転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件   作:友(ユウ)

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♯18 再生

 

 

 

 

 

遂に現れたリボンズ・アルマークが乗るリボーンズキャノン。

 

「俺を助け………俺を導き………そしてまた、俺の前で神を気取るつもりか!?」

 

刹那が叫ぶ。

 

『いいや、神そのものだよ』

 

リボンズは絶対的な自信を持ってそう言う。

 

「そこまで人類を支配したいのか!?」

 

『そうしなければ人類は戦いを止められず、滅びてしまう。救世主なんだよ、僕は!』

 

「共に歩む気は無いと………解かり合う気は無いのか!?」

 

『人間達が自分の都合で動物達を管理しているのと一緒さ』

 

「そのエゴが世界を歪ませる……! 貴様が行った『再生』を、この俺が『破壊』する!!」

 

『いい覚悟だ!』

 

それぞれが戦闘態勢に入ると、

 

「………GGG、アンタ達は手を出さないでくれ! これは、この世界に生きる人間でやらなければいけない戦いだ!」

 

「…………了解した。横槍が入った場合は俺達で対処しよう」

 

刹那の言葉に、俺はそう答える。

 

「助かる!」

 

刹那はリボンズに向き直ると、

 

「ダブルオーライザー!」

 

『リボーンズキャノン……!』

 

「刹那・F・セイエイ!」

 

『リボンズ・アルマーク……!』

 

「出るっ!!」

 

『行くっ!』

 

示し合わせたかのように名乗りを上げ、両者が激突した。

それを見ていた俺は、互いの戦力を分析していた。

そして、俺には懸念事項もあった。

それは、刹那が真のイノベイターに覚醒していない事だ。

今更の事だが、刹那がイノベイターに覚醒した切っ掛けには、ニールが死んでいた事や、沙慈とルイスの関係が大きく関係していた。

俺達がその2人を助けてしまったため、刹那のイノベイターへの覚醒が遅れてしまったのだ。

問題は、イノベイターに覚醒していない刹那でリボンズに勝てるかどうかだったのだが、

 

「アリオス! 援護行動に入る!」

 

「ロックオン・ストラトス! リボンズ・アルマークを狙い撃つ!」

 

トライアルフィールドを展開しているティエリア以外のガンダムが刹那を援護していた。

 

『チッ!』

 

リボンズは舌打ちしつつアリオスガンダムとケルディムガンダムに牽制射撃を放つが、その隙に刹那が接近。

 

「ここは……俺の距離だ!!」

 

刹那が得意とする近接戦に持ち込み、見るからに砲撃戦仕様のリボーンズキャノンでは対処できないかに思われた。

だが、リボーンズキャノンは突如ビームサーベルを抜くと、向かって来たダブルオーライザーを弾き飛ばした。

 

「何っ!?」

 

動きに対応された事に驚く刹那の目の前で、リボンズの機体に変化が起こった。

砲塔が折りたたまれ、機体を固定するためにアーム状だった腕が変形して5本指の手となり、腹部からバーニアが出現。

更に前後が反転すると、ガンダムタイプの機体となって振り向いた。

しかもその両腕には、疑似GNドライブではあるが2つの太陽炉。

ダブルオーライザーと同じツインドライブシステムを搭載していた。

 

『ツインドライブシステムが自分だけのものと思っては困るな?』

 

堂々と言うリボンズだが、そのツインドライブシステムはアニューがパクったデータのお陰だと思うんだが?

 

『そうとも。この機体こそ、人類を導くガンダムだ!!』

 

そう叫びながら向かって来たダブルオーライザーにビームサーベルを振り下ろす。

刹那もGNソードⅢで切り結んだ。

だが、鍔迫り合いはリボンズが競り勝ち、刹那は後ろに飛びのいたが、

 

『遅い!』

 

リボンズは機体を反転させて背を向けると、砲身が展開しビーム砲が発射される。

その一撃はダブルオーライザーの右足を掠め、右足が吹き飛んだ。

 

「くぅっ!?」

 

刹那は声を漏らす。

 

「刹那っ!」

 

ロックオン……ライルが援護射撃を放ち、

 

