TS → ティス
ロリ(ヒヨコ)ババア → ヒヨ
また数話ほど新人君には大変な目に会ってもらいます。
<Side:クロン>
探索隊1年目の最後の班のローテーションが行われ、僕らは新しいメンバーと一緒にある場所へ向かっていた。
「パモ…」「コン…」「キュ?」
僕らと歩きながらもポケモンたち同士で交流していた。ネグとロコンにはニドリーナが分けたおやつが口に合わなかったようで少し顔をしかめてた。
「あらら残念だねニドリーナ、皆の口に合わなかったようだね」
「ペココ」
「ペコは好き嫌いないね。ありがとう『ティス』さん、ドライフルーツおいしいよ」
「いいよクロン。人間用は甘めと酸っぱめだけにしといたよ」
中性的な雰囲気の少女はティスさん、「♀しか進化できないポケモン」が制限で最近手持ちがニドリーナへ進化したようだ。彼女たちは世話焼きな性格をしており、スポーツ祭の時にもペコを気にかけてくれていた。
「木の実に好き嫌いがあるとはねぇ… 干し柿は渋いのと甘いのどっちがいいんだろうねぇ」
「『ヒヨ』さん、効果のある木の実以外はそれほど差はないと聞きましたよ」
「そうなのかい? ポケモンしたことないから分かんなくてねぇ…」
「私たちだってゲーム以外の事は初めてさ、でもポケモンは賢いから好みを教えてくれるよ」
年老いた雰囲気の少女はヒヨさん、「長生きなポケモン」が制限のようだ。大体100年以上生きるポケモンが対象らしいが、ゴーストタイプは生きてはいないから対象外の様だ。手持ちのロコンはキュウコンに近づいているからか、尻尾の数が6本から7本になっていた。
「ありがとうございます2人とも、今回の依頼を一緒に受けてくれて」
「いいさ。私はポケモンの世話の道に進みたいと思っているからちょうどいい」
「儂も戦うのは好きでないからのぉ。ポケモンの事もまだまだ勉強中じゃからええよぉ」
最後の班ということで、新人向けの依頼の中から自分たちで受ける形式での研修となっていた。パーティでなく、個人で受けても良いらしいが、2人とも僕が選んだ依頼についてきてくれた。
「というか、同年代だから敬語はいいって」
「ほほほ、子供らしくババァと呼んでもええんじゃぞ?」
「いや、雰囲気でつい…」
何か同期の中でも雰囲気や精神年齢が高い2人なので、つい敬語が混じってしまった…
「私たちの精神年齢は前世の死亡時でないそうだよ。肉体に引っ張られるとは別の要因があるようだね。逆に精神が子供のままの人もいるらしいが…」
「せっかくじゃし、儂の精神もピチピチギャルになれたらのぉ…」
「コン?」
「ヒヨさん、表現がもう古いです」
そういえば僕は前世で何歳頃に死んだんだっけ? 子供ではなかった気がするけど、リドたちも覚えていないと言っていたな。
「今回の依頼、『エーテル団の保護したポケモンの世話の手伝い』は探索隊が押し付けたポケモンも含むらしいね」
「うん。僕が関わったダンジョンの件で気になってたんだ」
「ペコッ!」
「クロン坊のモルペコみたいに元気になってくれておれば良いのう」
・・・
「み、皆さん、お越し下さりありがとござい、ます。」
ベランタウンのエーテル団の拠点に近づくと、ズタボロな恰好の女性が出迎えてくれた。
「エーテル団って名前だから少しエッチな恰好するのが普通なのかな?」
「ティスさん! ビンセみたいな事言わないで下さい! っていうかエーテル財団の職員服をそういう目で見てたんですか!?」
「大丈夫かのぉ? 忙しいなら待つが…」
「いえ! その手伝いために皆さんを呼びましたので! ぜひ入って下さい!」
そう言われて、屋外の柵に囲まれた場所を進んでいく。互いに自己紹介をしながら道なりに歩いていくと、様々なポケモンたちが映った。
広い草場ではポニータとシママが駆けっこをしているのをブラシを持って必死に追いかける団員がいた。砂場ではサンドやナックラーが穴を掘っており、巻き込まれたスナバァを慌てて移動させる団員もいた。プールでは掃除の為に水を抜こうとした団員がポケモンたちに「みずでっぽう」で飛ばされていた。
…想像していたよりも大変な依頼かもしれない。
「パモッ! パモッ!」
「モペペ」「キュキュ」
コッチでは一緒に遊ぼうと駆け出そうとしたネグをペコとニドリーナが止めてくれて助かっている。ロコンは大人しくヒヨさんにくっついていた… あれ? 寝てない?
