今話はどちらか言えばゼ〇ダっぽいかな?
掲示板形式なし、会話多め、展開早めで進めています。
一部オリ設定も混じってるのでご注意下さい。
探索隊の新人3人はダンジョンに巻き込まれたと考え、目の前のポケモン、銀色のスライムに金色のナットをくっつけたような存在に警戒をする。
ぷるぷる ぷるぷる
「モモ?」
「敵意はなさそうだね」
液体金属のポケモン、メルタンは敵意がない事を示すかのように腕の様な場所を上げたり下げたりを繰り返していた。
3人は危険は少ないと考え、辺りを見渡す。少し広めの部屋で壁や天井、地面の全てが金属製であることが分かり、一部錆びた所やクモの巣などいかにも古びた感じがする場所だと彼らは感じた。しかしそれ以上に、
「これはダンジョンで確定だね。こんな部屋は普通じゃない」
「どこ見ても歯車があるのぉ。動いてはおらんようじゃが…」
「とりあえず共念石で要救助の通知を出しておくよ」
部屋のあちこちから色んな種類の歯車が生えており、この部屋の異質さを体感していた。
ぷるぷる ずりずりずり
「キュー?」
「メルタンが移動するね。案内でもしてくれたら嬉しいが」
「罠の可能性もあるのが怖いね」
「ここで助けを待つべきじゃろうが…」
「ピュィィィ~」
「儂ら、呼ばれとるの」
「メルタンって鳴くんだ…」
「何か助けを求めてる感じがするんだけど…」
「キュキュ!」
世話焼きなニドリーナがメルタンに付いて行き、警戒しながらも全員が一緒に部屋を出ると、先ほどまでいた部屋以上の異質な光景が彼らの目に映った。
体育館の様な大きな部屋で、大量の歯車により天井が構成されており、壁も歯車となっている場所がある。真ん中の壁には歯車でできた大きな扉が締まりきっていた。他にも彼らが通って来た扉を合わせて8つの鉄の扉があり、7つは閉じられていた。
メルタンは1つの扉に近づき、体を変形させながら扉の鍵穴に腕(?)突っ込むと…
ずるずる ずるずる ガチャン!
「鍵が開いたのぉ」
「何かダンジョンのギミック無視した感じがしてるけどいいのかな?」
「探索隊は力づくで扉を破壊するのが主流らしいからいいんじゃない」
「パモッ!」
「ネグの『つっぱり』でもまだ壊せないと思うよ」
「モ…」
「ピュィィィ~」
罠を考え、彼ら大部屋からメルタンが進んだ扉の奥を見る。すると、クモの巣の量が多くなっていること以外は始めに居た小部屋と変わらない歯車だらけの部屋だった。
メルタンはその部屋の床の大きな歯車の一つを引っ張っていたが抜けないようであった。
「ピュィィ…」
「いや手伝ってくれって雰囲気出されても…」
「めるたんといったかの。儂ら出口探してるんじゃがさっきみたいに開けてくれんかの?」
「! ピュイピュイ!」
「え~と、君を手伝えば、私たちの事も手伝ってくれる?」
「ピュイ!」
少し手間取りながら、ようやく互いに意思疎通を図る。
クルクル クルクル
「うわ! 頭のナットがスゴイ回ってる… ん~歯車を回したいのかな?」
「ピュイ!」
「この歯車は… 皆、これ『ギアル』じゃないかな?」
「ぎある? 顔の模様のある歯車じゃな」
「ティスさんギアルって2つの歯車ですよね? これ1つなんですけど」
「ピュ~」
「もしかして、死んだ…じゃなくて機能停止したギアルを動かしたい?」
「ピュイ!」
「歯車のポケモンもおるとはのぉ。ここいらの歯車全部そうなのかい?」
