転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件   作:友(ユウ)

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ガンダムSEED DESTINY編
PHASE―01 遭遇


 

 

 

次元の狭間を抜けてたどり着いた場所。

そこは宇宙だった。

暗黒の空間の中に輝く無数の星々。

 

「ここって………宇宙?」

 

ハルが確かめるように呟く。

 

『ソノヨウダ。じぇいあーくシュウヘンニ人工物とオモワレル残骸をタスウカクニン』

 

ジェイアークの周辺に浮かぶものはいくつかの小惑星の他に、明らかに人工物の残骸らしきもの。

いわゆるデブリという奴だろうか?

因みにジェイアーク艦内は無重力にはならない。

重力発生装置でもついているのか?

すると、

 

『シュウヘンニ戦闘トオモワシキネツゲンハンノウタスウカクニン』

 

「戦闘?」

 

『ゼンポウノショウワクセイニ戦艦トオモワシキハンノウ』

 

トモロの言葉で前方に浮いている小惑星を見ると、小惑星の地表近くに瓦礫で分かり辛いが、瓦礫に埋もれるように身動きが取れなくなっている戦艦が居た。

瓦礫で良く見えないが、全長だけならジェイアークの3倍以上はある。

って、どっかで見たことあるような………?

更に、その戦艦を狙うようにもう一隻の戦艦が小惑星に近付きつつ、その戦艦から戦闘機のようなものと、2機の人型の機動兵器が発進した。

 

「あれって………戦術機?」

 

ハルが人型機動兵器を見て呟く。

 

「同じような兵器だという事は間違いないだろう。見たところ、戦術機よりはかなり高性能のようだがな」

 

つーか、あれってもしかしてダガ―じゃね?

ダガ―とはガンダムSEEDシリーズに出てくる地球連合軍製のモビルスーツだったはず。

じゃあ、もしかしてこの世界ってC.E.(コズミック・イラ)か!?

って事は、あの小惑星で身動きが取れなくなっている戦艦は、もしやミネルバか?

アニメの序盤で小惑星に追い詰められて身動きが出来なくなっていた場面があったのを何となく覚えている。

 

「さて、どうするか…………」

 

ここがC.E.だとすれば戦っているのは人と人。

ナチュラルとコーディネイターという差はあれど、同じ人間同士の戦争だ。

その時、ダガーの1機がこちらに気付いたのか向かってきた。

センサー関係には察知されないはずなので、偶々目視で見つけられただけだろう。

 

「トモロ、全周波数で広域通信を開け」

 

『リョウカイ』

 

俺はそう指示すると、

 

「こちらはジェイアーク。こちらに戦闘の意思は無い。繰り返す、こちらに戦闘の意思はない」

 

俺はまず、戦闘の意思は無いことを相手に伝える。

だが、ダガーはこちらにビームを撃ってきた。

そのビームはジェネレイティングアーマーにかき消されたが、

 

「もう一度言う! こちらに戦闘の意思はない! 本艦はどの勢力にも属しておらず、どちらの勢力の作戦行動にも関与しない!」

 

俺はもう一度手出しはしない旨を伝えるが、相手は聞いてくれず攻撃を続行する。

 

「チィッ………! 聞く耳持たずか!」

 

「どうするの?」

 

ハルが問いかけてくる。

まあ、ジェイアークには全く損害が無いので、慌てている様子は無いが。

俺は最低限の自衛として反撃しようかと思ったとき、

 

『じぇい。ショウワクセイデウゴケナクナッテイル戦艦カラツウシンガハイッテイル』

 

「何っ………?」

 

ミネルバから?

 

「通信を繋げろ」

 

俺は、通信を繋げるように指示するのだった。

 

 

 

 

 

 

【Side 三人称】

 

 

 

 

 

 

 

――C.E.73年

農業用プラント、『ユニウスセブン』に核ミサイルが撃ち込まれたことを機に始まった地球連合とザフトの戦争から2年。

プラントの1つ、アーモリー1にて新型のMS,『カオス』、『アビス』、『ガイア』が強奪される事件が発生。

これを阻止すべく、同じアーモリー1にて建造されていた新造艦『ミネルバ』がこれを追跡。

強奪された新型MS3機を収容した所属不明の艦を『ボギーワン』と呼称し、同じく新型のMS『インパルス』を中心に奪還作戦を続けていた。

そんな折、ボギー1をデブリ帯近くで捕捉。

戦闘を仕掛けるもボギー1の策に嵌り、インパルス、ザクを始めとしたMS部隊と分断され、ミネルバは危機に陥り、ミサイル攻撃によって小惑星の壁面を崩され、半ば瓦礫に埋められた状況に陥った。