「この俺を無視たぁ、舐めた真似してくれるじゃねえか!!」

 

ハレルヤが叫びながらビームガンを連射しつつリボーンズガンダムに接近する。

 

『チッ……!』

 

リボンズは舌打ちしながら回避行動を取る。

すると、背部腰アーマーと左腕のシールドから計8基のファングを射出。

今までの機体のファングよりも高速かつ複雑な動きでそれぞれのガンダムに接近する。

 

「くっ!」

 

「この野郎っ!」

 

「ハロ! シールドビットアサルトモード!」

 

それぞれがファングに対応しようと行動するが、それらのファングは今までのように簡単に撃ち落せるものではなく、それぞれが被弾してしまう。

 

「ぐあっ!?」

 

「ぐっ!?」

 

「畜生!」

 

3対1でも圧倒的な強さを誇るリボンズに、3人は苦戦する。

その時、

 

「見てらんねえな! 行け! ソードブレイカー!!」

 

アシュセイヴァーのニールがソードブレイカーを射出。

ファングに対し攻撃を仕掛けた。

ソードブレイカーが次々とリボンズのファングを墜としていく。

パイロット能力ではリボンズに軍配が上がるだろうが、武器の性能差でソードブレイカーに軍配が上がる。

最終的に2基のソードブレイカーが墜とされるが、全てのファングを撃墜した。

 

「ロックオン!? アンタは……」

 

刹那が何か言いかけたが、

 

「おっと、文句は言いっこなしだぜ? 俺だってまだこの世界の人間だ。この戦いに参戦する権利はあるだろ?」

 

「兄さん………」

 

『くっ、ニール・ディランディ………! この死にぞこないが………!』

 

リボンズが忌々しそうにニールのアシュセイヴァーを睨みつける。

 

「………確かに俺は死にぞこないさ………だがな、テメエみてえな奴がいるから、おちおち死んでも居られねえんだよ!!」

 

ニールはそう叫びながらハルバード・ランチャーを放つ。

開放バレル内部から複数のレーザーが一斉発射され、リボーンズガンダムに襲い掛かる。

躱し切れないと判断したリボンズは、シールドで防御しようとしたが、一撃でシールドが吹き飛ぶ。

 

『くっ! 何という威力……!』

 

「今だ皆!」

 

ニールが叫ぶと、高速飛行形態のアリオスガンダムが飛び出し、

 

「おらぁあああああああああっ!!」

 

ビームを連射。

背部に直撃し、ビーム砲を使用不能にする。

 

「狙い撃つぜぇ!!」

 

ケルディムガンダムがスナイパーライフルでリボーンズガンダムに狙いを定めると、ライルは引き金を引く。

 

『ッ!』

 

瞬間的に反応したリボンズが咄嗟に回避行動を取ったため、胴体部への直撃は免れたが左足に被弾し、爆発。

それによってバランスを崩す。

そして、その瞬間を狙ってダブルオーライザーが突っ込んできた。

 

「これでぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

 

刹那が叫びながらGNソードⅢを振り被る。

 

『このぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!』

 

リボンズも負けじとリボーンズガンダムを動かして迎え撃とうとした。

その瞬間、ソレスタルビーイング号の表面が爆発すると共に、高威力のビーム砲が両者の間を遮った。

 

「『ッ!?』」

 

突然の攻撃に両者は攻撃を中断。

互いに飛び退いた。

 

『何だ……!?』

 

「新手……!?」

 

2人は攻撃が来た方に振り向くと、

 

『ゾンダァァァァァッ!!』

 

そこには巨大なオートマトンの形をしたモノが存在していた。

 

「ッ……! ゾンダー!」

 

玉座に座るハルが叫ぶ。

 

「ゾンダーの相手は俺達の役目だ! フュゥゥゥゥゥゥジョン!」

 

俺は即座に飛び上がってジェイバードと融合する。

 

「ジェイバード! プラグアウト!」

 

更にジェイバードが人型に変形。

 

「ジェイダー!! プラズマウイング!!」

 

俺はジェイダーとなり、光の翼を展開すると、

 

「はあっ!!」

 

