転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件   作:友(ユウ)

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第15話 男の戦い

 

 

【Side 三人称】

 

 

 

 

使徒に寄生されたエヴァ参号機から救い出されたトウジは病院に搬送された。

あの後気を失ったトウジは3日ほど眠り続けたが、特に命に別状は無く、後遺症も確認されなかった。

トウジの見舞いにはヒカリが毎日来ており、2人の関係はまた少し進展したようだった。

参号機の起動実験に立ち会ったミサトやリツコは負傷していたが、動けるようになった時点で通常勤務に復帰している。

だがその翌日、非常事態宣言のサイレンが鳴り響き、早くも次の使徒の襲来を告げた。

 

 

 

 

「こんなに早く次の使徒が来るなんて………!」

 

弐号機の中で発進準備を進めるアスカがぼやく。

 

「うん、今までよりずっと早い」

 

シンジも同意し、

 

「でも、使徒が来たのなら、私達がやるべきことは一つ………!」

 

レイは冷静にそう判断する。

その時、

 

『第1から18番装甲まで損壊!』

 

『18もある特殊装甲を、一瞬に………!?』

 

作戦指令室に報告が入った。

すると、

 

『エヴァの地上迎撃は間に合わないわ! エヴァ3機をジオフロント内に配置! 本部施設の直掩に回して!!』

 

ミサトの声でそう指示が聞こえた。

その直後にエヴァ3機が出撃する。

 

『3人には、目標がジオフロント内に侵入して来た瞬間を狙い撃ちさせて!』

 

ミサトからそのような指示が出た。

エヴァ3機がジオフロント内に現れると、

 

「今度の使徒は、かなりの破壊力を持ってるみたいだね………」

 

次から次へと入ってくる被害報告に、シンジは今回の使徒の能力を攻撃力特化と推測する。

 

「いくら本部施設が頑丈って言っても、装甲自体に上とそこまでの差は無いわ。耐えれても数発ね」

 

アスカもそう判断する。

 

「…………来るわ!」

 

レイがそう言った直後、ジオフロントの上部が爆発。

使徒が降下してくる。

その姿は、丸みを帯びた長方形に短い脚が付いており、腕の部分には薄っぺらい紙のようなものが付いている。

 

「攻撃開始!」

 

シンジが叫ぶと、それぞれがパレットライフルやポジトロンライフル、ロケットランチャー等の射撃武器で攻撃する。

弾切れになったら武器を持ち変え、攻撃を続けるが、使徒は一向に堪えた様子は見せない。

 

「A.T.フィールドは中和してる筈なのに………!」

 

「効いてない…………!」

 

「攻撃力だけじゃなく、防御力も半端じゃない………!」

 

攻撃が効いていない事に3人は思わずぼやく。

このまま攻撃を続けても埒が明かないと判断したシンジは、

 

「2人とも、僕が接近戦を仕掛ける。援護をお願い!」

 

そう言うな否や初号機が使徒に向かって駆け出していく。

 

「シンジ!? あのバカッ!」

 

「シンジ君!」

 

2人は思わず叫ぶが、シンジは止まらない。

 

「レイ! シンジの援護をするわよ!」

 

「分かってる!」

 

アスカの言葉にレイは頷くと、2機は射撃武器を撃ちながら正面から突っ込んでいく初号機を避けるように、使徒の両側に回り込んでいく。

だが、初号機がある程度まで使徒に近付くと、腕の部分にあった紙のようなものが広がり、薄っぺらな紙のような腕となって初号機に襲い掛かった。

それは、折りたたまれていた使徒の腕だったのだ。

 

「ッ!?」

 

遠距離攻撃は光線ばかりを気にしていたシンジは、思わぬ攻撃に回避行動が遅れ、左腕と共にアンビリカルケーブルを切断された。

 

「うわぁああああああああああっ!?!?」

 

左腕を切断された痛みがフィードバックし、シンジは悲鳴を上げる。

 

「シンジ!」

 

アスカとレイも攻撃を続けるが、使徒は意に介さない。

 

「こんな武器じゃ歯が立たないわ………!」

 

アスカが焦りを見せながらそう吐き捨てる。

だがその時、

 

『第3新東京市上空に降下してくる物体あり! これは……!』

 

 

 

 

 

第3新東京市の上空に降下してくる2隻の金色の戦艦。

それは、超翼射出司令艦ツクヨミ。

そして、ジェイアークがドッキングしたマクロス・ブレイバーであった。

 

