転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件   作:友(ユウ)

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第36話 横浜基地防衛戦

 

 

 

【Side 三人称】

 

 

 

――12月29日未明

日付が変わって幾何もしない頃、突如として横浜基地に防衛基準態勢2が発令された。

理由は、BETAの大深度地下侵攻の掘削振動を察知したからだ。

既にスクランブル要員として待機していた戦術機部隊は出撃。

予想出現ポイントである旧町田市で待ち構えていた。

BETA出現の前兆である地鳴りが響き始める。

 

『く、来るぞっ………!!』

 

戦術機部隊の衛士が思わず声を上げた。

次の瞬間、地面が爆発するように下から吹き飛び、BETAが次々と現れ始めた。

戦術機部隊も攻撃を開始し、戦闘が開始される。

旧町田市は横浜基地の目と鼻の先ではあるが、支援砲撃も可能であり十分にわたり合えていた。

更に、

 

「こちらGGG所属! アルゴス小隊! これより援護する!!」

 

ユウヤのヒュッケバインボクサーを筆頭としたアルゴス小隊の量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの部隊が参戦。

その圧倒的な力でBETAを屠っていく。

その様子を第2防衛線に配備された戦術機部隊の衛士が眺めていた。

 

『おお、凄ぇよ! こんな大規模な面制圧初めて見たぜ!』

 

『あァ……しかし戦場はこうでなくちゃなぁ。この振動と地響き、堪らねぇ……』

 

等と言う軽口をたたく余裕のある衛士だったが、

 

『何だこの揺れ………?』

 

支援砲撃による衝撃の揺れとは別の揺れを感じた。

 

『おかしい………センサーが振り切ってるよ!?』

 

次の瞬間、地面が爆砕する。

 

『ベッ……! BETAだーーーーーっ!!!』

 

突如として第2防衛線にもBETAが現れたのだ。

 

『何だコイツら!? 何でいきなりこんな所に!?』

 

『しっ! 死ねぇーーーっ!!』

 

衛士達は混乱しつつも応戦を開始する。

 

『ヴィクター1よりHQ! 第2防衛線にてコード:991発生! 繰り返す――!』

 

『奴ら! 支援砲撃の振動に紛れて地下を来やがった! 町田は囮だ!!』

 

『馬鹿なっ!? BETAが陽動を仕掛けて来たっていうのか!? そんなバカな!?』

 

『くそったれ! ヴィクター大隊各機! 第2演習場まで後退して態勢を………』

 

隊長がそう指示をしようとした時、再び地面が爆砕。

 

『………ヴィクター4よりHQ。光線属種を認めず。だが………』

 

ヴィクター4は唖然とした声で報告をする。

 

『どうしたヴィクター4!? 状況を……』

 

『み、見渡す限り………見渡す限り………!!』

 

その視線の先には、視界を埋め尽くすBETAの大群の姿が映っていた。

それはとても一部隊で対応できる数ではない。

そのままヴィクター大隊はBETAの大群に飲み込まれる…………

 

「各兵装撃ちかた始め………!」

 

次の瞬間、無数の閃光と砲弾がBETAの群れに降り注ぎ、その数を大きく減らす。

 

『な、何だ!?』

 

ヴィクター1が振り返ると、その眼に映ったのは強大な影。

空を飛ぶ金色の戦艦、マクロス・ブレイバーの姿だった。

 

『戦艦が………空を………!?』

 

呆然と呟くヴィクター大隊の衛士。

 

「各機発進。同時にトランスフォーメーション開始」

 

「了解! 各機、発進してください!」

 

「了解! トランスフォーメーション開始します!」

 

ルリの言葉にフェルトとクリスが返事をする。

すると、マクロス・ブレイバーの左艦首からバルキリー部隊とガンダム部隊、アルトアイゼン・リーゼを始めとしたスーパーロボット部隊、魔神ランティスが出撃する。

 

『嘘だろ………戦艦が………巨大な戦術機に………!?』

 

しかし衛士達は出撃した機体よりも変形したマクロス・ブレイバーに目が行く。

マクロス・ブレイバーの全身に施された武装が火を噴き、BETA達を蹂躙していった。

 

 

 

横浜基地の司令室でその用を夕呼とラダビノッド司令が見ていた。

 

「流石ね、GGG」

 

夕呼は当然と言いたげに、

 

「こ、こんな事が…………」

 

ラダビノッドはその力に戦き、驚愕しながら見ていた。

すると、

 