巨大なオートマトン型のゾンダーへと飛翔する。

ゾンダーは胴体下部にある砲台で、ガンダムやプトレマイオスに向けて砲撃をしようとしていた。

 

「させんっ!!」

 

俺は右手にプラズマソードを展開し、砲台を斬り落とす。

 

「ジェイ!?」

 

刹那が俺の名を呼ぶ。

 

「先ほど言った通りだ。横槍は俺の方で対処する。お前達は心置きなく決着をつけるがいい」

 

俺はそう言ってゾンダーへと向き直る。

俺がゾンダーへ向けて飛翔すると、ゾンダーは砲台を再生させ、砲身からビームを放つ。

 

「遅いっ!!」

 

俺はその砲撃を紙一重で躱しつつ、砲撃に沿ってゾンダーに接近。

 

「ダブルプラズマソード!!」

 

左手にもプラズマソードを展開し、四つ足の1本をすり抜け様に斬り落とすと、そのまま反転し。もう1本を切り裂く。

4本の内、2本を斬り落とされた事でバランスを崩したゾンダーの胴体が、大きくめくれ上がる様に浮き上がった。

宇宙は無重力の為、崩れ落ちることは無いが、足でソレスタルビーイング号の表面を掴んで身体を固定していたので、足を斬り落とされた方がめくれ上がったのだ。

そして。砲台の真下の部分が露になると、そこにはゾンダーメタルの紋様があった。

 

「そこか!!」

 

俺は両手を合わせ、プラズマソードを1つにすると、一直線に突撃。

ゾンダーメタルの紋様を貫くと同時にそこにあったゾンダー核を確保した。

身体を貫かれ、核も抜き出されたゾンダーの身体は爆発する。

ハルが胸の艦橋から飛び出してきて、ゾンダー核を浄解する。

 

「テンペルム………ムンドゥース………インフィニ………トゥーム………レディーレ!!」

 

ゾンダー核が浄解され、人の姿へと変わっていく。

すると、宇宙服を着た1人の人間の姿となった。

俺はヘルメットのバイザーの奥にあるその素顔を覗き込む。

その顔は、

 

「ビリー!?」

 

プトレマイオス2のスメラギが叫んだ。

その顔は、スメラギの大学時代の友人であり、グラハムの親友でもあるビリー・カタギリのものだった。

そう言えばコイツはファーストシーズンからセカンドシーズンの間にスメラギを匿っていたが、スメラギがソレスタルビーイングと知って、自分を利用してスパイ活動をしていたと思い込んで、スメラギに裏切られたと感じていたんだったか?

でも、その全てはこいつが勝手にスメラギを呼び出して自分から機密をベラベラ喋った自爆だったような気がするが?

俺は一先ずこいつをプトレマイオス2に届け、刹那達の戦いを見守る。

彼らの戦いは佳境に入っており、全機がトランザムを使用して高速戦闘を行っていた。

 

『君のその力……! オリジナルのGNドライブの恩恵があってこそだ!! 返してもらうぞ!!』

 

「誰が!!」

 

リボンズの言葉に刹那が言い返す。

 

『そうさ……! そうでなければ僕が作られた意義が無い………存在する意味も……!』

 

リボンズがそう言った時、

 

「違う!!」

 

ティエリアが叫んだ。

 

『ティエリア・アーデ!?』

 

「人類を導くのではなく、人類と共に未来を創る……それが、僕達イノベイドの在るべき道だ!」

 

『ッ……! 下等な人類などと一緒に……! ぐっ!?』

 

リボンズの気が逸れた瞬間、ダブルオーライザーの蹴りが決まる。

 

「そうやって人を見下し続けるから、解かり合えない!」

 

『……………その気は無いよ!!』

 

ティエリアの呼びかけにも、リボンズは応えずにビームサーベルを抜く。

更に背中の砲台となっていた大型のファングを射出した。

 

「やらせるか!」

 

ニールが残っていたソードブレイカーを射出し、ファングと相殺させる。

 

「行け刹那!」

 

ニールの言葉に刹那がダブルオーライザーを飛翔させる。

 

「僕達の未来を!」

 

アレルヤが、

 