「さすがにそれはないでしょう。あれ? 始めの部屋にも似たのがあった気が…」
「他の部屋も探してみよう」
全員は大部屋に戻り、他の扉を見たが、鍵穴のある扉はこれまで開けた1つともう1つあるのみで、他の扉はメルタンでは開けられなかった。開けられそうな扉の先は大量のクモの巣があり、探索隊はポケモンの気配を感じ、メルタンが震えていたため味方でないと思い後回しにした。
人間組が扉を調べている間、ポケモン組は大部屋と元居た小部屋を探り、顔の模様が付いた歯車を探していた。
「「コンッ」」「ペコ」
「お~偉いの~同じなの持ってきてくれたんかい」
「足元の歯車探すのはポケモンたちの方が得意だね」
「キュ!」「シャ!」「パモッ!」
「皆、競争じゃないから。その元気は次に取っておいてね」
3つの顔の模様が付いた歯車が集まり、床に並べるとメルタンはパモットとモルペコを歯車の前へと引っ張り、ぶるるるるると体を細かく振動させる。
「えっと、ギアルを合わせて僕らで電気を与えればいいのかな?」
「ピュイ!」
「じゃあさっそくやってみようか」
2つの歯車を合わせて、パモットが頬をこすって生じた電気を与える。すると彼らの想定通りに歯車が動き始めるが…
ガッ ガッ ガッ ガチィ ガッ…
「え! 何で止まったの!」
「ピュイィィ!?」
「ふむ、歯の間隔と長さが僅かに違うのぉ。どれコッチのと合わせんしゃい」
「適当に合わせちゃダメなんだね」
「それでも合わなければロコンの炎で少し変形させるのもありかのう?」
「ヒヨさん… 歯車ですけどポケモン、生き物(?)ですからそれは止めて下さい…」
ガッ ガッ ガッ ガッ ガッガッガッガッ
歯車を切り替えて再度電気を流すと、歯車が噛みあい、次第に動きが早くなっていく。少し時間が経った頃には2つの噛みあった歯車が宙に浮かび始めた。
再起動したギアルは探索隊に向けて軽く頭を下げた後、大部屋の壁に向かって進む。そして歯車の壁の隙間に入り込み、
ギィ… ギィ… ギィ… ガコンッ
壁中の歯車を動かす。すると、探索隊の耳に鍵穴のなかった扉の1つから鍵が開いたような音が聞こえてきた。
「なるほど。このダンジョンはそういう進め方なのんだね」
「儂にも分かりやすいのぉ」
「ネグ、ペコ、僕らは交代して電気を溜めようか」
「「モ!」」
・・・
その後も彼らは別のポケモンの気配がする扉を避けながら、開いた扉の先でギアルの片方を探し、見つければ合わせて別の扉を開けることを繰り返す。
「コン!」「ホイっと」
クモの巣が張り巡らされた部屋では白いロコンが冷気でクモの巣を乾燥させ、ヒヨがダンジョンで拾った鉄の棒で「いあいぎり」や「きりばらい」を行って一掃する。
「コン…」
「コウやそうしょげるのではない。室内で火は危ないんじゃよ」
「コン!」
「うわぁドヤ顔してるのが分かる…」
探し集めたギアルに対して歯車の組み合わせを3人が考え、クロン達が電気を与え、疲れた彼ららと消耗しているギアル達にティスが「いのちのしずく」を行う。
「攻撃技は苦手だけどこういうのは得意なのさ」
「キュキュキュ!」
「…何かニドリーナが注意しているけど」
「使う度に自分の体力削る感じがするだけだよ」
「すぐオレンの実食べて下さい!」
そして、最後に敵のポケモンがいそうな小部屋の扉を残す状態となった。
「絶対コレ、バトルあるよね…」
「ここまでの小部屋のクモの巣からクモ系のポケモンだろうけど、誰にしても相手の領域で戦うのは厳しいね」
