転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件   作:友(ユウ)

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♯04 報われぬ魂

 

 

 

ソレスタルビーイングとの接触から少し時間が経過した。

俺達は宣言通りこの世界の情勢には無関係を決め込んでいた。

そんな中、南ヨーロッパにあるモラリア共和国という国と、AEUの合同軍事演習が行われる。

そして当然ながらソレスタルビーイングはその軍事演習に武力介入を行った。

その様子を、俺達はオービットベースでモニターしていた。

たった4機のガンダムが、次々と敵MS部隊や軍の基地を撃破していく。

 

「凄いわね………たった4機のMSでこんな戦果を挙げるなんて………」

 

ルナマリアが感心した声を漏らす。

すると、

 

「ふん。この世界の兵器のレベルが低すぎるだけだ。動力からしてプラズマジェネレーターどころか、核動力すら実用化されていない。その程度の軍事レベル相手に、ガンダムのGNドライヴとやらは完全なオーバーテクノロジーだ。負ける方が難しい」

 

アクセルがつまらなそうに言う。

強いて言うなら、小学生の野球チームに中学生の野球チームをぶつけるような物だろう。

勝機が無いわけではないが、その差は歴然と言うべきか。

因みに、俺達の戦力は大リーガーレベルだろう。

その後も推移を見守っていると、ガンダムが渓谷を抜け、モラリアの軍司令部に奇襲を仕掛けた。

 

 

 

 

 

 

【Side 三人称】

 

 

 

 

 

 

渓谷を抜けた4機のガンダムが、モラリアの軍司令部に奇襲を仕掛けた。

 

「ヴァーチェ。目標を破砕する」

 

ティエリアの操る重装甲のガンダム、『ガンダムヴァーチェ』が主武装であるGNバズーカと両肩のGNキャノンを同時発射し、迎撃に出てきたMS数機を纏めて破壊する。

 

「デュナメス! 目標を狙い撃つ!」

 

ロックオンの乗る、緑を主とした機体色の狙撃特化型のガンダム、『ガンダムデュナメス』が両手に持った拳銃型の、GNビームピストルで次々と敵機を撃ち抜いていく。

 

「キュリオス! 介入行動に入る!」

 

アレルヤの駆るオレンジを主とした機体色の『ガンダムキュリオス』が高速飛行形態からMS形態に変形し、右手に持つGNビームサブマシンガンを連射。

敵機を蜂の巣にしていき、

 

「エクシア。目標を駆逐する!」

 

刹那の操縦する青を基調とした近接特化の『ガンダムエクシア』が、実体剣GNロングブレイドとGNショートブレイドの二刀流で次々と敵機を切り裂いていく。

20機ほど配備されていたMS部隊を5分と掛からずに全滅させたガンダム。

すると、軍司令部から降伏信号が上がった。

 

「ハロ! ミス・スメラギに報告! 敵部隊の白旗確認! ミッション終了!」

 

ロックオンがその降伏信号を見てハロにそう言った。

そして程なく撤退命令が出され、各機がその場を離れようとした。

その時、基地の一角で突如として爆発が起こった。

 

「ッ!? 何だ!?」

 

刹那が思わず口にする。

ガンダムマイスター達がそちらを見ると、基地の倉庫らしき建物の屋根が吹き飛び、黒煙が上がっていた。

 

「爆発物に引火したのか?」

 

アレルヤはそう推測した。

だが、

 

『ゾンダァァァァァァァァァァァッ!!』

 

その黒煙の中から、巨大なロボットが現れた。

見た目こそ機械ではあるが、その動きはまるで生物のように滑らかであり、更に周辺に散乱していたMS部隊の残骸を吸収し、更に巨大化して全長50m程の大きさとなる。

 

「何だ!? こいつは!?」

 

見た事も無いロボットに、ティエリアがらしくない大声を上げた。

すると、そのロボットの各部に付いている砲門がガンダムの方を向いた。

 

「来るぞ!!」

 

ロックオンが叫ぶ。

次の瞬間、その砲門が火を噴いた。

ガンダムはその直前に散開し、攻撃を避ける。

それと同時に、エクシアとキュリオスが射撃武器を構え、そのロボットにビームを放った。

だが、そのビームはそのロボットに当たる直前に紫色のエネルギーフィールドによって弾かれてしまう。

 

「攻撃が効かない……!?」

 

「GNフィールドの様なものか?」

 

刹那とアレルヤが声を漏らす。

 

「ならば!」

 

ティエリアがそう言うと、ヴァーチェがGNバズーカを構え、GNキャノンとの同時砲撃を放った。

エクシアとキュリオスとは比較にならない威力のビームが炸裂し、そのロボットを飲み込む。

 

