転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件 作:友(ユウ)
パイロット補充の為に、ナデシコはコロニー『サツキミドリ2号』に向かっているのだが、
「申し訳ありませんジェイさん。先ほどの敵について、詳しくお話を聞かせていただけますかな?」
ナデシコのブリッジに呼ばれ、プロスさんを始めとした面々から説明を求められていた。
「………説明も何も、あれがゾンダーだ」
「ゾンダー…………最初に説明していただきましたが、ゾンダーメタルと呼ばれる物質が生命体と融合し、人のストレス等のマイナス因子をエネルギー源とした生機融合体でしたか…………そんなものが本当に存在するなど………」
「これも言ったが、元々異世界の存在だ。この世界の常識は通用しないと思っておいた方がいい」
「………今後も、あのような敵が現れる可能性があると?」
「原種を倒さない限りは現れるだろうな」
「ふぅむ……………」
プロスさんは一度唸ると、
「よろしい! では、ジェイさん達と正式に契約しましょう!」
そう発言した。
「正式と言ってもこれまでと変わりないけどな」
「そこはケジメという奴です」
俺の言葉にプロスさんはそう返した。
【Side 三人称】
ナデシコがサツキミドリ2号へと向かっている中、ユリカが小声でルリに話しかけた。
「ルリちゃん………ナデシコのスピードをちょっとだけ上げられる?」
「ッ…………サツキミドリコロニーの壊滅を防ぐつもりですか?」
ルリは直ぐに、前回到着寸前にコロニーが破壊された事を思い出した。
「うん………自己満足かもしれないけど、助けられる命は助けたいから………」
「いえ………わかりました。予定時間より5分ほど早く到着するようにナデシコのスピードを調整しておきます」
「ありがとう、ルリちゃん」
ユリカは礼を言うと、前を見据えた。
それからしばらくして、サツキミドリ2号が視界に入る。
「こちらは機動戦艦ナデシコ。サツキミドリ2号、聞こえますか?」
メグミが通信で呼び掛ける。
『こちらサツキミドリ2号、了解。いやー、可愛い声だね~!』
サツキミドリ2号の男性オペレーターがメグミの声を褒める。
メグミは元々声優の為、いい声をしていた。
ブリッジのメンバーがやっと一休みできると気を抜き始めている中、ユリカはますます気を張り詰め、ルリは索敵を怠らない。
そして、
「ッ! レーダーに反応! サツキミドリ2号後方に木星蜥蜴の無人兵器群を確認!」
ルリが敵の反応を捉えたことを報告した。
「各員戦闘配備! 各パイロットはスクランブル!」
ユリカは即座に指示を下す。
「メグミちゃん! サツキミドリ2号に緊急報告! ナデシコはこれより敵の迎撃に向かいます!」
「は、はい!」
メグミは慌てて再度通信をする。
「パイロットは準備出来次第順次発進を!」
ユリカが続けて指示を出す。
『テンカワ・アキト! ブラックサレナ! 出るぞ!!』
予め準備していたであろうアキトが直ぐに発進する。
少し間を置いて、
『シン・アスカ! デスティニー! 行きます!!』
シンのデスティニーが発進し、
『ステラ・ルーシェ。ガイア、行く!』
続いてステラのガイアが発進。
そして、
『なーっはっはっは! スペースガンガー! 行くぜ!!』
ガイのエステバリスが発進した。
だが、
『あのバカ! 空戦フレームで出やがった!!』
ウリバタケが慌ててブリッジに報告する。
すると、
『のわぁぁぁぁぁっぁっ!?』
ガイのエステバリスが錐揉み回転しながらナデシコの周りを回っていた。
「何やってんだあいつ?」
シンがそれを横目で眺めながら呟く。
「仕方ないさ。0G戦フレームはこのサツキミドリ2号で受領予定だったからな。空戦フレームでは無重力に対応していないんだ」
アキトはそう言う。
「助けなくていいの?」
ステラが聞くと、
「今はサツキミドリ2号の防衛を優先しよう。あれでもガイはパイロットの腕を見込まれてナデシコにスカウトされたんだ。身を護るぐらいは出来る」
「ならいいんだけど………」
アキトの言葉にシンはそう言って無人兵器群を見据える。
無人兵器群を構成するのはバッタだけだが数が多い。
「行くぞ………!」
アキトはそう言うと、ディストーションフィールドの出力を上げ、その状態で敵に突撃する『ディストーションアタック』を仕掛ける。
因みに昔はゲキガンガーの似た必殺技にちなんで『ゲキガンフレア』と叫んでいたが、流石に現在はそんな風には叫べない。
