ひんし状態というのは、これ以上傷ついて死なない様にする逃走・防衛本能だと思ってます。
じゃあ「こらえる」とかきあいのタスキで無理やり耐えると…?
<Side:クロン>
イーリスタウンの防衛線の最中、僕らは建物の屋根に上り、そこにある特殊な糸を皆と一緒に掴んでいた。
「………今っ!」
「モ」「ペ」「チ」
「「「クエェーーー!?」」」
東側の海方面から来たペリッパーとキャモメが壁を越えた上空から街中へ強襲しようとしている連絡を共念石の掲示板経由で受け、降下した所に一斉に電気を放った。
すると高めの建物間に張られた「エレキネット」に電気が流れ、ペリッパーたちは絡まりながら墜落していったのが見えた。
「…着陸に失敗した鳥ってかなり痛そうだね。まだ慣れないや」
「チパパ~」
「って何糸の電気浴びに行ってるの! 感傷に浸る時間くらいくれない!?」
「パモッ!」 「チパァ♡」
ネグがパチリスを「かみなりパンチ」で吹っ飛ばして、一緒にペリッパーたちにトドメを刺しにいってくれた。最近覚えた拳技だけど味方に使う機会の方が多いなぁ…
「…皆は頑張っているみたいだね。ビンセはアママイコが進化してはしゃいでるようだけど」
少しだけ共念石で掲示板の同期のスレを覗く。ゆっくり書き込む時間もなく、戦いながら情報共有なんてまだできないからか心の叫びや喜びなどが多く書き込まれていた。
対空要員としての重要な役目とは理解しているつもりだ。それでも自分が他の同期より楽な仕事をしている感じがしてしまう。前線で命を懸ける事だけが戦いではないと先輩たちは言ってくれたけど…
「モペペ? ペコ!」
「ありがとうペコ。うん悩んでいる場合じゃないね。しっかり役目を果たして鳥ポケモンが入り込まないようにしようか」
・・・
どれくらい経ったのだろうか?救援がくる半日はまだなのか?時間がとても長く感じる。
飛んでくる鳥ポケモンも海側以外のオニドリルやヤミカラスと種類と数も増えてきていた。
「皆! 20分休憩! その間は他の人が対応してくれるみたい!」
「「モ」」 「チ~」
少しぶりの休憩を指示されたので、皆で休む。人間である僕はスタミナがあるが体の小さい皆は体力回復が必要だ。
この変なパチリスも痛みには強くても、疲れには勝てないようだ。
「さてと、皆は大丈夫かな? ………えっ?」
同期の1人、検証組予定の毒・悪使いのアドクがスレで警鐘を鳴らしていた。
『クロン君とトワレ嬢のおかげで魅了対策ができ、戦力の割には上手く進めている。相手にとっては想定外の事態だろう。しかし、ここまで周到な者が対応策を用意してないはずがない。逆転の手札を一枚以上は切ってくる。街中担当とトワレ嬢は注意したまえ』
大変だけど上手くいきすぎている? 僕には襲撃対応の経験がないから分からないけど言われたらそんな気がしてきた。
オレンの実を齧る皆を見ながら考え、今回の襲撃と似た経験を持つ先輩の話を思い出す。
広範囲での支配による軍勢タイプのボスは、支配の効果が弱めなのでポケモンも弱めの個体が中心になっている。ただ、側近クラスとして強いポケモンも少しだけいる。
普通は自分の周囲を固めるのに温存するらしいが… 膠着した状況を打開する一手として使うのはありえるのかな?
鐘の音が5回! 緊急事態!
