今度は1週間以内に出そうと思たのにこの始末☆
すみませんでした。
「カイザーローンとお取引していただき毎度ありがとうございます。現金788万3250円、たしかにお預かりいたしました。来月もよろしくお願いします」
「「「「「・・・」」」」」
「はぁ、今月も何とか乗り切ったねー」
今日はアビドスの利息の返済の日だ。相変わらず利息を返すので限界のようで対策委員会のみんなの顔は浮かなくなっている。
「・・・完済まであとどれくらい?」
「えーと309年返済なので・・・」
「言わなくていいわよ、正確な数字まで聞くとさらにストレスたまりそう・・・」
この前のアヤネさんが約9億の借金が残っていると言っていた。しかし現状アビドス対策委員会が稼いだお金はほとんど利息の待っていかれている。ゆえにアビドス高校の借金は2年前から対して減っていないのであろう。
「ところでカイザーローンはなぜ現金でしか受け付けないのでしょうね。わざわざ現金輸送車まで手配して・・・」
”たしかに・・・口座から引き落とした方が早いし楽なのにね”
「・・・」
「シロコ先輩。あの車は襲っちゃダメだよ」
「ん、わかってる」
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「では定例会議を始めたいと思います」
あの後去っていく車を見届けた後教室に戻って来た。
「まずこの前ブラックさんに持って来ていただいた部品ですがやはりブラックマーケット経由だということが判明しました。」
「ブラックマーケット・・・とっても危ない場所じゃないですか」
「そうです。あそこは様々な理由で学校をやめた生徒たちが集団を結成しており、連邦生徒会の許可を得ていない非認可の部活もたくさん活動していると聞きました」
「便利屋68みたいに?」
「はい。便利屋68も頻繁に出入りしているようです」
「では、そこがポイントですね」
「はい。ふたつの出来事の関連性を探すのも、ひとつの方法かもしれません」
「ブラックマーケットに行くんでしたら案内しますよ」
「あれ?ブラックさんはブラックマーケットに行ったことがあるの?」
「ええ。俺も便利屋という役柄、時々ブラックマーケットには行きますよ。何人か知り合いもいますし隠れ家も1つありますよ」
便利屋をするにあたってブラックマーケットは何かと便利なのである。ゆえに何かとお世話になることがある。
「よし、じゃあ決まりだねー。ブラックマーケットを調べてみよう。ブラック、案内よろしくね」
「任された」
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会議が終わった後、俺たちはブラックマーケットへやってきた。
「ここがブラックマーケット・・・」
「わあ☆すっごい賑わってますね」
「本当に。小さな市場を創造していたけど、街一つぐらいの規模なんて。連邦生徒会の手の及ばないエリアが、ここまで巨大化してるとは思わなかった」
「逆ですよ。むしろ連邦生徒会の介入がないからこそここまで巨大になったんです。学校をやめた不良や裏社会を生きる人達がここで好き勝手商売する。連邦生徒会が介入しないから珍しい物から違法なものまで出品される。さらにそれを目当てに一部の企業が介入して取引を行う。だからここまで賑わっているんですよ」
「なるほどねー」
初めてブラックマーケットにやってきた対策委員会にブラックマーケットの成り立ちを教える。ここまで巨大化すれば連邦生徒会も今更手を出すことは出来ない。
『皆さん、油断しないでください。そこは違法な武器や兵器が取引される場所です。何が起こるかわからないんですよ』
アヤネさんがドローンから注意喚起をしてくる。アヤネさんは学校に残ってドローンからこちらの様子を確認している。
「一応この辺は比較的安全な場所ではではありますよ。まあ『比較的』なので・・・」
ダダダダダダダ!
「普通にトラブルも起きますが」
「銃声だ」
銃声の起きた方を見てみる。
「うわあああああ!」
「待てっつってんだろ!」
「ついてこないでくださいー!!」
見てみると一人の少女がチンピラたちに追いかけられていた。
『あれ?あの制服はトリニティの・・・』
「・・・またか」
どうやら追いかけられているのは今回も彼女らしい。
「そうはいくか!」
「あたいらに付き合えよ」
「はうぅぅぅ、わ、私の方は特に用はないのですけどー!!」
「毎回世話が焼けるな」
「へ?」
俺は少女を追いかけていたチンピラの一人に向かって一気に距離を詰める。
「・・・は?」
「・・・ふっ!」
「うぎゃあっ!」
チンピラの一人に対して腹に拳を叩き込む。拳をもらったチンピラはその場で倒れる。
「てめえ!何しやがる!あたい達はそっちのトリニティの生徒に用事があるんだ!」
「悪いが彼女は俺の知り合いなんだ。さっさとそいつを連れてどっかに行くんだな」
「そうはいくか!折角の獲物を逃がして・・・」
チンピラが言葉を言い終わる前に俺は奴らの背後に回り込み首の後ろに手刀を入れる。するとチンピラたちは一瞬で意識を失いその場に倒れた。
「ブラックさん!?」
「久しぶりだなヒフミ。でも話はあとだ。みなさん、こいつらが起きる前に少し移動しましょう」
チンピラたちが気絶しているうちに移動する。周りにチンピラたちがいないことを確認した後追われていた少女の方に顔を向ける。
「まったく、毎回チンピラたちに追いかけられてるな。少しは学んでくれ、ヒフミ」
「あうぅぅぅ、あ、ありがとうございます。ブラックさん」
追いかけられていた少女、阿慈谷ヒフミは申し訳なさそうに言う。
”ブラック、その子は?”
