転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件   作:友(ユウ)

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第40話 勝利の鍵

 

 

 

【Side 三人称】

 

 

 

 

全ての原種が融合し、遂に現れたZマスター。

その大きさは隣にある火星の5倍はある。

 

「ぐっ………! 想定していた中で、最悪の結果だ…………!」

 

キングジェイダーは抉られた腹を抑えながら、そう口にする。

そこから流れ出るオイルが血の様で痛々しい。

 

『心弱き者どもよ………大人しく機界昇華を受け入れるがいい』

 

男と女の声が交じり合った声でZマスターが言った。

 

「そんなの………お断りだよっ!」

 

ガオガイガーがそう言い返してファイティングポーズを取る。

すると、

 

『愚かな………己の無力さを思い知るがいい……!』

 

Zマスターがそう言うと、左手の爪が輝き始める。

 

「ッ! 攻撃が来るぞ!」

 

それに気付いたキョウスケが叫ぶ。

 

「プロテクトシェード!!」

 

「ピンポイント・バリア緊急展開!」

 

ガオガイガープロテクトシェードを展開し、マクロス・ブレイバーもバリアを張る。

その直後、Zマスターの爪からエネルギー波が拡散しながら放たれた。

そのエネルギー波がプロテクトシェードに接触するが、

 

「くぅぅっ………! 防ぎきれない………!」

 

ジェネシックガオガイガーのプロテクトシェードでも完全に防ぎきることは不可能だった。

エネルギーが拡散しながら後方へ逸れる。

 

「うああっ!?」

 

「くぅぅっ!?」

 

「きゃぁああああああっ!?」

 

何とか直撃する機体は無かったが、その余波だけで大きなダメージを受けていた。

 

「何て力だ………!」

 

シンが戦慄しながら呟く。

 

「ッ! ジェイは下がって! 守りながらじゃ戦えない………!」

 

ガオガイガーがキングジェイダーに向かってそう言う。

 

「……わ、わかった………すまない………!」

 

キングジェイダーはES爆雷を投下するとESウインドウを作り出してそこへ入って姿を消した。

 

『逃げたかキングジェイダー……………所詮は紛い物か………』

 

Zマスターは侮蔑するようにそう言った。

 

「前にも言ったけど、ジェイはソルダートJとは違う………! 刺し違えても敵を倒すなんて考えは持ってないし、私達だって望んでない………!」

 

ガオガイガーがそう言い放つと、

 

「皆! 諦めちゃダメ! いくら敵が強くても、私達が力を合わせればきっと倒せる!」

 

皆に向かってそう呼びかけた。

その言葉でそれぞれが気を取り直した。

 

「ウルテクビーム! 全斉射!!」

 

「唸れ疾風! 轟け雷光! 双頭龍!!」

 

「プライムローズの月! シェルブールの雨!」

 

「必殺! 大回転魔弾!!」

 

「ソリタリーウェーブ! ファイヤー!!」

 

「ゼウスシルエット! 喰らえぇっ!!」

 

「でぇぇぇい!!」

 

「やぁああああっ!!」

 

「各機! 反応弾発射!」

 

「これでも喰らえっ!」

 

「ッ!」

 

「喰らえデカブツ!」

 

「わおわお~ん!」

 

「青龍鱗!」

 

「風刃閃!!」

 

「さくっといきますの」

 

「狙い撃つぜ!!」

 

「稲妻ッ! 招来ッ!!」

 

「神州霊山、移山召喚、急々如律令!!」

 

「これでっ!」

 

「このおっ!!」

 

「狙い撃ちます!」

 

「いっけー!!」

 

「フルインパクト・キャノン!!」

 

「マクロスキャノン………発射!」

 

遠距離攻撃を持つ機体が一斉に攻撃。

それらがZマスターの首元に当たって爆発する。

本来は凄まじい爆発が起こっているのだろうが、Zマスターの大きさから比較すると、ほんのわずかな火花が散ったようにしか見えなかった。

 

「全く効いていない!?」

 

キョウスケが驚愕の声を漏らす。

 

「バリアでも張ってんのかよ!?」

 

ハヤテがそう零すが、

 