全員で周囲を警戒する。最終防壁は破られていない。鳥ポケは来ていない。
何もない事を確認してから空を見上げると…青色の竜の姿が小さく見えた。
「っ~~! 僕の嫌な予感ってハズレないんだよね! ネズミに近い第六感でもあるのかな!?」
少しふざけながらも考える。ネグとペコは真面目な状態で何も返してくれないが…
「チ~パ~」
パチリスは震えながらも楽しそうに空を見上げていた。
「いや流石に無理でしょ。何されても多分原型も残らずに死ぬよ。僕らも巻き込まれるから止めてね! フリじゃないから!」
「チッチッチ チパ」 「パモ…」
「オレンの実じゃ限界があるって! でもボーマンダが狙うだろう場所って…ああもう!! どっちにしろやらなきゃ誰かが死ぬ可能性がある!」
バックの中をあさり、求食会から特別にもらった道具を取り出す。
「オリーヴァの癒しオイル、ミルタンクの濃縮ミルク、オボンの丸薬… ネグ!ペコ!すぐに『エレキネット』を回収できる準備!」
パチリスにオイルとミルクをぶっかけて、丸薬を口に含ませる。あとは体がちぎれないように手元にあったこれまでの防衛でちぎれた「エレキネット」で体の要所を固定させる!
「マズイ! 間に合うか!」
「チパ!」 「ペコ!」
パチリスとペコが「でんこうせっか」で屋根から大きく飛び、パチリスをペコを足場に更に「でんこうせっか」で跳ねる!
「ごめんネグ! 届けえぇぇぇ!!!」
「パモッ!」 「チパァ♡」
思いっ切りネグをパチリスの方へと投げる。空中でネグはパチリスに「かみなりパンチ」を喰らわせて更に更に跳ねさせる!
「チッチッチ…」
「ドォォ?」
高所から「りゅうせいぐん」と放ってから突っ込もうとしているボーマンダに「このゆびとまれ」が届いた! 距離とレベルの差からギリギリとは思ったけど、ほんの少しでも狙いが逸れたなら拠点に直撃はしないハズ!
「ギュオォォォ!」
「え?」 「「モ?」」
あれ? 何かガン見してない? そういえば、アロマさんとアドクが…
『
『メロメロでの魅了状態の今回の相手は「ちょうはつ」などへの精神異常耐性が低くなっているな… 既に記録済みだろうが検証組に報告しておこう』
もしかして、「このゆびとまれ」での注意引きがかなり効いている?
ってことはつまり…
「パチリス! 全力で『こらえる』!」
「オォォ! オォォ! オォォ!」
広範囲の降り注ぐはずの「りゅうせいぐん」がパチリス1匹に集中して放たれた。それに追従するかのようにボーマンダが翼を畳んでいるのが遠くに見える。
「チパァァァ!!!」 「だぁぁぁぁ!」
パチリスに括った「エレキネット」に「10まんボルト」を流しながら必死に引っ張る。それでも「りゅうせいぐん」がいくつかパチリスに当たってしまった。その次の瞬間、
僕のいる建物の近くで巨大な激突音が聞こえ、あたりに砂埃に舞った。
視界が隠れた隙にパチリスを回収する。
「チ… パ…」
「ッ! ごめん! はやく丸薬をさっきの丸薬を飲み込んで!」
「こらえる」によって無理矢理ひんし状態にならないように我慢させたパチリスの体は目も当てられなかった。前歯はへし折れ、手足がひしゃげ、尻尾が少しえぐれていた。
「チチ…パパ… プペェ! チィーパァー!」
「はえ? うっそぉ…」
それでも先ほど全身に塗らせた回復道具と飲み込んだオボンの丸薬に「ちくでん」により、目に見える速度で再生している。
手足は戻り、古い前歯を吐き出し、尻尾は直りきってないが止血された。
「僕ら探索隊の体もコレができるんだよね… そりゃ人間扱いしない人もいるよ」
「チパパ♡」
「ってボーマンダの方は!」
ボーマンダの方を見ると「ドラゴンダイブ」での地面への追突が余りダメージになっていないようだが、「りゅうせいぐん」と合わせた反動により動きが鈍っていた。
そこを土埃に隠れて「でんこうせっか」近づいたペコが「かみなりのキバ」でボーマンダの翼の付け根に噛みつき、そのまま「ほっぺすりすり」を当てていた。
ペコを振り落とそうとするボーマンダに対して、バラバラとなった「エレキネット」を伝って空から降りてきたネグがもう片方の羽の付け根に「ほっぺすりすり」を成功させていた。
「パモモモモ!」 「モペペペペ!」
「ギュオ? オオオ!」
「ナイス! ありがとう2人とも!」
大したダメージはないようだけど、ボーマンダの動きが鈍くなっている!
