【前線組】アクジキング情報共有 by元社畜
8:名無しの前線組
間に合ったな…(間に合ってない)
9:名無しの前線組
ハハハ マジ?ただの機械仕掛け相手と思ったら
アクジキングかよ!
10:名無しの前線組
いいな~それなら俺も行きたかった
11:元社畜
2日間箱詰め待機は結構辛かったけどね
12:名無しの前線組
そういやそっか
13:名無しの前線組
体動かせないのはツライね~
14:名無しの前線組
で?どんな感じ?強そ?
15:名無しの前線組
UBでもボス以外は普通だしなぁ
16:名無しの前線組
ステの高さで油断してる分、
他のボスの方が強い事あるしな
17:元社畜
とりあえず、ヨルノズクと壁貼ったけど、
僕たちは悪タイプ苦手だなぁ
18:名無しの前線組
あらら残念
19:名無しの前線組
別に社畜さん達は攻撃系じゃないだろ?
20:名無しの前線組
俺らの誰か着くまで耐えればよさげっしょ
21:名無しの前線組
新人君と社畜さんのおかげ場所の特定できたしね~
22:名無しの前線組
ま、社畜っちなら平気っしょ
23:元社畜
期待が重いなぁ
ま、少しでも情報抜いとくよ
24:名無しの前線組
頼むわ
25:名無しの前線組
wkwk
26:名無しの前線組
え~情報ナシの方が面白そうじゃな~い
27:名無しの前線組
ま、今回は新人の命掛かってるぽいから効率優先で
28:名無しの前線組
ソイツLv20もないのに攻撃よけ続けたんだろ!
興味あるぇ!楽しみだぇ!
29:名無しの前線組
聞いた感じ「でんこうせっか」は上手く使えてるんだね
つば付けといてもよさげ?
30:名無しの前線組
今回でモルペコ追加なんだろ?
ルギア対策に組み込もうぜ!
31:元社畜
皆、気が早いよ
前線組になるかどうか自由意志さ
32:名無しの前線組
サーセン
33:名無しの前線組
ま、楽しみにしとこうか
34:名無しの前線組
話逸れたね、そっちはどう?
35:元社畜
遠距離攻撃は口内からの複数タイプの同時攻撃だね
エスパー、フェアリー、ゴースト以外は揃ってるね
威力はあるけど、避けやすいかな
36:名無しの前線組
ふ~ん、複数タイプ攻撃か~
37:名無しの前線組
ドラゴンなのに氷使えるんだな
38:元社畜
口を閉じて少し溜めた後は範囲攻撃だね
「ゲップ」以外は皆なら大丈夫そう
39:名無しの前線組
あれれ、難易度低め?
40:名無しの前線組
ちょっと期待外れだな
41:名無しの前線組
近距離はどないよ?
42:元社畜
思ったより早いよ
「リフレクター」あっても痛いね
食べられたら即死だね
それより面倒な要素があるよ
43:名無しの前線組
お、なになに?
44:名無しの前線組
面白いのキタ?
45:名無しの前線組
体力系だろ。原作のステ的に
46:元社畜
>>45
半分当たり。体力と防御系だね
まず正面からの攻撃は全部食べられて無効化されるね
それどころか再生や攻撃に再利用される
47:名無しの前線組
やっぱしな
48:名無しの前線組
カービィだね~
49:名無しの前線組
コピー能力ないようだけどな
50:名無しの前線組
横や後ろから攻撃すればいいだけだな
51:元社畜
いや、正面以外もかなり攻撃が減衰するね
後、近くにいると「すいとる」されてる感じがする
52:名無しの前線組
万能防御に常時リジェネ、持久戦だね~
53:名無しの前線組
うん。社畜さんの火力じゃ無理だな
54:名無しの前線組
そこは元から期待してないぞ
55:名無しの前線組
防御のタネは分かりそう?
