転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件 作:友(ユウ)
シンとステラを乗せたジェイアークは、とある無人島に停泊し、ステラの治療を行っていた。
アニメではそのような設定は無かったはずだが、医療ポッドが設置されており、そこでの治療が可能だった。
あの神(?)がサービスでつけてくれたのか?
いや、あいつがそんな気遣いするわけないから初めから備えられていたんだろう、うん。
トモロの指示に従い、医療ポッドを操作していく。
モニターに表示されたステラの健康状態は、何とも酷いモノだった。
ぶっちゃけドン引きものだ。
「なんとまぁ………酷いもんだなこりゃ………」
俺は思わず呆れながら呟く。
肉体や反射神経を強化するための大量の投薬や、強化手術の形跡まである。
「ステラは治るんですか!?」
シンが心配そうに問いかけてくる。
「そこは心配するな。ジェイアークの………っていうか、赤の星の技術力を舐めんな、ってね」
トモロが言うには完治は可能だそうだ。
「本当ですか!?」
シンが嬉しそうにそう言う。
ただし、
「多少の身体能力の低下は免れんがな」
ステラの高い身体能力や反射神経は、薬物によるところが大きい。
それを治してしまえば、当然ながら能力は落ちる。
「その位は問題ありません。ステラが生きていられるのなら………!」
シンは医療ポッドの中で眠るステラを愛おしそうに見つめた。
ステラの治療にいくらかの時間が必要という事で、俺達は今後の行動を決めるべく、世界の情報を集めていた。
そんな中、オーブの代表として再びその座に就いたカガリが全世界に向けて声明を発表していた。
俺達はシンと共に、その放送をモニターで見ていた。
だが、その途中で画面が乱れてラクス………ミーアの姿が映し出される。
ミーアの言葉は、要約すればデュランダル議長は正しい、ロゴスは討つべきだと主張している。
ラクスの知名度と存在感は、世界の多くの人々の心を掴むことが出来る。
だが、その途中に再び画面が乱れると、カガリの隣に立つラクスの姿が映し出された。
「ええっ……!? 何でラクス・クラインが2人も…………!?」
驚きの声を上げるシン。
そう言えば、シンはプラントに居るラクス・クラインが偽物とは知らなかったか。
「今プラントに居るラクス・クラインは偽物だぞ?ラクス・クラインの知名度と存在感を利用するためにデュランダル議長が用意した影武者だ」
「そんな………!」
「まあ、表舞台に出てこない彼女の代わりに、世界の平和の為に利用するだけなら本物も何も言わなかったのだろうが、流石に本物もこれ以上は我慢できなくなったようだな」
旗色が悪くなったと判断したのか、ミーアの映像が途切れる。
そこで、俺はふと思い出した。
「そう言えば、この放送があったという事は……………」
俺は顔を上げ、
「トモロ! ジェイアーク発進! 宇宙へ上がるぞ!」
『リョウカイ』
デスティニーとガイアを無人島に隠したまま、ジェイアークは発進する。
「ジェイさん? いきなりどうしたんですか?」
俺の行動を不思議に思ったシンが問いかける。
「何、少し埋め合わせをな………」
シンの言葉に俺は口元に笑みを浮かべた。
【Side 三人称】
オーブを脱出したジブリールは、月の裏側にある地球連合軍の基地、ダイダロス基地に逃げ込んでいた。
だが、ただ逃げ込んだだけではなかった。
そのダイダロス基地には、地球連合の最終兵器とも呼べる施設が建造されていた。
それは、軌道間全方位戦略砲『レクイエム』。
ダイダロス基地にある巨大なビーム砲台と、廃棄コロニーを使用した中継点を担うビーム偏光ステーションからなる戦略システムで、中継ステーションにはゲシュマイディッヒパンツァーが配備されており、ダイダロス基地から発射された戦略級ビームが中継ステーションを介して発射角度を変え、理論上どのような場所にもビームを撃ち込むことを可能とする兵器だった。
そして今、ジブリールはその兵器、レクイエムを使おうとしていた。
目標はプラントの首都、アプリリウス。
ジブリールはレクイエムのトリガーを手にする。
「さあ奏でてやろうデュランダル。お前達の為の『