「遂に現れたか………ゼルエル!」

 

モニターに映る使徒を見つめながら、ジェイがそう口にする。

 

『ガオファイガー、発進準備完了!』

 

ルネがそう報告してくる。

 

『今回から、遠慮しなくていいんだよね?』

 

確認するように問いかけてくるルネ。

 

「ああ。ゼルエルは直接戦闘では最強の使徒だ。こいつが俺達に対応しない様に今まで戦力を小出しにしてきたんだからな。こいつが出て来たなら遠慮することは無い!」

 

『ようやく俺様の出番ってわけだな!』

 

通信でゴルディマーグが待ち兼ねたと言わんばかりにそう言った。

この世界で今までゴルディオンハンマーを温存して来たのはこの時の為であった。

 

「よし! ガオファイガー、及びゴルディマーグ………発し………!」

 

ジェイが号令を下そうとした時、警告音が鳴り響いた。

 

「ッ!? 艦周囲の空間に異常発生!?」

 

ルリが報告してくる。

マクロス・ブレイバーとツクヨミの周囲に光の網のようなものが展開される。

 

「強力なレプリションフィールドを確認! 周囲の空間が湾曲されて行きます!」

 

「何だと!?」

 

ルリの報告にジェイが驚愕の声を上げる。

次の瞬間、光の網が内部の空間ごと一気に収縮。

小さな光の玉にまで圧縮された。

すると、その光の玉は街の一角にあったビルのノイズの映った大型スクリーンに吸い込まれていった。

 

 

 

 

「何が起きたの!?」

 

その様子を作戦司令室で見ていたミサトが叫ぶ。

 

「分かりません! 戦艦の反応が消えました!」

 

マコトがそう報告する。

すると、

 

『ハイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!』

 

光の玉を吸い込んだビルが形を変えていき、肺のような形の構造物となってそこに浮遊していた。

その中央部分にはノイズの映る画面のようなものが存在している。

 

「あれは!?」

 

「あれもゾンダー!?」

 

ミサトとリツコが叫ぶ。

すると、

 

『一体どうしたんですか!? ジェイ兄さん達は!?』

 

シンジが通信で問いかけてくる。

 

「分からないわ! 突然反応が消えてしまったの………! もしかしたら………」

 

ミサトの脳裏に最悪の予感が過る。

 

『そんな筈無い!』

 

その言葉を否定するようにシンジが叫んだ。

 

『ジェイ兄さん達がそんな簡単にやられるもんか!』

 

「シンジ君………」

 

『ジェイ兄さん達なら絶対に大丈夫だ! アスカ! レイ! この使徒は僕達で何とかするんだ!』

 

シンジは2人に呼び掛ける。

メインモニターの向こうでは、3機のエヴァが再び使徒に立ち向かっていく所だった。

 

 

 

今回現れた使徒の力は圧倒的だった。

A.T.フィールドを中和しているにも関わらず、エヴァの武装では傷1つ付かない防御力。

複数の特殊装甲を一瞬で融解させる光線と、A.T.フィールドと装甲を紙のように貫く刃の腕。

 

「はぁ……はぁ………なんて強さなの……コイツ……!」

 

アスカは肩で息をしながらそう漏らす。

 

「強い………!」

 

レイもそう口にした。

 

「………それでもっ!」

 

シンジは再び攻撃を仕掛けようと初号機を動かそうとして………

ピーっという警告音と共に初号機が活動を停止した。

 

『ッ! 初号機、活動限界です!』

 

マヤがそう報告してくる。

 

「時間切れっ!?」

 

初号機は先ほどの攻撃でアンビリカルケーブルを切断されていたため、内部電源に切り替わっていたのだ。

棒立ちになる初号機。

そして、その隙を使徒が見逃すはずも無く、折りたたまれた両腕を再び伸ばしてくる。

刃の腕が無防備な初号機へと迫り、

 

「シンジ!」

 

「シンジ君!」

 

弐号機と零号機がその前に立ちふさがった。

弐号機は腹を貫かれ、零号機は左肩の付け根を貫かれる。

 

「あああああああっ!?」

 

「くぅぅぅっ!?」

 

2人は貫かれる痛みに声を上げる。

 

「アスカ!? レイ!?」

 

