転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件 作:友(ユウ)
月奪還作戦のすぐあと、ナデシコはボソンアウトして来た木連の有人宇宙船を発見、回収した。
その宇宙船には1人の少女が乗っており、保護されたときは記憶喪失を装っていたが、あっさりとバレる。
少女の名は白鳥 ユキナ。
白鳥 九十九の妹である。
ユリカもこの件については特に手出しせず、ミナトに任せることにしていた。
結果は言うまでも無く、ユキナはミナトに絆され、九十九との通信を取り持つことになる。
しかし、ミナトと九十九の会話中に連合軍がナデシコを包囲。
かつ、アカツキが自分をネルガル会長だと表明してナデシコのマスターキーを抜いた。
軍に拿捕されるナデシコだったが、アキトはユキナを連れて匿い、いつでも脱出できる準備に入る。
そして、アカツキとの会話を秘密裏にナデシコ全体に流していたプロスペクターにより、会話が筒抜けとなり、アカツキの口からユキナを殺すという言葉が出た事を合図に乗組員が一斉に脱出。
散り散りにナデシコを降りた。
メグミやウリバタケは元の職場へ。
プロスさんとホウメイガールズは図書館への派遣社員。
リョーコ、ヒカル、イズミ、ガイは単独で潜伏中。
アカツキは会長の座に戻り、エリナはその秘書。
ゴートはSPとして働いている。
アキトは、ユリカ、ミナト、ユキナ、ジュンと共に『前』と同じく雪谷食堂で働いていた。
そして、残るルリだが…………
「匿っていただきありがとうございます」
「気にするな。ダクトの中よりはマシだろう」
現在ジェイアークの艦橋に居たりする。
ルリは、艦橋に増設された専用の席でコンソールからオモイカネへのアクセスを行っている。
「ジェイアークのメインコンピューターであるトモロとオモイカネが、独自のネットワークを構築していてくれて助かりました。本来なら、ナデシコ艦内に潜伏してオモイカネにアクセスしなければならなかった所です」
因みにこれは俺も最近知った。
何気にトモロとオモイカネは独自に交流を持っていたようだ。
「そのお陰で、こうしてナデシコから離れたところからでも、オモイカネにアクセスできるんです。本当に助かりました」
現在オモイカネに、ネルガルが書き換えたプログラム人格を演じさせるために説得を継続中。
オモイカネは、人の真似が嫌いだそうなので説得に骨が折れるらしい。
因みにトモロもその説得に参加している。
「トモロのお陰で、『前』よりも説得が捗ってます」
『おもいかねハワタシノ『トモ』トヨブベキソンザイ。キョウリョクハオシマナイ』
「ありがとうございます。トモロ」
意外とトモロもオモイカネを気に入ってるようだ。
それから数日後。
漸く準備が整ったらしく、ルリはナデシコ関係者に通信を送っていた。
やがて通信を終えると、
「それではジェイさん、私をナデシコまで送り届けてください」
「任せてくれ」
俺とルリは甲板に出ると、
「イィィィィィクィィィィィィィィィップ!!」
俺はアーマーを装着し、左手の甲にJの紋章が輝いた。
「それではお願いします」
「失礼する」
俺はルリを横抱きで抱き上げた。
俗にいうお姫様抱っこなわけで、少々恥ずいが。
「本当なら私もついて行きたいところだけど、私の浄解モードは、夜だと一発でバレちゃうからね」
ハルが残念そうに見送る。
俺はマフラーをウイングにして空へと飛び立つ。
「では、行ってくる」
ハルにそう言うと、ナデシコのあるネルガルのドックへ向けて飛翔した。
他のナデシコクルーが良い感じに暴れてくれているので、警戒は外に向いており、侵入に苦労は無かった。
エヴォリュダーのハッキングを駆使しつつ、ナデシコ艦内へ。
ブリッジへ行くと、そこには既にプロスさんとゴートさんが待ち構えていた。