「いえ、余りに体積と質量が違い過ぎて、効果が殆ど無いだけですね。おそらく向こう側からすれば、皮膚を軽く引っ搔いた程度のダメージでしょう」

 

ルリがそう言った。

 

『心弱き者共よ、何処まで虚しく足掻き続けるのか………』

 

再び左の爪が輝き、拡散エネルギー攻撃を放った。

 

「くううっ!?」

 

ガオガイガーが再びプロテクトシェードで防ぐが、先程よりも抜けていくエネルギー量が多い。

その為、

 

「うわぁっ!?」

 

「タリサ!?」

 

「きゃぁあああっ!?」

 

「シャロン!?」

 

他よりも性能が低い量産型ゲシュペンストMk-Ⅱのアルゴス小隊の機体が限界を迎え、爆発。

 

「皆! 大丈夫か!?」

 

ユウヤが呼びかけた。

G・テリトリーを持つヒュッケバインボクサーは耐えきれたがアルゴス小隊の機体は中破や小破に追い込まれていた。

 

「お前達はマクロス・ブレイバーに退避しろ!」

 

「す、すみません兄様! あとはお願いします! 撤退します!」

 

唯依がそう言うと損傷した量産型ゲシュペンストMk-Ⅱが撤退していく。

 

『まだ生きていたか………いい加減思い知るがいい。機界昇華を受け入れぬ者に、この宇宙で生きる資格など無い事を………!』

 

嘲笑う様な声でZマスターが言う。

すると、ガオガイガーがZマスターに向き直り、

 

「………生きる資格………それは、藻掻き足掻く事で、勝ち取るもの!!」

 

ガオガイガーが叫ぶと、

 

「ガジェットツール!!」

 

ジェネシックガオガイガーの尾を形成するガジェットガオーの首の第5・6・7節が分離。

ガオガイガーの頭上で浮遊すると、翳した両手の指がそれぞれの付け根から伸長し、それに呼応するようにガジェットツールが分解。

その両手にナックルガードとして装着された。

 

「ヘル! アンドヘブン!」

 

両腕を広げ、右手に攻撃のブロウクンエネルギーを、左手に防御のプロテクトエネルギーを集中させ、その手を胸の前で重ね合わせる。

 

「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ………」

 

『二つの力を一つに』という意味を持つ言霊と共に、両手を掴み合わせる。

 

「ウィータァァァァァァァァッ!!!」

 

最後に『命』の意味を持つ言霊を叫びながら、ガオガイガーは突撃した。

それは、Zマスターの突き出された右手の顔のような仮面の部分に突撃。

だが、そこへ到達する前にバリアによって止められる。

しかし、

 

「はぁああああああああああああああああっ!!」

 

ガオガイガーが気合の入った声を上げると、その手が徐々にバリアに食い込んでいく。

 

「ガオガイガー!!」

 

「ジェネシックガオガイガーのヘルアンドヘブン!」

 

「破壊力だけなら、キングジェイダーのジェイクォースも上回る威力!」

 

「そして! Zマスターは我々のオリジナルが戦った時とは違い、ザ・パワーの恩恵は受けていません! これなら!」

 

「頑張って!」

 

勇者ロボ達が期待の声を上げる。

 

「行けッ!」

 

シンが、

 

「行け!」

 

アルトが、

 

「行け……!」

 

キョウスケが、その背に言葉を投げる。

 

「はぁああああああああああああああああっ!!」

 

ガオガイガーの額のGグリスタルが輝き、更に出力が上昇。

更にバリアに食い込んでいく。

すると、

 

『複製品とはいえ限りなく真に迫るカインの遺産………ここまでの力を発揮するか………』

 

Zマスターは何処か感心したような声を漏らす。

 

『だが、機界昇華を拒み、マイナス思念を発し続ける者は、大宇宙に共存する資格を持たぬのだ………! ふん!』

 

右手からエネルギー波が放たれ、ガオガイガーを襲う。

 

「うくっ!? ぐぅぅぅぅぅぅっ!」

 

しかし、攻撃と防御を兼ね備えたヘルアンドヘブンを発動しているガオガイガーは、その攻撃を切り裂くように弾きながらなんとか耐えている。

 

