転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件 作:友(ユウ)
第1話 邂逅
エヴァンゲリオンの世界を後にし、世界の狭間を進む俺達。
やがて、狭間の出口の光が見え、その光を潜った。
そうして俺達の目に飛び込んできたのは、青い地球。
どうやら地球の衛星軌道上に出てきたようだ。
「ルリ、いつも通りこの世界の情報収集を頼む」
俺はルリにそう頼む。
「分かりました」
ルリは直ぐに情報収集を始めた。
だが、
「…………………この世界は、かなり文明レベルが高いようですね。コンピューターのセキュリティーレベルがかなり高いです」
珍しくルリがハッキングに手間取っている事を示唆する。
「なら、私が手伝う」
ルネがそう言いながらルリのコンソールに手を置く。
「お願いします」
ルネもエヴォリュダーなので気合でハッキングが可能なのだ。
「ルリ達でも手間取るとは…………この世界は一体どのような世界なんだろうな………」
俺は、マクロス・ブレイバーのブリッジから地球を眺めた。
【Side 三人称】
この世界の地球。
そのとある海の上で、2隻の戦艦が合流していた。
その2隻とは、この世界の地球連邦軍に所属するスペースノア級万能戦闘母艦『ハガネ』と、ヒリュウ級汎用戦闘母艦『ヒリュウ改』。
この2隻は合流後、ノイエDCと呼ばれる組織に占拠された『リクセント公国』を解放する作戦を行う予定だった。
だが、合流直後に緊急の命令が下る。
それは、
「衛星軌道上に謎の宇宙ステーションらしきものが現れただって!?」
ハガネのブリーフィングルームで金髪の青年、ブルックリン・ラックフィールド、通称ブリットが驚いた声を漏らす。
モニターの前に立つ、指揮官であり少佐の男性、カイ・キタムラが頷き、モニターに映った金色の宇宙ステーションらしき映像を見せる。
「これがつい先ほど衛星軌道上に現れた宇宙ステーションと思わしき建造物だ」
それは、ジェイ達の拠点であるオービットベースとマクロス・ブレイバーなのだが、今の彼らには知る由もない。
「インスペクターの拠点でしょうか?」
パイロットの1人である男性、キョウスケ・ナンブ中尉が質問をする。
「いや、その可能性は低いと思っている」
「どうして?」
カイの返答に、キョウスケの隣にいる金髪碧眼の女性、エクセレン・ブロウニング少尉が軽い言葉で聞き返した。
「これは、この宇宙ステーションの各部を拡大したものだ」
カイがそう言いながらモニターを切り替える。
そこに映ったのは、所々に見られるアルファベットで書かれた文字。
そして、鮮やかなグリーンに彩られた3つのGを組み合わせたエンブレム。
「これは………所々に地球の文字がみられたりしちゃいますです」
おかしな言葉遣いで要点を指摘したのは緑掛かった銀髪を持つ女性、ラミア・ラヴレス。
「その通りだ。この建造物は地球のものである可能性が高いと判断している。とはいえ、何処にもこのような建造物のデータは無かったが………」
カイはそう言うと一呼吸置き、
「よって我々は、リクセント公国の前にこの宇宙ステーションに赴き、その正体と目的を突き止める! 各員! 準備をしておけ!」
「「「「「了解!!」」」」」
カイの言葉に一斉に返事を返した。
【Side Out】
この世界に転移してきてから1日。
漸くこの世界についても情報が集まってきた。
「今回は手古摺りましたね………」
表情はいつも通りだが、どこか疲れたように見えるルリ。
「お疲れさまだ。いつもありがとう、ルリ」
俺はルリの頭を軽く抱いてやる。
「いえ、これが私の役目ですから」
そう言いつつ、俺に頭を寄せてくる。
「この世界の年号は新西暦。現在は新西暦187年。この世界は、外宇宙から齎された技術により、文明………特に機動兵器の発展が著しいようです」
ルリはそう続ける。
「特に代表的な兵器が………」
更に続けようとしたところで、警報が鳴り響いた。
「ッ! 何だ?」
俺が声を上げると、
「…………オービットベースに接近する物体を検知。数は2。大型の宇宙戦艦だと思われます」
ルリが状況を把握し、報告してくる。
「戦艦?」
「メインモニターに出します」
モニターに映し出されたのは、ルリの言った通り2隻の戦艦。
片方は茶色、もう片方は赤を基調とした全長500m以上もある戦艦だ。
「……………あれ?」
しかも、俺はその2隻に見覚えがあった。
あれって、スパロボOGに出てくるハガネとヒリュウ改じゃね?