「りゅうのはどう」で吹き飛ばされる前にボールに戻して回避させる。
『ちょっとアンタ! 大丈夫!? すぐ行くからコッチに来なさい!』
共念石から求食会の副会長さんからの連絡が入ってきた。
「大丈夫です! 倒せないので逃げ回りながら拠点から離します!」
『ハァ!? 倒せそうなのは…ココじゃ私だけ!? ああもう! すぐ近くの広場に来なさい!』
掲示板形式であってもすぐに連絡できる体制のありがたみを感じつつ、街の中央へ足を向ける。背後からは苛立ったボーマンダが追いかけようとしているのが分かる。
「僕! こんな! 逃げる! 展開! ばっかりだ!」
「パモ…」 「モペ…」 「チパァ」
「ギュオオオ!」
息を切らして走る。心苦しいがボーマンダの遠距離攻撃を分散させるために改めて2匹をボールから出して一緒に駆ける。
力の差により、さっきの「ほっぺすりすり」で全身を麻痺させる事をできなかったが、翼で上手く飛べなくなっていたので追いつかれる程ではない。飛行タイプはゲームの時より麻痺に弱くなる事を実感していた。
「チッチッチ」 「パモッ!」
自慢の翼で追いつけない事に更に苛立った様子で「りゅうのいぶき」をボーマンダが吐き出す。パチリスが「このゆびとまれ」で注意を引き、狙いを集中させる。動きながら技ができずに止まったパチリスをネグが「かみなりパンチ」で殴りつけて回避させる。
僕とペコが「でんこうせっか」で2匹を回収して、急接近からの追撃の「ずつき」を避けて、隙の少ない「でんきショック」を放って僕らへ意識を向け続けさせる。
パチリスというタンク(?)が増え、僕らの逃げながらの攻撃は精度が高まっていた。
だから、調子に乗ってしまった。格上の相手だというのに…
「……ギュオ」
「あぐっ」 「「「~~~!」」」
怒り狂っていると思ってたボーマンダが時間が経って頭が冷えたのか、ただ追いかけるでなく殺意を溜め込んで一気に放出した。「こわいかお」という技だった気がする。たったそれだけで僕らは全身が本能的な恐怖で身がすくみ、動きを止めてしまった。
そして激痛と共に体が吹き飛ばされる感覚がする。おそらく大きな翼による「ダブルウィング」を全員が受けたのだろう。
恐怖と痛みで脳が麻痺したのか、これまでの状況を冷静に把握できた。それでも…僕の勝ちだ!
「ガッ ゴフッ ゴホッ …連れてきましたよ副会長さん」
「上出来すぎるわ。迎えに行こうとした所よ」
ボロボロになりながらも、僕らは街中央付近の広場へと辿り着いた。そこには求食会の副会長さんが手持ちポケモンも出さずに寄ってきていた。
・・・
「すぐ手持ちをボールに戻しなさい。巻き込むのは少ない方がいいわ」
慌ててネグとペコをボールに戻す。あっパチリスをまだ仲間にしてない!
急いで今は1つしかない予備の空ボールをパチリスに投げる!
