転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件 作:友(ユウ)
【Side 三人称】
ゲキガンガーに似た敵機を解析するために回収したナデシコだったが、整備班が解体中、頭部にコクピットらしき部分が有ることを発見した。
しかも、そのコクピット内にはゲキガンガーの歌が流れており、整備班を更に困惑させた。
その事をジュンがムネタケに報告した結果、極秘でナデシコ艦内に潜伏したと思われる敵搭乗員を探す任を与えられる事になった。
その頃、ダイゴウジ・ガイことヤマダ・ジロウは自室にていつもの如くスクリーン投影でゲキガンガーのアニメを鑑賞していた。
ガイは、生粋のゲキガンオタクなので、暇さえあればアニメを鑑賞している。
現在は、第13話『聖夜の悲劇! サタン・クロックM!!』を見ている。
内容としては、シックースという敵が、ヒロインであるナナコの兄、ロクロウであり、主人公のケン達が、やむなく倒してしまうというものだ。
「うぉおおおおおおおおっ! ヒロインの兄をこの手で討ってしまう悲しみ! 覚悟! ヒーローは時に平和を護る為に非情にならねばならぬ時もある!」
ガイは相変わらず男泣きしながら叫んでいる。
と、その時、
「そ、それは、まさかぁっ!?!?」
天井のダクトがガタガタと揺れたかと思うと、ドターン!と何かが落ちてきた。
「おおっ!? なんだぁっ!?」
ガイがいきなり落ちてきた存在に驚いたが、何者かがスクリーンに齧りついた。
「や、やっぱりそうだ! これは幻の13話! 『聖夜の悲劇! サタン・クロックM!!』。そんな事がっ………!!」
それは、どことなくガイに似た容姿を持った青年だった。
それから少しして、
「「アクアマリーン!!」」
第33話の『聖少女アクアマリンの微笑み』の回を見て、2人揃って号泣するガイと青年。
2人はすっかり意気投合していた。
そんな時、丁度部屋の前を通りかかったミナトとメグミが、声が2重になって聞こえて来た事に疑問を覚え、部屋の中を覗いた。
「ヤマダさん………?」
メグミが声を掛けると、肩を組んでいた2人が振り向いた。
「「ん?」」
その顔はよく似ているため、ミナトとメグミをキョトンとした。
「ヤマダ君の………ご兄弟………?」
ミナトがそう聞く。
すると、その青年が立ち上がり、
「失礼しました! 私は、『木星圏ガニメデ・カリスト・エウロパ及び他衛星小惑星国家間反地球共同連合体』突撃宇宙優人部隊少佐、白鳥 九十九であります!」
敬礼をしながらそう名乗った。
「………よく噛まずに言えるわね?」
「我々の国家はこの100年。木星に繁栄を築いて参りました」
その言葉に、ミナトは疑問を覚える。
「ちょっと、教科書読んだこと無いの? 地球人はね、火星までしかコロニー作ったこと無いのよ」
「それは、あなた達の歴史に過ぎません!」
ミナトの言葉に反論する九十九と名乗った男。
その時、扉がノックされ、
「警備班です! 何か異常はありませんか?」
扉の向こうから声を掛けられた。
「べ、別に何も無いぞ!」
ガイがそう答える。
声が若干上ずっているが。
「できれば、ブリッジか食堂にお集まりください!」
「わ、わかったぜ!」
ガイは九十九の事を隠した。
その後、洗濯物に紛れ込ませて九十九を脱出させようとしたが、非常警戒態勢の中で歩いていた3人を発見したゴートに呼び止められ、なし崩し的に九十九の事が見つかり(自分から姿を現したとも言う)、捕まることとなった。
その後、九十九の遺伝子が調べられ、地球人類であることが証明される。
本人は誇り高き木連の兵士だと言い張っていたが。
尚、現在ナデシコはある目的の為に月へ向かっていた。
間もなく月に到着するという事で、話の途中だがユリカはブリッジに呼ばれる。
その間、九十九は別室に監禁という事になり、アカツキが銃を突きつけながら連れていくことになった。
しかし、
「さ、ここらでいいかな?」
「ん?」
突如立ち止まったアカツキに、九十九が怪訝に思いながら振り返ると、アカツキが銃を構えていた。
先程までの脅しとは違い、確実に撃つ気だ。
「ッ!?」
「木星蜥蜴は正体不明の無人兵器って、それでいいじゃない。せっかくみんなの気持ちが盛り上がっているのに、タイミング悪っ………!?」
ガァンといい音がしてアカツキが倒れる。
そこには、
「逃げて!!」
ミナトとメグミ。
そして、
「急げ! こっちだ!!」
ガイだった。
「えっ? いや、私は囚われの身だから……」
いきなりの事に九十九は困惑するが、
「ガタガタ言わない!」
「今しかチャンスありません!」
メグミとミナトに両腕を取られる。
「ゲキガンガーを愛する奴に、悪い奴は居ねぇ!!」
ガイがそう言うと、
「3人とも!!」
その時、T字路の廊下からジュンが走ってきて、
「何てことっ………ぶべっ!?」
いきなりすっ転んだ。
「「「「?」」」」
4人が呆気に取られると、通路の影からバイザー黒マント姿のアキトが現れた。
アキトが気配を消して、ジュンの足を引っかけたのだ。
尚、ジュンは顔面を強打し、気絶している。
「行け」
顎でしゃくりながら脱出を促す。
「アキト! すまねえ! 恩に着る!」
「ありがとう! アキト君!」
「アキトさん! ありがとうございます!」
3人がそれぞれ嬉しそうに礼を言うと、九十九を連れて格納庫に急ぐ。
それを見送ったアキトは、
「……………まさか、ガイを助けた影響がこんなところで出るとは………」
なるべく『前』と同じ流れになる様に配慮したつもりだったが、意外な所で変化が起きたとアキトは意外に思うのだった。
ナデシコ編第17話です。
初登場の白鳥 九十九。
案の定ガイと仲良くなってます。
後は大体原作通りな感じで。
因みに月臣は同時間軸の月軌道上に飛ばされているので、月を襲撃する余裕はありません。
現在は仲間と合流するために奔走中。
短いですが、この辺は変えない方が良いと思ったので。
それでは次も頑張ります。
ルリの扱いについて
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アキトの第二夫人
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アキトの家族(娘的な)
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Jアークに乗せたら情報戦でも無敵じゃね?