「む~ 儂のコウとハクが『むし』に強い事は勉強して分かってきたのじゃが…」
「扉の前で私のヤトウモリとヒヨさんのコウの『ひのこ』でクモの巣燃やすとギアルも危ないね」
「僕やネグ達もクモの巣が多いと早く移動できないから大変だ…」
「やはりハクの冷気で乾かし儂が一掃するのが良いのぉ」
「それだとヒヨさんがその隙を狙われて危ないですよ!」
「いや、危険の少ない方法を思いついたよ。少し我慢は必要だけどね」
・・・
探索隊が警戒する扉の向こうの小部屋ではバチュルが群れていた。自分たちのボスであり、このダンジョンのボスでもあるデンチュラ(?)の様な存在の指示に従い、反抗的なギアルを糸で封じ、それ以外は電気を生じさせて自分たちの餌を供給させていた。
そして、バチュルたちは閉じられた扉の向こうから敵の気配を感じた時から、多重に糸を張り巡らせていた。例え中堅の探索隊でも簡単には一掃できず、糸を何とかしようとした隙に3体以上で張り付き電気と糸で動きを封じ嬲り殺しできる。糸をどかさなければ、そのままバチュルのみが素早く移動できる環境で一方的に攻撃ができる。
更には「きんちょうかん」が特性の個体も混じることで相対した相手を木の実での回復を封じる事も可能としていた。
例え単体の力で劣っていても、数や環境などの罠を張る。彼らクモポケモンが得意とする戦法は決して容易に攻略できるものではなかった。
ただし、探索隊に新人たちはそういった状況を想定した上で行動する事を学んでおり、打開策をひねり出す研修も受けていた。
「「♪~ ♪~~ ♪~」」
まだ閉まった扉の向こうから2重の歌声がバチュルたちに聞こえてきた。一つは人間の少女のもの、もう一つはポケモンのであるソレは彼らを眠りへと誘う。調和した2つの子守歌は単独で行われるよりも素早く効果を発揮し、1匹1匹と眠りへと落ちていった。
探索隊のトレーナーは自身の技を手持ちポケモンへと教えられる。そのため、ティスのニドリーナは「うたう」を覚えており、教師役のティスとの子守歌は息の合った強力なものだった。
ガチャリ
「…チュラ?」
レベルの高い個体は扉が開く音に気付いたが、眠気で身動きが取れない。
「バチュルだね。僕たちの電気は避けようか…」
「コン…」
「むぅ… 口の中が渋くてたまらんのぉ。確かに目は覚めるのじゃが…」
ティスの持ってたカゴの実のドライフルーツを食べて、「うたう」の影響を防いだ探索隊が小部屋へとゆっくりと入ってくる
「いた。あきらかに糸で巻かれた歯車。あれが最後だ」
「僕にも見えた。さぁ時間との勝負だね」
「気は進まんがやるかのぉ。ハクや!」
「スゥー コーー!」
大きく息を吸った白いロコンが狭い空間に「こごえるかぜ」を吐き出す。バチュル達は目を覚ますが眠り状態からの冷気により動きが大きく遅れる。
「掃除の時間じゃて!」
ヒヨが「いあいぎり」で乾いた糸を切り開き、捕らえられた歯車への道を作る。
「ハァ!」「「モッ!」」
新人パーティー最速の電気使いの1人と2匹が「でんこうせっか」でその道を通り、動き始めたバチュルを突き飛ばしながら目標を回収する。
「早く戻って!」
「シャーー!」「コーー!」
扉の外から小部屋に向けてヤトウモリが「どくガス」、赤いロコンが乾いた糸に向けて「やきつくす」を放ち、部屋の中に入ったメンバーが「でんこうせっか」ですぐさま戻る。そして…
ガチャン!