ゴンッ! 「チィ♡」 「あっ」
思いっ切り後頭部にぶつけてしまった。一切抵抗せずに捕まってくれたけど…
「何も見なかったわ… いくわよクロン、気を強く持ちなさい」
副会長さんは自分の腕をナイフで軽く切り、血を宙に払う、僕は、ボーマンダはその血から目が離せなかった。次第に視界が真っ赤に染まっていく。
オイシソウ ウマソウ クイタイ ニク ホシイ タベタイ ウマソウ
「GYUOOOOO!」 「GAAAAA! …ァァァアアア、クッ!」
本能と理性への人肉への嫌悪感から正気に戻る。副会長さんの体質がこれほどとは…
彼女は「肉がおいしい」ポケモンが制限で、自身の肉体も途轍もなくおいしいと聞いていた。昔はひたすらポケモンに狙われやすかったが、制御できるようなって調整できるようになったとも。
そして、彼女の戦い方は…
「AAAAA! OOOOO!」 「ッツ~ アタシの肉片を『かみくだく』したわね」
狂ったボーマンダが副会長さんに真っすぐに突っ込み「かみくだく」を行い、副会長さんはあえてギリギリで避けて自身の指を数本食べさせていた。
僕が悲鳴を上げそうになったのに対して、副会長さんは軽く笑みを浮かべた。
「AAAAA! ギュオ? ギュオオオ!? オオオ!」
「多少強くても、体内から『どくどく』喰らう気分は最悪でしょ。それでも一度味を知れば食欲の狂気は強まり吐き出すこともできないわ」
ボーマンダは悲鳴を上げて苦しみながら地面に落ちる。副会長さんは「じこさいせい」で指を生やしながら近づいていく。
「『ベノムショック』 後は頼むわケケンカニ」
リアルとなった毒状態はただ体力を減らすだけでなく、不快感や激痛、麻痺効果も兼ねた神経毒などと毒の種類によって副次効果もある。それが多種の猛毒ともなれば動くことすらできない。
知識で知っていても実物はとても怖い… 「ベノムショック」も重なり完全に動けなくなったボーマンダに対してケケンカニの「アイスハンマー」が振り下ろされ、ボーマンダはひんし状態となったのか姿が見えなくなった。
「あの… 大丈夫ですか? 指?」
「慣れてるわ。そっちこそ早く薬でも飲みなさい」
「はい… にしてもスゴイですね…」
「『毒に強い体』と『世界で一番美味しいもの』を願った結果が『世界一美味しい毒の体』になったのよ… 『じこさいせい』をすぐに覚えられるオマケ付きでね。神がいるならクソね、自分の体を食べ続けろっていうようなものじゃないコレ」
何て続けにくい会話だ…
「ボーマンダでまだ良かったわ。毒タイプならアタシのミガルーサとヤドキングで対応できるけど、メタグロスとか食事しないポケモン相手なら無理だったもの」
「はぁ… ボーマンダはダンジョンに戻ったのでしょうか?」
「そうね。手持ち状態じゃないならダンジョンに戻ってるわよ。強い個体のようだから復活に相当時間がかかるでしょうから安心ね。それより他の場所の救援に行かないと…」
「料理以外のお代わりは止めて欲しいのだけど」
「言ってる場合ですか!? これ以上強いのが来ると大変どころじゃないですよ!」
「「え?」」
「やあ副長ちゃんに新人君、近道使うと『テレポート』より早く着いちゃったね」
敵のカイリューの増援が表れたと思ったら突然悲鳴を上げた。そして、声のする方向へ向くと散歩していたかのように現れた青年がいた。
「「社畜さん!」」
「『元』社畜だよ」
・・・
891:名無しのトレーナー
何が起きた!?
892:名無しのトレーナー
知らん! いきなり「しんそく」で飛んできたカイリューの増援を墜落した!
893:名無しのトレーナー
おいおい… 海方面の敵の動きが全員止まってるぞ
894:名無しのトレーナー
博士! これは!?
895:名無しのトレーナー
私にも分からん
896:名無しのトレーナー
ボケとる場合か! 取り合えず回復とメロメロ予防をし直すぞ!
897:名無しのトレーナー
この感じ「かげふみ」? でも俺のソーナンスは知らなさそう
898:元社畜
やあ 助けに来たよ
899:名無しのトレーナー
カイリューの方は何なんだよ
「うちおとす」でないのは分かるが
900:名無しのトレーナー
イキナリひんしになった様にみえますが…
901:名無しのトレーナー
>>898 !!!
902:名無しのトレーナー
>>898 嘘! 何でココに!
903:名無しのトレーナー
>>898 アンタ火星にいたんじゃ!?
