ブルーアーカイブ~成り代わりの未来の戦士~   作:エルヤ

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感想、お気に入り登録、誤字報告ありがとうごさいます。一気にお気に入り登録が増えてうれしいです。また評価の方も増えてバーに色が付きました。高評価をしてくれた方はありがとうございます。決して出来の良くない作品でありますができるだけ頑張っていくのでこれからもよろしくお願いします。

今回はホシノ視点のお話になります。


貴方の分まで先輩として

 

「遅い・・・」

 

ゴハンがユメ先輩を探しに行ってから3時間がたった。しかしゴハンは戻ってきておらず連絡もない。相変わらずユメ先輩からの連絡もない。

 

「ゴハンも連絡のぐらいしてくださいよ・・・」

 

ゴハンに対してそう愚痴る。しかし内心では今までにない感覚が渦巻いていた。ユメ先輩はともかくゴハンまでも連絡を忘れるとは思えない。なにかあったのか?私の中にそんな嫌な予感が芽生える。

 

「仕方ありませんね・・・」

 

なにか嫌な予感がした私は2人を探すため校舎を出た。校舎を出ると朝は晴れていた空は雲に覆われ強い風が吹いていた。砂漠の方を見てみるといくか竜巻が発生しており巨大な砂嵐となってこちらに向かって来ている。

 

「今日は砂嵐の警報はなかったはずですが・・・」

 

今日は一日中快晴という予報のはずだったはずだ。小さな砂嵐が発生することは今までにも何度かあったがあそこまで大規模な砂嵐は今までなかった。

 

「まずいですね・・・」

 

あそこまで大規模な砂嵐が来たら2人を探すことは困難だ。第一あの砂嵐に巻き込まれたらただでは済まないだろう。あの砂嵐が来る前に2人を探さなければ・・・

 

ピコン!

 

学校を出ようとしたとき、スマホに何かしらの画像が届いた。差出人は不明だ。

 

「これは・・・どこかの座標ですか?」

 

送られてきたのはどこかの座標だった。

 

「・・・」

 

普段だったらこんな差出人もわからない怪しい情報など信じない。しかし私の中の予感がその座標に行くべきと囁く。

 

「そこまで遠くないですし行くだけ行ってみますか・・・」

 

罠かもしれない。しかしそこに行かなければ何か取り返しのつかないことになる気がした。だから私はその座標に向かった。

 

「ここですか」

 

歩いて数分程度で送られてきた座標についた。そこは砂漠化により廃棄された建物の一つだった。建物の半分は砂に埋まっておりこの建物自体も半壊している。

 

「こんなところに一体何があると・・・」

 

建物の中に入る。こんな建物に何があるというのだろう。そう思い探索していると寝室と思わしき部屋に着く。

 

「ッ!!」

 

そしてボロボロのベットの上に・・・ユメ先輩が横たわっていた。

 

「ユメ先輩!」

 

なぜユメ先輩がこんなところに居たのかは後回しだ。急いでユメ先輩の状態を確認する。体のいたるところには傷ができており一部に火傷と思わしき後もある。見るからに重症だ。所々包帯が巻かれているがこのままだと命の危険がある。

 

「なぜ・・・!ユメ先輩!しっかりしてください!」

 

かろうじて息はあるが危険な状態だ。急いで救急車を呼ぶ。

 

「いったいこんな時にゴハンはどこに行ったんですか!」

 

ゴハンにも電話を掛けるがやはり電話に出ない。

 

「ちっ!ユメ先輩!もうすこし頑張ってください!」

 

私は救急車が来るまでの間なぜか置いてあった救急セットでユメ先輩の応急処置をしながら救急車が来るのを待った。そして数分後やってきた救急車にユメ先輩を乗せ私も一緒に病院へ向かった。

 

 

 

 

病院に着いた後ユメ先輩は治療を受けなんとか一命を取り留めた。しかしケガの度合いが大きかったためユメ先輩はそのまま入院することになった。

 

「命に別状はありませんが何かしらの後遺症が残る可能性があります。1週間は絶対安静にお願いします」

 

「ありがとうございます」

 

医師からユメ先輩の状態を聞く。なんとか命は助かったようだ。ユメ先輩の状態を説明し終えた後、医師は部屋を出ていった。部屋には私とユメ先輩だけだ。私はベットの横に行き椅子に座る。

 

「ユメ先輩・・・」

 

眠っているユメ先輩に声を掛ける。命は助かったが体の至るとこに包帯が巻かれておりどれほどのケガであったかを物語っている。

 