『!~~~~ !~~~~~ !~~~~~』
閉じられた扉の向こう、毒と熱が充満する小部屋から鳴き声にもならない悲鳴が響き渡った。
・・・
「エグイ… 僕、部屋の中見たくない…」
「…さぁ最後のギアルを組み立てようか!」
「誤魔化せてないのぉ」
「ピュイ…」
「メルタン君まで引かなくてもいいじゃないか!」
「あっ 今のでレベル上がった感じした」
「私もだ。だとすると結構な群れ… 正攻法なら死んでたね」
「コウとハクの尾が増えとる…」
会話しながらも回収した最後の歯車を嚙み合わせていき…
ガコン ガコン ガコン ガコン ガコン
10個の歯車から再起動した5体のギアルが天井の歯車の隙間に入っていく。5体が協力して天井全体の歯車を回していき、天井に少しずつ隙間ができていく。
「あっ! 天井が開いていってる!」
「ぬおお! 体が浮かんでおる!」
「追い出される感じで出るのかこのダンジョン!」
広がっていく隙間に吸い込まれるようにダンジョンから出ようとした探索隊であったが、
ガコンッ
「「「グベッ」」」
急に歯車が止まり、再び重力に囚われて床に落ちた。
「ピュイ! ピュイ!」
「どうしたのメルタン。 ってあれ、アッチの壁も開いてる?」
「何か近づいておる! 戦いの準備せい!」
ガガガガガ ガガガガガ ガガガガガ
天井と連動して開いた歯車の大扉の向こうから歯車が回る音と金属音が大部屋へと近づいていき、所々にヒビや錆びのある金属でできた大きなクモの機械が姿を現した。
・・・
「デンチュラ!? じゃない! 何あれ!」
「アニポケのロケット団のメカっぽいね!? リアルだと見たくなかったよ!」
「あれはポケモンではないのかの!?」
「ポケモンじゃな、待ってアレの中!」
機械グモの外骨格の隙間から、ギアルとギギアルが捕らえられ、動力源とされているのが探索隊の目に見えた。
「ピュイ~~~~!」
「メルタンはあの子たちを助けてほしいみたいだね…」
「歯車が動力源ってどうなってるのさ! ゼンマイ仕掛けなのかいアレ!」
「言っとる場合じゃなさそうじゃの!」
機械グモから複数の「ギアソーサー」が放たれ、クロン達は回避し、ヒヨは鉄の棒で弾いて後衛を守る。それでも立て続けに放たれる歯車に押され始める。
すると天井に挟まってたギアルたちがその身を挺して壁となり協力し始めた。
「ありがとうギアル! 私の『いのちのしずく』でまとめて癒すよ! 皆は攻撃に集中して!」
「フンッ! コウ! 火じゃあ!」
「コーーン!」
機械グモの口から放たれた「アンカーショット」を鉄の棒に搦めて防いだヒヨがロコンに炎を指示するが、機械グモは炎を意に介さずにワイヤーを辿り、鉄の巨体で「たいあたり」を行う。
「パモ!」「ペコ!」
機械グモの通る箇所にパモットとモルペコが「でんじは」の網を作り、クロンが「エレキボール」当てる。機械グモが鈍った所でヒヨが離れて攻撃を回避する。
「鋼には炎と学んだんじゃが… 火力が足りぬようじゃの」
「電気の方は中にいるギアル達に攻撃が届いたから有効のようだね。それでも威力不足みたいだけど…」
彼らは機械グモから距離を取り、飛んでくる歯車から守ってくれるギアルたちの後ろに隠れる。
「…儂が隙を作る。クロン坊たちは
「え、でも…」
「その次は儂が足を崩す。なあにええ方法思いついたんじゃ」
