キャラ名は各制限から適当に付けてます。私が覚えられなくなるから(小声)
・で『ん』きぶ『くろ』 → クロン
・『シェル』アーマー → シエル
・『ドリ』ルライナー → リド
・や『るき』 → ルキ
日の光を感じ、少しづつ意識が覚醒していく、目を覚ますと見慣れた天井が映った。枕元に置いた共念石に触れると、頭に「5:23」の時刻とメールボックス、掲示板が浮かんでくる。ポケモン世界に転生して11年が経っても時間に気を取られる癖は直っていないようだった。それでも、電灯と娯楽の少なさからか、朝型になってしまったこの体はこの世界に適応したようで嬉しかった。
「モ」
「おはよう『ネグ』」
僕が起きたのを感じたのか相棒も起きてすり寄ってきた。相変わらずニックネームにしてしまった寝ぐせのような跳ね毛が自己主張している。他のパモよりも跳ねていて全く直らないのでそのままにしておくしかない。まあ、そこがカワイイとこなんだが…
「モ!」
「ぁぁぁ~」
眠っていた間に電気が溜まっていたのか、触られた顔から全身にビリビリとしびれが走る。もう慣れたもので、目覚まし代わりにはちょうど良い。ネグを抱えて布団をどかす。窓を開けて外の空気を一気に吸い込み少しづつ吐き出す。ネグも僕の真似して深呼吸する。頭が冴えてきた。
さあ! 今日も一日頑張るか!
僕がいるベランタウンはトラリア地方における玄関口の港がある街にして、始まりの街。ここには探索隊の本部があり、1年目や2年目の探索隊員には宿舎の部屋や食事券が無料で提供されている。僕も3ヶ月は世話になっているが、まだ少し慣れていない。いや、野生やダンジョンのポケモンの強襲や問題を起こす先輩方に慣れるのもどうなんどろう?
ネグを頭にのせ、宿舎を出て探索隊の食堂へ向かう。いつも通り、多くの人が来ているようだった。モーニングセットを受け取り空いている席を探すが…
「お~い『クロン』! こっち空いてんぞ!」
見知った声が聞こえたので、そちらに向かうと同じ年頃の少年が席に座っていた。
「おはよう『リド』。席ありがとう」
「おう、クロンおはよう」
「モ」
「ネグもおはような」
リドは同じパーティ研修のメンバーになった1人だ。まだ手持ちがおらず、地元ではポケモンと離れて過ごす村だったようで、「せっかくのポケモン世界だから相棒が欲しい」とトラリア地方にやってきたと聞いた。
…少し羨ましく感じてしまう自分がいる。強力なポケモン同士の縄張り争いや四災の封印から漏れた厄災で村がなくなる恐怖は今もまだ僕に残っているようだった。
「どうした? 早く食おうぜ。また今日もキツイ研修になると思うぞ」
「そうだね。でも今日から研修内容が実戦寄りに変わるんだっけ?」
「体力訓練とか言って同期全員で走り込みするよかマシだろ」
「リドは体力あるからいいじゃん…」
なにをしても体力が必要なのは当たり前とは思うけど、とにかく逃げれることが重要だと講習で聞いていた。ゲームのように「にげる」コマンドがないから、ひたすら自分の足で逃げなきゃいけないことも。それでも走り込みはツライ…。僕を含め数人が「でんこうせっか」できるようになったのは自分でも驚いたけど。
「クロンはコントロールいいからそっちの方が羨ましいぞ」
「リドもノーコンと言うほどじゃないでしょ」
「いや、俺もボールで相手挟むように上手く投げてクロスボンバー!ってしてみたい!」
「かくとうタイプは育てられないんでしょ」
投擲練習も走り込みの次に多いけど、モンスターボールやどうぐを味方や敵に上手く投げる技術は参考になる。「なげつける」を覚えられるトレーナーも多いらしい。先輩にはフォレトス(おもさ:125.8kg)を「なげつける」人もいるが、未来では子供たちがイシツブテ合戦しているからよくある事なのか?
「ム~♪」
「ああもう、また口汚して」
「やっぱいいよなー。俺も早く相棒見つけてー」
「リドの制限って『ドリルライナーを自力で覚えるポケモンのみ』でしょ。目星はついてるの?」
「近くの地下ダンジョンにモグリューがいるって聞いたわ。早くドリルしてぇなぁ!」
ドリルするは動詞じゃないよリド。
朝食を終え、支度をしてリドと一緒に外の実習場へ向かう。
道中、指から「はかいこうせん」を放ち手持ちとドラゴンボールごっこしてる人、武装色!と叫びながら「てっぺき」を行う人、ドータクンの模様に別の色を塗っている人などがいた。一応この通りは訓練用に開放されてるが、あれは訓練なのかな?
