転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件   作:友(ユウ)

199 / 199
第36話 横浜基地防衛戦

 

 

 

【Side 三人称】

 

 

 

――12月29日未明

日付が変わって幾何もしない頃、突如として横浜基地に防衛基準態勢2が発令された。

理由は、BETAの大深度地下侵攻の掘削振動を察知したからだ。

既にスクランブル要員として待機していた戦術機部隊は出撃。

予想出現ポイントである旧町田市で待ち構えていた。

BETA出現の前兆である地鳴りが響き始める。

 

『く、来るぞっ………!!』

 

戦術機部隊の衛士が思わず声を上げた。

次の瞬間、地面が爆発するように下から吹き飛び、BETAが次々と現れ始めた。

戦術機部隊も攻撃を開始し、戦闘が開始される。

旧町田市は横浜基地の目と鼻の先ではあるが、支援砲撃も可能であり十分にわたり合えていた。

更に、

 

「こちらGGG所属! アルゴス小隊! これより援護する!!」

 

ユウヤのヒュッケバインボクサーを筆頭としたアルゴス小隊の量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの部隊が参戦。

その圧倒的な力でBETAを屠っていく。

その様子を第2防衛線に配備された戦術機部隊の衛士が眺めていた。

 

『おお、凄ぇよ! こんな大規模な面制圧初めて見たぜ!』

 

『あァ……しかし戦場はこうでなくちゃなぁ。この振動と地響き、堪らねぇ……』

 

等と言う軽口をたたく余裕のある衛士だったが、

 

『何だこの揺れ………?』

 

支援砲撃による衝撃の揺れとは別の揺れを感じた。

 

『おかしい………センサーが振り切ってるよ!?』

 

次の瞬間、地面が爆砕する。

 

『ベッ……! BETAだーーーーーっ!!!』

 

突如として第2防衛線にもBETAが現れたのだ。

 

『何だコイツら!? 何でいきなりこんな所に!?』

 

『しっ! 死ねぇーーーっ!!』

 

衛士達は混乱しつつも応戦を開始する。

 

『ヴィクター1よりHQ! 第2防衛線にてコード:991発生! 繰り返す――!』

 

『奴ら! 支援砲撃の振動に紛れて地下を来やがった! 町田は囮だ!!』

 

『馬鹿なっ!? BETAが陽動を仕掛けて来たっていうのか!? そんなバカな!?』

 

『くそったれ! ヴィクター大隊各機! 第2演習場まで後退して態勢を………』

 

隊長がそう指示をしようとした時、再び地面が爆砕。

 

『………ヴィクター4よりHQ。光線属種を認めず。だが………』

 

ヴィクター4は唖然とした声で報告をする。

 

『どうしたヴィクター4!? 状況を……』

 

『み、見渡す限り………見渡す限り………!!』

 

その視線の先には、視界を埋め尽くすBETAの大群の姿が映っていた。

それはとても一部隊で対応できる数ではない。

そのままヴィクター大隊はBETAの大群に飲み込まれる…………

 

「各兵装撃ちかた始め………!」

 

次の瞬間、無数の閃光と砲弾がBETAの群れに降り注ぎ、その数を大きく減らす。

 

『な、何だ!?』

 

ヴィクター1が振り返ると、その眼に映ったのは強大な影。

空を飛ぶ金色の戦艦、マクロス・ブレイバーの姿だった。

 

『戦艦が………空を………!?』

 

呆然と呟くヴィクター大隊の衛士。

 

「各機発進。同時にトランスフォーメーション開始」

 

「了解! 各機、発進してください!」

 

「了解! トランスフォーメーション開始します!」

 

ルリの言葉にフェルトとクリスが返事をする。

すると、マクロス・ブレイバーの左艦首からバルキリー部隊とガンダム部隊、アルトアイゼン・リーゼを始めとしたスーパーロボット部隊、魔神ランティスが出撃する。

 

『嘘だろ………戦艦が………巨大な戦術機に………!?』

 

しかし衛士達は出撃した機体よりも変形したマクロス・ブレイバーに目が行く。

マクロス・ブレイバーの全身に施された武装が火を噴き、BETA達を蹂躙していった。

 

 

 

