NTRされたヒロインが反省してループする汚話 作:アスタロット
どうしたらいいの
許して お願い
もうこれで 最後にして
ごめんなさい ごめんなさい ゴメンナサイ
私はリョウ君と付き合い始めて、何に関しても調子が良くなった。
彼氏が出来て言うのも何だけど、異性にモテるようになった。
一人で歩いてると、ナンパされるようになったりね。
最近まで、中の上くらいの女子とか言われていたのに。
あと夢だった歌手のオーディションを、一次試験とはいえ合格もした。
私の両親もビックリした。
来年度からはグループの研修生になる。
今までじゃ、考えられない事だった。
何もかもが上手く行くから、楽しくて仕方なかった。
リョウ君には、私から告白した。
とりあえず彼氏が欲しかったから。
学校の友達連中には彼氏ができ始めてたし、ハブられるのが怖くて焦ってた。
あっさりとOKしてくれたのは、意外だったケドね。
リョウ君は悪くない物件だったよ。
イケメンって程じゃないけど、顔もそこそこだし。
女癖が悪いとか、そういう評判も聞かない。
何より同じクラスで、彼女も居ない手頃な相手だったしね。
んで付き合ってみると、リョウ君はとても”優しい人”だった。
学校の成績が悪い事を知ると、私と一緒に勉強してくれた。
お陰で私の成績は、上から数えた方が早くなった。
デートの時も、リョウ君はいつも私を優先してくれた。
少ないバイトの給料で、いつもご馳走してくれた。
それでもリョウ君は、なかなか私に手を出してこなかった。
仕方ないから私から自分の部屋に誘って、ヤッた。
ま、私も初めてだったんだけどね。
そのあたりから、何だか私の調子がすごく良くなってきた気がする。
街を歩いていると、異性からの視線をかなり感じるようになったし。
生まれて初めてモデルのスカウトにもあった。
あれ、これいけるんじゃない?
私は夢だった歌手になるため、思い切って応募用紙をオーディションに出してみた。
結果は面接も通って、一次試験合格だった。
リョウ君は自分事の様に、とても喜んでくれた。
私は有頂天だった。
ある日友達から、カラオケに誘われた。
それが失敗だった。
店に行ってみると、先輩が三人いた。
男子の。
私は帰りたかったけど、友達がどうしてもって言うから仕方なく付き合った。
適当にカラオケで歌っていると、身体がフワフワして熱くなってきた。
友達もおかしいテンションだった。
出されたジュースに、お酒が入ってた。
気が付いたら、先輩と友達がヤッてた。
思いっきり後ろから突かれてた。
友達の一人が、ヤリ疲れたのか落ちた。
それで手の空いた先輩が、私に迫った。
結局、私はお酒のせいで抵抗できなかった。
家に帰った私は、ベッドでひたすら泣いた。
泣いて冷静になって、アフターピルを思い出せて良かった。
翌日、リョウ君が凄く心配してくれたけど顔向けできなかった。
泣き顔の跡は、頑張ってお化粧しても誤魔化せなかったみたい。
私はそのすぐ後、先輩に呼び出された。
スマホの動画を見せられた。
カラオケで私の学生証と、先輩にヤられてる所が映っていた。
いつの間にかカバンを漁られて、学生証を取り出されてたらしい。
最悪だった。
脅された私は、また先輩とヤッた。
リョウ君は、いつもと様子が違う私を心配してくれた。
それでも私は誰にも相談できなかった。
また先輩に呼び出された。
セックスした。
リョウ君と付き合いつつ、先輩に呼び出されてヤる日が続いた。
脅されては仕方ないと、自分に言い訳をして先輩とヤッた。
だんだん先輩との行為に、嫌悪感が薄らいできた。
むしろ、気持ち良さがそれを上回った。
「何かあったら遠慮なく言ってね。何でもするから」
リョウ君は変化に気が付いてたけど、私を気遣うだけで問い詰めたりはしなかった。
私はリョウ君の優しさに甘えていた。
ある時、私の部屋に先輩が上がり込んできた。
先輩が悪ふざけで、ヤッてる最中に私のスマホで動画を撮った。
私も気分がノッて、録画中に色々と言った気がする。
その翌日、リョウ君は学校を休んだ。
私のスマホから、LIMEを通して動画が送られてた。
私は動悸と息切れがした。
だけど、先輩が
「いいじゃん、あんな粗チン野郎。俺に乗り換えようぜ」
って言うから、私もそれが良いかなって。