あっ、ナッシーの「タネマシンガン」でマトリックス(?)してる人が失敗した。周りにも被害でてるし、ヒスイマルマインにも当たって… うわ!やばそう!
「なあアレ…」
「早く行こうか!巻き込まれてもヒドイ目にしか会わないよ」
いつもどこかで問題が起きてる気がする。やっぱり探索隊は変人が多いのだろうか… それでも頼りになるからか街の人や他の組織から好意的な声も聞く。うん、僕はアッチ側には行かないぞ!
早足で目的の実習場に着くと臨時の講師バイトの先輩と同期の少女が既にいた。
「おはようございます『ルキ』さん『シエル』さん」
「今日も頼んます先輩」
「おはようっす! 新人たち!」
「ア…ドモ」
先輩のルキさんはポケモンの卵を抱えたまま挨拶し、同期のシエルさんは共念石に触れながら応えてくれた。また、共念石に集中していたようだが何か掲示板をみていたのだろうか?
「シエルとおまえらもよろしくな」
「メラ~」
シエルさんのヌメラはシェルダーが吐いた水を浴びながら気持ちよさそうにリドに返事してた。今日は晴れてるからヌメラには少し辛いのかもしれない。ネグが僕から降りてシェルダーに近付いていった。彼らの方が仲が良い気がする。
「よっし! これで全員揃ったすね! ちょっち早いけど今日やることを説明するっすよ!」
「はい!」「ウス!」「ア、ハイ」
今のパーティーメンバー、研修1班の一日が始まる。
「まずはこれを受け取るっすよ」
「ん?これ、しびれ袋ですか?」
「当たりっすよ!まぁ訓練なんで中身は何の効果もない粉すけど」
ルキさんから1人2つずつ黄色の小袋を受け取る。「しびれごな」を集めて防護布でまとめただけのものだけど、効果はそこそこあると学んでいた。
「それを… ワン子!」
「グルルルラァ!!!」
「皆が倒される前にこの子に2回当てるのが今日の研修っす!もちろん技はしないよう手加減はさせるっすよ!」
「ガルルルル…」
真っ赤な目をした人狼、ルキさんのルガルガンが僕たちを睨みつけてくる。かなり怖い。
「あのー」
「どったのシエルちゃん?」
「その子のレベルって…」
「32っす!得意のカウンターでなくてもずつきで岩砕くから気を付けるっすよ!」
「ヒェッ!」
ネグがLv8、シエルさんの手持ちもLv10以下。勝てない、逃げれない相手を麻痺させてから逃げるのがこの研修の目的のようだ。でも正直…
第○○期 ハンチョー情報共有スレ 9
643:3班
ぬわぁぁん 疲れたもぉぉぉん
644:4班
チカレタ
645:3班
辞めたくなりますよぉ~研修ぅ
646:5班
汚いセリフを流すな
647:2班
でもマジでそんな感じだわ今日
648:1班
どの班も今日から実戦向けの内容でした?
649:3班
粉ぶっかけるだけと思いきや 動くと当たらないだろぉ!
650:6班
ウチんとこも粉投げやったよ
651:4班
俺も俺も
652:2班
全員同じ内容なのか
653:5班
今は探索隊がレイドボスに向けて準備中らしいからな
バイト講師でもできる内容になってんだろ
654:1班
でもまぁ 格上相手の大変さがよく分かる内容でした…
655:6班
正直舐めてたわ
ウチらすぐ体力ついて頑丈やから調子のってたわ
656:4班
走り込み続けて前世よりすぐ体力つくの嬉しかったんだが
657:2班
10代前半の肉体だからだけじゃねぇよなやっぱ
658:3班
強い(物理)トレーナーになりやすいってそういう意味も含むのか…
659:6班
ウチらはチャーレム相手に動き読まれて無理やったけど
みんな今日の研修どうやったん?
660:5班
ふらふらオドリドリに避けられまくったわ 酔拳かよ
661:3班
空飛んでるアメモース相手に当てれるわけねぇだるぉ!
662:2班
レパルダスに煽られまくったわ
てかこいつ本物のしびれ袋でもマヒらねぇだろ!