『まだ耐えるか…………だが、無駄な事だ………!』

 

次の瞬間、右手から衝撃波が放たれた。

 

「きゃぁあああああああああああああっ!?」

 

エネルギー波と衝撃波の2重攻撃には耐えることが出来ず、ガオガイガーは攻撃を諸に受けて吹き飛ばされた。

ジェネシックアーマーに守られている各部装甲にも罅が入り、大きなダメージが入っていた。

 

「隊長!」

 

飛ばされてきたガオガイガーを超竜神が受け止める。

 

「大丈夫ですか? 隊長」

 

「なんとか………」

 

ガオガイガーは何とか持ち直すが、

 

「そんなヘルアンドヘブンも通用しないなんて………」

 

武が絶望的な声を漏らす。

 

『感じるぞ………恐怖というマイナス思念を………機界昇華を受け入れれば、その恐怖から解放されるのだぞ………?』

 

Zマスターは誘うようにそう言う。

すると、

 

「でもそれは、嬉しいって気持ちや、楽しいって気持ち………幸せの感情まで無くしちゃうんでしょ………?」

 

純夏がそう言う。

 

『何………?』

 

「そんなの、生きてるって言えるの? 何の為に生きてるの?」

 

純夏は続ける。

 

「人は、辛い事や悲しい事があるから嬉しさや楽しさを感じられるの……! それが全て無くなった先に、一体何があるの? 私は………そんなのは嫌だ!」

 

純夏はそう言い切った。

 

「ああ! その通りだ純夏。この世界には辛い事や苦しい事が沢山ある! だから俺達は、その中で感じた幸せを護る為に戦っているんだ!」

 

その想いを肯定するように龍虎王が吠える。

 

『どこまでも機界昇華を否定するか、心弱き者共よ………やはり貴様らにこの大宇宙に生きる資格は無い………!』

 

ZマスターはGGGを見据える。

その様子に全員が身構えた。

 

『無駄と知りつつ何処までも足掻くか………ならば望み通り苦しみながら消えるがいい!』

 

左の爪から拡散エネルギー波が放たれる。

 

「プロテクトシェード!!」

 

ガオガイガーは再びプロテクトシェードで防ぐ。

 

「ああああああああああああああああっ!!!」

 

ガオガイガーは力を振り絞って何とか防ぎ切った。

 

「はぁ……はぁ………」

 

しかし、かなり消耗しており次の一撃は防げるか怪しい所だ。

 

『心弱き者共よ……何故そうまでして長く苦しむ選択をするのか?』

 

Zマスターは疑問を口にする。

 

「そんなの、諦めてないからに決まっている!!」

 

デスティニーのシンがその言葉と共にリニアキャノンを放った。

 

「俺達は、自分の意志で未来を掴む!!」

 

YF-29のアルトがビーム砲やマイクロミサイルを放って叫ぶ。

 

「俺達の未来を、貴様に決められる筋合いはない!」

 

アルトアイゼン・リーゼのキョウスケがアヴァランチ・クレイモアを全て撃ち尽くす。

 

「そんな世界、俺はやだね!」

 

アシュセイヴァーのニールが狙い撃つ。

 

「俺達は、自由に飛ぶ!」

 

VF-31のハヤテが全武装を発射し、

 

「自分が愛する者と生きる為に!」

 

魔神ランティスが稲妻を呼び、Zマスターに向けて放つ。

 

「「俺/私達は、諦めずに戦い続ける!!」」

 

龍虎王が爆雷符で雷を落とす。

 

『ぬう………しかし貴様らの勝ち目は万に一つも無い事実。潔く現実を受け入れるがいい』

 

一斉攻撃を受けても、Zマスターは平然としている。

それを聞いて、

 

「…………フフッ」

 

ルネが薄く笑みを零した。

 

『何が可笑しい?』

 

その笑みを怪訝に思ったZマスターが問いかける。

 

「そうやって見下してばかりだから、私達の狙いに気付かなかったね」

 

そう言うと、ガオガイガーは直上を見上げた。

そこには………………

 

 

 

 

