皆様の応援のおかげです。
本当にありがとうございます。
(ヤバい。マジでどうしよ)
上鳴は焦っていた。これでもかと焦っていた。
まず自分の身長が小さすぎて騎馬になれない。次に自分の手が短すぎて騎手になれない。トドメに1000万ポイントを付与されて敬遠されている。
「ダメだぁ!オイラ、チビだから騎馬にも騎手にもなれねー!」
「ん?」
声がした方を見ると峰田が涙を流して彷徨っている。
彼もまた108cmという上鳴ほどではないが低身長すぎて組む相手に困っていた。
「峰田ぁ!!!」
「お前は上鳴!………………ハッ!まさかお前も!」
「組もうぜ。雄英ちっちゃいものクラブとしてな」
「フッ、同志よ」
峰田はうなずき握手をする。
緊急避難的な形で彼らは組むこととなった。
「……………………思いついたぜ!」
「何をだ峰田?」
「オイラ、考えがあるんだ。障子の巨体と触手ならオイラ達の体すっぽり覆えるだろって」
「なるほど………」
「そういうわけで障子のとこ行こうぜ」
そうして彼らは障子を誘おうと向かった。
障子も峰田の作戦を聞き納得して、雄英ちっちゃいものクラブに加入することになった。
「後は女だよな。女体に偶然触るアクシデントが必要だと思うんだオイラ」
「なら耳郎とか誘うか?」
「分かってねぇなぁ上鳴。乳が必要なん…ウビビビビ!」
「1回死んどけ」
峰田の頭に耳郎のイヤホンジャックが刺さり峰田の体に爆音が駆け巡る。
彼女の耳はとても良いのだ。
「耳郎、そのアホは置いといて俺のチームに来ないか?」
「……………ごめん上鳴。入試の時からウチはアンタに助けられてばっか。友達として感謝はしてる。だけどアンタについていくだけでは成長はないと思うんだ。ウチはアンタに挑戦する」
そう言って彼女誘いは断り、轟チームの方へと向かう。
既に彼女は轟にスカウトを受けていた。
上鳴は気を取り直して障子に判断を仰ぐ。
「障子くんや、個人的に誰が良いと思う?」
「俺としては蛙吹が「フフフ!………小さいですが黄色でいいですね!目立ちますもん!」
障子が意見を言おうと上鳴達の方に謎の女性が近づいてきた。
「私と組みましょ!1位の人!」
「ピッカ?誰だ?」
「私はサポート科の発目明!貴方のことは知りませんが立場を利用させてください!」
そう言って彼女は語り出す。
1000万ポイントを持つ上鳴と組むと必然的に注目度がシビルドン登りになる。
そうなると自分が扱う
「それでですねあなた方にもメリットはあると思うんですよー。サポート科はヒーローの個性をより扱いやすくする装備を開発します。私、ベイビーがたくさんいますのできっと見合うものがあると思うんですよ」
彼女は大量のアイテムを出してプレゼンする。
サポート科は体育祭では自分の開発したアイテム・コスチュームに限り装備オッケーという規定があるのだ。
「なるほど………もしかしてこれは!?」
「ああ、それはですね……………」
そうして上鳴と発目は盛り上がる。
一方の峰田と障子はというと。
「おっぱいがあるからオッケーです」
「上鳴、そいつを入れるのは大丈夫なのか?」
性欲の権化たる峰田はともかくとして障子は心配している。
個性もよくわからない人間を抱え込むリスクが大きいからだ。
「大丈夫だ障子、必勝の策が整った。発目さん、共に行こうぜ」
「ええ!そうしましょう!そうしましょう!」
そうして上鳴・峰田・障子・発目の臨時パーティが発足した。
彼らは早速、作戦を立てる。
(よし技を変えるか)
上鳴は予選で設定していた技を変える。『あなをほる』や『こうそくいどう』といった技は騎馬戦で役に立たないからだ。