「いったいどいつがユメ先輩をこんなに目に・・・」

 

私たちは並みの銃撃では対してここまで傷つかない。ここまで傷つけるにはそれなりの兵器が必要だ。そんな兵器をユメ先輩に使った奴は必ず見つけ出して報いを受けさせてやる。現状怪しいのカイザーあたりだろう。

 

「それにしてもゴハンの奴は一体どこに行ったんですか」

 

あれから何度も電話をかけたが一向に連絡はない。向こうにも何かあったのかもしれない。ゴハンの強さなら大丈夫だろうが・・・

 

「うん・・・・?」

 

「ッ!ユメ先輩!!」

 

「ホシノちゃん・・・?」

 

ユメ先輩が目を覚ました。

 

「ユメ先輩、目は覚めましたか」

 

「えっと・・・ここは?」

 

「ここはアビドスにある病院です」

 

「病院?」

 

「ええ。ユメ先輩は・・・」

 

ユメ先輩になにがあったのか、現状の状態を伝える。ケガのことを伝えたとき、ユメ先輩は自分の身体を見渡し現在の自分の状態を確認し驚いていた。

 

「ユメ先輩。一体なんであんな場所にいたんですか?」

 

「えっと・・・たしかバイト先の人に砂漠の奥にとても希少な金属があるって言っててそれを取りに砂漠に行って・・・何かデカい怪物に襲われて・・・ええと、どうなったんだっけ?」

 

「デカい怪物ですか?じゃあユメ先輩はその怪物に襲われたんですか?」

 

「うん。とってもデカくて逃げ回るしかなかったよ」

 

「まったく、そういうことはちゃんと相談してほしかったです。連絡がないから心配したんですよ」

 

「うん・・・ごめんねホシノちゃん」

 

「はぁ。ユメ先輩を探しに行ったゴハンとも連絡が付きませんし・・・」

 

「ゴハンくん?・・・あ・・・あぁ・・・あぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ゴハンの名前を出した瞬間、ユメ先輩は急に泣き出した。毛布を強く握りしめ絶望したような顔で泣き始める。

 

「ユメ先輩!?どうしたんですか!?」

 

「思い出した・・・私のせいだ・・・私のせいでゴハンくんが・・・・!」

 

「ゴハンがどうかしたんですか!」

 

「・・・私をかばって・・・ゴハンくんが・・・」

 

「・・・は?」

 

今なんと言った。ユメ先輩をゴハンがかばった?ゴハンはユメ先輩を見つけていた?かばったとは?理解が追い付かない。

 

「・・・ゴハンくんはボロボロになった私を逃がすためにその怪物と戦ったの。今まで見たことがない力で私が逃げる時間を作ってくれた。・・・でも私がゴハンくんを心配して元の場所に戻ったからその怪物の攻撃から私をかばってくれて・・・ゴハンくんも私と同じくらい大怪我してたのに私をかばって・・・うぅ・・・」

 

ユメ先輩がそのときのことを話してくれた。ゴハンがそんな大怪我するほどの相手。そんな奴の攻撃をまともにくらって無事でいるはずがない。ユメ先輩曰くその化け物はビームを出すようだ。そんなものいくら私たちでも喰らったらただじゃすまない。ましてやゴハンはヘイローを持たない。何か変わった力を持ってたがヘイローを持たない人間がそんなもの喰らったら普通は即死だ。

 

「ッ!」

 

「ホシノちゃん!?」

 

私は急いで砂漠に向かおうとする。砂嵐であろうが関係ない。ユメ先輩が無事だということはおそらくその化け物をゴハンは倒したのだろう。ならまだ生きてる可能性はある。

 

「待ってホシノちゃん!!」

 

「止めないでくださいユメ先輩!!ゴハンはまだ生きてるはずです!急いで探さないと!!」

 

「こんな砂嵐の中探しに行くなんて自殺行為だよ!」

 

「じゃあユメ先輩はゴハンを見捨てろというんですか!!」

 

「私だってゴハンくんを探しに行きたいよ!でもホシノちゃんが命を捨てに行くようなことも私は見たくないの!ホシノちゃんもいなくなったら私は・・・」

 

「・・・ッ!」

 

ユメ先輩の言葉に私は動揺する。

 

「ゴハンくんはきっと生きてる。きっとどこか安全な場所にいるよ。そう信じよう?」

 

ユメ先輩はそう言うがその顔は涙でグチャグチャになっている。

 

「・・・分かりました」

 