ジブリールはトリガーの安全装置を解除し、発射ボタンを押し込んだ。
同じころ、プラントに一番近い中継ステーションでは、イザークを始めとしたジュール隊が攻撃を仕掛けていた。
ただし、イザークたちはこれがどういうものかはわかっておらず、連合の不穏な動きを察知して出撃していたに過ぎない。
それでも正体不明の建造物に警戒し、イザーク達は動きを止めようと攻撃を続けている。
しかし、突如として護衛艦隊が中継ステーションの中央を避けるように陣形を変更した。
その直後、月の裏側に高エネルギーを感知。
巨大なビームが各中継ステーションを介してイザーク達が攻撃している中継ステーションに向かってきていた。
「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」
イザーク隊の面々がそれに気付く。
「イザーク!!」
「全軍退避ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」
イザークが咄嗟に退避命令を出した。
その直後、巨大なビームが中継ステーションの中央を通り、ゲシュマイディッヒパンツァーによってビームが曲げられる。
「何だこれは!?」
「ビームが曲がった!?」
そして、ビームが曲がった先には、プラントのコロニー群があった。
「「「「「「「「「「ッ!?」」」」」」」」」」
それに気付いたイザーク達は声にならない叫びをあげる。
最早止める術は無い。
彼らの視線の先でプラントが巨大なビームによって貫かれる……………
「ESミサイル!!」
直前、そのビームの先にESウインドウが展開。
巨大なビームはそのESウインドウに飛び込んでいく。
そして、
プラントとは別方向にもう1つのESウインドウが開き、そこからビームが何もない宇宙の彼方に向かって飛び出した。
ザフトの機動要塞『メサイヤ』にいたギルバートも、その様子を目撃していた。
月の裏側に高エネルギーを察知したかと思えば、瞬く間にビームが発射され、成す術なくプラントが貫かれるはずだった。
しかし、目の前で起こった出来事は、まったくもって信じられない事だった。
「プラントへの被害、ありません!」
ビームが途切れた直後、兵士の1人がそう報告する。
「な、何が起こったというのだ………?」
流石のギルバートも、これには唖然としていた。
すると、
「これは……!?」
兵士の1人が声を上げる。
「どうした?」
ギルバートが問いかけると、
「デュランダル議長に対し、電文が届きました………」
「電文?」
「は。『オーブで邪魔をした詫びだ。ジェイアーク』………以上です」
「彼らが………?」
その言葉にギルバートは驚いた表情をした。
そして、宇宙では白い戦艦がこの宙域を離れていく所であった。
多くの兵士たちは、訳が分からずとも、プラントに被害が無いことにホッとしていたが、
「………………余計なことを…………」
ギルバートは、誰にも聞こえない位小さな声でそう呟くのだった。
尚、中継ステーションはイザーク達によってすぐさま破壊され、一先ずの危機は去ったのだった。
ガンダム種死編第13話です。
今回はステラの治療とレクイエム発射のお話でした。
ステラの治療についてはまあ、ご都合主義で医療ポッドがあるという事にしときました。
そしてレクイエムを外すために初のESミサイルのお披露目。
こんな方法で発射されたレクイエムを防ぐと予想できましたか?
さて、いよいよクライマックス。
お楽しみに。
あと、ついでにご相談。
シンとステラ、今後どうしましょう?
このままジェイアークで異世界の旅についていくか、それとも置いていくか。
そしてもう一つ、この次の世界ですが、今の所TV版エヴァンゲリオンか機動戦艦ナデシコ(原作通りorアキト+数人逆行)を考えています。
因みに筆者はどちらもアニメで見た程度のにわか者なので、深い設定まで気にしてないのでその辺りは悪しからずです。
アンケートしますので投票お願いします。
アンケートの1つは前話で行います。
次の世界は?
-
TV版エヴァンゲリオン
-
機動戦艦ナデシコ(原作通り)
-
機動戦艦ナデシコ(アキト+その他逆行)