2人の悲鳴にシンジは叫ぶ。

だが、そのお陰で初号機に攻撃は届かなかった。

 

「シンジは………やらせない………!」

 

「シンジ君は………私が護る………!」

 

2人は決意を秘めた瞳で使徒を睨みつけた。

すると、使徒は無造作に貫いた腕を引き抜く。

 

「あぐっ!?」

 

「ああっ!?」

 

その際の痛みに2人は声を漏らすが、その直後、使徒の紙のような腕がそれぞれのエヴァの首に巻き付いた。

 

「うぐっ……!?」

 

「くぅぅぅ……!?」

 

首を絞めつけられる感覚に、2人から苦しそうな声が零れた。

その声がシンジの耳に届き、

 

「うわぁあああああああああああああっ!! 動け動け動け動け!!」

 

シンジはレバーを荒っぽく動かしながら叫ぶ。

しかし、当然ながら活動限界を迎えている初号機は反応しない。

 

「このままじゃ、アスカが! レイが! 2人が死んじゃうんだ! お願い! 動いてよ!!」

 

シンジは叫び続ける。

 

「シ、シンジ………」

 

「シンジ……君………」

 

今にも消え入りそうな2人の声。

シンジの脳裏に2人との思い出が蘇る。

 

「アスカが…………!」

 

明るく勝気で太陽のような少女。

 

「レイが…………!」

 

物静かで無表情だったが、感情を表すことを知らなかっただけで、月のように思いやりのある少女。

 

「2人が死ぬなんて、絶対に嫌だ!!」

 

シンジの胸の中は、2人を失いたくないという思いで一杯だった。

 

「だからお願いっ………………動いてよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

 

シンジの切なる叫びが響き渡る。

その時、ドクンッと何かが初号機の中で脈動した。

次の瞬間、初号機の目に光が灯る。

 

『エヴァ初号機再起動!?』

 

マヤが叫ぶ。

 

『そんな!? 活動限界を迎えているはずなのに!?』

 

『まさか暴走!?』

 

リツコとミサトが驚愕の声を上げる。

作戦司令部のメンバーが見つめるモニターの向こうで初号機が顔を上げた。

 

「………………………奪うな……………」

 

エントリープラグの中で、俯きながらシンジが呟く。

 

「………………僕から奪うな………………!」

 

次の瞬間、シンジが顔を勢い良く上げ、

 

「僕からアスカとレイを…………奪うなぁああああああああああああああああああああっ!!!」

 

『ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』

 

シンジの叫びに呼応するように初号機が頸部装甲を引きちぎりながら大きく口を開けて咆哮を上げる。

初号機が使徒を睨みつけると、獣のような動きで使徒へと飛び掛かる。

宙返りしながら放った蹴りが使徒に叩きこまれ、今までダメージを与えられなかった使徒が大きく仰け反った。

使徒は危機感を感じたのか、弐号機と零号機を開放すると、初号機に向かって腕を突き出す。

しかし、初号機はその腕を右手だけで無造作に掴み取ると、力任せに引きよせ、使徒の本体も引き寄せられる。

同時に蹴りを叩きこみ、腕を引きちぎりながら使徒を吹き飛ばした。

すると、右手に残った使徒の腕を切断された左腕の付け根に押し付けると、それを媒体に左腕を復元した。

 

『さ、左腕復元………!?』

 

『凄い………』

 

マヤが驚愕しながら報告し、ミサトも自然とそう漏らす。

 

『し、信じられません。初号機のシンクロ率が、400%を超えています!』

 

マヤがシンクロ率を確認してそう報告した。

 

『まさか目覚めたの………? 『彼女』が………!』

 

リツコは驚きながらもその原因に心当たりがあるような言葉を漏らす。

 

すると、初号機は腕を振り上げる。

その瞬間、倒れた使徒が反対側の腕を伸ばしてきたが、初号機は構わず腕を振り下ろした。

ただそれだけで使徒の腕は粉砕され、離れていたはずの使徒の本体もA.T.フィールドごと切り裂かれた。

倒れこむ使徒。

すると、初号機が四つん這いになって、本当の獣のような動きで使徒に近付いていく。

使徒は、最後の足掻きとばかりに顔から光線を放とうとしたが、初号機の腕にあっさりと叩き潰された。

すると、初号機が使徒を観察するような仕草をすると、口を大きく開けて使徒に食いつき、捕食し始めた。

 

『使徒を………食ってる………?』

 