「やったか!?」

 

ロックオンが思わず口に出す。

やがてビームの閃光が途切れる。

そこには、

 

「馬鹿な………!?」

 

ティエリアが目を見開く。

 

『ゾンダァァァァァッ!』

 

「全くの無傷だと………!?」

 

目の前には、全くダメージを受けていない巨大ロボの姿があった。

 

「本当に何なんだコイツは!? モラリアやAEUの秘密兵器だっていうのか!?」

 

ロックオンが焦りを隠せずに叫ぶと、

 

『ソリュウシZ0ハンノウカクニン! ソリュウシZ0ハンノウカクニン!』

 

デュナメスのコクピットに備え付けられたハロがそう報告した。

 

「素粒子Z0…………? ッ! GGGから受け取ったデータにあった奴か!」

 

ロックオンは聞き慣れない単語に一瞬怪訝な声を漏らしたが、すぐにGGGから受け取ったデータにその単語があったことを思い出した。

 

「それじゃあこいつは………『ゾンダー』って奴か!」

 

ロックオンは巨大ロボットの正体に気付く。

そして同時に、ゾンダーと遭遇した時の注意点も思い出した。

 

「各機! 絶対に奴に近付くな! GGGのデータ通りなら、奴は無機物を吸収する! ガンダムも例外じゃねえ!」

 

ロックオンがそれぞれに呼び掛ける。

 

「こいつがゾンダー………!」

 

刹那が戦慄の声を漏らした。

その間もそれぞれが攻撃しているが、ビームもミサイルもゾンダーのバリアに阻まれて全く効いていない。

 

「くっ! こうなれば、GNバズーカのバーストモードで………!」

 

ティエリアがそう呟いたとき、レーダーに接近する反応を捉えた。

 

「上空に反応!?」

 

上を向くと、そこには横に幅広い金色の戦艦が降下してきていた。

 

「金色の戦艦!? まさか!」

 

アレルヤが叫んだ時、その戦艦から光が射出された。

銀色の光に覆われたそれが飛翔すると、銀色の膜が剝がれるようにその内部が露になる。

そこから現れたのは、藍色とグレーにカラーリングされた戦闘機の様な機体。

その機体は一直線にこの基地へと降下してくる。

 

「あれは………!?」

 

刹那が声を漏らした時、

 

「こちらはガッツィー・ジェネレーション・ガード所属、ファントムガオー。これよりゾンダーへの対処を行う」

 

その戦闘機から声がした。

 

「その声………ルネって子か!」

 

ロックオンが声の主に気付く。

 

「ん。久しぶり………ってほどでもないかな………? ここは任せて」

 

ルネがそう言うと、

 

「本当に大丈夫なのか?」

 

ガンダムの攻撃が通用しなかったことに、ロックオンが心配する声を漏らすが、

 

「ゾンダーの相手は、私達の役目」

 

ルネがそう言うと、ファントムガオーがゾンダーに向かって行き、

 

「フュージョン……!」

 

その言葉と共に変形を開始。

各部を組み替えて人型となる。

この世界にも、フラッグやイナクトといった可変MSは存在するが、それよりも遥かに複雑な変形パターンだ。

 

「ガオファー!」

 

ガオファーとなったルネは、ゾンダーの前に降り立つ。

 

『ゾンダァァァァァァァァァァァッ!!』

 

そのガオファー目掛けてゾンダーは体中の火器を放った。

 

「はっ!」

 

しかし、ガオファーはそれを跳び上がって躱すと、

 

「でやぁああああああああああっ!!」

 

そのまま空中からゾンダーの頭に飛び蹴りを見舞い、蹴り倒した。

仰向けに転倒するゾンダー。

 

「あの体格差で蹴り倒すなんて………」

 

アレルヤが驚きの声を漏らす。

ゾンダーは50m以上あるが、ガオファーの大きさは23.5mで半分以下の大きさしかない。

それでもゾンダーを蹴り倒せるガオファーは、見た目以上の力があるという事だ。

 

『ゾンダァァァァァッ………! ゾンダァァァァァッ!』

 

それでもゾンダーに大したダメージは無く、すぐに起き上がってくる。

 

『ゾンダァァァァァァァァァァァッ!!』

 

ゾンダーは、今度は右腕を振り被って殴りかかってきた。

 

「ふっ!」

 

しかし、ガオファーは身を低くして、懐に飛び込みながらその拳を躱すと、右腕の爪が前方に展開。

 

「ファントムクロー!!」

 