「あ~ すいません。ウチの子もはしゃいで」
「いえいえ! ポケモンが元気なのはいいことですよ!」
「動物園みたいじゃの~ キリンやゾウのポケモンもいるかの?」
「この程度の柵で大丈夫なのかな? ああ、虫よけスプレーの匂いがするね」
そういえば、今回の依頼は僕ら新人向けだから団員ほど大変なポケモンの世話でなく、世話しやすい犬ポケの相手と聞いていたが、一応確認しよう。
「僕らは今回どのようなポケモンの世話をすればいいですか?」
「始めはクロンさんにも関わる事ですが、我々が引き受けた別世界のポケモンたちと会ってもらいたいです。彼らは人間がおらず、ポケモンも少ない場所に居たため、少しずつ慣れるために色んな人間とポケモンと顔を合わせるだけですが」
「モペペ…」
「ペコ君も始めは私たちに戸惑っていたね。クロン君にはすぐなついたけど」
人間に傷つけられたポケモンよりは仲良くなりやすいと思うが、アクジキングの世界では飢えを凌ぐためにポケモン同士の争いや共食いもあったとされる場所なのでかなり複雑なのだろう。
「次は依頼書通りの犬系のポケモンの世話ですが… 始めに必ず自分の強さをアピールして下さい。でないとこうなります… 探索隊の皆さんなら大丈夫ですよ」
「むぅ 強さとは難しいのぉ」
噛まれてボロボロの裾を見せながら笑う案内人さんだが、甘噛みでもああなるらしい。悪タイプの犬ポケは特に上下関係に厳しいようだ。
それでも本気で攻撃されてない当たり、エーテル団にはなついているのだろう。初対面の僕たちは気を付けるべきだ。進化前、レベル20以下だけだからなんとかなると思うが…
「犬ポケといえば、この前の輸送護衛の研修の人がすごかったからなぁ…」
「いや、エーテル団の世話係を探索隊の犬使いの方々と一緒にしないで下さい」
匂いを感知した途端にライボルト2体が「でんじは」で荷車をうまく囲み、パルスワンが「ワイルドボルト」を当てると同時に「ほっぺすりすり」で確実に麻痺にさせていた。
「ほっぺすりすり」は現実だと当てずら過ぎると思ってたけど、他の素早い接触技と同時に行うのはとても参考になった。まだネグとペコはできないが…
・・・
案内人さんに付いて歩いた先に複数の小屋があった。
「こちらが保護したポケモンが住む場所です。刺激を与えすぎないよう、こうして離れた場所となっております。完全に環境を再現はできませんが、元いた場所に近い環境別に小屋を分けております」
「木造だけじゃなく石造もあるんだね。修繕の跡があちこちにもあるけど」
「えぇ。毒や炎のポケモンは石造でなければいけません。…一部のタイプの保護や育成はコスモス団の方が優れています。た・だ・し! 我々エーテル団の方が幅広いポケモンの育成に優れておりますので!」
どうやらコスモス団にライバル意識がある所をティスさんが踏んでしまったようだ。そうしてペコがいた世界のポケモンたちと顔を合わせていくと、戸惑いながらも受け入れてくれた。ただ前のペコのように食事の時はかなり神経質になっていた。
ただ、厳しい環境を再現した小屋へ行った時…
「おや? この感覚は… 君かい?」「…シャー」
「ロコンや! 白くなってしまって病気なのかい!?」「「コン?」」
どうやらパーティーの2人に特別な出会いがあったようで…
【本部所属】保護・育成課 共通スレ 14
521:名無しのトレーナー
今日もお疲れ様でした~
522:名無しのトレーナー
おっつ~
523:名無しのトレーナー
はぁぁ 氷タイプの相手したから早く風呂入りたい
524:名無しのトレーナー
ありあした~
525:名無しのトレーナー
今週は当たりだったぜ! やっぱローテーションは必要だな!
526:名無しのトレーナー
いつも毒タイプ相手ですが?