904:名無しのトレーナー
>>898 まだ救援には時間かかるんはずだった気が…
905:元社畜
「テレポート」よりも僕らの近道の方が早かったみたいだね
友達がお札剥がしたお詫びとして僕を含めて3人で来たよ
僕は街の防衛に回るよ、外のは他2人だね
906:名無しのトレーナー
ありがてぇ…ありがてぇ…
907:名無しのトレーナー
近道ってそんなんあるの?
908:名無しのトレーナー
お札って壁抜けしてたヤツか!
909:名無しのトレーナー
ちょっと! 海側から来たカジリガメとかプルンゲルが急にひんしになったんだけど!
910:名無しのトレーナー
増援のドラパルトも苦しんでるな?
2体目キツイから助かってるけど何してんだ?
ん? アイツの影おかし シシ シシシシ
911:名無しのトレーナー
何かいる!? 黒い塊が! 怖いコワイ ココ ワワワ イイイイ
912:名無しのトレーナー
おい何が起きてんだよ!
913:元社畜
あちゃあ ココの人たちじゃ姿見ると耐えられないか
海側の人は影に意識を向けちゃダメだよ
後、空の方も景色が歪んだら目を逸らしてね
914:名無しのトレーナー
だから 何なんですか!?
915:名無しのトレーナー
怖い 怖い コワイ シヌ シシシシシ
916:名無しのトレーナー
何で敵より味方の方がヤバイんだよ!!!
917:名無しのトレーナー
街を襲おうとムクホークとムクバードの群れが来ます!注意をして下さい!
あれ? 数が減っていく? あああ!目が!目が!
MEEEGAAA! AAAAAaaaaa!
918:名無しのトレーナー
もっと情報を下さい!
誰がココに増援に来たんですか!
919:名無しのトレーナー
おぇえええ ムクホークの腹から何か腕が生えてる…
抉れた腹の奥に何かガガガガガ
920:元社畜
>>918 ココに来たのはゴースト系特化の子だよ
近道にした「破れた世界」や「地獄門」とかは死んだり霊体化しないと通れないからね
まぁ、マ〇オのスターロード代わりになるんだよ
921:名無しのトレーナー
待て 爆弾を増やすな
922:名無しのトレーナー
聞きたくないダンジョン名でてきたな
923:名無しのトレーナー
そうはならんやろ
924:元社畜
海方面の真っ黒な少年の姿の子が影に特化したお札剥がした子だよ
マーシャドーと「かげふみ」と「かげぬい」で動きを止めて
「シャドークロー」で首を絞め殺すのが得意だね
ミミッキュと同じで弱い人が直接姿を見ると危険だから気を付けてね
925:名無しのトレーナー
待てって言ってるだろ! ピギュ…
926:名無しのトレーナー
おい! 俺らって伝説系捕まえられんはずじゃ!?
927:名無しのトレーナー
姿見たら危ないって事を先に言って下さい!
928:名無しのトレーナー
うわぁ… 壁壊してきたカメックスだけど嬲られるの可哀そうすぎる…
929:名無しのトレーナー
ソイツ前に街入ろうとしてきたんだろ
やっぱ前線組のヤバイのは街に出入り禁止しろよ
930:元社畜
空で鳥ポケ散らしてるのは「ゴーストダイブ」が特化・制限の人だよ
手持ちも「シャドーダイブ」が使えるようになって
相手の体内で体を実体化させて攻撃するのが得意なんだ
逆「きもったま」の恩恵でノーマル相手でも内臓潰せるよ
931:名無しのトレーナー
ひどい…
932:名無しのトレーナー
いくら敵でもそれはダメだろ
933:名無しのトレーナー
ポケモンバトルを何だとお思いで? スプラッターじゃないのよ
934:名無しのトレーナー
助かってんだから文句言うなよ
目の前でピジョットの口からゴルーグの腕が突き出てつい漏らしたけど
935:名無しのトレーナー
…ゴースト系特化の化物は常にヤバイオーラ纏ってんのなんだよ
ゲームが違いすぎるし、どう見ても敵だわ
936:元社畜
ごめんね、最近前線組と長くいたから感覚ズレちゃってた
とにかく直接姿を見ないように頑張って
普通の増援もそろそろ来るから安心してね
937:名無しのトレーナー
ほんとうぉ? そっちも前線組クラスなんでしょ
938:名無しのトレーナー
ベランタウン常駐ならマトモのはず…
939:名無しのトレーナー
群れ一掃できるのがくる時点で常識人を望むのを諦めろ
940:元社畜
ありゃ? 余裕出たらって指令来た
今回のボスを見つけるために側近レベルをひんしにさせず生け捕りにしろだって
941:名無しのトレーナー
まだ別の話の途中でしょうが!