前方は巨大な岩盤に塞がれ、右舷のスラスターもいくつかが瓦礫との衝突によって使用不能となった。

 

「4番、6番スラスター破損! 艦長! これでは身動きが……!」

 

ミネルバの副艦長である男性アーサー・トラインが被害を報告する。

 

「更にモビルスーツ、モビルアーマー接近!」

 

オペレーターの少女、メイリン・ホークも敵機の接近を知らせる。

艦長である女性タリア・グラディスは、艦内連絡用の受話器を手にすると、

 

「エイブス! レイを出して!」

 

念の為に艦内に待機させていたMSパイロットを出撃させるように格納庫に伝える。

 

『はっ! しかしカタパルトが………』

 

「歩いてでも何でもいいから急いで!」

 

タリアは少し声を荒げながら出撃を促した。

 

「シン達は!?」

 

続けてメイリンに確認を取ると、

 

「インパルス、ザクが依然カオス、アビス、ガイアと交戦中です!」

 

メイリンが状況が変わっていないことを報告した。

 

「この船には、もうMSは無いのか!?」

 

そう言ったのは、新型MS強奪事件の折、状況的にミネルバが一番安全だという事で避難という名目で乗艦しているプラント最高評議会議長、ギルバート・デュランダル。

また、ギルバートと会談を行うためにアーモリー1に来日していたオーブ首長国首相カガリ・ユラ・アスハとその護衛アレックス・ディノも同じく乗艦していた。

 

「パイロットが居ません!」

 

ギルバートの言葉にタリアがそう返した。

 

「ッ……!」

 

その言葉にアレックスが一瞬ハッとなる。

アレックス………本名はアスラン・ザラといい、前大戦時にザフトの一員として地球軍と戦っていたが、親友であるキラ・ヤマトとの再会と、幾度も争い合った後、和解。

地球連合軍ともザフト軍とも違う三隻同盟と呼ばれる第三勢力として戦争を止めるために奮闘。

停戦に漕ぎつけた英雄とも呼べる人物であった。

 

「艦長、陽電子砲(タンホイザー)で前方の岩塊を………」

 

アーサーがそう提案するが、

 

「吹き飛ばしても、それで岩肌を縫って同じ量の岩塊をまき散らすだけよ!」

 

タリアが即座に却下する。

 

「あ、あぁ………」

 

アーサーも言われてそれに気付いた。

その時、ミネルバのカタパルトデッキが開いて、MSパイロットであるレイ・ザ・バレルの乗る白いザクウォーリアが発進する。

 

(ミネルバには、ギルが乗っているんだ。絶対にやらせるものか!)

 

レイは強く決意すると、向かってくる敵MSとMAを迎撃するために進路を取った。

その時だった。

 

「ん………?」

 

視界の端に何かが映った。

迫る敵に注意しつつ、そちらにメインカメラを向けて映像を拡大すると、

 

「あれは…………戦艦?」

 

そこには白亜の戦艦が存在していた。

 

「ミネルバ! 未確認の戦艦を確認した! どうなっている!?」

 

レイは通信でミネルバに伝えると、

 

「戦艦………? ボギーワンとは違うの?」

 

タリアが問い返す。

 

『違う。目測で凡そ100m! 小型の白い戦闘艦の様だ!』

 

レイが返事を返す。

タリアがオペレータのメイリンに確認するように視線を向けると、

 

「いえ、レーダー、及び各センサー共に、ボギーワン以外の戦艦を感知できません」

 

メイリンはそう報告する。

 

「どういうこと…………? それほど高性能なステルス機能を持っているというの………? もしかしてこの状況で新手?」

 

タリアは最悪の状況を予想する。

すると、

 

『報告。敵MSの1機が白い戦艦に向かっている』

 

レイから追加の情報が来る。

すると、

 