「おや、ジェイさん。ルリさんも。お待ちしておりましたぞ」
プロスさんがにこやかに声を掛けてくる。
何故かラーメンの屋台で。
ラーメンを啜りつつ、皆を待つ。
「さて、本番はここから。各地に点在する皆を迎えに行かないといけないですし、もちろんその前にあの方達にも来てもらわないと………」
プロスさんが今後の方針を口にしていると、突然ゴートさんが器を強く屋台の台に叩きつける。
そして、
「親父! ゆで卵!」
ゆで卵を所望する。
更に、
「おやじ、おかわり!」
ルリが続く。
なので、
「親父! 替え玉!」
俺も便乗して追加を所望しておいた。
それから少しして、
「ただいま!」
扉が開いてユリカが元気よくそう言った。
「へい、お待ち!」
ゴートさんがマスターキーを差し出す。
ノリが良いなゴートさん。
ユリカがマスターキーを差し込み、ナデシコが起動する。
「すぐ出発します! 皆さん! 配置についてください!」
ドッグを破壊しながらナデシコが浮上する。
各地で乗組員を拾い集め、宇宙へ向かって発進した。
防衛システムも中止コードを強制入力することで無力化。
防衛ライン全てを一時的にマヒさせ無傷で突破する。
全てを抜けて宇宙へ出ると、
「乗組員、総勢104人」
ジュンが報告する。
「これからどうします? 艦長」
「もちろん行きます! ユキナちゃんのお兄さんの所!」
プロスさんの言葉にユリカがはっきりと答える。
「お兄ちゃん待ってて。愛しいユキナがもうすぐ行くからね」
「当てはあるのか?」
「木星の方向に行けば、きっと会えます!」
ユキナはビシッと指差しながらそう言う。
少し沈黙が流れると、
「いやー、単純明快! 素晴らしいね!」
そんな声が聞こえながらブリッジの扉が開いた。
全員が振り向くと、そこにはアカツキとエリナが居た。
「やっ!」
アカツキがいつもの調子で片手を上げながらあいさつした。
「「「「「あーーーーーーーっ!?!?!?」」」」」
ブリッジクルーの殆どが声を上げる。
「アンタ、何でここに?」
ミナトがそう声を上げると、
「アカツキさん。ご協力、感謝します」
ユリカがそうお礼を言った。
また殆どのブリッジクルーが「えっ!?」という仕草をする。
「ど、どういうことですか!?」
メグミが問いかけると、
「言い方は悪いが、篩に掛けさせてもらった」
アキトがそう言う。
「これから先、本気で木連との和平を考えなければならない。そのためには、半端な覚悟では無理だ」
「だから彼らはその覚悟を試すために僕に協力を要請し、一芝居打ったって事さ」
アキトに続いてアカツキがそう言うと、
「とはいえ、皆を騙すことになってしまったことは事実だ。すまなかった」
アキトはそう言って頭を下げた。
「頭を下げる必要なんかないぜ、アキト!」
ガイがそう言う。
「理由はどうあれ俺達は自分を信じてナデシコに戻ってきた! 本気だろうが芝居だろうが、俺達の信じた道に変わりはない!!」
ガイは握りこぶしを作りながらそう言い放った。
「そうです! これが私達が選んだ道なんです!」
メグミもそう言う。
「皆………ありがとう」
アキトはそう礼を言った。
ナデシコは進む。
木星に向かって。
その先にあるのは、希望か…………
それとも…………
ナデシコ編第23話です。
ユキナの登場は無理に変えるとおかしくなるのでそのまますっ飛ばさせてもらいました。
で、アカツキさんの裏切り、と見せかけた芝居でした。
ルリとジェイの仲がまた一歩?
そしてオモイカネとトモロの交流が明らかに。
次回から、また変わってくると思います。
それではお楽しみに。
母艦をどうするか?
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