そのまま跳び上がりながらゾンダーの右腕を断ち切った。

 

『ゾンダァァァァァッ!?』

 

右腕が地面に落下し、たたらを踏みながら困惑するような叫び声を上げるゾンダー。

 

「やりやがった………!」

 

ロックオンが関心と驚愕が半分半分の声を漏らす。

だが、断ち切られた右腕からコードが伸びたかと思うと、落下した右腕と繋がって瞬時に拾い上げ、瞬く間に元通りになった。

 

「再生した!?」

 

ティエリアが驚愕の声を上げる。

 

「ゾンダーには修復能力があるとはデータにあったが、こんな一瞬で………!」

 

ロックオンも、データ上での話と実際に見るのとの差で、動揺の声を漏らした。

とはいえ、ガオファーもこの程度は慣れたもので怯むことは無い。

 

「んっ………!」

 

ガオファーは仕切り直しだと言わんばかりに気合を入れて構えた。

だがその時、ガオファーの背後の地面が罅割れたかと思うと、複数の触手のようなコードが飛び出した。

 

「ッ!?」

 

そのコードはガオファーの首に巻き付くと締め上げる。

 

「しまった!?」

 

思わぬ不意打ちにガオファーは声を上げる。

 

「くっ!」

 

ガオファーはコードを掴んで振り解こうとするがその力は強く、なかなか振り解けない。

すると、ゾンダーロボは再び各部の火器をガオファーに向け、一斉に放った。

爆炎に包まれるガオファー。

 

「くぅうううううううううっ!?」

 

身動きが出来ず、身を固めて耐える事しかできない。

 

「拙い!」

 

アレルヤが援護の為にGNビームサブマシンガンを発射するが、ゾンダーバリアに防がれ、ゾンダーは意に介さない。

すると、ゾンダーが両腕を頭上で組み合わせると、その両手が巨大な棘付き鉄球のハンマーに変化した。

 

「ヤバい! あれで叩き潰すつもりだ!」

 

ロックオンが叫ぶ。

そして、ゾンダーがそのハンマを振り下ろそうとした瞬間、

 

「ッ!」

 

何処からともなく閃光が飛んできて、ガオファーの首を締め上げていたコードを断ち切った。

自由になったガオファーは咄嗟にその場を飛び退き、その直後にハンマーがその場に叩きつけられ、地面が破砕される。

間一髪助かったガオファーは思わず振り向く。

 

「あれはっ!」

 

そこには、

 

「何だ? 巨大なトレーラー?」

 

ティエリアが声を漏らした。

先程の閃光が飛んできた方から、桃色と黒色の2台の巨大なトレーラーが走ってきていた。

桃色のトレーラーはパラボラアンテナのような物が取り付けられ、黒いトレーラーは大きなコンテナが装着されている。

すると次の瞬間、

 

「「システムチェーンジ!」」

 

その2台のトレーラーが運転席側を下に飛び上がり、変形を開始。

左右対称の様に変形していき、2機は何処か女性を思わせるフォルムを持つ人型ロボットとなる。

 

「光竜!!」

 

「闇竜!!」

 

パラボラアンテナを背負った桃色のロボットの光竜。

コンテナブロックを背負った黒いロボットの闇竜。

 

「あの機体は………!? あれもGGGの戦力なのか………!?」

 

刹那が光竜と闇竜の登場に驚きの声を漏らす。

 

「光竜! 闇竜!」

 

ガオファーが叫ぶと、

 

「大丈夫!? ルネ姉ちゃん!」

 

「ここは私達に任せて、姉様はファイナルフュージョンを!」

 

光竜と闇竜がガオファーを護る様に立ちはだかった。

 

「ありがとう! 任せる!」

 

ガオファーはそう言うと飛び上がり、

 

「ガオーマシンッ!!」

 

3機のサポートメカを呼ぶために叫んだ。

すると、ゾンダーがガオファーを見上げて砲口を向けようとする。

しかし、

 

「あんたの相手はこっちよ! プライムローズの月!!」

 

光竜が背中のパラボラアンテナを右肩から展開。

バズーカ砲を担ぐように持つと、その先から高出力レーザーが放たれた。

その攻撃はゾンダーバリアを打ち破って左腕を破壊する。

 

「邪魔はさせません! シェルブールの雨!!」

 

闇竜の頭上にコンテナブロックが展開すると、その中から無数のミサイルランチャーの砲門が現れた。

17門のミサイルコンテナが10個連なる計170発のミサイルの同時発射。

それがゾンダーに降り注ぎ、瞬く間に炎に包まれる。

 

「何て火力………!?」

 

