に制圧され、住民達も早急に解放されるのだった……
「やっているな、お前達。」
「っ!!貴方は……破壊神ベルモッド様!!」
プライド・トルーパーズのりーだーであるトッポの前に、第十一宇宙の破壊神であるベルモッドと付き人の天使であるマルガリータが姿を現した。
突然破壊神が現れた事にプライド・トルーパーズの面々は驚き、すぐに膝を着いて首を垂れたが、ベルモッドがそれを制するように片手を上げた。
「全員楽にしてくれて構わん。連絡も無しに押しかけてすまなかった。……ジレンはどうした?」
「はっ、ジレンなら現在トワレ星に……」
そんなトッポの台詞を遮るように、彼等のすぐ傍に大きな光が飛来した。そして光が晴れると、プライド・トルーパーズの面々と同じ衣装を身に纏った巨漢の戦士が姿を現す。
「ジレン!?」
「随分と早かったな……トワレ星に居たんじゃなかったのか?」
「オシュレット星人の件は既に片付いた。だからこっちに来たんだが……既に終わっていたようだな。ならば別の星に向かう。」
「待て、ジレン。」
「ベルモッド……何故お前がここに?」
「実は少し厄介な事になってな……お前も話を聞け。良いか、実は先程全王様が……」
力の大会の件について説明を始めるベルモッド。そして負けた宇宙は消滅してしまうかもしれないと言う話を聞くと、流石のプライド・トルーパーズの面々も目を見開いていた。
「つまり……他の七宇宙を滅ぼす事でしか、我が第十一宇宙が助かる道はない、と?」
「残念ながら、そう言う事になるな。」
「なんと言う事だ……よもや我々が他の宇宙を滅ぼす事になるとは……」
「だが、他に生き残る道がない以上仕方あるまい……どのような理由があれ、この第十一宇宙に生きる人々を犠牲にする訳にはいかない!!そうだろう!?」
「ああ!!」
自分達が生き残る為とはいえ、多くの生命を犠牲にする事に渋い顔をしていたプライド・トルーパーズの面々だが、他に方法がない以上仕方がないと決意を固めていた。
だが、そんな中ジレンはただ一人彼等に背を向けるとその場を離れるように歩き出した。
「待てジレン、何処へ行く!?」
「悪いがその任務、俺は辞退させて貰う。まだこの宇宙に悪人はいくらでもいる……宇宙の平和を守るのが最優先だ。」
「な、何を言うかジレン!!この大会に負けてしまえば、その守るべき平和そのものが消えてしまうのだぞ!?」
「ならばそれが我が宇宙の運命だったまでの事……他の多くの生命を消してまで自分の宇宙を生きながらえさせようとは思わん。」
「……本当にそれで良いのか?お前がこれまで守って来た全てが消えてしまうんだぞ。それが本当にお前の信じる正義なのか!?」
「そうだ。」
トッポが咎めるように言うも、ジレンの意思は変わらない。そのまま遂に飛び立ってしまうかと思われたが……
「クックック、相変わらずだなジレン。流石は全てを正義に捧げた男……しかも悪人であっても命までは奪わないなんて理解不能な信念まで持っていて、それを貫けるだけの強さも持っている。どんな時でもお前は変わらんか。」
「………」
「だが、本当に良いのか?せっかくお前の師であるギッチンと再会出来るチャンスだと言うのに。」
その言葉に、それまでどのような言葉であろうと拒絶していた筈のジレンが動きを止めた。そしてゆっくりと振り向くと、ベルモッドを睨みつけた。
「……説明しろ。」
「フッ、やっと興味を持ったか。良いか、この大会でMVPに選ばれた選手は……」
超ドラゴンボールについて説明を始めるベルモッド。それを聞き終えたジレンは、遂に己の信念を曲げてまで参加を決意するのだった……
※※※
ここは地獄……生前悪事を働いた者達が死後に辿り着く世界である。その荒野地帯で、悟空の父であるバーダックが大きな岩に腰をかけて目を閉じていた。
その周りにはフリーザ軍の兵士と思われる者達が何十人も倒れ伏している。どうやらバーダックに勝負を挑んで返り討ちにされたようである。
するとバーダックの背後に音も無く悟空が姿を現したのだが、その瞬間バーダックはカッと目を見開き、突然回し蹴りを放つ。
だが悟空は特に驚きもせず回し蹴りを左腕で受け止めると、カウンターでパンチを放ち、バーダックもそのパンチを軽々と受け止めた。
二人は少しの間じっと睨み合っていたが、やがてお互いに不敵な笑みを浮かべると弾かれるように後方へ飛び、距離を取った。
「よう、元気そうだな父ちゃん。」
「へっ……誰かと思えばテメェかよ。いったい何の用だ、カカロット?死んで地獄に堕ちたって訳じゃねぇみたいだがよ。」
「ちょっと父ちゃんに頼みたい事があってな。少し話をしようぜ?」
「ケッ……下らねぇ話だったら叩き出すからな。」
地獄にて父であるバーダックと再会した悟空。
はたして、バーダックは力の大会に参加してくれるのだろうか……?
今回の章のボスにビルスに破壊されるも怨念が強過ぎて完全に消滅せず負の精神生命体になって超絶強化されたフリーザ様(某ナマズ「私がやりました♡」)が大会中にフロストの肉体を乗っ取ってダークネスフリーザ(仮名)になって大暴れし、それをみんなで倒すなんてネタが一瞬浮かんだんですが、没にしました。
ここん所Ζ版ブロリーにベジットベビーとヤバいボス連発してたし、今回はそこまでヤバいボスとかは無しで行くつもりです。
物語には特に影響ないけど、バーダックを生き返らせて欲しい?
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みんなハッピーになりましょう!!(賛成)
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暗黒の世界に帰れ!!(NG)