『こちらはジェイアーク。こちらに戦闘の意思は無い。繰り返す、こちらに戦闘の意思はない』

 

そんな言葉が通信機から聞こえた。

 

「全周波数による広域通信の様です」

 

メイリンがそう報告する。

すると、

 

『報告。白い戦艦にダガーが攻撃を加えている』

 

レイがそう報告した。

 

『もう一度言う! こちらに戦闘の意思はない! 本艦はどの勢力にも属しておらず、どちらの勢力の作戦行動にも関与しない!』

 

再び広域通信で声が聞こえる。

すると、メインモニターでもその白い戦艦の姿を捉えた。

 

「ほ、本当に白い戦艦だ………」

 

今までレーダーにも映っていなかったので、アーサーは半信半疑だったようだ。

すると、

 

「タリア、あの白い戦艦に通信を繋げられるか?」

 

ギルバートが突然そう言う。

 

「どうなさるおつもりですか?」

 

「あの船に協力を呼び掛けてみようと思ってね」

 

「正体も分からないのに?」

 

「少なくとも、敵の攻撃を受けている。ボギーワンの仲間ではないことは確かだ。ならば、協力できるのではと思ってね」

 

「…………………」

 

タリアはまだ気は進まなかったが、

 

「どちらにせよこのままでは事態は好転しない。ならば、少しでも可能性のある方に賭けてみないかね?」

 

ギルバートの言葉に、タリアは一度ため息を吐くと、

 

「いいでしょう………あの戦艦に通信を繋いで!」

 

タリアが指示を出すと、程なく通信が繋がった。

メインモニターにヘッドギアと片目のバイザーを付けた男性が移される。

 

『こちらはジェイアーク』

 

その男性がそう言うと、

 

「こちらはザフト軍所属のミネルバ。私はプラント最高評議会議長ギルバート・デュランダル」

 

ギルバートがそう名乗る。

 

『肩書からして大層なお偉いさんのようだが、何の用だ? 見てわかる通り、こちらは攻撃を受けている真っ最中なのだが』

 

「その事で提案がある。この場は協力しないかね? 君の船を襲っている連中は、我々にとっても敵だ。窮地を乗り切るために、協力をお願いしたい」

 

『…………………』

 

ギルバートの言葉に男性は一瞬黙り込むと、

 

『…………いいだろう。この場は手を貸そう』

 

「ッ……感謝する!」

 

ギルバートは礼を述べる。

すると、

 

『ただし、後で情報を貰いたい』

 

「情報? 流石に機密に触れるものは遠慮してもらいたいが…………」

 

『心配するな。単なる一般常識を知りたいだけだ』

 

「何………?」

 

『一先ずそちらの前方にある岩塊を破壊する』

 

男性がそう言うと、白い戦艦、ジェイアークが動き出した。

艦上部に備えられている4つある2連装の砲門の1つが向きを変える。

 

「待って! 岩盤を破壊しても、破片に埋もれるだけだわ!」

 

タリアがそう言ったが、

 

『反中間子砲回頭! 一門だけでいい。目標! ミネルバ前方の岩盤! ミネルバに影響が及ばない様に出力は抑えろ! 撃てぇっ!!』

 

砲門の1つから赤い閃光が発射され、岩盤に命中。

そして、岩盤とその周囲の岩肌が消え去った。

 

「えっ………?」

 

タリアが呆然と声を漏らす。

 

「岩盤が………消えた………?」

 

アーサーがポカンとしている。

その時、

 

『何をしている!? 早く脱出しろ!』

 

男性が叫ぶ。

 

「ッ! メインスラスター起動! 機関最大!!」

 

「りょ、了解!!」

 

タリアがハッとなって命令を下す。

ミネルバのメインスラスターが火を噴き、小惑星上から脱出する。

ミネルバはそのまま向きを変えつつ、

 

「タンホイザー起動! ボギーワンを討つ!」

 

「タンホイザー照準! ボギーワン!」

 

タリアの号令に続いてアーサーが指示を出す。

ミネルバの前方が展開し、その中から陽電子砲が現れた。

 

「てぇーーーーーーっ!!」

 