アレルヤがその光景に驚いていると、上空の金色の戦艦から新たに3つの光が射出された。

 

「今度は何だ!?」

 

ティエリアがいい加減にしろと言わんばかりに叫ぶ。

新たに射出されたのは、黒いステルス戦闘機、藍色のロケット、黒いドリル戦車の3機。

そして、宇宙のオービットベース、マクロス・ブレイバー艦長席では、

 

【ガオファーよりファイナルフュージョン要請シグナルを確認!】

 

オモイカネがルリの周りにモニターを表示する。

 

「わかりました。ファイナルフュージョン、承認します」

 

ルリが宣言すると、

 

【了解! ファイナルフュージョン承認シグナル、ツクヨミへ転送!】

 

オモイカネがファイナルフュージョン承認シグナルを発信する。

 

 

 

 

上空のツクヨミに、ファイナルフュージョン承認シグナルが届くと、

 

「ランカちゃん! ファイナルフュージョンが承認されたわ! 思いっきりやっちゃいなさい!」

 

ツクヨミの艦橋でシェリルが信号を受信したことをオペレート席にいるランカに伝えると、

 

「はい! ファイナルフュージョン………プログラムドライブ!!」

 

ランカがパネルを操作し、保護ガラスを叩き割りながら実行ボタンを押し込んだ。

 

 

 

「よぉし! ファイナル……フュージョン!!」

 

そのプログラムを受け取ったガオファーが叫ぶと、腹部から金色の電磁竜巻ファントムチューブを発生させる。

 

「おいおい……今度は何が始まるんだ?」

 

驚きすぎて疲れたと言わんばかりにロックオンが呟く。

そのファントムチューブにガオファーと3機のガオーマシンが入っていくと、そこで合体が開始された。

ガオファーの下半身が反転すると、ドリル戦車であるドリルガオーⅡのドリル部分が展開しつつ脚部とドッキング。

続けてガオファーの両腕が肩から展開し、背部に移動すると、ガオファーの側面に内部を貫通する空洞ができ、そこにロケット型のライナーガオーⅡが補助ロケットを切り離し、上下に分割しつつ展開し、下部がそのまま後部に反転して一直線に長い形態になると、ガオファーに出来た空洞に飛び込んでいき中央で停止、固定される。

そしてステルス戦闘機であるステルスガオーⅢが背部に装着、腰部に固定ギミックが展開し、同時にライナーガオーⅡから二の腕が現れた。

ステルスガオーⅢのエンジン部が上部にスライドしていくと、ライナーガオーⅡから現れた二の腕とドッキングし、マニピュレーターが回転しながら飛び出してくる。

最後にガオファーの頭部にヘルメット型の頭部パーツが装着されると、額のGストーンにGGGの紋章が輝く。

それは、勇者王の名を冠するファイティングメカノイド。

その名は、

 

「ガオッ! ファイッ! ガァァァァァァァァッ!!」

 

合体完了と同時にファントムチューブを吹き飛ばし、名乗りを上げるガオファイガー。

 

「な、なんだありゃ………!?」

 

ロックオンが思わず素っ頓狂な声を漏らす。

 

「さっきのメカと合体したのか!?」

 

ティエリアも声を上げる。

ガオファイガーが地面に降り立つと、

 

「むん!」

 

ファイティングポーズを取った。

 

『ゾンダァァァァァァァァァァァッ!!』

 

ゾンダーもガオファイガーを脅威と認識したのか全ての火器をガオファイガーへ向け、一斉に発射する。

ガオファイガーは爆炎に包まれたが、

 

「はぁあああああああああっ!!」

 

すぐに爆炎を切り裂いてガオファイガーが飛び出し、ゾンダーに右の拳を叩き込んだ。

 

『ゾンダァァァァァッ!?』

 

ゾンダーは仰け反るが何とか堪えると、反撃とばかりに殴り掛かる。

しかし、

 

「ドリルニー!!」

 

膝のドリルを回転させながら、ガオファイガーは膝蹴りでその拳を迎撃する。

ゾンダーの拳は瞬時に粉々に砕かれそのまま肩まで粉砕された。

 

『ゾンダァァァァァッ! ゾンダァァァァァァァァァァァッ!!』

 

それでもゾンダーは腕を再生させると、前方で両腕を組み合わせ、再び棘付き鉄球のハンマーに変形させると、今度はそれをモーニングスターの様に射出した。

その大きさは、ガオファイガーの全長と同等以上もある大きさだ。

だが、

 

「はぁあああああっ!!」

 

ガオファイガーは左腕を前に突き出すと、棘付き鉄球を受け止めた。

 