ちなみに彼が技を変える条件はだいたい1時間に1回、戦闘を行っていない時である。
そうして15分のチーム決め兼作戦タイムを得てフィールドに11組の騎馬が並び立った。
「さぁ!上げてけ鬨の声!血で血を洗う雄英の合戦が今!狼煙を上げる!」
ちなみに主な組はこんなところである。
・雄英ちっちゃいものクラブ
上鳴電気(騎手)
障子目蔵(前騎馬)
峰田実(後騎馬)
発目明(後騎馬)
・緑谷チーム
緑谷出久(騎手)
常闇踏陰(前騎馬)
麗日お茶子(後騎馬)
青山優雅(後騎馬)
・轟チーム
轟焦凍(騎手)
飯田天哉(前騎馬)
耳郎響香(後騎馬)
八百万百(後騎馬)
・爆豪チーム
爆豪勝己(騎手)
切島鋭児郎(前騎馬)
瀬呂範太(後騎馬)
芦戸三奈(後騎馬)
・心操チーム
心操人使(騎手)
庄田二連撃(前騎馬)
角取ポニー(後騎馬)
尾白猿夫(後騎馬)
「さあ!さあ始めるぜぇ!3! 2! 1! START!!!」
騎馬戦が幕を開けた。
すると一斉に何組かの騎馬が1000万ポイントのハチマキ、つまり上鳴達に向かってくる。
「実質1000万の争奪戦だ!」
「上鳴くん!頂くよー!」
向かってくる1組はB組のふざけた名前をしている男、鉄哲チーム。
もう1組は葉隠チームだ。ちなみに彼女は透明人間としての力を引き出すために全裸である。
「お、おい葉隠が全裸って………エロくね?」
「言ってる場合か!障子、防御態勢」
「ああ!」
そう言って障子は騎手である背中を土台にして触手で上鳴をすっぽりと覆う。
上鳴の体の小ささを活かした素晴らしい作戦だ。
「ああ!こんなもん直ぐ剥がしたらぁ!」
「させないぜ!おらおら!」
そう言って障子の足の片側にひっついている峰田がもぎもぎを『たまなげ』する。
彼のもぎもぎは1日中粘着力が保持される。
最終種目まで行くことを想定するのなら絶対に受けたくない攻撃だ。
「うわわわわ!いつもより命中率高くない!?」
「なんだこりゃ?くっついて離れねぇ!」
鉄哲・葉隠チームは地面と足がもぎもぎでくっついて行動不能に陥る。これで彼らは脱落だ。
「どうです私のベイビー、『こうかくレンズ』は?」
「最高だぜ!」
峰田がここまでの命中率を誇る理由。
それは発目のサポートアイテム、『こうかくレンズ』*1のおかげだ。
「さあバックパックで移動しますよ」
「オーケー!」
そうして上鳴達は発目のバックパックで『そらをとぶ』。
だがそれを良しとしない男がいる。
「調子乗ってんじゃねぇぞ鼠ィ!」
爆豪だ。彼は爆風で飛んで単騎突撃をしてきた。
そして爆破で障子の触手の防御を無理やりこじ開けた。
「『かげぶんしん』」
「あ?」
「からの『アイアンテール』!」
「クソッ!」
上鳴は空中に飛んだ。そして『かげぶんしん』で攪乱を行う。
爆豪も攻撃を行うが流石に分身の数が多すぎて翻弄され、トドメの『アイアンテール』で強制的に騎馬に戻される。
そして空中に飛んだ上鳴は発目のザ・ワイヤーアロウで回収され戻っていく。
「もうそろそろベイビーの滞空限界になります」
「よしじゃあ降りるぞ」
だがそう簡単には降ろさせてはくれない。
着地狩りをしに拳藤チームがやってきた。彼女は大きな手で待ち構えている。
「ガールズチーム!オイラのタマタマを喰らえ!」
「効かないノコ!」
もぎもぎの表面は拳藤チームの小森希乃子のキノコによって覆われる。
つまりもぎもぎの粘着性は消えた。
「まずいぞ上鳴!あの大きな手は俺の触手を簡単に剥がしてくるぞ」
「大丈夫だ!触手をフルオープンにしてくれ!『ほうでん』を使う!」
そう言うと上鳴は『ほうでん』を放った。電光がコート全体に迸る。
