転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件   作:友(ユウ)

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第11話 温めの『冷たい方程式』………尚、既に解けている模様

 

 

 

【Side 三人称】

 

 

 

 

 

 

―――ナデシコがチューリップに突入して8カ月。

地球では、ネルガルと地球連合が和解し、新型の戦艦を建造。

月面の一部を奪還するまでに至っていた。

そんな中行われている第四次月攻略戦。

連合軍と木星蜥蜴の艦隊が、砲撃戦を繰り広げていた。

その途中、連合の旗艦がチューリップに新たな重力波反応………

ジャンプアウトの予兆を察知した。

警戒する連合軍だったが、そのチューリップから出てきたのは何と、火星で消息を絶ったナデシコだったのだ。

 

 

 

『ユリカさん、アキトさん。起きてください』

 

ナデシコの展望室で倒れている、ユリカ、アキト、イネスの3人。

そのユリカの前にルリがモニターを開いて呼び掛けていた。

 

「う………う~ん…………あ、おはよ~………ルリちゃん…………」

 

寝ぼけ眼でユリカはそう挨拶する。

 

『はい、おはようございます。所でユリカさん、早速ですが現状の報告です』

 

「…………ハッ!? ルリちゃん、状況は!?」

 

ルリの言葉に我を取り戻したユリカは状況を訪ねる。

 

『はい、現在のナデシコは、連合軍と無人兵器群の戦闘空域の真っ只中です。時期は未確認ですが、状況的に『前』と同じと考えてよいでしょう』

 

「そっか………『前』と同じぐらいにジャンプするように意識してみたけど、うまく行ったんだ………」

 

ユリカはホッと息を吐いた。

 

「それでルリちゃん、艦内の状況は?」

 

「わっ!?」

 

いつの間にかアキトが目を覚ましてユリカの後ろから問いかけてきたため、ユリカは驚いた声を上げる。

 

『はい。こちらも『前』と同じく皆さん気を失っているようです。これより艦内放送を流して起こしますが…………』

 

「その前に退避を! ディストーションフィールドを維持しつつ連合軍の被害が出ない位置まで退避! その後グラビティブラスト発射!」

 

ユリカは『前』に慌ててグラビティブラストの発射を指示したため、連合軍にもいくらかの被害を出してしまったので、同じ轍を二度と踏まない様に細かく指示を出した。

 

『はい、既に退避は開始しています』

 

「さっすがルリちゃん!」

 

ルリの答えに満足げに頷くユリカ。

 

「私もすぐにブリッジに戻るから! アキトは発進準備をお願い!」

 

「わかった」

 

そう言って2人は別方向に駆け出す。

因みに、その場に居るイネスは置いてけぼりだった。

 

 

 

 

敵のど真ん中から退避したナデシコはグラビティブラストを発射。

敵軍の一部を殲滅し、連合軍とコンタクトを取ったのち、援護を受けることが出来た。

そんな中、デスティニー、ガイア、ブラックサレナを含めたエステバリス隊が出撃する。

 

デスティニーとガイアはいつも通り近接戦闘で、ブラックサレナはハンドカノンでバッタを撃破していくが、

 

『いっただきー!』

 

ヒカル機がラピッドライフルを撃ちながらバッタの群れにディストーションアタックを仕掛ける。

しかし、

 

『ええ~!? 嘘~! 10機中3機だけ~!?』

 

今までなら全滅させることが可能だった攻撃が、言葉通り3機しか撃墜することが出来なかった。

 

『バッタ君も、フィールドが強化されてるみたいだね』

 

イズミがラピッドライフルを連射しながらそう判断する。

 

『進化するメカ~?』

 

ヒカルは驚きの声を上げるが、

 

『上等じゃねえか!』

 

リョーコ機がナックルガードを展開して拳で殴りかかり、バッタを破壊する。

 

『どつき合いなら、こっちのもんだ!』

 

更に、

 

『ガァイ! スゥゥゥパァァァァァァッ! ナッパァァァァァァァァッ!!』

 

ガイ機が叫びながらアッパーカットでバッタを吹き飛ばし、その先の数機を巻き込んで爆発させる。

 

『敵が強くなるなんてのはぁお約束だ! そんな奴らを倒してこそヒーローってもんよ!!』

 

ガイがそう言い放った。

そんな様子を見て、

 

「そう言えば、『前』の俺はここで動けなくなったんだったか…………」

 

火星の出来事でトラウマが刺激され、戦闘中に真面にエステバリスを動かせなくなり、バッタの攻撃で窮地に陥った。

懐かしい思い出だと口元を綻ばせながら、アキトは敵を撃墜していく。

その時、赤い光が直上方向より接近。

進路上の無人兵器が次々と爆発していく。

それは、10枚の赤い光の翼を広げ、腕に赤い光の剣を発生させた全長25m程の人型機動兵器。

 

「ジェイさん! 無事だったんですね!?」

 

ジェイダーの姿に、シンは思わず呼び掛ける。

すると、

 

「8カ月ぶりだな、お前達」

 

ジェイダーの言葉に、シンは思わず「えっ?」と声を上げる。

 

「8カ月ってどういうことですか!?」

 

シンが思わず問い返すと、

 

「言葉の通りだ。今は、ナデシコが火星のチューリップに突入してから8カ月が経過している」

 

「ッ!?」

 

ジェイダーの言葉に思わず絶句するシン。

 

「やはりか…………」

 

対するアキトは落ち着いていた。

想定通りなのだろう。

すると、

 

『君達! ここは危ない! 下がりたまえ!』

 

濃い青のエステバリスが現れてそう言った。

 

『誰だお前は!?』

 

リョーコが思わず問いかけた時、後方から複数のグラビティブラストの閃光が無人兵器群を蹂躙した。

それは、ナデシコ級二番艦コスモスの多連装グラビティブラスト。

その攻撃は、無人兵器群をあっという間に殲滅していく。

そして、その新しいエステバリスに乗っていたのは、アカツキ・ナガレと名乗るロン毛の男だった。

そのアカツキから、ナデシコが火星で消えてから8カ月経過していることを改めて聞かされ、その間にネルガルは連合軍と和解。

連合軍に協力することで、戦線を押し返していることを聞いた。

そしてナデシコも、連合軍に協力し、作戦に参加することになる。

尚、

 

「え~、フクベ提督に代わり、今日から我が艦に派遣されることになった新しい提督さんです」

 

「よろしく~!」

 

そう言ったのは、以前ナデシコを占拠しようとしたムネタケだった。

流石にその事実に、クルー達は『え~~~!』と言いたげな表情になる。

そしてもう一人、

 

「エリナ・キンジョウ・ウォン。副操舵手として、新たに任務に就きます」

 

やり手のキャリアウーマンと言った風貌の女性が挨拶した。

 

「……………………」

 

そんな彼らを、アキトは警戒するような眼差しで見つめるのだった。

 

 

 

 

 





ナデシコ編第11話です。
アキトやユリカが逆行者だと、何かこの辺のイベント全部潰れてしまう。
とりあえずあっさりとジェイは合流で。
一応8カ月経過してます。
とりあえず次回は親善大使保護作戦ですはい。



P.S 今日の返信はお休みします。

ルリの扱いについて

  • アキトの第二夫人
  • アキトの家族(娘的な)
  • Jアークに乗せたら情報戦でも無敵じゃね?
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