本当は今すぐにでも探しに行きたい。それはユメ先輩も同じだろう。しかし今、この大砂嵐の中探しに行ってもゴハンを見つけられるこの可能性は限りなく低い。私の命も危ないだろう。ユメ先輩の言葉を聞き私は今すぐ探しに行くことは諦めた。自分の未熟さに憤りを感じながら砂嵐が早く収まることを願い砂嵐が収まるの待った。

 

 

 

 

3日後、砂嵐が止んだ。私はユメ先輩の情報を元に急いでゴハンを探しに砂漠へ向かった。ユメ先輩は動けないため私一人だ。

 

「ゴハン・・・無事でいてくださいよ・・・」

 

砂嵐によって険しくなった砂の丘を進んでいく。ユメ先輩の情報があっても詳しい位置はわからない。ゆえに情報を元にただがむしゃらに歩き続ける。そして歩き始めて数時間、砂漠に不自然にできたクレーターを見つけた。

 

「ここは・・・」

 

普通砂漠にこんな大きなクレータはできない。おそらくここで何かあったのだろう。私はクレーターの中心に向かう。何か特別な力を感じる。そんな感覚がこのクレーターの中心からした。

 

「ッ!これは・・・」

 

中心に着くとそこには一つの紺色のリストバンドが落ちていた。ボロボロだが見間違えるはずがない。これはいつも悟飯がつけていたものだ。

 

「ゴハン!!いるんですか!」

 

名前を呼んでみるが返事はない。急いでリストバンドが落ちていたところを掘り返す。しかしいくら掘り返してもゴハンは見つからなかった。

 

「ゴハン・・・」

 

その後もクレーターの周りを徹底的に探したが結局ゴハンを見つけることはできなかった。すでに日も沈みかけていたので今日の探索はここであきらめ、ユメ先輩のいる病院へ戻った。

 

その後も毎日ゴハンを探しに砂漠へと行ったが結局最初に見つけたリストバンド以外何も見つからなかった。

 

「・・・結局見つかったのはこれだけでした。ユメ先輩」

 

「そんな・・・」

 

「・・・もうこれ以上は」

 

「ゴハンくん・・・」

 

至る場所を探した。しかしゴハンは見つからなかった。流石にこれ以上の捜索は不可能だ。

 

ゴハンは死んだ。

 

そのような現実にユメ先輩は泣いて私といなくなったゴハンに謝り続けた。私の目にも涙が溢れ病室でユメ先輩とともに泣き続けた。そんな日が数日間続いた。そしてユメ先輩が退院したあとは2人で一緒に砂漠に行き悟飯に対して謝罪と感謝を伝えた。それから私たちは定期的に砂漠に足を運ぶようになった。ゴハンに今のアビドスを知ってもらうために。そんな日々を過ごしているうちに2年の月日が過ぎた。

 

「うへぇ~ゴハン、見てる?おじさんもついに3年生になっちゃたよ」

 

今日も砂漠にやってきてゴハンに対して最近の出来事を語る。

 

「ユメ先輩は卒業してあとうちの学校の職員になったんだよ~。あのユメ先輩がだよ。ゴハンがいなくなってからユメ先輩、がんばって勉強して職員免許を取ったんだよ。ゴハンに助けられたこの命をアビドスのために使いたいっていってさ~」

 

「それに今年も2人も新入生が入ってきてさ~なんとアビドスの生徒数が5人になったんだよ。セリカちゃんとアヤネちゃんって言ってね~2人ともすっごくいい子なんだよ~。シロコちゃんやノノミちゃんも元気でおじさんたちの時よりもだいぶにぎやかになったよ~」

 

ユメ先輩のことやゴハンがいなくなってから新しくアビドスに入学してくれた子たちのことを話す。

 

「・・・ゴハンの分まで私がしっかりあの子たちの先輩としてがんばるよ。」

 

今は亡き友人に私の決意を伝える。空を見上げる。空には雲一つなく青空がどこまでも澄んでいた。

 

「やっぱりここにいた。ホシノちゃん!そろそろ出発しないと依頼に間に合わなくなるよ!」

 

ユメ先輩の声がする。どうやら私を探しに来たようだ。

 

「ええ。今行きます」

 

最後にもう一度ゴハンに想いを伝えた後、私はユメ先輩と共にアビドスに戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺はブラック。便利屋だ。さて、依頼はなんだ」

 

 

 




ホシノサイドのお話でした。次回で原作前のお話は最後になります。最後のセリフで何となく察していると思いますが次回はその辺のお話です。よくある展開のような気がしますが・・・
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