「ねぇねぇホシノちゃん、ゴハンくん、これ見て!」
ある日いつものごとく生徒会室で書類整理をしているとユメ先輩が何かの紙を出した。
「いきなりどうしたんですか?」
「これは何かのパンフレットみたいですね」
「そうなの!今度新しくプールができるみたいなの!みんなで行こうよ」
「・・・」
「プールですか」
こっちの世界に来てからは一度も入ってないな。というのもうちの学校のプールは砂の影響で使えないのだ。
「ユメ先輩。私たちは膨大な借金があるんですよ。遊んでる暇なんてないです」
ホシノがバッサリとそういうとユメ先輩はしょんぼりする。
「たまにはいいんじゃないか。どうせ借金はすぐにはなくならいんだ。1日ぐらい遊んでもたいして変わらないだろ」
俺がそういうとユメ先輩は再び笑顔になる。
「ですが・・・」
「それに学生なら思い出の1つや2つ作らないと人生損だろ?」
「・・・はぁ、たしかにあなたの言うことにも一理あります。しょうがないです、行きましょう」
「やった!ありがとう!」
俺はなんとかホシノを説得してホシノの許可を得ることができた。ユメ先輩はうれしそうにホシノに抱き着いている。抱き着かれたホシノはユメ先輩の胸に顔が埋もれてる。
「ユメ先輩!邪魔ですどいてください!」
「わわ!ごめんねホシノちゃん!」
ユメ先輩がホシノを離す。ホシノの顔が若干赤くなっていた。
「さてと、ならさっさと今日の分の仕事を片付けて予定を組みましょう」
そうして3人で今日の分の仕事をいつもより早く終わらせ今後の予定を決める話し合いをした。
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「わぁ・・・!」
「これは・・・すごいですね」
「かなりでかいな。スライダーの種類もかなり多そうだな」
この前話した通り俺たちはいま新しくできたプールにやってきた。
「ホシノちゃん、どこから遊ぼっか!」
「・・・私はこのスライダーに行ってみたいです」
最初は反対だったホシノもいざプールにくると楽しそうだ。施設の地図を見ながらユメ先輩とどこに行こうか相談している。ちなみに2人の水着だがユメ先輩はおそらく新しく買ったであろうシンプルな水着を着ているがホシノは学校のスク水だ。
「ゴハンくんはどこに行きたい?」
「僕はどこからでもいいですよ。2人の行きたいところでいいですよ」
正直、今の俺からしたらスライダーはそこまで面白味のあるものではない。なんせいつも空を飛んでいるからな。スライダーのスピード程度では何も感じない。でもユメ先輩とホシノが行きたいならもちろん付き合う。ちなみに俺の格好は短パン水着にグレーのチャック付きラッシュガードを着ている。
「そっか、じゃあホシノちゃんが行きたいスライダーに行こうか!」
どうやら行き場所が決まったようだ。俺はユメ先輩とホシノについていく。少し歩いたら大きなスライダーが見えた。どうやらホシノはあれに乗りたかったそうだ。スライダーについた後列に並んで順番を待つ。人気のスライダーなのかなり待った後俺たちの順番がやってきた。
「次の方どうぞ!」
「じゃあホシノちゃん、ゴハンくん、先に行ってるね」
先頭にいたユメ先輩がさきに滑っていった。
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
「なんかすごい悲鳴が聞こえるな」
「それほどスリルがあるということでしょう」
というかユメ先輩はあまりこういうのが得意そうでもなさそうだが。
ユメ先輩が滑り出してから30秒ほどした後次の番が案内された。
「ではお先に失礼します」
俺に向けそういうとホシノも滑っていった。ちなみにホシノはユメ先輩みたいには叫んではなかった。
「次の方どうぞ!」
俺の番となり俺はスライダーの入り口に座り滑っていく。
「おぉ・・・」
思ったよりスピードが出たため思わず声が出る。右に曲がったり左に曲がったり角度がさらに深くなったりとしていきプールに着水した。
「あっ、来た!」
「ぷはぁ!これ、思ったより勢い強いですね」
「結構怖かったけど楽しかったね~」
「うへぇ・・・」
2人には大変好評だったみたいだ。ホシノに関してはよくわからん言葉が出てるし。
「よ~し!じゃ今度は向こうのスライダーを滑ってみようか!」
「えぇ、行きましょう!」
「わかりましたよっと」