56:元社畜
まだ調査中。状態異常とかデバフとか
いろいろ試しているけど効いてない
57:名無しの前線組
「サイコノイズ」「かいふくふうじ」は
エスパーだから無効か
58:名無しの前線組
リジェネ持ちが対策持つのは当たり前
59:名無しの前線組
1日以上バトル続けんの面倒だわ
60:名無しの前線組
社畜さんは3日いけるでしょ?
61:元社畜
6体全力バトルだからそんなに持たないよ
今のままだとアイテムと手持ちが先に限界きちゃう
62:名無しの前線組
ヒュー さすが社畜さん
63:名無しの前線組
前線組が瞬間火力の奴多いんだよ
64:名無しの前線組
一撃で全員消し飛ばす方が楽でしょ
65:名無しの前線組
ボス相手じゃ無理だけどな。
でも取り巻き狩り助かってるわ あんがと
66:名無しの前線組
どういたしまして
67:名無しの前線組
急に行儀よくなるな
68:元社畜
あ、減衰防御の突破分かったかも
69:名無しの前線組
ハ!?もうかよ
70:名無しの前線組
楽しみがなくなった
71:名無しの前線組
そんでも社畜さんの火力じゃ無理そう
72:元社畜
多分だけど、複数タイプの同時攻撃を繰り返せば、
2,3秒くらい減衰が減った感じする
73:名無しの前線組
おっと、少し面倒だな
74:名無しの前線組
そうか?楽じゃね?
75:名無しの前線組
パーティなら簡単だけど、少人数ならキツイか
76:名無しの前線組
1タイプ特化型だと無理だね~
77:元社畜
飛行、草、炎、悪、ノーマル、毒
うん。6タイプ以上の同時攻撃かな?
それ以下だと減衰されて即再生されるね
78:名無しの前線組
社畜っちの手持ち6体はいいね
フェアリーなしは辛そうだけど
79:名無しの前線組
数の分、Lv上限が80でもいいな
80:名無しの前線組
Lv上限100は1~3体の特化型の方が多いしね
81:元社畜
うん?新人君?どうしたの?
82:名無しの前線組
ん?何があった?
83:名無しの前線組
巻き込まれた奴は隠れてんだろ?
84:名無しの前線組
まさか、俺たち前線組に憧れて…
85:名無しの前線組
草 それはない
86:元社畜
とりあえず安全そうな場所で居てと言ったけど
え?香辛料?まだ見つかってないよ
87:名無しの前線組
本当に何があった
88:名無しの前線組
香辛料?俺らも早く見つけたいぞ
少年は機械から流れた音声を一通り聞き、一つの作戦を考えた。成功率は高くないと自覚しつつも、彼は自分たちを襲ったアクジキングをも助けたいと考えていた。
そのためにもまずは、扉から顔を出して助けに来た恩人にある確認をした。
「社畜さん!探索隊から香辛料ってここに送ってもらえますか!」
「香辛料?そもそもまだ見つかってないよ」
雷撃を避け、毒霧に突っ込みながらも少年の期待外れの答えが返ってきた。
「ありがとうございます!こっちでなんとかしてみます!」
「何か分かんないけど、頑張ってね」
少年は建物の中に戻り、仲間のポケモンと共に施設を確認する。それでも目当ての物は見つからなかった。そもそも電気が通っていない場所がほとんどであった。
「さっき流れた話によれば、電気が生き続ける場所に冷凍保管庫があるようだったけど…」
「パモッ!」
床を注意深く観察したパモットが鳴く。確認すると配電盤の様な蓋があり、開けてみると錆びたケーブルが見つかった。パモットはそこに軽く電気を流すと…
ゴォーーー
少年が壁と思っていた場所が開いた。
「ありがと!ネグ!行ってみようか」
「モー」