527:名無しのトレーナー
俺は手持ちと合わせて海固定なんよ
528:名無しのトレーナー
さすがに適性外のとこに振られんから
固定ポジの人らはあんがと
529:名無しのトレーナー
なぜ適性ないのに寒い所行かされたんですか…
530:名無しのトレーナー
ははは、よくあるよくある
531:名無しのトレーナー
若手かな? とりあえず一通り回ってもらってんだよ
532:名無しのトレーナー
俺もやったんだからさぁ(同調圧力)
533:名無しのトレーナー
経験さ経験
534:名無しのトレーナー
あ~自分らが老害っぽくなってきた気がする~
535:名無しのトレーナー
ヤメヤメ
536:名無しのトレーナー
そ そんなことないから…
537:名無しのトレーナー
でも精神が老いるよこの課、
何回世話したポケモン自然や安全なダンジョンに帰すと
もう前世より年食った感じするし
538:名無しのトレーナー
分かりみ~ 職場関係ないポケモンまで気になる~
539:名無しのトレーナー
そもそも俺たちは制限外のポケモンは最大でもレベル30付近まで育てれんし…
厳しい世界に放りだして大丈夫かな(泣)
540:名無しのトレーナー
外でバトルすると再会しそうで怖い
541:名無しのトレーナー
この前、街近くで昔世話したマッスグマが木の実渡してくれた!
いつも私の着替えでいたずらしてたあの子が…
542:名無しのトレーナー
その話何回目だよ
543:名無しのトレーナー
いい話だけど、聞き飽きた
何回会ってんだよ
544:名無しのトレーナー
外歩く暇あったらコッチ手伝え
前に保護した飢餓のポケモンいるぞ
他の奴も募集中やぞ!
545:名無しのトレーナー
あ~ 急に来たやつね
人嫌いじゃないからエーテル団にほぼ任せてたでしょ
546:名無しのトレーナー
嫌い以前に知らない生物だろうし
547:名無しのトレーナー
探索隊でする事そんなある?
548:>>544
いやいや、俺は暫くエーテル団への手伝いしてんけど
環境の構築や方針とか>>541みたいな経験者ほしいんよ
てか、あいつらの食事風景見ててツライ
549:名無しのトレーナー
もうエーテル団も慣れてんだろ…
独自のポケモン図鑑作ってるぽいし
550:名無しのトレーナー
まだまだやぞ! 前にうっかり鳥ポケ逃がしてウチらの畑荒らしたの許せへん!
551:名無しのトレーナー
俺らも昔通った道じゃん そう怒んなよ
552:名無しのトレーナー
若手の時にやらかしました(3敗)
553:名無しのトレーナー
まだ虫よけスプレーなかった時は辛かった…(7敗)
554:名無しのトレーナー
でも外飛ばせなきゃストレス溜めるし…
555:名無しのトレーナー
さほど昔か?
探索隊まだ10年も経ってないぞ
556:>>544
お前らエーテル団の団員が俺らみたいに技使えん事忘れてないか?
一般人が砂場とか岩場作んのは大変だし、
幼いポケモンの「たいあたり」受けて吹っ飛んでんだぞ
557:名無しのトレーナー
そういやそうやった
558:名無しのトレーナー
忘れてたわ メンゴ
559:名無しのトレーナー
俺たちでも「じゃれつく」されると痛いから
油断してマジで痛かった(泣)
560:名無しのトレーナー
それ覚えてる時点で強いポケモンじゃねぇか!
ってか敵意持ってされてないそれ?
561:名無しのトレーナー
建築課のドッコラーたちの貸し出しも多いねぇ
指揮できるローブシンはイーリスタウンで街づくりの最中だし
562:>>544
ああでも、経過観察からの方針決めがメインだから
経験者がほしいけど、人手は少し大丈夫だわ
研修中の新人パーティーが1週間ほど来るらしい
563:名無しのトレーナー
え? 研修なら1日で次の依頼体験した方がよくない?
564:名無しのトレーナー
てか珍しいな。いきなりエーテル団のとこでポケモン世話選ぶ新人
565:名無しのトレーナー
この課にいる私たちが言えたことではないでしょ
バトルよりも世話好きな人もいるし
566:名無しのトレーナー
だね。ここの人はそういう人多いし
567:>>544
ちょうど前に来てたウチの課希望の新人もいたぞ
やんちゃな犬ポケ相手に「うたう」で落ち着かせてて
本当にコイツ新人か?と思ったけど
568:名無しのトレーナー
ああ、ニドリーナの子ね
覚えてる覚えてる
569:名無しのトレーナー
前世から子供たちの世話してたって言ってたな
相棒も世話好きらしくて微笑ましかった
570:名無しのトレーナー
いい子なんだけど、ちょっと闇感じたんだよね…
「母親代わりになれなかった自分が女性になるとはね」ってつぶやいてたし
571:名無しのトレーナー
え? どゆこと?
