転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件 作:友(ユウ)
シンとステラの出会いからまた数日。
ハイネがミネルバへと正式に乗艦することになり、パイロット達に挨拶をしていた。
そんな中、
「よう! 先日も挨拶したが、ハイネ・ヴェステンフルスだ。異世界から来たんだってな? 頼りにしてるぜ!」
ハイネはフレンドリーに俺達にも挨拶して来た。
「ああ………よろしく」
第一印象は中々好感の持てる人物だ。
若干押しが強い気がするので引いてしまうが。
ハイネは次々とメンバーに話しかけていく。
アスランが隊長と呼ばれていることを聞けば、名前で呼ばせようとしてみたり、冗談交じりに話を繋げていく。
コミュ障気味の俺は、よくそこまで話が続くなぁと感心している。
瞬く間に乗組員達と仲良くなっていくハイネは、アスランと一緒にグラディス艦長に呼ばれたため、この場を離れた。
…………そう言えばハイネって、ミネルバ所属になってからの初陣で死んだんじゃなかったか?
ステラのガイアに真っ二つにされて………
肝心なことを思い出した俺は、どうするべきかを考える。
ジェイアークの力を使えば死なせないようにするのは可能なんだが、それだけでジェイアークの力を使うのは何か駄目な気がする。
如何するべきか頭を悩ませるのだった。
【Side 三人称】
ダータネルス海峡。
ミネルバを含むザフト軍と、オーブ軍を加えた地球連合軍がぶつかり合う。
空戦が可能なフォースシルエットを装備したシンのインパルスと、アスランのセイバーが空を駆け、オーブ軍の量産型MSムラサメを墜としていく。
まあ、アスランはコクピット部分を避けているようだが。
逆にシンは容赦がない。
コクピットのある胴体部分を真っ二つだ。
戦争である以上、敵への情けは自分や仲間の命を脅かすことになりかねないので仕方のないことだが。
それを、息を吸うように不殺攻撃を行うアスランやキラが異常なだけだ。
ミネルバは、戦いの主導権を握るために
そしていざ発射しようとした瞬間、砲台を閃光が貫いた。
艦首が爆発するミネルバ。
空を見上げれば、青き10枚の翼を持つMS、フリーダムが降下して来た。
「来たか………フリーダム………」
ジェイが呟く。
更にその後方からは、大天使の名を冠する戦艦、アークエンジェルが接近してくる。
すると、アークエンジェルの前方両サイドにある、足の形をしたようなカタパルトデッキの片方が開き、そこからストライクルージュが発進してくる。
そして、自らをオーブ連合首長国代表のカガリ・ユラ・アスハと名乗り、オーブ軍に撤退を呼び掛けた。
その呼びかけに動揺するオーブ軍だったが、オーブ軍の総司令官に就いているユウナ・ロマ・セイランは、彼女を偽物だと断言し、攻撃を再開。
一時的に停止していた戦闘は再び開始された。
更には地球軍も本格的に参戦し、ウィンダムの他、カオス、アビス、ガイアも出撃。
大混戦となる。
そんな中、意を決したようにフリーダムが行動を開始。
フルバーストで10機ものMSを一気に無力化し、ビームサーベルを抜けば目にも止まらぬ早業で相手MSは四肢を切断され、戦闘能力を失う。
それは、エースパイロットとして成長してきたシンのインパルスすら何もさせてもらえずに右腕を切断され、海中のアビスも腰のレール砲で推進装置を破損させる。
フェイスのハイネが駆るオレンジのグフイグナイテッドのビームマシンガンも掠りもせずに潜り抜け、右腕を切断。
飛び掛かってきたガイアすら一蹴する。
しかし、ガイアはそれでも再び飛び掛かろうとする。
獣のようなMA形態で背中のウイングに装備されているビームブレイドを展開。
切り裂かんとフリーダムに向かって飛び掛かった。
しかし、ガイアとフリーダムの直線状にハイネのグフが偶々割り込んできた。
ガイアはブーストで加速。
グフごとフリーダムを切り裂く気だった。
『後ろだハイネ!!』
突如としてハイネに通信が届く。
「ッ……!?」
ガイアが飛び掛かるより一瞬早くハイネが背後のガイアに気付く。
「うぉおおおおっ!?」
ハイネは咄嗟に回避行動を取った。
しかし、完全には躱しきれず、左腕と背中のウイングを切り裂かれる。
「くぉおおおおおおおっ!?」
ハイネのグフはバランスが取れずに墜落していく。
フリーダムに飛び掛かったガイアは、蹴り飛ばされて返り討ちにあった。
「くそっ………!」
ハイネは何とかグフの制動を取って不時着を試みる。
だが、下は海だ。
脱出に手間取れば、そのまま海の底に沈んでしまう可能性もある。
「ええいっ!」
しかし、選択肢は他にない。
ハイネは海上に着水しようとした。
その時、着水しようとした先の水面が突如として盛り上がり、激しい水飛沫と共にジェイアークが浮上してきたのだ。
「ッ!?」
ハイネはそのままジェイアークの上に不時着する。
すると、
『生きているか? ハイネ』
ジェイから通信が入った。
「………戦争には手を貸さないんじゃ無かったのか?」
ハイネはそう問い返す。
『手は出していない。口を出しただけだ』
「ハハッ! 物は言いようだな!」
ジェイの返答にハイネは笑いを零す。
『因みに、ミネルバが作戦行動中は、ジェイアークは置物と変わりがない。偶々浮上した所にお前が落ちてきただけだ』
「そうかい。でも、ま、礼は言っておくぜ。ありがとな。お陰で助かった」
『………偶々だ』
ジェイはそう言うと通信が切れる。
「ったく、素直じゃねえ奴」
そう言ってシートに背を預けたハイネは、呆れたように笑っていた。
ダータネルスの戦闘の後、アスランはフリーダムとアークエンジェルの行方を追うために別行動を始め、ルナマリアがそれの追跡。
一方、シンとレイは連合の研究所らしき施設の調査に赴く。
だが、突如レイの体調が急変。
2人は慌ててミネルバに戻り、改めて調査部隊を編成する際、丁度戻ってきて合流したアスランを加えて再度調査に乗り出すことになった。
その施設で行われていたのは非道な実験の跡だった。
薬の投与やその他の手段を使って強化した兵士、エクステンデッド。
その製造施設と言うべき場所だった。
一通り施設を見回った後、突如としてガイアが襲来。
シンとアスランが、インパルスとセイバーで迎え撃った。
後続は無く、ガイア単機だったので、程なく無力化に成功するシンとアスラン。
しかし、切り裂いたコクピットハッチから見えたガイアのパイロットを見てシンは絶句する。
それはディオキアで知り合い、護ると約束した少女、ステラだったからだ。
ガンダム種死編第7話です。
短いですが投稿します。
まあ、何となくですがハイネ生存です。
意味があるかどうかは不明。
そしてシンとステラの関係は如何に………
この小説のヒロインについて
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ハル1人だけで十分
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異世界毎にヒロイン増やしてハーレム戦艦に