――数分前。

Zマスターとの戦場から少し離れた宙域に、ESウインドウが開いた。

そこからボロボロのキングジェイダーとツクヨミ、タケハヤ、ヒルメの3隻のディビジョン艦が現れた。

 

「皆………頼む………! フォーメーションG! 発令!!」

 

キングジェイダーが呼びかけると、ツクヨミの司令室に2つのキーの差込口が現れた。

 

「美雲! シェリル! 託したキーを!!」

 

「「ええ!」」

 

司令室にいた美雲とシェリルが首にかけていた赤と緑のペンダントを手に取った。

すると、そのペンダントが形を変え、JジュエルとGストーンで作られたキーとなった。

美雲が赤、シェリルが緑のキーを掲げ、

 

「「人類の叡智と勇気ある誓いの許に!!」」

 

声紋認証の為のキーワードを叫び、

 

「「ゴルディオンクラッシャー! 発動! 承認!!」」

 

そのキーを同時に差し込む。

すると、挿入されたテーブルの模様が回転し、『勝利』の二文字が浮かび上がった。

 

「これが勝利の鍵なんよ!!」

 

フレイヤが叫ぶ。

 

「超翼射出司令官ツクヨミ、展開!」

 

マキナの言葉と共にツクヨミが変形。

 

『最撃多元燃導艦タケハヤ、展開』

 

闇シェリルの声と共にタケハヤも変形。

 

『極輝覚醒複胴艦ヒルメ、展開!』

 

同じく闇ランカの声と共にヒルメも変形を開始した。

 

「ツクヨミ、ヒルメ、ドッキングします!」

 

ランカの声と共に、まずツクヨミとヒルメがドッキングし、巨大な円柱状の形となる。

 

「続いてタケハヤ、ドッキングするわよ!」

 

そして、カナメの声と共にその下部にタケハヤがドッキングし、少し歪だがハンマーの形を形成した。

 

「全出力接続完了……!」

 

レイナが全てのシステムを確認し、その言葉を言い放った。

そして、ワルキューレとシェリル、ランカは脱出艇であるクシナダに乗り込んで分離、脱出する。

すると、

 

「コネクターはジェネシックガオガイガー用には作り変えたけど、キングジェイダーが使えるようにはなって無いわ。後は自分で何とかしなさい」

 

クシナダに乗っていたレモンがそう言うと、

 

「ああ! 任せろ!」

 

キングジェイダーはそのハンマーの基部に向かって飛翔し、右腕を振り被る。

 

「クラッシャーーーッ…………コネクト!!!」

 

そのコネクター部分を破壊しながら腕を突っ込み、ジェイのエヴォリュダー能力により、強制的にアクセス。

システムを起動させる。

ジェイと融合しているJジュエルのエネルギーがゴルディオンクラッシャーのGストーンのエネルギーと共鳴し、白銀に輝きながら円柱部分が分解分離。

全長1kmに及ぶ巨大な金槌型ツールがさらに10km×10km×20kmのエネルギーフィールドを形成した。

その名は、

 

 

 

 

 

「シルバリオン…………クラッシャァァァァァァァッ!!!」

 

 

 

 

『ゴルディオン・クラッシャー』。

正式名称『グラヴィティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ディビジョン・ツール』。

本来は金色に輝くが、Jジュエルとの共鳴により、それは白銀に輝いている。

 

「………ったく、無茶するぜ」

 

ゴルディマーグの声がして、ゴルディオンクラッシャー基部の一部が変形し、ゴルディマーグの巨大な顔が現れた。

先も言った様にキングジェイダーはZマスターを想定の中の最悪の結果だと言った。

それは即ち、想定はしていたのだ。

そして、それに対抗するために合体原種との戦いで大破したゴルディマーグを修理する際、その超AIをゴルディオンクラッシャーの制御ブロックに組み込んでおいたのだ。

それがこの3年間、一度もゴルディマーグが居なかった理由である。

そこでZマスターは初めてその存在に気付いた。

 

『なっ!? キングジェイダー!?』

 

驚愕の声を漏らすZマスター。

キングジェイダーは残り僅かなエネルギーを振り絞る。

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

 

声を上げながらZマスターへと向かってゆくキングジェイダー。

 

