転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件 作:友(ユウ)
現在、俺達はハガネ、ヒリュウ改と共にオペレーション・プランタジネットの最終フェイズ・ラングレー基地の奪還の為に、海上を進んでいた。
既にノイエDCの部隊が戦闘を始めており、俺達はその援護を行う事になっている。
作戦空域に到達すると、ハガネ、ヒリュウ改は部隊を展開。
マクロス・ブレイバーもジェイアーク、ガオファイガーが分離、発進した。
ノイエDCの部隊を指揮するのはライノセラス級の艦長であるバン大佐という人物で、かつてのDCの総帥であったビアン・ゾルダークの娘であるリューネと、元DCのゼンガー少佐、レーツェルとは顔見知りであったようだ。
どちらも多少思う所はあったようだが、今は同じ敵に対処するために共に戦う事を決意。
そして、インスペクターの無人兵器に対して攻撃を開始した。
そして俺達も、
「ミサイル発射管解放! 全砲門開け! 砲・雷撃戦用意!」
『リョウカイ』
「撃てぇ!!」
ジェイアークから反中間子砲、対地レーザー砲、メーザーミサイルが発射され、次々と無人兵器を粉砕していく。
「ブロウクンファントム!!」
ガオファイガーもブロウクンファントムで複数の無人兵器を貫き、
「マクロスキャノン、発射!」
マクロス・ブレイバーが空母モードのままマクロスキャノンを発射。
目の前の敵を一掃する。
味方機、そしてノイエDCの奮闘もあり、数を減らしていくインスペクターの無人機。
だが、敵の防衛線をいくつか突破した時だった。
「ッ!?」
ハルが何を感じ取ったようにハッとなり、髪が赤く染まって僅かに逆立つ。
「ジェイ! 原種だ!」
「何っ!? このタイミングでか!?」
ハルの言葉に俺は驚く。
「数は!?」
俺が問いかけると、
「この感じは………うん、1体だけだよ!」
ハルがそう言った時、基地に向かっていた俺達の2時方向で爆発が起こった。
「ッ!?」
「何だ!?」
仲間達がそれに気付き、声を上げる。
すると、その爆煙の中からやたらと足の大きい腕の無い人型が現れた。
「ジェイ、あれだけ足が強調されてるって事は………」
ガオファイガーが俺に確認するように呟く。
「足原種………だろうな」
その腕の無い人型のロボットの大きさは200m位あり、その内足首から下の部分が約半分を占めている。
だが、少し困ったことになったな。
一応足原種というものが居ることは知っていたが、その詳細は分からない。
アニメではザ・パワーを得た勇者達にその他大勢の如く倒されたからだ。
だから、どんな能力があるのかも分からない。
「ジェイ………どうするの?」
ルネの問いかけに、
「…………相手がどんな能力を持っているかも分からない。なら、相手が能力を見せる間もなく一気に叩く!」
俺の出した結論はそれだ。
どれだけ考えようと分からないものは分からない。
ならば、最初から全力でかかるべきだと俺は判断した。
「ダイテツ艦長! ジェイアークとガオファイガーで原種の相手をする! 皆はこのままラングレー基地へ!」
「………了解した。健闘を祈る」
「そちらも」
俺はそう言うと、ジェイアークを原種に向かわせ、その甲板の上にガオファイガーが乗る。
「行くぞ!」
ジェイアークのメインブースターが火を噴き、原種へと向かって行く。
ある程度原種へ近付いたとき、
「ガオファイガー!」
「了解!」
ガオファイガーがジェイアークから飛び降り、
「フュゥゥゥジョン!!」
俺は指揮壇から飛び上がり、背後の鳥を思わせるエンブレムの場所からジェイアークと同化する。
「ジェイバード、プラグアウト!」
ジェイキャリアからジェイバードが分離、上昇する。
ジェイキャリアが艦首後方から直角に折れ曲がり、巨大な胴体と脚部を形成する。
「メガッ……フュージョン!!」
ジェイバードの砲台部分が直角から垂直方向に変形。
その直後、艦橋部分と砲台部分が分離。
同時に砲台部分が左右に分離した。
艦橋がそのままジェイキャリアの艦首上部にドッキングし、艦首に取り付けられていた巨大な錨、ジェイクォースが分離。