『S2機関を、自ら取り込んでいるというの………? エヴァ初号機が………』

 

その様子を見て唖然としている一同。

 

『ウッ………!?』

 

マヤに至っては吐きそうになって口を押えている。

その時、

 

『都市上空の構造物に変化あり! これは……!?』

 

都市上空の構造物の監視をしていたオペレーターのシゲルが突然報告をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し遡る。

光の網に囚われたジェイ達は、真っ白で空間が捻じ曲げられた場所に居た。

 

「ここは………?」

 

ジェイが声を漏らすと、

 

『これはまさか………クラインスペース!?』

 

ボルフォッグがそう報告して来た。

 

「クラインスペース………ッ! 肺原種か!!」

 

ジェイはその言葉で敵の正体を悟る。

すると、

 

『ジェイさん! 一体何が起こったんですか!?』

 

シンが発進準備を進めていたデスティニーのコクピットから通信して来た。

 

「どうやら、原種の罠にかかってしまったようだ。簡単に言えば、空間を捻じ曲げて作った牢獄に閉じ込められたんだ」

 

『そんな事が………!?』

 

シンが驚愕の表情をする。

 

『脱出する方法はあるのか!?』

 

アルトも通信を繋いできた。

 

「…………ボルフォッグ」

 

俺はボルフォッグに呼び掛ける。

 

「はい。我々は…………いえ、本物の我々は、以前にもこの空間に閉じ込められたことがあります。その時と同じ状況の為、脱出口を作ること自体は可能です。当時はムラクモの特殊センサーでなければ特異相克点は見つけられませんでしたが、現在であれば、オモイカネ、ルリ艦長の協力があればツクヨミのセンサーでも特異相克点の発見は可能と思われます」

 

その報告に一先ずホッとするアルト達。

 

「……………………一先ず、特異相克点の捜索を頼む」

 

『了解しました。ルリ艦長、オモイカネ。協力をお願いします』

 

「分かりました」

 

【合点承知】

 

それから大した時間も掛けずに特異相克点を発見することに成功する。

 

「………………あそこか」

 

ジェイはその場所を見ながら呟く。

 

『それで? これからどうすればいいんだ?』

 

アルトがそう問いかけてくる。

 

「この空間は、原理的にはディバイディングドライバーと同じだ。詳しい話は省くが、特異相克点にガオファイガーのディバイディングドライバーとガトリングドライバーを使えば脱出口が作れる」

 

『なら、早くこんな場所から脱出しましょうよ!』

 

シンが嬉しそうにそう言った。

だが、ジェイには一つ懸念があった。

 

「……だが、その脱出口が作れる時間は非常に短い。トップスピードのジェイダーで何とか潜り抜けられる程度だ」

 

『ッ!?』

 

『そんなっ………』

 

「原種を倒せばクラインスペースは消滅し、脱出は出来る。問題は、ジェイダーで原種が倒せるかどうかだ」

 

以前はジェイキャリアーが外に居たため、ジェイダーが脱出すればキングジェイダーにメガフュージョンすることが出来た。

しかし、今回はジェイアークそのものがクラインスペース内に居るのだ。

ジェイダーで脱出できたとしても、ジェイダーのままで原種と戦わなければならない。

本物のソルダートJであれば可能だったかもしれないが、ジェイにとってそれは非常に重荷であった。

すると、

 

『ジェイ殿、その事なのですが………』

 

ボルフォッグが報告して来た。

 

「どうした?」

 

『特異相克点を調べるうちに気付いたのですが、この空間は、以前と比べて空間湾曲率が低いようです』

 

「何……?」

 

『推測となりますが、以前、我々が閉じ込められたとき、原種はあの場に居た16の原種が協力してクラインスペースを作り出したように思えました。おそらく、今回は肺原種1体のみでこの空間を作り出したため、以前ほど強力なクラインスペースは作り出せなかったのだと思われます。そして、当時と比べればディバイディングドライバーとガトリングドライバーの性能も上がっています。それを踏まえれば、ジェイアークが通れる大きさの脱出口を2秒ほどは維持できるという計算結果が出ました』

 

「本当か!? それなら何とかなる!」

 

ボルフォッグの報告にジェイは希望を見出す。

 

「直ぐに作戦を開始する!」

 