「GGGより報告! BETAの地下侵攻部隊を察知! 出現予想座標、第一滑走路!?」

 

オペレーターの遥が報告する。

 

「何だと!? すぐに部隊を集結させろ!」

 

ラダビノッドがそう指示するが、

 

「ッ……! GGGより更なる報告! そちらにはこちらで対処すると!」

 

「何っ!?」

 

ラダビノッドがそう言ってモニターを見た時、基地上空を飛ぶ一筋の光が映った。

 

「あれは…………!?」

 

モニターを拡大すると、それは鋼鉄のライオン、ギャレオンが空を飛んでいる姿だった。

そして、その頭の上には胸の前で腕を組み、黒い髪を靡かせるルネの姿があった。

そして、ルネがギャレオンの頭上から飛び上がると、

 

「フュージョン………!」

 

右腕の甲を輝かせながら体を丸め、光に包まれるとその光をギャレオンが飲み込む。

すると、ギャレオンの各部が変形していき、ギャレオンの顔を胸に携えた人型の姿となる。

 

「ガイガーッ!!」

 

その名を言い放つガイガー。

 

「ジェネシックマシン!!」

 

ガイガーが叫ぶと更に後方から更に5つの光が飛んでくる。

それは黒鳥の姿をしたガジェットガオー、鮫の姿をしたブロウクンガオー、イルカの姿をしたプロテクトガオー、雄モグラのスパイラルガオーと雌モグラのストレイトガオーだった。

そして、

 

「ファイナルフュージョン!!」

 

ガイガーが腰部から緑色の電磁竜巻を発生させ、更に下半身が回転することでE.M.Tフィールドを形成。

そのE.M.Tフィールドの中に各ジェネシックマシンが突入してくる。

下半身が回転した際に反転した両足に、変形しながらスパイラルガオーとストレイトガオーがドッキング。

スパイラルガオーが右脚部を、ストレイトガオーが左脚部を形成する。

次にガイガーの両腕が肩から背中に移動し、ガイガーの胴体を貫通する空洞が現れる。

すると、ブロウクンガオーとプロテクトガオーが、ガイガーの背後で交差しながら左右に移動すると、尾に当たる部分を変形させながら左右から後ろ向きに突入。

ガイガー内部の中央でドッキングし、ブロウクンガオーが右の肩部と上腕部、プロテクトガオーが左の肩部と上腕部を形成する。

更にガジェットガオーが、ガイガーの背部に逆さ向きに降りてくる。

その足で両肩を掴むようにドッキング。

バックパックを形成した。

そしてガジェットガオーに装着されていた推進器が前腕部となって上腕部にドッキング。

それぞれから手が現れ、両腕を形成し、ギャレオンの側面に獅子の鬣のような装甲が展開される。

最後にフルフェイスヘルメットが装着され、赤い鬣を思わせるエネルギーアキュメーターを靡かせる。

そして、『破壊神』の名を冠するジェネシックメカノイドが誕生した。

 

「ガオッ……! ガイッ……! ガァァァァァァァァァッ!!」

 

名乗りを上げながら包まれていた電磁竜巻を吹き飛ばした。

現れたジェネシックガオガイガーにラダビノッドを始めとした司令部の人間が言葉を失う。

更に、再び後方から一筋の光が飛んできた。

それは巨大なマイナスドライバーの形をしたものだ。

ガオガイガーはそれに並走するように飛ぶと、相対速度を合わせ、

左腕にドッキングさせた。

 

「ディバイディングドライバァァァァァァァァァァァッ!!」

 

ハイパーツール、ディバイディングドライバー。

本来はガオファイガー用でありジェネシックガオガイガーとは規格があっていなかったが、レモンやマキナ達の改良により、ジェネシックガオガイガーでも使用可能にしていた。

 

「はぁああああああああああああああっ!!」

 

ガオガイガーはそのまま急降下し、横浜基地の敷地内にディバイディングドライバーの切っ先を突き立てると、衝撃のようなものが一直線に走った。

その直後、その場所を中心に大地が割れ、広がり始める。

 

「こ、これは…………!? 大地が………割れる………!?」

 

ラダビノッドが目を見開き唖然とした声を漏らした。

 

「ッ! 衛星画像を映して! 早くっ!」

 

「りょ、了解!」

 

モニターの横に衛星からの画像が映し出されると、

横浜基地のすぐ横に巨大な穴が広がり始めていた。

やがて半径数十Km、深さ数百mの巨大な円形のディバイディングフィールドが形成された。

 