ちなみに『10まんボルト』の威力は90・『ほうでん』の威力は80だ。
威力が劣る『ほうでん』を採用したのにはいくつか理由がある。
それは『10まんボルト』と違い『まひ』させる確率が3倍で自分以外の全てが技の対象だからだ。
つまりコートにいる選手全員にそこそこの火力で『まひ』させる確率が高い電気技をばら撒けたということだ。
「グッ!」
「体が痺れ!」
「つぅ!」
「おっとぉ!上鳴電気、電気でコートにいる全員に攻撃!これにはたまらず何人かが痺れてしまう!」
そうして障子は『まひ』状態の拳藤チームのハチマキを取りつつ安全に着地する。
ちなみに障子達は何ともない。なぜなら彼らは発目製の絶縁シートで『ほうでん』を無効化しているからだ。
そして電気技を無効化できるのは発目だけではない。
「お前ら………1000万を取るぞ」
「八百万か!」
轟チームには絶縁シートを作り出せる八百万がいる。
彼らは上鳴チームの目の前に陣取った。
「飯田前進!八百万は電撃のガード、耳郎は『ちょうおんぱ』だ!」
「来るぞ!耳を塞げ!」
先に仕掛けたのは轟チーム。耳郎がサポートアイテム*2で敵達に向けて『ちょうおんぱ』をかます。
上鳴達はギリギリのところで耳を塞ぎ『こんらん』を軽減をする。
彼らの近くにいた他チーム達は『ちょうおんぱ』をモロに受けて『こんらん』状態だ。
そしてその隙を見逃さず轟は他チームを凍らせて動きを封じ邪魔者を排除する。
「耳郎の『ちょうおんぱ』で確実に動きを止めてから凍らせた。障害物競走で結構な数に避けられたのを省みているな」
「ナイス解説!」
解説席の2人がそう言いながらも勝負は続く。
轟と上鳴達は『こおり』状態の他チームのハチマキを取りつつ競り合う。
ちなみ爆豪は物間に煽られてそちらと交戦中だ。
「やぁっ!」
「グッ!」
耳郎がイヤホンジャックを使い障子の触手防御をするりと抜けて中に迫る。
そして上鳴のハチマキに迫るが『アイアンテール』でギリギリ防ぐ。
「危ねぇ!耳郎、なんか異様に身体能力が高くなってないか?」
「それは秘密!」
「クソッ!逃げるぞ!障子!」
「ああ!」
障子のジェットパックで逃げようとした瞬間だった。
突如としてビームがジェットパックを襲った。
「私のベイビー!」
「緑谷!」
「取らせてもらうよ1000万!」
緑谷チームの青山のネビルレーザーのせいでジェットパックは壊れてしまった。
彼らのチームは運よく『まひ』も『こんらん』も軽めである。
「時間は残り30秒!さあどうなる!?どうなる!?」
前門の轟、後門の緑谷といった状況だ。
ハチマキを取られたら逆転はできない。なぜなら上鳴の手は短すぎる。
だから彼らはガン逃げ戦法を取って来た。
「障子、作戦βで行くぞ!」
「了解!」
そう言うと障子は上鳴を天高くぶん投げた。彼の体重は6㎏、軽いのでよく飛ぶ。
そして上鳴は自分のジェットパックを起動して出来る限り滞空する。
いわば『そらをとぶ』だ。
「待てや!」
だが上鳴を狙っているのは緑谷や轟だけではない。
物間を倒した爆豪が襲来してきた。
「『かげぶんしん』!」
「効くかよ!」
爆豪は広範囲爆撃を仕掛けて分身諸共、本体のジェットパックを壊そうとする。
彼は才能マン。一度、喰らった技は効かない。
だがそんなこと上鳴も分かっている。
上鳴は『??????』を展開した。
すると
「んだぁ!?」
「バイバイ!『アイアンテール』!」
またしても攻撃は防がれ爆豪は地上へと叩き落される。
一方の上鳴はジェットパックで滞空し続ける。
そして遂に時間が来た。
「TIME UP!」
プレゼントマイクによる容赦ない宣告が選手達の耳に入る。
戦いは終わった。