だから、リョウ君に会ったら謝って別れようと思った。
リョウ君は優しいから私の事を、ビッチとか周りに言いふらさないと思うし。
でも、その翌日もリョウ君は学校に来なかった。
私はそんな事も気にせず、先輩とヤッた。
先輩は私のスマホを使って、動画をリョウ君に送り続けた。
何日か経った。
しばらくして、リョウ君が自殺したと分かった。
自分の部屋で自殺したらしい。
私は罪悪感で吐いた。
まさか自殺するとは思わなかったから。
でも、少しすれば何とかなった。
わざわざリョウ君と別れずに済んだから。
ちなみに自殺の原因を調べようと、彼のスマホが捜索されたらしい。
だけど、見つからなかったみたい。
私は動画が拡散されずに済んだと思い、安心した。
いつも通り、先輩とヤッた。
だけど、そこから私の調子は下がっていった。
まず、学校の成績が下がった。
リョウ君と付き合う前より、明らかに悪くなった。
赤点もたくさん取るようになった。
それと男子からの視線が、何となく減った気がした。
ナンパもなくなった。
学校の友達も減った。
リョウ君と付き合いつつ、先輩とヤッてた事が周りにバレたらしい。
友達が減った一番の原因は、リョウ君が自殺した事だった。
彼、いろんな人に慕われてたんだね。
それから私は陰で、ビッチとか言われるようになった。
リョウ君の両親からは、特に何も言われなかった。
リョウ君は私と付き合ってるって事を、親に言ってなかったみたい。
リョウ君が自殺して、しばらく後。
急に事務所から連絡が入って、オーディションの合格が取り消しになった。
カラオケでヤッてた事が、ムービーで流出したらしい。
バッチリ私の顔が映ってたみたい。
あと、先輩とヤッた時の動画も流れてた。
私はパニックになって、先輩を問い詰めた。
先輩は巫山戯た態度だった。
動画では男子の身体は映ってても、顔は誰か分からなかった。
「お前、もういいわ。面倒だし。もう俺に声掛けんな」
私はあっさりと先輩にフラれた。
友達もなくなって、彼氏もなくなった。
私は学校で孤立した。
ある日、私は隣のクラスの女子に呼び出された。
たしか、リョウ君の女友達だった。
「コレ、プレゼント」
私はその女子から、丁寧にラッピングされた贈り物を渡された。
「…は?…え…何?意味わかんない。どうして?」
「アタシからじゃないわよ。リョウから」
「……ッ!?どう言う事!?じょ、冗談はやめてよ!」
「アイツ、彼女が誕生日だからってアタシにプレゼント一緒に選べって言うのよ。ホントそういうトコ、デリカシーないのよね」
「…」
「で、死んだじゃないアイツ。そのあとリョウの両親からソレを渡されたのよ。多分アタシ宛てじゃないかってね。アタシただの幼馴染なのにね」
「…」
「捨てようとも思ったんだけど……リョウにも悪いし、アンタに渡すわ」
「…」
「はぁ…アタシが馬鹿だったわ。もっと早くアイツに告白してれば、アンタなんかに……彼女が出来た途端に、ガード硬くなりすぎるのよアイツ」
「………」
「プレゼント選んでる時のアイツ、凄く嬉しそうだったわ…アンタに見せてあげたいくらい。私にとっては最悪だったけどね」
「………」
「とりあえずこれでお終い。ヤリチン先輩とお幸せに、じゃ」
彼女は要件を済ますと、スタスタと足早に去っていった。
急に辺りは静かになった。
「ひぐっ…ひぐっ…うっ…ぐっ…やだぁ…やだよぉ…ひぐっ…ふぐっ…ぅぅ…ぅぅ」
私はプレゼントを抱きしめて、情け無く泣き崩れた。
リョウ君は私の事を、ずっと想ってくれてた。
こんな事になるんだったら、カラオケなんかに行かなきゃ良かった。
脅しに屈しなきゃ良かった。
誰かに相談しておけば良かった。
ずっとリョウ君は私に助け舟を出してくれてた。
私はそれをシカトした。
私の視界は涙で歪んだ。
私の目の前はまっくらになった。
プレゼントの中身はわからない。
私は気が付いたら、学校にいた。
目の前にリョウ君がいた。
「えっと…女子から告白されるなんて初めてだから、ビックリしちゃった。こんな俺で良ければ…よろしくね!」
そうか、今までのアレは夢だったんだ。
それにしても、具体的で長い夢だったなぁ。
夢にしては悪趣味。
私はそう思って、リョウ君とまた付き合い始めた。
それが地獄の始まりだった。
滅びよNTR