「世界の未来を!」

 

ライルが、

 

「人類の未来を!」

 

ティエリアが刹那へと思いを託す。

その想いを受け取った刹那は、

 

「ダブルオーライザー! 刹那・F・セイエイ! 未来を切り拓く!!」

 

その覚悟を口にした。

 

「でぃやぁああああああああああああああああああああっ!!!」

 

トランザムの赤い光が残像を残しつつ、GNソードⅢを構えたダブルオーライザーを突撃させる。

 

『この……人間風情が!!』

 

リボンズもビームサーベルを構えて迎え撃った。

GN粒子の緑の光と疑似GN粒子の橙色の光がぶつかり合う。

そして、その決着の行方は…………

ダブルオーライザーのGNソードⅢがリボーンズガンダムの胴体を貫き、リボーンズガンダムの突き出したビームサーベルは、ダブルオーライザーの頭部を掠めるに留まった。

リボーンズガンダムが爆発し疑似GN粒子が辺りに舞い散る。

 

「決着か…………」

 

俺の知る物語とは大分違った形となってしまったが、俺達が介入した影響だろう。

にしても、結局刹那は最後までイノベイターに覚醒しなかったな。

…………………本当に今更だが、1年後に来るはずのELSとの対話は大丈夫なのだろうか?

この1年で刹那がイノベイターに覚醒すれば大丈夫なのだろうが…………

俺が微妙に嫌な予感を覚えていると、

 

「ッ!? ジェイ! 原種だ!!」

 

突如としてハルが叫んだ。

 

「ッ! 現れたか!!」

 

今までのパターンから言って、このタイミングで現れることは予想で来ていた為驚きは少ない。

だが、

 

『エンポウニESウインドウカクニン!』

 

トモロがそう報告して来た。

 

「何っ!?」

 

俺はトモロが示した方向、月軌道よりも外の宇宙空間へと目を向けた。

トモロのサポートでジェイダーの視界を拡大すると、そこには3つの巨大な紫の八角形の柱の様なものが存在していた。

あれは原種の恒星間航行形態。

そして、その原種達は三角形を描くような配置であり、距離からしてそれぞれ数十㎞間隔で配置されていた。

そして、その3体の中央に巨大なESウインドウが存在していた。

原種とESウインドウと聞くと頭脳原種の専売特許と思いがちだが、頭脳原種が居なくともESウインドウを使っていた事はあったので、頭脳原種以外でもESウインドウを作り出すことは可能なのだろう。

俺はアニメの頭脳原種の時のように、隕石群でも呼び出す気なのかと気を引き締める。

だが、そのESウインドウから出てきたのは、隕石群等という生易しいものでは無かった。

 

「あれはっ…………!?」

 

ESウインドウから次々と現れたのは、無数の銀色の円錐状の物体。

いや、『物体』ではない。

構成しているのは金属ではあるが、それは紛れもなく『生物』なのだ。

そう、その『生物』とは、

 

「『ELS』だとっ!?」

 

本来は1年後に遭遇するはずの地球外生命体、『ELS(エルス)』であった。

 

 

 

 

 

 





はい、ガンダム00編第18話です。
今回はリボンズとの決着でした。
そして序とばかりにゾンダーも出現。
素体になっていたのはビリーさんでした。
ある意味リボンズよりもコイツの方がストレス過多だと思ったんですよ。
まあ、そのストレスの大半の原因は自分の思い込みと勝手に情報漏らしてスパイ扱いした自業自得なんですけど。
決着は割とあっさり?
まあ力を合わせればこんなもんかと。
色々ありましたが結局は最後で全部持っていかれると思います。
此処でELSを出すとは誰が予想できようか?
地球滅亡カウントダウンが始まりました。
地球の存亡や如何に。
因みに頭脳原種以外がESウインドウ開けるかは定かではない。
パリアッチョはESウインドウ開けるようですが、他は分かりません。
この辺はご都合主義で見逃してください。
それでは次もお楽しみに。

レモンのサポートロボットはどれが良い?

  • ハロ
  • 量産型WシリーズOGアニメ型
  • 量産型Wシリーズメイドさん型(核爆)
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