更に分離した砲台部分の先が変形し、マニピュレーターが現れる。
そのまま砲台が艦首の両サイドに接続され、巨大な腕となる。
ジェイクォースが右前腕の内側に装着されると、最後に艦橋部分のJジュエルが輝いて上部にスライドし、デュアルアイが現れた。
「キングッ………ジェイッ……ダァァァァァッ!!」
キングジェイダーにメガフュージョンした俺は原種ロボの前に降り立ち、その前にガオファイガーも着地する。
「ジェイアークが………巨大ロボットに……!?」
「すっげぇぇぇぇ! 変形合体だ!」
ライは普通に驚愕し、リュウセイは目をキラキラさせている。
「ガオファイガー! 一気に決めるぞ!」
「うん!」
俺は両腕を原種ロボに向け、
「五連メーザー砲! 反中間子砲! 全メーザーミサイル一斉発射!!」
全身から一斉射撃を放ち、
「ブロウクンファントム!!」
ガオファイガーはブロウクンファントムを放った。
それらの攻撃が原種ロボに襲い掛かる。
俺は直撃すると思った。
しかし、その前に原種が右足を持ち上げ、力士が四股を踏むように力強く地面に叩きつけられた。
その瞬間、原種ロボから半径200m範囲の建造物や木々が突如として押しつぶされ、地面も
陥没する。
そして同時に、俺達が放った攻撃も捻じ曲げられ、地面に叩き落とされて原種まで届かず、ガオファイガーの右腕も圧壊してしまった。
「なっ!? こ、これは!?」
すると、原種ロボがもう一度右足を振り上げ、地面を踏みつける。
その瞬間、俺達に超重力が襲い掛かった。
「ぐぉおおおおおおおおおおっ!?」
「くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!?」
思わず悲鳴を上げながら膝を着く俺とガオファイガー。
「ま、まさか足原種の能力は重力操作か!?」
俺がそう判断すると、原種ロボが三度四股を踏む。
すると、俺達にかかる重力が増した。
「ぐあぁあああああああああっ!?」
「きゃぁあああああああああっ!?」
膝だけでなく、両手を地面に突いて何とか倒れることを防いだものの、まともに動ける状態ではない。
「ジェイさん! ハルさん!」
ルリの心配そうな声が響く。
その時だった。
「ルリ! 俺を出せ!!」
突如として声がした。
「ゴルディさん」
ルリが通信を見ると、ゴルディマーグが映っていた。
ルリは一瞬思案したが、
「お願いします」
「任せとけ!!」
ルリはそう言うと、緊急でカタパルトを準備。
マクロス・ブレイバーの左舷甲板にゴルディマーグのビーグル形態、自走砲型のゴルディタンクが現れた。
「行くぜぇぇぇぇぇっ!!」
ゴルディタンクは空中であるにも関わらずそのまま走り出し、空中に飛び出る。
ゴルディタンクは飛べないのでそのまま重力に引かれて落ちていくが、地面に勢いよく激突しても、ゴルディタンクは何でもない様にそのまま走っていく。
すると、
「システムチェェェェンジ!!」
ゴルディタンクは変形を開始。
オレンジ色の重厚な人型ロボットの姿となる。
「ゴルディマァァァァグッ!!」
力強く名乗りを上げるゴルディマーグ。
そのまま重力場に突入すると、
「ぐぉおおおおおおおっ!!」
当然だが超重力の影響を受けた。
しかし、
「EI-20よりもすげえ重力場だ……! けどなぁ、俺だってあん時よりもパワーアップしてんだよぉ!!」
ゴルディマーグは地面を砕きながら一歩一歩踏み出す。
「ゴ、ゴルディマーグ………!」
「流石………パワーと頑丈さは勇者ロボ随一……!」
俺達はその雄姿を目に焼き付ける。
すると、原種ロボは今度は左足を振り上げ、地面を踏みつけた。
その瞬間、ゴルディマーグが物凄い勢いで空にすっ飛んでいく。
「うおぁっ!? 反重力まで操るのか!?」
ゴルディマーグが叫ぶと、原種ロボは再び右足の四股を踏み、超重力でゴルディマーグを落下させる。
地面を砕く程の勢いで叩きつけられるゴルディマーグ。
「ゴルディマーグ!」
「ゴルディ!」
俺とガオファイガーは叫ぶ。
すると、今度は再び左足の四股を踏んだ。
再び空に舞い上げられるゴルディマーグ。