942:名無しのトレーナー
(そんな余裕)ないです
943:名無しのトレーナー
生け捕りってキツイっしょ
「みねうち」してから麻痺と氷漬けとか?
944:元社畜
ちょうど街中攻めて来たね やるかぁ
945:名無しのトレーナー
街方面へデカイカイリューが「しんそく」で抜けた!
気を付けて下さい!
946:名無しのトレーナー
もう来てんだよなぁ
947:名無しのトレーナー
軽いっすね 社畜さん…
・・・
「2人とも休んでていいよ。疲れただろうしね」
「いや、せめて対空要員として戦います!」 「モ!」
ボーマンダを倒しても、街上空から鳥ポケモンが攻め込んできていた。社畜さんのヨルノズク、ドンカラスなどが対処してるけど数が多い! 僕らでも対処できるのは手伝わなきゃ!
「アタシは戻って支援拠点の指揮とるわ。社畜さん、そのデカイヤツを倒さず確保ってできるんですか?」
「リュオオオオ!」
大きいカイリューが傷を癒しながら怒りの咆哮を行い、僕やネグ達の体が震える。さっきのボーマンダよりも格上だと肌身で分かってしまった。それでも社畜さんはスリーパーとパンプジンを出して平静なままだった。
「新人君もいるし、せっかくだし研修で習わない事を教えようか。現実になったからかポケモンの特性って完全に消すのは難しいんだって。そりゃあ『どくのトゲ』とかの体質は消せないよね」
社畜さんは両手から何かタネの様なものを作り出していた。
「でも特性変える技はちゃんと影響あるんだよ。『いえき』や『シンプルビーム』とかだね」
次の瞬間にはスリーパーとパンプジンが何かをしてタネが手のひらから消えていた。
「僕の『なやみのタネ』だってそうだよ。ちゃんと相手を『ふみん』にする。特性を変えるじゃなくて、増やすに近いのかな?」
「リュオ!? リュ… ュュュ…」
カイリューが頭を抱えて苦しみ始めていた。何が起きているんだ?
また、社畜さんがタネを作っては消える。
「じゃあ問題、『ふみん』になるほどのストレスを与えられるとどうなると思う? 更にそれを大量に受けるとどうなるかな?」
「オ! リュオ? ユゥリュ… ォオォ」
「『すりかえ』と『トリック』ね… その2匹がしているのは」
「当たりだよ。副長ちゃん。当てるのが面倒でつい楽をしちゃうね」
カイリューがフラフラと動く、目標を決めずに暴れようとしてもスリーパーの「かなしばり」や「まもる」でこちらに被害はでていない。
鳴き声は弱弱しくなり、「ヤメテ、ヤメテ」と言っている様だった。まだ普通にバトルした方がマシだったのではないだろうか?そう思ってしまうような状態だった。
「問題の正解は精神に強烈な負荷がかかって気絶するだよ。『メロメロ』状態になるような精神面に弱い個体には、こういう事ができるんだ。本当に強いカイリューなら特性が『マルチスケイル』かつ『せいしんりょく』なんだから、こういうのに耐性があるんだけどね」
「エグいわね… 更にこの後で尋問として催眠かけられるのが哀れだわ…」
そのままカイリューは糸が切れたように地面に倒れこんだ。肉体的には無事なのでひんし扱いとならないようで体はそのままこの場に残っていた。
「だから君たちもレベルや肉体だけでなく精神も鍛えるのを忘れないようにね」
・・・
社畜さんの圧倒的な勝利に驚きと喜びを感じつつも、心にささくれができてしまう…
相性の関係もあったのだろうが、無傷で相手を完封した社畜さん
傷つく前提でも格上にも通用する手段を持ち合わせた副会長さん
僕は…今回もまた逃げる事しかできなかった。
「…………今は、空の鳥ポケモン達の襲撃に集中しよう」
ネグが「でんじは」を当てたムクバードに「10まんボルト」を放つ。ペコの「スパーク」に合わせて「エレキボール」を撃つ。パチリスが…んっ?何してんの!?