号令と共に陽電子砲が発射され、ビームがボギーワンへと襲い掛かる。

しかし、ボギーワンも直前で回避行動を取っており、掠めるに留まった。

それでもボギーワンは小破する被害を被り、無視できないダメージを負う事になる。

また、出撃していたMS2機もレイによって撃墜されており、隊長機らしきモビルアーマーも奮闘していたが、状況が悪いと察すると、撤退信号を出し、ボギーワンに帰投。

カオス、アビス、ガイアにも帰還信号を出し、収容すると離脱していった。

だが、ミネルバも無視できないダメージを負っていたため追撃は諦め、一先ず修理を行う事になった。

 

 

 

 

 

【Side Out】

 

 

 

 

 

ミネルバの危機を救ったことになった俺達。

 

「そちらの艦に?」

 

『ああ。助けてくれた礼と、報酬についても話がしたい。こちらも修理でしばらく動けないので、丁度いいと思ってね』

 

戦闘の後、デュランダル議長と通信で話し合っていた。

 

「…………」

 

俺は少し考え、

 

「わかった。そちらの船に邪魔する事にしよう」

 

『そうかね! 了承してくれて感謝するよ』

 

「ただし、最低限の武装だけはさせてもらう」

 

『いいだろう。こちらも警戒はさせてもらうがね』

 

「お前たちからすれば俺達は不審者だ。警戒するのも当然だろう」

 

『理解してくれて助かるよ』

 

「そちらに出向く人数は2人だ。どこに向かえばいい?」

 

『カタパルトデッキを開く。そこから入ってきてくれたまえ。必要なら小型艇を向かわせるが?』

 

「必要ない。直接出向こう」

 

『了解した』

 

デュランダル議長は平然と頷いた。

通信が切れると、

 

「やっぱり何となく油断できないやつだな、あの議長」

 

「う~ん………そこまで悪い人には思えなかったけどね………」

 

ハルはそう言う。

 

「まあいい。一先ずミネルバに向かうぞ」

 

「うん!」

 

俺はエヴォリュダーの能力を発動し、赤い光に包まれ、ハルは浄解モードになると、2人で宇宙空間に飛び出す。

そのまま生身でミネルバに向かうと、カタパルトデッキが開いた。

俺達はそこに降り立つとカタパルトデッキが閉じ、その先の扉が開いた。

俺達が歩いて行くと、多くの乗員が集まっており、その大半が唖然とした表情を見せていた。

大方、俺達が生身で宇宙空間を移動してきたことに驚いているんだろう。

その中にデュランダル議長の姿を見つけ、俺達は歩み寄る。

ある程度近付くと、護衛の兵士たちがハッと我に返り、慌てたように小銃を構えた。

 

「改めて名乗ろう。俺はジェイ」

 

「私はハルだよ」

 

俺達は名乗る。

 

「ッ………先ほども名乗ったが、プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルだ」

 

「ミネルバ艦長、タリア・グラディスです。本艦を救っていただき感謝します」

 

デュランダル議長と隣にいたグラディス艦長が名乗った。

すると、

 

「いきなりで申し訳ないのだが…………君達はもしや………異星人なのかね?」

 

デュランダル議長がそう問いかけてきた。

まあ、宇宙空間を生身で飛んでくればそうも言いたくなるだろう。

そもそも、それを狙って態々生身で来たようなもんだし。

 

「正確には『異世界人』だな」

 

「異世界………?」

 

「並行世界、パラレルワールド………言い方はいろいろあるが、この世界とは全く異なる世界からの放浪者だ」

 

「放浪者………」

 

「ああ。だからこれと言って目的があるわけではない。この世界にたどり着いた場所が、偶々この宙域だっただけの話だ」

 

「ふむ…………これからどうするつもりかね?」

 

「そのためにも先ほど言った情報を貰いたい。この世界の情勢、一般常識………誰もが知りえる情報で構わない。それを教えて欲しい」

 

「そういう事か………」

 

デュランダル議長は納得したように頷くと、

 

「わかった。この艦で用意できる情報は後で見せよう」

 

「感謝する」

 

「さて…………遅くなってしまったが改めて助けてくれたことに感謝する」

 

デュランダル議長は改めて頭を下げる。

 

「偶々だ。それに、俺達がしたことなど岩盤を1つ破壊しただけに過ぎない」

 

「それでも我々にとっては大きな助けだった。あのままであればどうなっていたかわからなかった」

 