そして原種ロボは右足を振り上げた。
だが、
「そう何度も同じ手を食うと思うなよ!? マーグキャノン!!」
ゴルディマーグは背中の砲身からビームを発射。
それは足を振り上げた原種ロボの足元に着弾。
原種ロボは大きくバランスを崩し、転倒した。
その瞬間、俺達にかかっていた超重力が緩む。
「ッ!? 今だ! ジェイクォース!!」
俺は手を地面に付けたままジェイクォースを発射。
地面に飛び込んだジェイクォースの作る地面のひび割れが原種の元へと向かい、原種の真下から火の鳥が舞い上がった。
その一撃は原種ロボの両足を破壊する。
「今だ! ガオファイガー!!」
俺はガオファイガーに呼び掛けた。
「うん! ルリ! ゴルディオンハンマーを!!」
ガオファイガーが叫ぶと、
「了解。ゴルディオンハンマー、発動承認します」
ルリが宣言しながら承認キーを取り出し、艦長席に備えられた鍵穴へ差し込んで回す。
すると、ランカが座っていたオペレート席のモニターが回転し、別のモニターが現れる。
「了解! ゴルディオンハンマー! セーフティデバイスリリーヴ!!」
ランカは金色のカードキーを取り出すと、現れたモニターに備え付けられたカードの差込口にセットし、勢いよくスラッシュした。
「よっしゃぁ!! システムチェェェェンジ!!」
ゴルディマーグの頭部とバックパックが分離し、残った体が巨大な腕、マーグハンドに変形。
「ハンマァァァァッ………コネクト!!」
ガオファイガーは前腕を失っていた右腕を振り被り、前に突き出すと共にマーグハンドとドッキング。
力強く開かれたその手にゴルディオンハンマーが握られる。
「ゴルディオン………ハンマァァァァッ!!!」
ガオファイガーが叫ぶと、ゴルディオンハンマーから放たれる余剰エネルギーにより、ガオファイガーが金色に輝く。
そして、ガオファイガーは左手でマーグハンドから光の杭を引き抜くと、
「ハンマァァァァッ………ヘルッ!!」
空中から倒れていた原種ロボの身体に光の杭を突き立て、ゴルディオンハンマーで打ち付ける。
「ハンマァァァァッ………ヘブンッ!!」
マーグハンドから巨大な杭抜きが展開し、光の杭の根元に引っかけると、力強く引き抜いた。
光の杭の先には原種核が確保されている。
光の杭が消え、それを左手で受け止めると、
「原種よ! 光になれぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
ガオファイガーが叫びながらゴルディオンハンマーを原種ロボに叩きつけた。
ゴルディオンハンマーの発する割断ウェーブが物質を光子レベルにまで分解し、爆発する事すらなく光に変えていく。
原種ロボは完全に消滅し、原種核だけが残った。
そして、
「テンペルム…………ムンドゥース………インフィニ………トゥーム………レディーレ!!」
ハルの力により、原種核は浄解され、ゾンダークリスタルだけが残った。
今回は原種に融合された人間はいなかったようだ。
「よし、直ぐに皆の援護に………!」
俺がそう言った時、ラングレー基地の上空に異変が起こった。
【Side 三人称】
「ラングレー基地上空に重力震反応!! 何者かが転移してきます!!」
ハガネのオペレーターが叫ぶ。
「バカな!? 自分の機体を犠牲にしてか!?」
テツヤが驚愕した声を上げた。
その言葉通り、基地上空に居た無人兵器の多くが重力震に巻き込まれて消し飛んでいく。
そして転移して現れたのは大型の戦艦。
それは、
「ギャンランド!? シャドウミラーか!」
ギリアムの言葉通り、シャドウミラーの母艦であるギャンランド。
しかも、主砲のチャージがほぼ完了していた。
「敵艦首砲!! 本艦を指向しています!!!」
ハガネのオペレーターが切羽詰まった声で叫ぶ。
その言葉通り、ギャンランドはハガネに狙いを定めていた。
しかも、ハガネの前方に居たマクロス・ブレイバーも射線に引っ掛かっている。
「緊急回避!!」
ダイテツは即座に命令を出し、
「ピンポイントバリア集中展開!!」
ルリは回避行動を行いながら射線に引っ掛かるであろう右舷側にピンポイントバリアを展開する。
次の瞬間、