ジェイはハルと共にジェイアークに移動し、マクロス・ブレイバーから分離。

ツクヨミからはディバイディングドライバーとガトリングドライバーが射出され、ガオファイガーがそれらを両腕にドッキングさせた。

 

「準備完了!」

 

ガオファイガーがそう叫ぶ。

 

「トモロ! 突入タイミングは任せる!!」

 

『リョウカイ』

 

ジェイの言葉にトモロは応える。

 

「行くよ! ダブルヘッドドライバァァァァァァァァァァッ!!」

 

ガオファイガーが特異相克点に飛翔する。

 

『じゅえるじぇねれいたーシュツリョクゼンカイ!』

 

それと同時に、ジェイアークのメインブースターも火を噴いた。

ジェイアークが加速する。

 

「はぁああああああああああああっ!!」

 

ガオファイガーが特異相克点にディバイディングドライバーのレプリションフィールドを送り込み、ブロウクンエネルギーを集約させたガトリングドライバーで破壊する。

その瞬間、脱出口が広がった。

その直後、ジェイアークがその脱出口を通過する。

ジェイアークが通過した直後にディバイディングドライバーとガトリングドライバーに罅が広がり、粉々に砕け散った。

 

「頼んだよ! ジェイ!」

 

ガオファイガーはそう叫んだ。

 

 

 

脱出口を通り抜けたジェイアークは通常空間に復帰する。

その姿は、作戦司令室のモニターでも確認できた。

 

「ジェイアーク!?」

 

ミサトが叫んだ瞬間。

 

『フュゥゥゥゥゥジョン!! ジェイバードプラグアウト!』

 

ジェイアークの艦橋と砲台が分離。

分離したジェイキャリアーが艦首後方から下方に折れ曲がる。

 

『メガッ……フュージョン!!』

 

艦橋部分と砲台が分離し、更に砲台が2つに分かれる。

艦首に取り付けられたジェイクォースが分離し、艦橋は艦首上部にドッキング。

砲台は先端に巨大なマニピュレーターが現れると、艦首両サイドにドッキングし、巨大な腕となる。

艦橋のJジュエルが輝き、上部にスライドすると、デュアルアイが現れた。

ジェイクォースが右腕内側に装着され、全高101mのジャイアントメカノイドが姿を現す。

 

『キングッ………ジェイッ………ダァァァァッ!!』

 

名乗りを上げるキングジェイダー。

 

「ジェイアークも人型に変形した!?」

 

「理不尽だわ…………」

 

ミサトは驚愕し、リツコは頭が痛そうにしている。

 

「肺原種! 現れて早々悪いが退場してもらう!」

 

キングジェイダーは右腕を突き出すと、

 

「ジェイクォォォォォォォス!!」

 

巨大な錨であるジェイクォースが炎を纏って火の鳥となり、羽搏いた。

 

『ハィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!?!?』

 

ジェイクォースが原種の中央を貫通。

一瞬にして爆散する。

戻ってきたジェイクォースには原種核が確保されており、キングジェイダーはそれを右手で掴んだ。

すると、クラインスペースが解除され、マクロス・ブレイバーとツクヨミ、ガオファイガーがその場に現れた。

 

「戻れた?」

 

ガオファイガーが辺りを見回しながら呟く。

 

「ガオファイガー! お前は早くシンジ達の所へ!」

 

「分かった!」

 

キングジェイダーが呼びかけると、ガオファイガーはジオフロントに向かって飛翔する。

使徒が開けた穴から内部に突入すると、そこには使徒を捕食する初号機の姿があった。

 

「シンジ………間に合わなかった………?」

 

ガオファイガーは思わず呟く。

使徒を捕食した初号機は咆哮を上げながら装甲板……いや、拘束具が外れていく。

そして、そのエントリープラグの中にはシンジの姿は無く、シンジが着ていたプラグスーツがLCLの中に漂っているだけであった。

 

 

 

 

 

 






第15話です。
はい、ゼルエルを光にしようと思っていたら、肺原種によって足止めされてシンジ君は原作通りにLCLに溶けて消えてしまいました。
まあ、初めからゼルエルは光にするつもりはなく、シンジ君のシンクロ400%は起こす予定でした。
次回はサルベージ作業。
うまく行くのかな?
お楽しみに。

A.T.フィールドは心の壁。つまりシェリルとランカの歌で使徒の心を開かせればA.T.フィールド消滅or弱体化はアリ?ナシ?

  • アリ
  • ナシ
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