572:名無しのトレーナー
…人の事情に詮索しすぎるなよ
転生しても精神が肉体より大人な人は色々あるから
573:>>544
その子たちが保護したポケモンと会って「あの感覚」が出たから
エーテル団を1週間手伝えば引き取れるって事で来るんだよ
574:名無しのトレーナー
あれ急に来るよな
575:名無しのトレーナー
マジでか… でも運が良かったな
ダンジョンでなく街中で
576:名無しのトレーナー
保護したポケモンから手持ち見つけるのがありだしね
577:名無しのトレーナー
むしろ、ダンジョン行く俺たち以外の現地人では普通の事だけど
578:名無しのトレーナー
1週間か… エーテル団も一度引き取った以上
大丈夫な相手か見極めたいんだろうね
579:名無しのトレーナー
まあでも「あの感覚」でたなら相性バッチリだろ!
580:名無しのトレーナー
あの瞬間の正式名称ないの?
581:名無しのトレーナー
どう名付けても恥ずかしい名前になるからない
582:名無しのトレーナー
運命とか恥ずかしいじゃん
583:>>544
まぁそんなわけで人手の方は大丈夫だわ
明日は一緒に遊んだパピモッチとパン作りしてもらって
保護したポケモンたちと一緒に食べる感じ
584:名無しのトレーナー
普通に楽しそう
585:名無しのトレーナー
ええやん。作った木の実パン食ってもらうの嬉しいよなぁ
586:名無しのトレーナー
パン作りなめんなよ。腰を入れろ!腰を!
587:名無しのトレーナー
何でキレてんだよ…
588:名無しのトレーナー
パピモッチいれば酵母いらずで柔らかいパンが作れるのいいねぇ
保存食のパン? 硬すぎ!
589:名無しのトレーナー
バウッツェルに進化すると小麦の成長良くなるし
畑の番犬にもなってくれるしホントいい子
590:>>544
とりあえず、保護ポケモンの育成方針を判断できる経験者来てくれ
エーテル団に恩売っといて損はないぞ
591:名無しのトレーナー
海専だから俺は無理だな
592:名無しのトレーナー
さっきのマッスグマ自慢の奴でいいだろ
593:名無しのトレーナー
そうだな、副課長
594:名無しのトレーナー
いや私も結構忙しいのだが…
595:名無しのトレーナー
昔世話したポケモン会いにダンジョン巡ってる奴が何言ってんだ
596:名無しのトレーナー
もうあんた、たまにお土産くれるおばちゃんみたいな感じだろ
597:名無しのトレーナー
副課長… まだ若いのに…
598:名無しのトレーナー
でもアンタ行きづらい理由別にあんだろ?
知ってんぞコッチは
599:名無しのトレーナー
え? 何?
600:>>544
ん? 問題あんのか? 悪かったか…
601:名無しのトレーナー
いやちがう。この人エーテル団の団員に告られて振ってんだよ
しかも3人も! 俺もモテたい!!!
602:名無しのトレーナー
は? 許せん!
603:名無しのトレーナー
ふざけんな! なら俺もエーテル団とこ行くわ!
604:名無しのトレーナー
ワイもワイも
605:名無しのトレーナー
いやだって君たちも人間よりもポケモンの世話選ぶ人たちでしょう!
いいでしょうが! 仕事と趣味選んでも!
606:名無しのトレーナー
何でこんなのがモテてんだ?
607:名無しのトレーナー
ポケモンにモテる人は人間にもモテるのか…?
608:名無しのトレーナー
副課長はポケモンの世話する時は母性(?)の感じるいい人だし…
609:名無しのトレーナー
ニドリーナの子も目指すべき姿って言ってたね
610:>>544
とりあえずこれたら来てくれよ…
〇保護・育成課の副課長
「仲良し度での進化がある系統のノーマルタイプ」が制限の女性。
一時期エーテル団やコスモス団の相談役をしていた。
趣味は世話をして自然に返したポケモンに会いに行くこと。
「適性ない環境? 根性で耐えて世話をしましょう!(やけど状態)」
どの世代でも柵だけでポケモン囲っても意味ような…
実際にウールーも逃げ出してたし