『撃て!!』
シャドウミラーの指揮官であるヴィンデルが発射命令を下した。
その瞬間、ギャンランドの砲口から強力なビームが発射された。
一直線に突き進む青い閃光。
それは回避しようとしたマクロス・ブレイバーの右舷エンジン部をピンポイントバリアを打ち破りながら掠め、そのまま後方のハガネ艦橋基部に直撃した。
「マクロス・ブレイバー右舷エンジン部に被弾! 及び、ハガネ上部、艦橋基部に直撃!」
ヒリュウ改のオペレーターが悲痛な声でレフィーナに報告した。
「ッ!?」
「ダイテツ中佐!?」
その報告に声を失うレフィーナと思わず声を上げたショーン。
その時、マクロス・ブレイバーのブリッジでは警報が鳴り響いていた。
【右舷エンジン部被弾!】
【推力低下!】
【航行不能!】
ルリの周りにオモイカネの被害を知らせるモニターが次々と展開される。
「ッ! 不時着します! 衝撃に備えてください!」
ルリがランカとシェリルに呼び掛ける。
「「ッ!?」」
2人が身を固めると、マクロス・ブレイバーが地面を滑る様に不時着。
衝撃が3人を襲う。
「くっ!」
「「きゃぁああああああああっ!?」」
声を漏らすルリと、悲鳴を上げるシェリルとランカ。
「ルリッ!?」
「シェリル!? ランカ!?」
キングジェイダーとガオファイガーが声を上げる。
「ルリッ!? ルリ、無事か!?」
キングジェイダーが切羽詰まった声で問いかけると、
「………はい。何とか無事です………シェリルさんとランカさんも無事です」
ルリがそう報告した。
その報告に、キングジェイダーはホッと息を吐く。
だがその直後、ラングレー基地の上空にインスペクターの指揮官機らしき青い機体が現れ、稲妻の様なエネルギーをチャージし始めていた。
グルンガストのイルムとジガンスクード・ドゥロのタスクがそれを阻止しようと青い機体に向かうが間に合わず、青い機体が稲妻を広範囲に放った。
それは地上を蹂躙し焦土と化すほどの威力を持っており、それがあらゆる方向に放たれた。
「拙い! ジェネレイティングアーマー出力全開!!」
『リョウカイ』
「プロテクトウォール!!」
直前でマクロス・ブレイバーの元へ辿り着いたキングジェイダーとガオファイガーが、防御フィールドでマクロス・ブレイバーを狙った稲妻を防ぐ。
その攻撃が収まると、その被害は甚大なものだった。
ノイエDCの旗艦であるライノセラス級は中破し、ブリッジに直撃もしているため生存者は絶望的。
ノイエDCの部隊もほぼ壊滅。
味方機も、防御力の低い機体は疎か、装甲の厚いアルトアイゼンや特機も少なくないダメージを受けていた。
そして、ダメ押しとばかりにシャドウミラーが部隊を展開。
その多くがギリアムを狙い、アクセルのアシュセイヴァーはキョウスケのアルトアイゼンと。
レモンのアシュセイヴァーがエクセレンのヴァイスリッターと。
そして、W-16の黒いアンジュルグがラミアのヴァイサーガと相対していた。
一方、被弾したハガネのブリッジでは、負傷者の手当てと状況確認が行われていた。
「エイタの具合は?」
ダイテツが衛生兵に問いかけると、
「傷は浅くありませんが命に別状はありません。大丈夫です」
先程の攻撃で気を失ったオペレーターのエイタを治療していた衛生兵が答える。
「そうか………うぐっ!?」
「艦長!?」
苦しそうな声を漏らしたダイテツに、テツヤが心配そうな声を掛けるが、
「ワシは大丈夫だ………それより、状況報告を……!」
ダイテツは報告を促す。
「ッ………艦の稼働率は43%に低下………使用可能な火器は50%以下…………不意打ちを受けたあの状況でまだ動けるのは奇跡です。言い方は悪いですが、マクロス・ブレイバーが盾になったお陰で、被害が抑えられたものと………」
「バスターキャノンは……?」
「1発だけなら問題なく……」
ダイテツの問いにテツヤが答えると、
「十分だ………全軍に、撤退命令を出せ!」
「し、しかし……!」
テツヤは何か言おうとしたが、
「撤退するのだ! 生き残るために………!」
「ですが、現在の本艦の推力では………」
テツヤが今のハガネの状態では逃げ切れないと判断していると、