ブラックサレナが敵陣の中央を突破し、直線状の全ての敵を破壊する。
「俺だって!」
シンはデスティニーの肩に装備されているビームブーメラン、フラッシュエッジ2を投げつけ、バッタを数機纏めて両断した。
「でぇぇぇぇぇい!」
ステラのガイアがビームサーベルでバッタを切り裂く。
「くっ………負ける気はしないがフィールドが鬱陶しい!」
シンが叫ぶ。
ビームライフルが使えれば撃破数は上がるが、ディストーションフィールドはビームやレーザーに対して高い防御能力を誇る。
バッタのフィールドですらビームライフルを完全に防いでくるので、ビームサーベルを主とした近接格闘戦で仕留めるしかないのだ。
無人兵器群はサツキミドリ2号が標的の様で、デスティニーとガイアを避けてコロニーに向かおうとする。
「させるか!」
シンがバッタを追いかけようとした時、突如としてバッタが爆発した。
見れば、サツキミドリ2号の方から赤、オレンジ、青の3機のエステバリスが向かってきていた。
「リョー………サツキミドリ2号で補充される予定のパイロットか!」
アキトが思わず彼女達の名前を呼ぼうとし、慌てて訂正する。
『おらおらーっ! オレらを差し置いて盛り上がってんじゃねー!!』
『お手伝いするよー!』
『手を貸す…………天かす…………ククク………!』
モニターに緑の髪のショートカットの少女、オレンジの髪のセミロングの少女、黒髪ロングの少女の姿が映る。
3機のエステバリスが戦列に加わり、バッタの殲滅速度が増す。
そして、
『これよりグラビティブラストで残存敵勢力を一掃します! エステバリス及びモビルスーツ部隊は射線軸上より退避してください!』
ナデシコのユリカから通信が入る。
それを合図にそれぞれがナデシコの前方を開けるように横に避け、
『グラビティブラスト! てぇーーーーーっ!!』
ナデシコから放たれる黒い閃光により、無人兵器群は全滅した。
因みにガイは回収されていたとの事。
そして、新しく3人がナデシコに配属となり、
「オレはスバル・リョーコだ。ま、よろしくたのんまぁ」
「どうも~! 私はパイロットのアマノ・ヒカル、蛇使い座の18歳! 好きなものはピザの端っこの硬いとこと、ちょーっと湿気ったお煎餅でーす! よろしくお願いしまーす!」
「私はマキ・イズミ………よろしく…………よ「以下略!!」」
3人が自己紹介する。
イズミの自己紹介はリョーコが強引に終わらせたが。
「所で、さっきから気になってたんだが、そこのデケェのが噂の異世界から来たっていう奴か?」
リョーコが格納庫の一角にあるデスティニーとガイアを眺めながらそう言う。
「そうですけど」
ユリカが答える。
「あれ? でもさっきと色違わない? もっとカラフルだったよね?」
ヒカルが気付いたようにそう言った。
「今はディアクティブモードだ。フェイズシフトを展開すると、さっきみたいな色になる」
シンがそう説明した。
「色が変わるの!? 不思議だね~!」
ヒカルが少し面白そうな雰囲気でそう言った。
「しかも、IFSは搭載されていなくて、全部操縦桿で行うのよね? それでさっきの戦闘機動は凄いわね」
イズミが真面目な表情でそう言った。
「俺からしてみれば、そのIFSって言うので動かせるほうが信じられないんだけどな」
シンはそう言う。
「ふーん、そんなもんか。ま、いいや。とりあえず風呂。あとメシな」
リョーコはデスティニーとガイアから視線を切るとそう言った。
「はいはーい、案内しますよ~」
ユリカが嬉しそうにそう言う。
久しぶりに会えた仲間が嬉しいのだろう。
「それにナデシコの料理は美味しいですからね。期待しててください!」
「お、おう…………なんか調子狂うな…………」
ユリカの反応が意外だったのか、リョーコは若干困惑するのだった。
ナデシコ編第6話です。
あんまりうまく書けなかった………
特にイズミのキャラが掴みづらい。
っていうか、ナデシコのキャラは全員どっか尖ってるからなぁ………
次回はルリさん航海日誌になります。
ルリの扱いについて
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アキトの第二夫人
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アキトの家族(娘的な)
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Jアークに乗せたら情報戦でも無敵じゃね?