「ジェイさん!」

 

シンが叫ぶ。

 

「行けぇ!!」

 

アルトも、

 

「奴を!」

 

キョウスケも、

 

「Zマスターを!」

 

ハヤテも、

 

「ぶっ倒せ!」

 

ニールも、

 

「あなたなら出来ます!」

 

ルリも、

 

「私達の想いも共に!」

 

ラミアも、

 

「ジェイ!」

 

そしてルネも。

皆の想いがジェイに集まる。

 

「ジェイ…………! やっちゃぇぇぇぇぇぇっ!!!」

 

最後のハルの一押し。

 

「ッ! 皆の想い! 受け取った!!」

 

キングジェイダーの出力がその想いに応える様に増大する。

キングジェイダーはシルバリオンクラッシャーを大きく振りかぶり、

 

 

 

「Zマスターよ!! 光にッ……! なぁれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

 

 

 

全ての力と想いを込めて振り下ろした。

 

『ッ!? はぁああああああああああああああああっ!!!』

 

Zマスターは両手を突き出してエネルギー波を放つ。

しかし、それはシルバリオンクラッシャーに触れると同時に光にされて四散する。

 

『なあっ!?』

 

キングジェイダーはそのままZマスターへ突撃。

突き出した両手を光に変える。

 

『ぬぁあああああああああああああああああああああっ!?!?』

 

そのまま頭部、首、胸と光に変えていき、

 

『ぁぁぁああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……………!?!?!?』

 

核である心臓原種も成す術なく光にされて消えていく。

そのまま腹部、脚部と消えていき、遂に全てが光の粒子となって消え去った。

 

「…………やった………のか…………?」

 

武が思わず呟く。

 

「フェルトさん?」

 

ルリがフェルトに呼び掛けると、

 

「Zマスターのエネルギー、感知されず…………消滅を確認………!」

 

フェルトは最初自信無さげに報告していたが、その事実を徐々に受け止め、声が上ずってくる。

 

「ラファーガは!?」

 

カルディナが思わず声を上げる。

丸ごと光に変えられては、取り込まれているラファーガも。

と、嫌な予感が過る。

だが、キングジェイダーに向かって赤い光が羽搏いてきた。

それは、ジェイクォースの火の鳥だった。

キングジェイダーはゆっくりとゴルディオンクラッシャーから腕を引き抜くと、手を掲げてジェイクォースを受け止める。

すると、その先にはZマスターのマスタープログラムである核が確保されていた。

キングジェイダーはZマスターが光になる直前、ジェイクォースを放ってマスタープログラムを確保したのだ。

 

「ハル…………」

 

キングジェイダーが呟くと、額の艦橋から浄解モードのハルが飛び出してくる。

マスタープログラムの前に来ると、両手を広げ、

 

「二つの力を一つに………ゼス・ジフ・ザン・ゾル・ズー……………レヴィン!」

 

ヘルアンドヘブンのように言霊を唱えながら両手を合わせ、赤い光を光線状にして放った。

それがマスタープログラムの核に当たると、分解されて消えていく。

核が消え去ると、後には横たわるラファーガだけが残された。

それを確認してキングジェイダーが顔を上げると、

 

「俺達の…………勝利だ…………!」

 

そう言い放つと、全員が喜びの声を上げ、歓声に包まれるのだった。

 

 

 

 






はい、マブラヴオルタネイティヴAnother編第40話です。
最終決戦でした。
まあ、ほぼ全員が予想してたと思いますが、止めはゴルディオンクラッシャーもといシルバリオンクラッシャーです。
まあ、この位はしないと………
因みにハルの最後の呪文は、『ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ』(緑の星の言葉で二つの力を一つにと言う意)に特に意味は無いガ行を使った造語だということなので、ザ行を使ったそれっぽい呪文を作ってみました。
『レヴィン』はドイツ語で命を現すLebenをモジってみました。
『ウィータ』はおそらくスペイン語で命を現すvidaをモジったモノでは無いかと勝手に予想。
もしくはイタリア語のLa Vitaかも?
と言う訳で次回はマブラヴオルタネイティヴAnother編のエピローグとなります。
お楽しみに。

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