少年の誘いにパモットは答えない。電気を流し続けなければ扉が開かない仕組みだと少年も察し、この場を任せることにした。
「分かった。モルペコは行ける?」
「モペペ」
そうして、少年はモルペコと共に隠し扉の奥へと進んでいく。暫く暗い下り階段が続いたが、その先にあった部屋に入ると電灯が付き始めた。
「あった!多分あれだ!」
少年は目当ての冷凍保管庫を部屋の奥に見つけた。しかし…
「あっ レシピやどれが香辛料か分からない… ルーにしといてほしかった…」
香辛料単体では食べ物と転送装置に判定されなかったため、保管庫に残っているが、料理経験の浅い彼には必要なものを見落とし、分からなかった。
「モペコ…モ、モ」
「モルペコ?どうしたの… 分かるのっ!」
「モ!」
付いてきたモルペコは冷えた保管庫の中を駆け回る。少年はモルペコが示したものを集め、途中で見つけた大きな鍋も背負って明るい部屋に戻る。
「さっきの場所に調理場があったね。あそこで調理できそう?」
「モ!」
「…レシピも分かるんだね?」
「モ!」
「うん。君を信じて任せるよ。ちゃんと指示してね」
モルペコは少年の作戦の要である料理について知っていた。
この世界での故郷、エネルギーが枯渇して人がいなくなっても、本や映像として残り続け、年老いた仲間からかつて自分のいた地方の定番料理であったソレについて聞いていた。
飢えたときは、ボロボロの料理本を見て、壊れたテレビから流れたきたソレをいつか食べたいと必死に内容を記憶していた。
モルペコは自分を見捨てたくないと叫んだ少年とソレを一緒に食べたいと強く思った。
GUUUUUIIIIIII DOOOOOO KAAAAA
「だから他の前線組に任せりゃいいじゃん!」
「その前線組来るまでの時間稼ぎって何度言わせるんじゃ!」
「馬鹿野郎!正面から攻撃すると… やっぱ回復されたじゃん!」
「ごほっごほっ 何で社畜さん毒霧の中で平然としてんだ…?」
廃墟の中、唯一無事な建物の前でアクジキングと追加でやってきた探索隊員は戦っていた。
無限に思える体力と再生力、それを補う防御にもなる吸収能力、それらを前に隊員は攻めきれないでいた。
「壁を貼ったから僕とパンプジン、それかヨルノズクの後ろに隠れて」
「ありがとう社畜さん!」
「助かります!」
「うん。次は『はどうだん』と『ヘドロばくだん』かな? パンプジン」
「ケケケッ」
「ありがと、じゃあまた囮に突っ込むよ」
「…何したんすか?」
「『ハロウィン』で少しの間僕の事ゴーストタイプにしてもらったよ」
「えぇ…」
「じゃ行ってくるね」
社畜と呼ばれる若者は「ゴーストダイブ」で影に潜り、アクジキングの背後の影に回って「けたぐり」で僅かに体制を崩させる。注意を自分に向けた隙に手持ちのドンカラスに回復薬を投げる。
「はどうだん」を受けながら前に進み、「ヘドロばくだん」が味方に飛ばないように左手をアクジキングの口内へ突っ込み放出された場所を塞ぎ、右手でスコヴィランのエキスを抽出した水風船を目に向けて投げる。
GUOOOOOO! KAAAAAA!
出来た隙に彼の手持ちが側面と背面から同時攻撃を仕掛けていた。
「やっぱあの人も前線組だわ」
「会話が通じて、気遣いしてくれるから勘違いするね」
「ゴーストタイプになるのって大丈夫なの?」
戦いが続く中、アクジキングと助けにきた上位の探索隊員が巻き込まないように避けていた建物の扉が開かれ、少年が大きな声で叫んだ
対峙していたアクジキングも扉の向こうから漂う匂いが、記憶の底にあったものと同じと感じ、動きを止める。
GUU GUU GUUUUUU!