そして上位4チームの発表が行われる。
「1位上鳴チーム!2位爆豪チーム!3位轟チーム!4位………アレェ!?オイ!心操チーム!?以上4組が最終種目に進出だぁ!」
上鳴達は1000万点を守りきることで無事に最終種目への進出が決まった。
「おつかれ3人とも」
「地上は凄かったぞ!お前が空高くに行ったら緑谷と轟が戦い出して轟側は炎の個性を使いかけたんだ!しかし惜しかったよなぁ………緑谷は5位だぜ」
「炎の個性を!?アイツも本気を………やはりあの新技は必要だったか」
上鳴は地上での様子を峰田から聞いている。
障子は勝利を噛みしめて黙り込み、発目は壊れたベイビーの調子を見ている。
「そんじゃ一時間程、昼休憩を挟んでから午後の部だぜ!おいイレイザーヘッド、飯行こうぜ」
「寝る」
「ヒュー!」
選手達には昼休憩が与えられた。
そして上鳴は耳郎&八百万と飯を食べ終えて食後の運動がてら辺りを散策していると、女子更衣室へと向かうA組女子達と遭遇した。彼女達はオレンジ色の荷物を持っている。
「お、上鳴じゃん」
「ピカ?どうしたんだその荷物?」
「それが峰田さんが相澤先生からの言伝を伝えてくれまして」
そう言って八百万は事情を話す。
なんでも午後は女子全員で応援をする必要があるので、チアガール服に着替える必要があるらしい。
(いや絶対、峰田に騙されてる………………)
上鳴はそれが峰田の嘘であることに気づいた。
だが同時にある1つの考えにも行きついた。
「八百万。チアガール服って個性で創造できる?」
「ええ、出来ますけど」
「俺も着るぜ」
突如として上鳴は自分も着ると言い出した。
「ええ!?上鳴さんは男性では?」
「俺はかわいいだろ」
「ええまぁ…」
八百万はその言葉を肯定する。
上鳴の姿はピカチュウそのものだ。
つまりとても可愛い。
「かわいい×チアコス=凄いかわいいだ。そうすればプロ達の印象にも残りやすい」
上鳴に女装の趣味があるわけではない。
彼にとって重要なのは体育祭で戦うことと、その後にプロの目に留まることだ。
その為なら女装くらい平気でする。
「分かりましたわ!貴方の為ですわね!協力いたします!それでサイズなのですが………」
「ああそうか。採寸しないと作れないな」
その瞬間、A組女子の目が変わった。
具体的にはルガルガン(まよなかの姿)のような目だ。
「つまりこのフワフワで可愛い生命体をまさぐれるということ…」
「ケロ………八百万ちゃん私も協力するわ」
「ウチ、上鳴のお腹は触ったことないんだよね」
「え?みんなどうしたんだ?」
上鳴の姿はピカチュウそのものだ。
つまりとても可愛い。
故に女子達はいつか彼の体を弄り回したいと思っていた。
手をワキワキとさせながら女子達は彼を壁側に追い込む。
「ちょっ!待った!待って!助けて!ピカァァァァァ!!!!!」
この後、どうなったのかは想像にお任せする。
(⚫︎◕ ‧̫ ◕⚫︎)ピカチュウの技
『ほうでん』『アイアンテール』
『かげぶんしん』『??????』
『ほうでん』が活躍できてよかった。
『そらをとぶ』は道具を使ってるだけなので技ではありません。
上鳴チュウ「もう………お嫁にいけないシクシク」
職場体験どうする?
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ポケモン世界からの刺客と戦う
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ステインと戦う
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どっちもやろう