「ええ、彼女は阿慈谷ヒフミ。俺の数少ないトリニティの生徒の知り合いです。ヒフミ、彼女たちはアビドス高校のアビドス対策委員会。それからそこの大人はシャーレの先生だ」
「は、はい。よろしくお願いします」
両方と交友がある俺が互いを紹介する。
「ヒフミちゃんかー、よろしくね。それにしてもトリニティのお嬢様が何でこんな危ない場所に来たの?」
「あ、あはは・・・それはですね・・・実は探し物がありまして・・・。もう販売されていないので買うこともできない物なのですが、ブラックマーケットでは密かに取引されているらしくて・・・」
「はぁ・・・やっぱりか・・・」
やはりいつもと変わらない理由のようだ。
「もしかして・・・戦車?」
「もしくは違法な火器?」
「化学兵器とかですか?」
「シロコちゃん、ホシノちゃん、ノノミちゃん、ヒフミちゃんにどんなイメージ持ってるの!?」
・・・なんでこの3人はいつもこんな発想が出てくるのであろうか?
「えっ!い、いえいえ・・・えっとですね、ペロロ様の限定のグッズなんです」
「ペロロ?」
「はい!これです。限定生産で100体しか作られなかったペロロ様の限定ぬいぐるみです!」
「わあ☆モモフレンズですね!私も大好きです!私はミスター・ニコライが好きなんです。ペロロちゃんかわいいですよねぇ」
「分かってくれますか!」
「・・・いやぁーおじさんには何の話かさっぱりだなー」
ホシノがそんなことを言う。俺も同じだ。ヒフミが集めているというモモフレンズというのは全く知らない。まあでも前世で言うオタ活みたいなものだろう。
「それが好きなのはいいんだが毎回毎回ここにグッズを求めてきてチンピラたちに追いかけられるのはどうにかしてくれないか。俺だって毎回助けられるわけじゃないからさ」
「あ、あはは・・・すみません・・・」
「・・・それって」
「こいつ、限定グッズを求めてここに来てはチンピラたちに追いかけまわされてるんですよ。それも何回も。俺が初めて会った時も追いかけられてましたし」
「あ、あはは・・・」
「えぇ・・・」
セリカさんがヒフミに対して呆れた顔をむける。正直俺も同じ気持ちだ。毎回助けるこっちの身にもなってほしい。
「と、ところでアビドスのみなさんはなぜこちらへ?」
”私たちも探し物があるんだ”
「手に入れにくい物なんだけど、ここにあるって聞いて」
「そうなんですか、似たような感じなんですね」
”ヒフミはグッズを買いに来ただけなのに災難だね”
「その・・・いろいろ危ないところなので・・・。ここは連邦生徒会の手が及ばないことをいいことにさまざまな企業が好き勝手やっているとも聞きますしここ専用の金融機関や治安部隊もあるのだとか」
「それってもちろん認可されてない違法な団体よね!」
「もちろん違法な団体ですよ。でも今やブラックマーケットは学園数個分に匹敵するほど巨大なものになっているのでなるべく面倒ごとは避けた方がいいです」
このブラックマーケットで面倒ごとを起こすと様々な派閥から狙われて面倒になる。なのであまり騒動を起こさないのに越したことはないのだ。
「ヒフミちゃんはここについて詳しいんだね~。・・・よーし決めた!助けてあげたお礼に私たちの探し物を手伝ってもらおうかな~」
「・・・ええええええ!?」
「助けたの俺だけどな」
「気にしなーい気にしなーい」
「・・・まぁいいが。さてどうするヒフミ?俺も最近はあまりここに来てなかったから俺としても手伝ってもらいたんだが。それにその方が君をチンピラたちから守ることもできて楽なんだが」
「あうぅぅぅ、分かりました。ブラックさんにはいつもお世話になってますし私なんかでよければよろこんでお手伝いします」
「よーし。それじゃあ、ちょっとだけ同行頼むねー」
そうしてヒフミを加えてブラックマーケットの探索を再開した。
今回であの自称普通の学生であるヒフミさんが登場しました。確か原作ではヒフミがブラックマーケットに来るのは今回が初めてだったような気がしますがこの作品ではすでに過去に何度か来たことがあるという設定です。その時にブラックと出会ったということです。
さて次回こそは早く出せるようにがんばります。
・・・今度こそは本当にがんばります!