横浜基地の司令室でその用を夕呼とラダビノッド司令が見ていた。

 

「流石ね、GGG」

 

夕呼は当然と言いたげに、

 

「こ、こんな事が…………」

 

ラダビノッドはその力に戦き、驚愕しながら見ていた。

すると、

 

「GGGより報告! BETAの地下侵攻部隊を察知! 出現予想座標、第一滑走路!?」

 

オペレーターの遥が報告する。

 

「何だと!? すぐに部隊を集結させろ!」

 

ラダビノッドがそう指示するが、

 

「ッ……! GGGより更なる報告! そちらにはこちらで対処すると!」

 

「何っ!?」

 

ラダビノッドがそう言ってモニターを見た時、基地上空を飛ぶ一筋の光が映った。

 

「あれは…………!?」

 

モニターを拡大すると、それは鋼鉄のライオン、ギャレオンが空を飛んでいる姿だった。

そして、その頭の上には胸の前で腕を組み、黒い髪を靡かせるルネの姿があった。

そして、ルネがギャレオンの頭上から飛び上がると、

 

「フュージョン………!」

 

右腕の甲を輝かせながら体を丸め、光に包まれるとその光をギャレオンが飲み込む。

すると、ギャレオンの各部が変形していき、ギャレオンの顔を胸に携えた人型の姿となる。

 

「ガイガーッ!!」

 

その名を言い放つガイガー。

 

「ジェネシックマシン!!」

 

ガイガーが叫ぶと更に後方から更に5つの光が飛んでくる。

それは黒鳥の姿をしたガジェットガオー、鮫の姿をしたブロウクンガオー、イルカの姿をしたプロテクトガオー、雄モグラのスパイラルガオーと雌モグラのストレイトガオーだった。

そして、

 

「ファイナルフュージョン!!」

 

ガイガーが腰部から緑色の電磁竜巻を発生させ、更に下半身が回転することでE.M.Tフィールドを形成。

そのE.M.Tフィールドの中に各ジェネシックマシンが突入してくる。

下半身が回転した際に反転した両足に、変形しながらスパイラルガオーとストレイトガオーがドッキング。

スパイラルガオーが右脚部を、ストレイトガオーが左脚部を形成する。

次にガイガーの両腕が肩から背中に移動し、ガイガーの胴体を貫通する空洞が現れる。

すると、ブロウクンガオーとプロテクトガオーが、ガイガーの背後で交差しながら左右に移動すると、尾に当たる部分を変形させながら左右から後ろ向きに突入。

ガイガー内部の中央でドッキングし、ブロウクンガオーが右の肩部と上腕部、プロテクトガオーが左の肩部と上腕部を形成する。

更にガジェットガオーが、ガイガーの背部に逆さ向きに降りてくる。

その足で両肩を掴むようにドッキング。

バックパックを形成した。

そしてガジェットガオーに装着されていた推進器が前腕部となって上腕部にドッキング。

それぞれから手が現れ、両腕を形成し、ギャレオンの側面に獅子の鬣のような装甲が展開される。

最後にフルフェイスヘルメットが装着され、赤い鬣を思わせるエネルギーアキュメーターを靡かせる。

そして、『破壊神』の名を冠するジェネシックメカノイドが誕生した。

 

「ガオッ……! ガイッ……! ガァァァァァァァァァッ!!」

 

名乗りを上げながら包まれていた電磁竜巻を吹き飛ばした。

現れたジェネシックガオガイガーにラダビノッドを始めとした司令部の人間が言葉を失う。

更に、再び後方から一筋の光が飛んできた。

それは巨大なマイナスドライバーの形をしたものだ。

ガオガイガーはそれに並走するように飛ぶと、相対速度を合わせ、

左腕にドッキングさせた。

 

「ディバイディングドライバァァァァァァァァァァァッ!!」

 

ハイパーツール、ディバイディングドライバー。

本来はガオファイガー用でありジェネシックガオガイガーとは規格があっていなかったが、レモンやマキナ達の改良により、ジェネシックガオガイガーでも使用可能にしていた。

 

「はぁああああああああああああああっ!!」

 

ガオガイガーはそのまま急降下し、横浜基地の敷地内にディバイディングドライバーの切っ先を突き立てると、衝撃のようなものが一直線に走った。

その直後、その場所を中心に大地が割れ、広がり始める。

 