「コッチもニドリーナとヤトウモリの攻撃の準備ができたよ。とにかくクロン、アレを決めてくれれば、勝機は出る。頼むよ」
「…分かった。ネグ、ペコやるよ!」
ギアルたちの後ろでパモットとモルペコが互いの頬、電気袋を合わせて頬擦りし合う。一部のマニアが見れば可愛らしいと感じる光景だが、強力な電気が発生し始めるのを見れば違う感想も抱くであろう。
彼ら「ピカチュウ枠」とされるポケモンは電気袋という器官を持ち、そこを自ら擦り発電させたり、蓄電している。その器官同士をこすり合わせることで…
「パモモモモモ!」「モペペペペペ!」 バチィ ビィ バチバチィ
単独で発生させるよりも強力な電気を発生させる。当然、自身で発生させた電気でなければダメージを受けるはずだが、
「くぅ~~~~~~」
彼らのトレーナーが合わせていない外側の電気袋に手を当て、無理やり調和させる。パモットの気力に溢れた跳ねるようなオレンジの電気とモルペコの攻撃的で暴れるような紫の電気を合わせながら、ひたすら三位一体での「じゅうでん」に集中する。
「コッチじゃよ!」
一方、2匹のロコンをボールにしまい、再び機械グモの正面に立ったヒヨは「ギアソーサー」を弾き、壁際へと移動しながらある攻撃を待つ。
機械グモはヒヨの動きを封じようと口から「アンカーショット」を放つ。
「ソレじゃあ!」
わざと「アンカーショット」を鉄の棒で受け、続けての巨体による「たいあたり」を誘導させる。そして鉄の塊がヒヨに迫った所で、
「長生きは健康だけじゃのうて、危機からの逃げ上手も必須なんじゃよ!」
ヒヨは「みきり」により鉄の棒を手放し、機械グモの腹と床の隙間を抜ける。機械グモは勢い止めようとするが、誘導されていた壁に大きな音を立てて衝突する。
「今じゃあ!」
現在の彼らのレベルでは放てないはずの「スパーク」が数倍の威力で機械グモに打ち込まれた。機械内のギアルたちとギギアルは膨大な雷撃により動きを止め、機械自体も一時的に止まる。
「ハク! 右側を思いっ切り冷やすのじゃ!」
「コン!」
「ニドリーナ! 左側をヤトウモリと準備した爪で『みだれひっかき』!」
「キュキュキュキュ!」
その間にボールから出した白いロコンが右後ろ足2本に「こごえるかぜ」を行い、ニドリーナは変色した爪で左後ろ足2本を集中的にひっかく。そのどちらもが再起動しようとする機械グモにあまりダメージを与える事ができない。
だがそれは探索隊の2人にも予測済みである。
「コウ! ハクが冷やした所を燃やすんじゃあ!」
「コン!」
「? !!!~」
ヒヨは赤いロコンを呼び出し効果が薄かったはずの炎を再度吐かせる。すると右足は熱で溶ける事はなかったが、古くなった外骨格にあったヒビが急激な温度差によって大きくなっていく。
「ヒヨさんこれを!」
「うむ! ココじゃあああ!」
ティスが別の鉄の棒を投げ渡し、ヒヨはヒビが特に大きくなった箇所に渾身の「いあいぎり」を放つ。それにより機械グモの右足2本は崩れた。
それ受けて機械グモは体内のギアル達に「ギアチェンジ」を強制させる。負担は重くなるが痺れた体と欠けた足でも元と同じかそれ以上の機動性を得て反撃に生じようとする。
「第2形態になるのが遅いさ! ギアル達、頼むよ!」
ギ! ギ! ギ! ギ! ギ!