「逆転の発想をしろ、大尉」
ダイテツがそう言葉を投げる。
「逆転……? ッ! そうか!」
その言葉でダイテツの狙いに気付く。
「………うぐっ!?」
「艦長!?」
ダイテツが再び苦しそうな声を漏らし、衛生兵が心配そうな声を掛ける。
「大丈夫だ………たとえ今日敗北しようともワシは絶対に諦めん! 如何なる事があっても活路を切り開く! それはワシがお前達に教えた事でもあり、逆にお前達に教えられたことでもある……!」
「………了解です艦長! バスターキャノンのチャージを開始します!」
テツヤはそう返事をして作業に取り掛かった。
戦闘している全部隊に帰還命令が出される。
ヒリュウ改でもその報告を受けていた。
「ノイエDCの部隊にも撤退勧告を! 本艦でも収容を受け付けるように!」
「了解!」
レフィーナの指示にオペレーターが返事を返す。
それからショーンの方を向き、
「副長」
「分かっております。ハガネの援護と、オーバーブーストの準備ですな」
ショーンはレフィーナの出そうとする指示を理解し、そう答える。
「しかし艦長、マクロス・ブレイバーは如何されますか?」
「それは………」
ショーンの言葉にレフィーナは言いよどむ。
機体ならともかく流石に戦艦を運ぶことは不可能だからだ。
すると、
「こちらの事は心配するな」
キングジェイダーから通信が入る。
「ジェイ殿!」
ショーンが答えると、
「脱出の手はこちらにもある! そちらは自分達が生き残る事だけを考えろ!」
キングジェイダーの言葉に、
「…………分かりました」
レフィーナは本当に脱出の手段があるのかは分からなかったが、艦長として自分の艦を守ることを最優先事項であると判断し、撤退の準備を進めることにした。
各自が撤退を始める中、キョウスケのアルトアイゼンとアクセルのアシュセイヴァーは互角の戦いを繰り広げていた。
キョウスケはハガネ、ヒリュウ改のメンバーの中でもエースと呼べる腕前だが、アクセルもまた並行世界のキョウスケと幾度となく戦い、アルトアイゼン………いや、ゲシュペンストMk-Ⅲとの戦い方を熟知していた。
その為、情報という武器に差があり、キョウスケは前回戦った経験から遠隔操作武装であるソードブレイカーに対し、スクウェア・クレイモアの使用を控え、3連マシンキャノンによる迎撃を選んだが、ソードブレイカーにはビームの刃による突撃切断武器としても使え、隙を突かれて右足、左腕を切断される。
アルトアイゼンの装甲であればそんな簡単には切断はされない筈だが、アクセルは的確に関節部を狙っており、切断することに成功していた。
窮地に陥るキョウスケ。
残ったリボルビング・ステークによる攻撃も防がれて右腕を切断され、止めの一撃の瞬間を狙った起死回生のヒートホーンによる奇襲も紙一重で躱された。
逆に反撃の膝蹴りをコクピットブロックに受け、キョウスケは負傷。
気を失ったキョウスケにアクセルは止めを刺そうとしたが、そこへアインストが出現。
まるでキョウスケを守る様に辺りを攻撃し始めた。
更にアインストはキョウスケのアルトアイゼンを連れて行こうとしていた。
それに気付いたエクセレンがアインストに攻撃を始めるが、アインストの数は多く、焼け石に水だった。
しかし、そこにブリットとクスハのグルンガスト参式が強引に突撃してきてアルトアイゼンを救出。
エクセレンは援護をして撤退を助けたが、キョウスケが無事脱出できたことの安堵の隙を突かれアインストに拘束されてしまい、そのまま何処かへと連れていかれてしまった。
インスペクターの指揮官機は、アインストの攻撃に晒されながらもハガネを仕留めんと狙いを定めるが、ノイエDCの旗艦であるライノセラス級が特攻を仕掛けてきたために攻撃を中断する。
それはノイエDCの指揮官であるバンが負傷しつつも生き残っており、後詰を名乗り出たのだ。
ライノセラス級はそのまま敵陣へと特攻し、多くのアインスト、インスペクターの無人機を道連れに爆発。
その散り様を見せつけた。
そして、
「発射10秒前!!」
ハガネのトロニウムバスターキャノンのカウントダウンが始まる。