「君っ 離れてっ!」
「大丈夫です。アクジキング、この世界の人間からの頑張り続けたあなたへの贈り物です」
『おかえり。この星に人間が戻ってきて嬉しいよ。突然だが私の願いを聞いてくれないか?』
『再びこの島に人が住めるよう。食いしん坊くんは汚染物質を食べ続けている』
『きっと、私が死んだ後も食べ続けるだろう』
『彼の為に食料転送装置を作ったが、人がいない時点でちゃんとした料理は出てこないだろう』
『そこでだ、頑張り続けた彼の為、彼の好物を作ってほしい』
『何でも食べる彼が手を止めてそれだけに集中するほどの好物さ』
『それはね、カレーだよ』
『念のため香辛料は冷凍保管庫に保存してある』
『転送装置の対象外にするためカレールーやカレー粉にできなかったが…』
『わざわざ転送装置と同じ電源にしたんだ。きっと残ってるさ』
『私の悔いは人間の負債を押し付けた彼に最後の恩返しができない事だ』
『どうか、私の願いを叶えてくれないだろうか?』
OOOOOO! OOOOOO! OOOOOO!
アクジキングは差し出されたカレーを食べる。ライスがなく、トッピングの揚げ物もなく、好みだったスパイス配分と異なるが、かつて食べた頃の記憶を思い出す。
DOOO KAAA GUUU IIII
食べるのは好きだった。食べたことないものを食べるのも好きだった。ゴミを食べるのだって嫌いではなかった。狂って人やポケモンも食べたいと思ったのも否定はするつもりはなかった。
それでも、このカレーを人間や他のポケモンたちと一緒に食べて笑いあった時間が何よりも好きだったはずだった。
改めて前を見る。カレーの鍋を重そうに持つ傷だらけの少年とこちらをまっすぐ見つめるモルペコがいた。彼らを食べようと思っていたが、何となく一緒にカレーを食べたいとも思った。
「? 分けてくれるの?」
長年の狂気と戻りつつある正気の狭間で、アクジキングは正気を選択をした。
「ん…おいしいね!」
「ペコッ!」
彼らの笑顔を見て、アクジキングは体を下ろし、敵意のない腕でおかわりを要求した。
<Side:クロン>
アクジキングが鍋に付いたカレーを舐めまわしているのが見えた。ネグとモルペコもカレーを食べて元気になったようだ。
「まさか倒さずに終われるなんてね」
「それが一番じゃないですか」
社畜さんが疲れた顔して話しかけてくる。
「これからどうなるんですか?」
「通訳がまとめてくれた、あちらの要求を飲めば、転送装置を止めていいようだよ」
「彼はどんな要求をしたんですか?」
「『この世界で食べ物が必要なポケモンをそちらに連れて行ってほしい』ってさ」
「え…?」
「君のモルペコを見てそう判断したらしい。罪悪感があったんだよ彼にも」
「そのポケモンたちは…」
「僕たちはダンジョンとして定義された範囲しか移動できないから、あまり多くはないけどね。まぁエーテル団が保護に協力するだろうさ」
「…転送装置を止めれば彼はどうなるんです?」
「さぁ?でも食べ続け、生き続けることに疲れた感じはするのは分かるよ」
言葉に詰まる。彼を助ける方法はあったんじゃないか…?
「ダンジョンの敵は悪である方が少ないよ。仕方ないポケモンの生態や未来の人間のやらかしばかりだ。それでも僕は自分と仲間を優先するよ」
「…」
「色んな後輩に言ってるけど、迷ったり、罪悪感ある方が正しいよ。決して前線組の様に狂ってしまってはいけないよ」
前線組の人たちはダンジョンと向き合い続け何かを捨ててしまった人が多いのだろか。
…先の事は分からない。厄災から生活を守るために強くなりたい思いも変わらない。でも新しい目的ができた。これは迷わないように社畜さんに宣言する。
「社畜さん」
「ん?」
「僕、強くなって、皆で楽しくカレー食べる時間を作りたいです」
「…なら、香辛料から見つけないとね。暇になれば手伝うよ」
「いや、社畜さんは休んでくださいよ…」
少し締まらないけど自分の決意を言葉にできたと思う。今後の事を考えていると、モルペコが何かを持って近づいてきた。
「ペコッ」
「モンスターボール?」
「モペ!」
僕の手にモンスターボールを持たせて、体当たりをする。ボールの中にモルペコが抵抗なく入ってきた。僕はすぐにボールから呼び出す。
「これからよろしくね!『ペコ』!」
「ペコッ!」