「こ、これは…………!? 大地が………割れる………!?」

 

ラダビノッドが目を見開き唖然とした声を漏らした。

 

「ッ! 衛星画像を映して! 早くっ!」

 

「りょ、了解!」

 

モニターの横に衛星からの画像が映し出されると、

横浜基地のすぐ横に巨大な穴が広がり始めていた。

やがて半径数十Km、深さ数百mの巨大な円形のディバイディングフィールドが形成された。

 

「これは………一瞬で穴を掘削した………? いいえ、周りの施設や建物に被害は無い………まさか! 空間そのものを湾曲させて全く別の空間を作り出してる!?」

 

夕呼は信じられない声を上げた。

すると、そのディバイディングフィールドの底に、ボコボコとBETAが湧き出し始めた。

本来であれば、基地の敷地内に現れ、甚大な被害を被るはずだったが、その周囲には何もない。

ガオガイガーがディバイディングフィールド内に降り立つと、ディバイディングドライバーをパージした。

そして、

 

「ガジェットツール!」

 

ガオガイガーが叫ぶと、尾を形成するガジェットガオーの首の第2節と3節が分離。

ガオガイガーが前に突き出した左腕に装着されると、緑色の水晶のようなもので出来た六角柱が伸びる。

 

「ボルティングドライバァァァァァァァッ!!」

 

そのツールを掲げながら叫んだ。

 

「ジェネシックボルト!」

 

更にガオガイガーの胸のギャレオンの口からオレンジ色の六角推状の物が射出され、ガオガイガーが飛翔し、ジェネシックボルトに追いつくと、左腕のボルティングドライバーの先端に装着する。

 

「はぁあああああああああああああああああっ!!」

 

ガオガイガーは再び急降下し、次々と現れるBETAの群れに突っ込むと、

 

「ジェネシックオーラ! 発動!!」

 

ボルティングドライバーが高速回転すると共にエネルギーがジェネシックボルトに注入され、そこからジェネシックオーラが放たれた。

広がる波動によりBETAの体が弾け飛んでいく。

 

「ジェネシックオーラの無限波動は、お前達の存在を許さない!」

 

ガオガイガーの言葉と共に、次から次へと現れるBETAが粉砕されていく。

 

「これはっ!? 何という力!」

 

ラダビノッドが驚愕の声を上げる。

 

「確かにすごいけど………これだけの力………消費するエネルギーも半端じゃない筈よ!? 最後まで持つの!?」

 

夕呼は科学者の観点からそう懸念する。

しかし、

 

「はぁああああああああああああああああああああああっ!!!」

 

ジェネシックガオガイガーの力は尽きる所か弱まる兆しすら見せない。

何故なら、ガオガイガーの操縦者であるルネはGストーンと融合しているエヴォリュダー。

Gストーンは『勇気』をエネルギーに変える命の宝石。

それと融合しているエヴォリュダーは超進化動力体と言えるもので、ルネ自身に勇気が満ち溢れている限り、Gストーンの原石であるGクリスタルを受け継ぐジェネシックガオガイガーの力は無限を超える力を出し続けることが出来るのだ。

それを止めるためには、放出されるジェネシックオーラに耐え、ボルティングドライバーの発動を中断させるしかない。

しかし、『数』はあれど『質』の無いBETAにそれは不可能。

ZETAですら一瞬で粉々にされている。

それが可能なのは、原種やそれに迫る力を持つ者だけだろう。

 

「でやぁあああああああああああああああああっ!!」

 

ガオガイガーは一度飛翔すると、BETAが湧き出し続ける穴に向かって突撃。

ジェネシックオーラを直接地下通路に流し込んだ。

広範囲に放っていたジェネシックオーラに指向性を持たせて地下通路に流し込む。

それは地下通路の隅々にまで行き渡り、BETAを破裂………いや、『破壊』していった。

 

 

 

 

やがて日が昇る頃。

 

「…………3万以上居たはずのBETA侵攻を………基地施設の損害がほぼゼロで食い止めてしまうとは……………」

 

ラダビノッドが戦いた声を漏らす。

そのモニターには、全てのBETAを『破壊』し尽くしたジェネシックガオガイガーの姿。

そして、マクロス・ブレイバーやGGG部隊の雄姿。

 

