ラギアクルスのハンター撃退記(仮)   作:ディア

3 / 17
今回は幕間に近いのでラギィこと転生者の出番は最後の方です。


第3話 ギルドの動向

☆☆★★★★☆☆

 

~ギルド~

ギルドはかなり慌ただしかった…というのも性格に問題があってG級になれない上位ハンターことマークがラギアクルスの幼体ことラギィ(最近ギルドでもそう名付けられた)の代わりに上位のギギネブラ…それも亜種と思われるモンスターを捕獲して来たからだ。

 

そのモンスターは新種で傷も胸の腺の跡が目立つだけで、頭の腺や尻尾の腺の跡もほとんど気になるものではない…ということはマークはラギィを捕獲することよりも上の成果を上げたことになり、ハンターランクの昇格を勧めたが断った。

 

マーク曰く「一応失敗は失敗だ。それにその一番デカイ傷は俺がやったんじゃねえよ…推測だかラギィがやったことだからな。それにG級になると金はガバガバ手に入るけど面倒だからやだ!」…なんとも子供らしい理由だ。

 

しかしギギネブラ亜種を見た某国の国王がとある依頼をマークを指名して出して来たのだ。その内容が厄介なものだった…G級のモンスターが現れるクエストである。

 

ギルドは実力がG級とはいえ上位のハンターに任せる訳にはいかない…しかし一国の国王である依頼を断ることも出来ない。となればギルドのやることは決まっている…今後ラギィ捕獲を誰よりも優先させる代わりにG級となりそのクエストを受けるように契約した。

マークはそのことに「はぁ~面倒クセー…」と言いながら渋々とクエストを受けた。

 

そしてその間ギルド内で会議が開かれていた…

「うーむ…しかしよかったんですか?彼をG級ハンターにして…」

一人の幹部がギルド長にそう尋ねた。

「仕方ないだろう…奴は性格に難はあるが実力もある。ギギネブラ亜種を捕まえて来たのが何よりも証拠…」

これは事実であり、マークは実力もあるのだが頭が残念だった…

それ故にいつも納品クエストでは過剰に納品していたり、またアオアシラの狩猟クエストなのに関わらず武器を持ち忘れてしまいアオアシラと遭遇してそのまま素手で狩ったというあり得ないこともやらかしている…

「いえ…失敗した後にG級ハンターにしたんじゃ苦情が出てくる可能性がありますよ?せめてクエストクリアした後にした方がよかったのでは?」

彼はマークをG級ハンターにすること自体は問題はないと思っている…問題はクエスト失敗してもハンターランクが上がるということだ。つまりハンターランクを上げる為にクエスト以外のことをやって失敗したら本末転倒…そうなってはギルドの信用も落ち依頼が来なくなり寂れるのは目に見えている。

「そういう訳にもいかん…今回の依頼は緊急クエストじゃ。」

緊急クエストとは報酬金、ハンターランクアップとメリットも目立つが緊急であるが故に情報は少なく、命の保証はしていないというデメリットもあるクエストだ。つまり滅多に見られないハイリスクハイリターンのクエストだと思えばいい。

「ギルド長、確か今回の緊急クエストって…古龍でしたよね?」

女幹部がそうギルド長に聞くとギルド長は少し考えて口を開いた。

「テオ・テスカトルとナナ・テスカトリの二頭討伐クエストだ。」

「な、なんだって!?」

6人の幹部の内4人が立ち上がる。

というのもこの二頭のうち一頭狩るとハンターの中で帝王または女帝などと呼ばれるだけの力を持っているということになる。その二頭を同時に狩るのはG級ハンター4人でも困難であり、それをマーク一人に指名したのだ…驚かない方が無理がある。

「…ふう…意識が飛びかけたぜ。」

巨漢の大男がそう言って席に座る。

「あのクソ国王死ねばいいのに…」

ボソッと優男が呟くともう一人も口を開いた。

「むしろあの国の人間達がクーデターを起こさないのが腑に落ちぬ。」

このギルドの幹部達は元G級ハンターであり、様々なモンスター達を狩って来たせいかあるいは元々そうなのか、幹部達はかなり過激な人間となっていた。どっちもどっちである…