663:1班
まよなかルガルガン相手でした
仲間のおかげで何とか作戦勝ちできました
664:4班
オオタチに匂い攻めで勝ったぞ
665:6班
>>663 >>664
勝てたん!どうやったんや?
666:2班
あれ 達成可能なのかよ
667:5班
できなきゃ実戦だとアウトでしょ
668:3班
はえ~ すっごい…
669:4班
1班のとこはどうやったんだ?
670:1班
僕のところはまず、シエルさんが作戦時間下さいって言って通ったんです
そして彼女の考えた作戦で行くことにしました
671:5班
タイムありだったのか
672:6班
いけるやろって、すぐ始めてしもたわ
673:2班
事前準備も実戦的にはありなんだろな
674:1班
始まってすぐ、僕とパモで「でんきショック」、リドが「すなかけ」で牽制しました
格上のいわタイプに接近戦とか無理ですし
675:4班
物理で体勢崩す以前に返り討ちなるしな
676:3班
「たいあたり」した方が痛いからね、しょうがないね
677:1班
攻撃受けながらも突っ込んできたんで袋2つ投げて少し下がってもらって
その時点でシエルさんの準備も終わりました。
678:2班
攻撃無視して突っ込んでくるとか怖いな
しびれ袋避けるのは賢いし
679:6班
まよなかルガルガンて図鑑やと反撃主体なんやけどな…
で、なんの準備終わったん?
680:1班
シエルさんと手持ちの3人の「みずでっぽう」で当たりの地面一面を泥に変えて、
僕ら全員が大丈夫な地面へ移動することです
681:4班
え?なんで泥?
682:2班
短時間の泥でそこまで素早さ落ちないだろ
683:3班
すっころぶ可能性が微レ存?
684:5班
ん?「どろあそび」状態ならないそれ?
685:6班
あれ、それ逆にクロン君とパモがやばない?
686:1班
はい。ルガルガンもそれを知って泥を前に掻き上げて
「でんきショック」対策してまっすぐ突っ込んで来ました
687:2班
いや、めっちゃ賢いなルガルガン!
688:6班
ポケモンが指示なしでありなんそれ?
689:4班
こっから勝ったんだよな…?
690:5班
他のすがたのルガルガンより弱いと思ってたけど
人型の時点でかなり器用なんだな
691:1班
1本道の移動ルートに絞って泥に隠れたシェルダーが
トラバサミになって一瞬足止めしたんですよ
それを事前に知ってた僕とリドがしびれ袋を当てて勝てました
692:6班
うわ…
693:3班
痛そう(小並感)
694:2班
「からではさむ」って技としてじゃないから威力は落ちてるはず
それでも痛いだろうけど
695:5班
手持ちを罠扱いって
696:4班
そもそも水辺や水中以外でのシェルダーの使い方は分かんないよな
697:1班
先輩は野生やダンジョンのポケモンも罠仕掛けるから
自分たちもやってもいいと言ってくれました
698:5班
そのうち罠対策の研修もありそうだな
699:6班
いややなぁ 毒タイプの罠とか想像したくもないわ
700:3班
罠は初代のビリリダマからある伝統だしね
701:1班
>>664
4班はどんな風に達成しました?
702:2班
におい攻めの時点で嫌な予感しかしねぇな
703:5班
確かに
704:4班
こっちのメンバーは途中参加組の
毒悪使いがスカンプー、匂い使いはシュシュプが手持ちでな
705:3班
あっ(察し)
706:1班
まさか…
707:4班
2匹に複数の匂い出させて俺とフワンテの「かぜおこし」で誘導すれば
先輩のオオタチはまぁ…うん…
708:6班
格上にも通用するのはええやん!
絵面はともかく
709:3班
クサイのはダメでしょ!
710:2班
リアルバトルは何でもありだから(震え声)
711:4班
直撃しなくても、近くの俺らもキツかったわ
そして、先輩からダンジョン「腐敗樹海」をオススメされた
絶対に行くかそんな場所!
712:5班
たぶんラフレシアとかいるだろそこ
713:3班
罰ゲームじみたダンジョンが既に発見済みなんですねぇ()
714:1班
まだ僕らにはダンジョンは早そうですね…
715:6班
まぁいきなりダンジョン研修とかないやろ!
716:2班
フラグ立てんなよ
掲示板じゃなくグループチャットでは?
〇1班メンバーの使える技メモ
クロン:「でんこうせっか」「でんきショック」
シエル:「まるくなる」「みずでっぽう」
リド:「たいあたり」「すなかけ」
調べたら「からではさむ」は今の世代じゃ使えないのか… まぁいいか!