「これが………GGG…………!」

 

朝日に照らされるその姿を見て、ラダビノッドは畏怖の声を漏らすのだった。

 

 

 

 






はい、マブラヴオルタネイティヴAnother編第36話です。
うん、もうちょっとは長くなるかと思ったけど、ガオガイガーがボルティングドライバー+ジェネシックボルト使ったらこうなる未来しか見えなかった。
短すぎて申し訳ない。
BETAにボルティングドライバーに抗う術が無いのが悪いんや!!
それ言ったら抗える方が少ないとも言えますが………
ガオガイガー大暴れとか言っときながらこの程度で申し訳ない。



P.S:今回の返信はお休みします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

超人スペックで転生させられた俺はせめて正しい敗北を選びたい(作者:正樹)(原作:ガンダム)

夢の中で『何か』と駄弁っていたら、夢で喋ってた厨設定盛り盛りで幼児転生させられていたので、世話になった人のためにも、せめてジオンにはマシな敗北をしてもらいたいと頑張る話。▼1年戦争編終わりました。▼現在グリプス戦役編です。▼注:主人公の設定について一点、万人には納得しがたい年齢設定がございます。この話を書くにあたっての大前提となっておりますので、読む際にはそ…


総合評価:51535/評価:8.61/連載:80話/更新日時:2026年09月17日(木) 11:00 小説情報

続・黒いガンダムの宇宙世紀(作者:いずりょう)(原作:ガンダム)

 一年戦争は終わった。▼ 黒いガンダムを駆り、多くの者たちの運命を変えたレン・イズミ。しかし終戦後、ニュータイプとして高い軍事的価値を持つレン、アムロ、ララァを、地球連邦軍がそのまま自由にするはずもなかった。▼ 研究対象として囲い込まれるくらいなら、その立場そのものを利用する。レンはゴップ大将のもと、新たな特殊部隊――**BLACK RAVEN〈黒鴉隊〉**…


総合評価:1554/評価:8.28/連載:72話/更新日時:2026年10月02日(金) 12:00 小説情報

戦国爆乳秀吉〜主人公は秀吉を天下人に育てたい〜(作者:星野林(旧ゆっくり霊沙))(オリジナル:歴史/戦記)

神様によって女性の方が基本力が強い世界に転生した主人公こと烏丸。▼彼は神様から貰ったネット通販のチートを使って幼なじみの秀吉を爆乳に育てるべく奮闘する。▼バカエロ歴史伝の始まり始まり。▼カクヨムとマルチ投稿▼R-18コーナーは▼戦国爆乳秀吉▼で検索掛ければ出てきます。


総合評価:2725/評価:8.61/連載:51話/更新日時:2026年10月11日(日) 15:21 小説情報

アルカンフェル転生(作者:ぶーく・ぶくぶく)(原作:強殖装甲ガイバー)

※本作は作者が読みたい原作改変を自給自足する趣味作です。感想や考察はありがたく拝見しますが、展開は作者の予定と趣味を優先して進めます。▼気が付くとアルカンフェルに転生していた▼お仕置きビリビリは嫌だが、巨大小惑星の衝突は回避しないと地球丸ごと死ぬとか草。▼原作開始まで何万年?忘れない様に石板に覚えてる原作内容を書き込んでおこう。気が付いたら眠りの神殿に石板が…


総合評価:3883/評価:8.55/連載:150話/更新日時:2026年09月07日(月) 17:00 小説情報

サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!(作者:DestinyImpulse)(原作:ポケットモンスター)

▼ 転生したのはオリ主でもモブでもなく紛れもなく主人公。▼ 定期的に世界を救わなくてはならない大役を背負いながらも、ポケモンとの出会いと冒険に胸を躍らせる。▼ ▼「通りすがりのポケモントレーナーだ、覚えておけ!ピカチュウ、君に決めた!!」▼「ピカチュウ!!」▼ コレはアニポケ主人公のサトシに転生した少年が、時にポケモンと絆を深め、時に女の子とのフラグを作り、…


総合評価:8503/評価:8.58/連載:73話/更新日時:2026年10月10日(土) 19:40 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>