「重力ブレーキリリース! セット!!」
「総員! 耐衝撃防御!!」
ブリッジの各員が作業を進める。
「撃て……生き延びるために………!」
ダイテツが呟き、
「撃って活路を切り開けぇぇぇぇぇっ!!!」
「トロニウムバスターキャノン! 発射ぁっ!!」
ダイテツの叫びと共に、テツヤがトロニウムバスターキャノンの引き金を引く。
ハガネの艦首から巨大なビームが発射された。
同時にハガネは重力ブレーキ、即ちその場に留まる為の対反動機構を解除。
それに伴い、トロニウムバスターキャノンの反動がそのまま後方に進むための推力となる。
ハガネが凄まじい速度で戦域を離脱していく。
「今です! オーバーブースト!!」
ヒリュウ改もオーバーブーストでその後を追った。
『…………やれやれ、逃げられちまったか………』
インスペクターの青い指揮官機のパイロット、メキボス・ボルクェーデが残念そうに呟く。
『それにしても…………』
そう言いながら振り返った先、不時着したマクロス・ブレイバーと、その前に居るキングジェイダーとガオファイガーを見た。
『薄情な奴らだねぇ? 仲間を置いて逃げ出すなんてな?』
メキボスはまるで煽る様にそう言う。
すると、
『それに………あなたも残ったのね?』
レモンのアシュセイヴァーが振り返ると、その視線の先にはラミアのヴァイサーガの姿があった。
『W-17………』
「…………………」
レモンの言葉にラミアは何も言わない。
「ラミア………何故?」
キングジェイダーが問いかけると、
「…………お前を、放ってはおけなかった…………」
ラミアはそう呟く。
「……………ラミア………あなたもしかして…………」
ガオファイガーが何かに気付いたように声を漏らした。
「……………大丈夫だと言ったんだがな?」
キングジェイダーは半分呆れたように。
だがもう半分は嬉しそうにそう呟く。
『ふん。この状況で逃げられると思っているのか?』
ヴィンデルがそう言うと、シャドウミラーとインスペクターの無人機がマクロス・ブレイバーの周囲を囲んでいた。
「くっ…………!」
ラミアはヴァイサーガの五大剣を構える。
だが、
「フッ! まさかお前は、俺が皆の撤退を促すために、強がりを言ったとでも思っているのか?」
キングジェイダーは鼻で笑ってそう言う。
『何?』
ヴィンデルが怪訝な声を漏らすと、キングジェイダーがマクロス・ブレイバーに振り向き、
「ESミサイル!」
4発のミサイルをマクロス・ブレイバーに向けて放った。
そのミサイルはマクロス・ブレイバー下部で炸裂。
その場にESウインドウを作り出し、マクロス・ブレイバーが沈むようにESウインドウに吸い込まれていく。
『なっ!? これは!?』
ヴィンデルが驚愕の声を上げると、
「転移戦法が貴様達だけの専売特許だと思ったら大間違いだ」
キングジェイダーがそう言うと、沈んでいくマクロス・ブレイバーの甲板にガオファイガー、ヴァイサーガと共に降り立つ。
「今回は退く。だが、この落とし前は必ずつけさせてやる………!」
その言葉と共に、マクロス・ブレイバーはキングジェイダーらと共にESウインドウの中に消え、ESウインドウが閉じたのだった。
スパロボOG編第10話です。
今回はまあ細かい所は色々変えましたが大筋は変わってないです。
でもって出てきた原種は足原種。
能力は自分が適当に決めました。
でも、重力操作ってある意味腸原種の下位互換と取れなくもないんですよね。
重力操作の究極がブラックホールってイメージなので。
でもってハガネはマクロス・ブレイバーと共に被弾してエクセレンは結局さらわれました。
そしてダイテツの運命や如何に………………
P.S:上司のお付き合いて執筆時間削られて疲れたので今週の返信はお休みします。
デスティニーのアロンダイトの改造案決選投票
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形は変えずにZ・O製にして出力UP
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アロンダイトの形から斬艦刀に形状変化