「チパパ~~」 「パモ!?」 「モペ!?」
「これは…『プラズマシャワー』だね。久しぶりに見たね。でもこれかなり電気と体力使うんじゃなかったっけ?」
「チパ~~ ァァ…」
「電気使い果たしてるじゃん! 大丈夫!?」
慌ててパチリスに電気を与える。それ受けながらもパチリスは笑いながらコッチを見ており、小さな指で空を指した。
そこには電気は弾けながらもキラキラとした光が降り注いでおりキレイな光景だった。
鳥ポケモンたちも警戒している中、小さな花火がアチコチに舞っていた。
「チパ!」 「これを見せたかったの? 何で急に…僕?」
バトル中だというのに僕の様子が気になってたようだ。この子、性格がアレだけど、自分だけじゃなく相手が楽しいと思う事もしたいという優しい面も持つ子だった。
だからこそ洗脳された同じ森の仲間を解放したいと思って僕らに助けを求めにも来た。自分と戦ってくれる相手がいなったからなのも本心らしいけど…
小さな花火が鼻先で弾けるのを見ると少し落ち着けてきた気がする。
「はぁ~~ 皆! 今できる全力を尽くそう!」 「「モ!」」 「パ!」
上を見たらキリはない!パルデアの四災の事で焦っちゃうけど、確実に強くなってるんだ。きっと協力してくれる仲間も増えた。やれる事をやろう!
「何かイイ話風になってるけど、『プラズマシャワー』って使い方によってはヤバくない?」
「よく分からないけどそこまで元気ならココを任せるよ。ちょっと空飛んでくるね」
3体と体を合わせて電気を通じ合わせる。繋げ合わせた4色の電気を「スパーク」として空へ放つと、打ち上げ花火みたいにキレイな雷撃となり、ヤミカラスやムクバードの群れに大当たりし、空からうち落ちした。
「ねぇパチリス。今更だけど…僕の仲間になってくれるかい? いつか故郷の厄災ポケモンと戦う時に手伝ってほしいんだ。ダメかな?」
「チパ! チパァ!!!」(私に七難八苦を与えたまえ!)
「…何か変な肯定の気がするけど、これからよろしくね『リム』!」 「チパッ!」
探索隊にとって運の悪かった日、僕は幸運にも3匹目の仲間を得た。
オマケ 元社畜と副会長の会話
「実は精神攻撃が一番得意な人は掲示板の管理人さんなんだ」
「アタシは詳しくないけどメタグロスが手持ちの人よね? 精神攻撃?」
「大量にある僕らの掲示板情報をテレパシーで送りつけるDoS攻撃?無量空処?ができるんだよ」
「はぁ!? それできるなら前線に…いや掲示板管理で連絡網維持の方が優先ね」
「僕ら前線組のオシオキに使われる事の方が多いね」
「あんたらもバ会長もよく生きてるわね…」
〇求食会の副会長(メグル)
制限は作中に記載、前世はフグに当たって死んだグルメ好き
死因や嗜好、幼少期のアン〇ンマンへの憧れが混じり、
<世界一美味しい再生する毒の体>になってしまった運の悪い少女
「誰がガラルヤドンじゃあ! コッチくんなバカ共! 食ったら死ぬぞ! お前らが!」
名前の由来:グルメ → メグル
新人君は逃げてばかりですが、もう1人と3匹なんで少し格上程度ならリンチして勝てます。
主役らしくない? リアルでタイマンする方が珍しいので…
パチリスのNN:リス・ドエム → リム