「マジか!? あの質量と速度を片手で受け止めるとか………!?」

 

ロックオンがさらに驚愕すると、

 

「プラズマホールド!!」

 

ハンマーに電撃が生じ、それがワイヤーを伝ってゾンダーに襲い掛かる。

 

『ゾンダァァァァァァァァァァァッ!?』

 

その電撃によってゾンダーは行動不能になった。

すると、

 

「ファントムリング!」

 

ガオファイガーは腹部から光の円環を展開。

右腕を振り被ると、その右腕が高速回転を始め、

 

「ブロウクン………ファントム!!」

 

右腕を繰り出すと同時に右腕の肘から先が射出され、光の円環を纏いながら飛翔した。

その一撃は目の前のハンマーを軽々と粉砕し、そのままゾンダーへ向かって突き進み、ゾンダーの腹部を貫通する。

 

『ゾンダァァァァァァァァァァァッ!?』

 

腹部に風穴を開けたゾンダーは転倒し、大きな隙を作った。

すると、ガオファイガーは両手を広げると、

 

「ヘル! アンドヘブン!!」

 

右手に攻撃のブロウクンエネルギーを、左手に防御のプロテクトエネルギーを集中させる。

 

「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ………!」

 

その2つのエネルギーを言霊と共に一つに合わせ、手を掴み合う。

 

「はぁああああああああああああっ!!」

 

その時に発生した電磁竜巻が、起き上がろうとしたゾンダーを拘束する。

そして、ガオファイガーは背部のスラスターを全開にすると共に突進した。

 

「はぁああああああああああああっ! はあっ!!」

 

合わせた拳をゾンダーの胸部に叩きこむと、内部にあるゾンダー核を確保。

プロテクトエネルギーで保護しつつ、圧縮させたエネルギーを開放し、

 

「ふんっ!」

 

同時にゾンダー核を抉り出した。

その直後、ゾンダーの内部に送り込まれたエネルギーが解放され、大爆発と共にゾンダーの身体が砕け散った。

 

「倒した………のか………?」

 

刹那が呟く。

すると、ガオファイガーの手に確保されたゾンダー核に目がいった。

 

「あれがゾンダー核…………」

 

データに書いてあった情報を元に、そう推測する。

すると、今度は上空の金色の戦艦から赤い光が舞い降りてきた。

 

「あの光は…………?」

 

アレルヤが呟く。

すると、その赤い光はガオファイガーの前まで降りてきた。

そこでその正体に気付く。

その赤い光とは人間だった。

赤い光を放ち、光の翼を生やした女性の姿。

すると、ガオファイガーがその女性にゾンダー核を差し出すようにすると、

 

「テンペルム………」

 

その女性が言葉を発した。

 

「ムンドゥース………インフィニ………トゥーム………レディーレ!」

 

不思議な響きの言葉を呪文のように唱えると、女性の放つ光がひときわ強く輝いた。

その光に包まれたゾンダー核が変化していき、やがて1人の兵士の姿となる。

その兵士は涙を流しながら安心した表情を浮かべていた。

 

「ッ………あの映像の通りに…………!」

 

ティエリアが呟く。

するとガオファイガーは、基地の建物の近くにその兵士を降ろすと、

 

「光竜、闇竜、撤収するよ」

 

「「了解!」」

 

ガオファイガーの言葉に2人が応え、スラスターで上昇していく。

勿論先程の女性と一緒に。

そのまま金色の戦艦に乗り込むと、金色の戦艦は上昇していき、やがて見えなくなった。

 

「あれが………GGG…………」

 

刹那が呟く。

 

「まるで…………ガンダムだ……………」

 

その在り方が、刹那の目指す『ガンダム』の様に思えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 






はい、ガンダムOO編第4話でした。
今回はソレスタルビーイングが勇者王の力を目にしました。
ファーストシーズンのガンダムって、アニメで見る限りそこまで威力無さそうなんですよね。描写は派手ですが、ヴァーチェの砲撃でも地面をちょっと抉る程度ですし、スローネのGNメガランチャーでも照射時間は長くても基地の建物貫通してませんし。
多分ヴァーチェのGNバズーカバーストモードでもゾンダーのバリア破れるか微妙な感じだと思ってます。
恐らく敗れたとしても原型残ってて瞬時に再生されるだけだと思いますが。
次回はおそらくアザディスタン辺りまで時間が飛ぶかと。
お楽しみに。

ルナマリアの乗機は?

  • 実はパクってきたインパルス
  • データをパクって複製したインパルス
  • スパロボ世界でパクったアシュセイヴァー
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