「これは………一瞬で穴を掘削した………? いいえ、周りの施設や建物に被害は無い………まさか! 空間そのものを湾曲させて全く別の空間を作り出してる!?」

 

夕呼は信じられない声を上げた。

すると、そのディバイディングフィールドの底に、ボコボコとBETAが湧き出し始めた。

本来であれば、基地の敷地内に現れ、甚大な被害を被るはずだったが、その周囲には何もない。

ガオガイガーがディバイディングフィールド内に降り立つと、ディバイディングドライバーをパージした。

そして、

 

「ガジェットツール!」

 

ガオガイガーが叫ぶと、尾を形成するガジェットガオーの首の第2節と3節が分離。

ガオガイガーが前に突き出した左腕に装着されると、緑色の水晶のようなもので出来た六角柱が伸びる。

 

「ボルティングドライバァァァァァァァッ!!」

 

そのツールを掲げながら叫んだ。

 

「ジェネシックボルト!」

 

更にガオガイガーの胸のギャレオンの口からオレンジ色の六角推状の物が射出され、ガオガイガーが飛翔し、ジェネシックボルトに追いつくと、左腕のボルティングドライバーの先端に装着する。

 

「はぁあああああああああああああああああっ!!」

 

ガオガイガーは再び急降下し、次々と現れるBETAの群れに突っ込むと、

 

「ジェネシックオーラ! 発動!!」

 

ボルティングドライバーが高速回転すると共にエネルギーがジェネシックボルトに注入され、そこからジェネシックオーラが放たれた。

広がる波動によりBETAの体が弾け飛んでいく。

 

「ジェネシックオーラの無限波動は、お前達の存在を許さない!」

 

ガオガイガーの言葉と共に、次から次へと現れるBETAが粉砕されていく。

 

「これはっ!? 何という力!」

 

ラダビノッドが驚愕の声を上げる。

 

「確かにすごいけど………これだけの力………消費するエネルギーも半端じゃない筈よ!? 最後まで持つの!?」

 

夕呼は科学者の観点からそう懸念する。

しかし、

 

「はぁああああああああああああああああああああああっ!!!」

 

ジェネシックガオガイガーの力は尽きる所か弱まる兆しすら見せない。

何故なら、ガオガイガーの操縦者であるルネはGストーンと融合しているエヴォリュダー。

Gストーンは『勇気』をエネルギーに変える命の宝石。

それと融合しているエヴォリュダーは超進化動力体と言えるもので、ルネ自身に勇気が満ち溢れている限り、Gストーンの原石であるGクリスタルを受け継ぐジェネシックガオガイガーの力は無限を超える力を出し続けることが出来るのだ。

それを止めるためには、放出されるジェネシックオーラに耐え、ボルティングドライバーの発動を中断させるしかない。

しかし、『数』はあれど『質』の無いBETAにそれは不可能。

ZETAですら一瞬で粉々にされている。

それが可能なのは、原種やそれに迫る力を持つ者だけだろう。

 

「でやぁあああああああああああああああああっ!!」

 

ガオガイガーは一度飛翔すると、BETAが湧き出し続ける穴に向かって突撃。

ジェネシックオーラを直接地下通路に流し込んだ。

広範囲に放っていたジェネシックオーラに指向性を持たせて地下通路に流し込む。

それは地下通路の隅々にまで行き渡り、BETAを破裂………いや、『破壊』していった。

 

 

 

 

やがて日が昇る頃。

 

「…………3万以上居たはずのBETA侵攻を………基地施設の損害がほぼゼロで食い止めてしまうとは……………」

 

ラダビノッドがただ乾いた声を漏らす。

そのモニターには、全てのBETAを『破壊』し尽くしたジェネシックガオガイガーの姿。

そして、マクロス・ブレイバーやGGG部隊の雄姿。

 

「これが………GGG…………!」

 

朝日に照らされるその姿を見て、ラダビノッドは畏怖の声を漏らすのだった。

 

 

 

 






はい、マブラヴオルタネイティヴAnother編第36話です。
うん、もうちょっとは長くなるかと思ったけど、ガオガイガーがボルティングドライバー+ジェネシックボルト使ったらこうなる未来しか見えなかった。
短すぎて申し訳ない。
BETAにボルティングドライバーに抗う術が無いのが悪いんや!!
それ言ったら抗える方が少ないとも言えますが………
ガオガイガー大暴れとか言っときながらこの程度で申し訳ない。



P.S:今回の返信はお休みします。
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