「!~ !~ !~」
その動き始めをティスを守っていたギアル達が「ギアソーサー」で半身をニドリーナが攻撃した左後ろ足に飛ばす。万全の状態の機械グモならば決定打にならない攻撃が
「シャ~」「キュキュ~!」
毒ガスを吐き続けて疲れ果てたヤトウモリと爪がボロボロになったニドリーナが誇らしげに鳴く。まだレベルの低いヤトウモリは接近戦ができないが、クロン達の雷撃の前に自身の特性である「ふしょく」のガスをニドリーナの爪に吐き続けていた。そしてニドリーナは爪にため込んだ鋼にも通用する毒を錆びた箇所へ爪を割らしながらも叩き込み続けていた。それにより、足が脆くなっていたのであった。
たとえ機動性の向上した機械グモであっても、後ろ両足は崩壊しバランスが取れず這うようにしか動けずにいた。そこに更なる追撃が与えられる。
「と・ど・め・だぁー!」
「パモモモモモーーー!」
「モペペペペペーーー!」
窮地にて共鳴する雷撃のコツを掴んだクロンは自身の電気すらも混ぜた先ほどより強力となった3種の雷撃を解き放ち…
「~~~~~~……………」
機械グモは機能停止した。
・・・
「あぁぁ~」「「モ~」」「キュ~」
「皆、風呂入ったおじさんみたいな声だすね」
「若い体でも堪えたわい…」
戦いが終わり探索隊はティスの「いのちのしずく」により傷を癒す。その間にもメルタンとギアル達は機械グモに捕らわれた仲間を解放していた。
「でもこれで外にでられるね… もうバトルは暫くしたくない…」
「儂は戦いが好きじゃないのじゃがのぉ…」
「いや2人ともかなり強かったよ?」
「結局あの機械は何だったんだろう?」
「さぁね? 今考えてもどうしようもない気がするよ」
「でもまた巻き込まれそうな予感がするんだよ…」
「クロン… 君の直感はよく当たるからやめたまえ」
「ピューイ」
「フィフィフィ~」
「…なんじゃ? この面妖なポケモン?」
「クレッフィもアレに捕まってたのか…」
メルタンとギギアルそしてたくさんの鍵を持ったクレッフィが探索隊の前に並び、頭(?)を下げて礼をする。そして、それぞれが3人に感謝として道具を渡してきた。
ギ…ギ…ギ…ギ…
「平べったい歯車? じゃなくてコレ技マシン!?」
「文字かすれてるけど… 『10まんボルト』って書いてあるね。かなり有り難いよ」
「コレどうやって使うんじゃ?」
「フィ~♪フィ~♪」
「コレは… 鍵じゃな」
「まぁどう見ても鍵だけど…」
「どこの鍵なのコレ?」
「フィ~?」
探索隊とポケモンたちが話してる間にも他のギアル達が再度天井に張り付き歯車を回す。天井が開き始めて、探索隊が上へと吸い込まれていく。
「ピュ~イ」「フィフィ~」 ギ…ギ…
「おっと急だね! じゃあね皆、私の『いのちのしずく』で錆びないようにね」
「シャー」「キューキュー」
「ふむ… 大変じゃったが少し楽しかったぞ。のぉ?」
「「コン!」」
「ええと… もう捕まらないようにね! 後、電気浴びせすぎてごめんね!」
「パ~モ~」「ペココ」
・・・
探索隊の新人パーティーは気が付くとすっかり暗くなったエーテル団の道の上にいた。それぞれのカバンの中には先ほどもらった技マシンと鍵、おおきなキノコがあったが、オルゴールのような金属製の小箱はどこにもなかった。
「バウッ! バウッ!」
「見つけましたぁ! どこにいたんですかぁ!!!」
「救助対象を確認。状況から小型ダンジョンに巻き込まれていたと思われます」
エーテル団の世話をしていたポチエナの鳴き声と共に団員と探索隊の隊員が新人パーティーの前に駆け寄る。それを見た3人はベランタウンに戻ってきたと実感した。
「とりあえずは…」
「報告書などを後にして…」
「風呂に入りたいのぉ…」
3人が全く同じ事を考えながらも、彼らの長い1日がようやく終わった。
クロンは「技マシン:10まんボルト」と「謎の鍵」を手に入れた!
〇クロン
「『10まんボルト』って自力で覚えるポケモンって意外と少ないんだね」
「3人とも別々の鍵ってことは使う場所が違うのかな?」
バトル以外のダンジョンでの描写もしてみたかったのですが、
結局バトルメインになってしまいました。
ギアルの復活と電気袋の頬合わせは完全にオリ設定です。
公式図鑑的にギアル進化系は「ギアソーサー」外す度に死ぬのが可哀想すぎる…