いや、普通にアスランの機転で乗り切ることが出来ましたが………

と、心の中で思っておく。

 

「なら、どういたしましてと言っておこう」

 

俺がそう言うと、デュランダル議長はニッコリと笑った。

すると、兵士の1人がデュランダル議長に耳打ちする。

 

「別室に情報端末を用意させた。必要な情報はそこから閲覧してくれたまえ」

 

兵士の1人が近付いてきて、

 

「案内します」

 

ついてくるように促した。

俺はその後をついて行こうとして、一度立ち止まり、

 

「ああ、そうそう。ひとつ言い忘れたが………」

 

俺はデュランダル議長達に振り返り、

 

「俺達をその部屋に閉じ込めてジェイアークを調べようなどとは思わない事だ。ジェイアークは俺達が居ないと動かない上に、ある程度は自立行動も可能だ。そう簡単に中には入れないし、俺達を閉じ込めたとしても、電子ロックであれば俺は普通に開けられるし、物理的に開かない様にしても、蹴破るぐらいの身体能力はあるからな」

 

そう言った。

デュランダル議長は肩を竦める。

 

「疑う事は仕方ないことだが、恩を仇で返すほど愚かではないよ」

 

「気を悪くしたのなら謝罪しよう。一応、警告のつもりだった」

 

「いや、気にしてないよ」

 

その言葉を聞くと、俺達は兵士に連れられて別室に案内された。

 

 

 

 

 

案内された部屋で、俺達は情報を閲覧する。

大まかな事は分かるが、細かいことは覚えてないし、ハルにもこの世界の事を知っておいて貰いたいという理由でこのような情報を求めた。

大まかに情報を読み終えると、

 

「ナチュラルとコーディネイター………か………」

 

ハルが少し残念そうな顔で呟く。

 

「人は………BETAが居なくてもこんなことで戦争しちゃうんだね………」

 

ハルにとって、BETAが居ない世界というのは平和で戦いの無い世界だったのだろう。

しかし、この世界はBETAが居なくとも人間同士で争い合っている。

そのことが少なからずショックなのだろう。

すると、部屋の扉が開き、デュランダル議長が入室して来た。

 

「知りたいことは分かったかね?」

 

そう尋ねてくる。

 

「まあ、大まかな事はな」

 

俺はそう答える。

 

「さて、君達はこれからどうするつもりかね?」

 

デュランダル議長は改めて問いかけてくる。

 

「今の所、どこかの陣営に味方するつもりはない。余所者の俺達からすれば、この世界で行われている戦争など、単なる内輪もめだ」

 

「手厳しいな………話は変わるが、緊急事態が起こった」

 

「緊急事態?」

 

ハルが首を傾げる。

 

「ああ。ユニウスセブンは分かるかね?」

 

「先の大戦の発端になった、核ミサイルが撃ち込まれた農業用プラントの事だろう?」

 

「ああ。そのユニウスセブンの残骸は、現在まで100年単位の安定軌道にあったはずなのだが、それが地球に向かって動き出したのだ」

 

「ッ………」

 

ハルが息を呑んだ。

残骸と言っても、一番大きなものは直径10㎞に及ぶ大質量だ。

そんなものが地球に落ちれば大被害は免れない。

 

「よって、これよりミネルバはユニウスセブン落下阻止の為に向かう。申し訳ないが、2人には直ちに艦を降りていただきたい」

 

デュランダル議長はそう言う。

 

「了解した。知りたい情報もあらかた手に入ったからな」

 

俺達は立ち上がる。

俺達が来た時の様に生身でジェイアークに戻ると、ミネルバはメインスラスターから火を噴き、ユニウスセブンへと向かっていった。

 

 

 

 

 

 








はい、ガンダム種死編第1話です。
アニメの第4話から始まりました。
でも、手抜きの反中間子砲一発撃っただけですけど。
普通に出力上げれば小惑星ぐらい塵に出来るんですよ。
アニメでも小惑星群をそれぞれ一発で消滅させてましたし。
さて、そのままユニウスセブン落下に生きますが、ジェイ達の選択は果たして………
お楽しみに。



この小説のヒロインについて

  • ハル1人だけで十分
  • 異世界毎にヒロイン増やしてハーレム戦艦に
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