 

「話を続けるぞ…過大評価が過ぎるとはいえ奴も今ではG級ハンターだ。そんな奴が失敗したクエスト…気にならないか?」

「…気になります。」

「ワシの情報によるとラギアクルスの幼体…通称ラギィの捕獲するクエストで失敗した。」

「ラギアクルスの幼体といえば…先日下位ハンターとは言え期待のルーキーと噂されていたナターレを殺したラギィのことですか?」

ラギィが最初に殺したあのハンターのことである。

「その通りだ。奴の死因は電気ショック…だがその時ラギアクルスはもう繁殖期を終え、南の国にいき孤島ではもう見られないはずじゃ…それに孤島でフルフルやギギネブラ亜種のような電気を扱うモンスターはいない…となれば新種のモンスターか群れから離れたラギィかということになる。」

「なるほど…その新種を見つける間にあのコレクター貴族にしてやられたという訳ですね。」

「やかましいわ!」

 

ぺチーン!

 

ギルド長は茶々を入れた女幹部を叩き、ツッコミを入れる。

「今回ので確証した。G級ハンターから逃げられる頭の良さ、ギギネブラ亜種に大ダメージを与えるだけの強さ…通常のラギアクルスですらも真似出来ないことじゃ。マークが帰り次第ラギィのことについて問い出す!」

こうしてますますハンターからラギィは狙われるようになった…

 

★★☆☆☆☆★★

 

傷ついた亜種ネブラは、俺を捕まえようとしたあのハンターに捕まり、そのままギルド行きで、ドスバギィについては殺されていた…あのハンターあんな性格の癖して強かったんだな…

 

それにしても…今度はポッケ村の近くの雪山…だな。確か出てくるモンスター…ドスギアノス、ドスファンゴ、フルフル、ドドブランゴ、ティガレックス…それにラージャン、あとは古龍のキリンとクシャルダオラくらいか?

フルフルやラージャン、クシャルダオラ(錆)、キリンを除けば雷に弱いし相性は抜群だな。この中で一番厄介なのはラージャンだよな…スーパーサイヤ人やスーパーサイヤ人2になると古龍達を上回る攻撃力があるしスピードも速いから出来れば戦いたくない…

亜種ネブラの電撃袋を喰ってから電気器官がパワーアップしたし、雷を亜種ネブラ同様に扱うフルフルが一番いいよな…そう思いながら俺は雪山の頂上へと向かった。

 

今…頂上付近の8番あたりか?ここらでも十分に見晴らしはいいな…

「フガッ…ブヒーッ!!」

あん?俺は声のした方向を振り向くと…尻尾に何かぶつかった。

「ブヒッ!?」

あらら…ドスファンゴだ。ドスファンゴってもっと強かったイメージがあったんだが…俺が成長したせいかめちゃくちゃ弱く感じる。

 

そうそう…今の俺の大きさは成長力がチートなせいかもう通常のラギアクルスよりも2回り小さい程度だ…しかしそれ以上にチートなのは筋力だよな…何しろこの筋力のおかげで今の時点でティガレックス並に速く走れることも出来るし、ジャンプしただけで高さ50mくらいは出来た…それにしてもドスファンゴ旨し!

 

「…なんだあいつは!?」

っとハンターに見つかったか…それにしても俺のことを知らないってことは俺の噂がここまで伝わっていないってことだろうな。

「生態調査の為に捕獲してみるか…」

…どうしてどいつもこいつも捕獲狂ばかりなんだ?しかし雷属性の太刀…鬼斬破を身につけているからティガレックスを狩ろうとしていたんだろうが…あの凍土で出会ったハンターに比べれば問題はない!

 

俺は一瞬でハンターを突き飛ばし、KOさせた…もうこれで邪魔はいなくなったし、ゆっくりとフルフルでも探そう。




元ネタ
過剰に納品…特産キノコなどの特別なアイテムを過剰に納品してもポイントになるため、なんら問題はない。むしろハンターからすれば得する。

アオアシラを素手で倒す…作者にルーツをソロで倒せる程の知り合いがいて暇つぶしとかでイャンクックを蹴りで倒したのが元ネタ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。