その後1時間ぐらいスライダー巡りをしたあと今度は流れるプールにやってきた。
「ひゃあ!?かなり勢い強いよ~!」
「たしかにこれはなかなか」
「・・・こんなに勢い強くて大丈夫か?」
この流れるプールはかなり勢いが強かった。俺の元居た世界の流れるプールより3倍ぐらい勢いが強かった。
「あっ!」
あ、浮き輪に乗ってたユメ先輩がひっくり返った。
「・・・ぷはぁ!」
「大丈夫ですかユメ先輩」
「大丈夫だよホシノちゃん。これもプールの楽しみ方の一つだしね」
「お前も体験してみるか?」
「ぶっ!」
俺はホシノが乗っている浮き輪に向けて軽く波を送ってやる。するとホシノもひっくり返った。
「ぶはっ!・・・ゴハン・・・!、やってくれましたね!」
「おっと!」
ホシノから仕返しが来るがそうなると読んでた俺はやってきた波を避ける。
「このっ!避けるんじゃないですよ!」
「はっはっは!ほらほら頑張れ!」
「ッ~!」
ムキになりさらに波を送ってくるがそれをすべて避けるか耐える。
「ほらほら!僕はまで転覆してないぞ」
「むぅ・・・」
「・・・えい!」
「えっ?ぶっ!」
ホシノを煽っていたら後ろから波が来た。予想外の攻撃に俺は対応できずに浮き輪ごとひっくり返った。
「ぶはっ!・・・ユメ先輩か!」
「ふっふっふ・・・私のことを忘れてもらっちゃ困るよ!」
「ナイスです!ユメ先輩」
そのあとユメ先輩ともひっくり返しをしながら流れるプールを満喫した。何週かしたあと上がり一旦休憩を取ることにした。
「はいどうぞ」
「ありがとねゴハンくん」
「ありがとうございます」
俺は買ってきた飲み物を2人にも渡して席に着く。
「いや~楽しいねここ」
「そうですね。スライダーの種類も多くてとてもいいです」
「たしかに楽しいですね」
ユメ先輩とホシノがいるおかげが想像よりも楽しめている。
「・・・アビドスにもこんな場所があったらなぁ」
ユメ先輩がプールの方を見ながらそう呟く。プールには多くの人で賑わっている。
「・・・それは少し厳しいかもしれないですね」
現状アビドスは砂嵐が非常に多い。ゆえにこのようなレジャー施設を建てるは難しいかもしれない。
「でも諦めなければいつかはきっとむかしのアビドスみたいに人を集めることもできますよ」
「・・・そうだね」
あぁ、そうだ。諦めなければいつかきっとアビドスを復興できるはずだ。
「・・・まあ、この話はここまでにしましょう。今日ぐらいは何も考えず遊びましょう」
「うん・・・」
「そうですね」
ユメ先輩は少し目を瞑った後顔を叩いた。
「よし!じゃあこの後はどうしようか!
「私はもう一度スライダーを滑りたいです」
「僕は変わらずお任せしますよ」
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「いや~楽しかったね!」
「ええ、とても楽しかったです」
「僕もいい息抜きになりました」
あの後、俺たちは再びスライダーに乗ったり25メートルプールで競争などして遊びつくした。そうして時間もだいぶ回り日が落ちてきたのでプールを上がり少し買い物をしたあと電車に乗りアビドスに戻っている途中である。
「ホシノ、最初は反対してたのに一番楽しんでたな」
「う、うるさいです!・・・」
「ホシノちゃんが楽しそうで私、とてもうれしかったよ」
スライダーに乗って興奮したり流れるプールで俺とはしゃいでるホシノはとても楽しそうな顔をしていた。
「たまにはこんな日があってもいいだろ?ホシノ」
「・・・そうですね。たまにはこんな日があってもいいですね」
ユメ先輩がプールに行こうなんて言い出さなければきっとこんな日は来なかっただろう。
「ユメ先輩。今日はありがとうございました」
「ううん。私は何もしてないよ。みんなで来たから楽しかったんだよ」
ユメ先輩の言う通りみんなできたからこんなに楽しかったのだろう。
「またいつかみんなで行こうね」
「・・・ええ、またいつか」
「・・・ああ」
夕日が射す電車に乗りながら俺たちはアビドスに戻るのであった。
今回は水着回です。ホシノは過去おじなのでスク水です。ユメ先輩に関してはテキトーです。女性用の水着なんて全然知らないので・・・。今回の内容は凄く迷って最初は水族館でしたがやめて温泉かプールで悩んでプールになりました。温泉だとゲヘナになるので・・・