「あれは、この世界の半年前に起こったL5戦役と呼ばれる戦争で活躍した、ハガネとヒリュウ改と呼ばれる戦艦ですね」
ルリがそう報告する。
「マジか…………」
俺は思ってもみなかったことに呆気に取られる。
そうこうしている間にも向こうはオービットベースに近付いてくる。
「どうしますか?」
ルリの言葉に、
「一先ず俺が話してみる。誠意を見せれば無暗に仕掛けてはこないはずだ。念のために、各パイロット及び勇者ロボ達の発進準備はしておいてくれ」
「了解しました」
俺はそう言いながらジェイアークへと向かった。
【Side 三人称】
オービットベースへある程度近付いたハガネの艦橋。
「目標を視認可能距離まで接近しました」
「うむ」
オペレーターの報告に、艦長席に座る初老の男性が頷く。
ハガネの艦長、ダイテツ・ミナセが艦橋から見えるオービットベースを見据えた。
「あれが例の宇宙ステーションか………」
確かめるように呟くダイテツ。
「今の所、動きは見られませんが………」
副艦長である男性、テツヤ・オノデラが訝しむようにオービットベースを見つめる。
すると、
「各機発進。相手の出方に注意しろ。しかしこちらからは無暗に仕掛けるな。まずは様子を見る」
ダイテツが発進命令を下す。
ハガネとヒリュウ改から機動兵器が発進する。
部隊を展開し、オービットベースに近付いていくハガネとヒリュウ改。
「動きませんね………」
全高60mを誇るこの世界の特機、『グルンガスト参式』のメインパイロットであるブリットが近付いても反応がないオービットベースに怪訝な声を漏らす。
だが、全高22m程のこの世界ではパーソナルトルーパーと呼ばれる赤い機体、『アルトアイゼン』に乗るキョウスケが警戒の眼差しをオービットベースに向けつつ、
「いや………動くぞ!」
警告するようにそう口にした。
その直後、オービットベースの上方にドッキングしているマクロス・ブレイバーの中央から、白亜の戦艦、ジェイアークが分離。
向きを変え、ハガネやヒリュウ改と正面に向き合うようになって進み出てくる。
『各機! 警戒を怠るな!』
緑色のパーソナルトルーパー、『量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ』に乗るカイが部隊全員に呼び掛けた。
「白い戦艦?」
「小型だが………戦闘艦のようだな」
キョウスケ達と同じくハガネに所属する部隊であるSRXチームのR-1に乗るリュウセイ・ダテと、R-2に乗るライディ―ス・F・ブランシュタインが進み出てくるジェイアークを見てそう漏らす。
すると、
『こちらはジェイアーク!』
その白い戦艦、ジェイアークから広域通信が響き渡った。
「広域通信………!?」
リュウセイ達と同じくSRXチームでR-3を担当するアヤ・コバヤシが驚きの声を漏らす。
『先に言っておく。こちらに交戦の意志は無い!』
思わぬ発言に部隊の間に動揺が広がるが、
「こちらは地球連邦軍所属、ハガネ艦長のダイテツ・ミナセ中佐だ」
『同じく、地球連邦軍所属、ヒリュウ改艦長、レフィーナ・エンフィールド中佐です』
2隻の艦長達は堂々と応答した。
ハガネとヒリュウ改からも通信回線を開くと、ジェイの姿が映し出される。
『俺の名はジェイ。このジェイアーク……そして後ろのマクロス・ブレイバーとオービットベースの暫定代表と言ったところだ』
ジェイがそう名乗る。
「まずは確認したい。交戦の意志が無いというのは本当かね?」
ダイテツが今一度確認を取る。
『ああ。こちらから仕掛けるつもりは一切ない。まあ、一方的に攻撃されれば自衛のために反撃させてもらうがな』
ジェイはそう答える。
「ならばこちらも攻撃の意志は無いと宣言しよう。無駄な血を流すことは本意ではないからな」
『こちらも同じです』
ダイテツの言葉にレフィーナが同意する。
『了解した』
ジェイが頷くと、
『そっちが此処に来た目的は、大凡見当がつく。俺達の正体。そして目的を探る為、と言った所か?』
「話が早くて助かる。我々は、そのように任務を受けて此処へ来た」
ダイテツはジェイの言葉にそう答えた。
『別に構わん。まず、俺達の正体だが、信じる信じないはそちらに任せる。俺達は、この世界とは違う別の世界からの来訪者だ』
『別の世界……?』
レフィーナがその言葉に怪訝な声を漏らすと、
『この世界ではない、全く別の異なる宇宙…………異世界から俺達は来た』
「異世界………!」
ジェイの言葉に少なからず驚きを露にするダイテツ。
「ッ……………」
翼の生えた女騎士をしたような風貌の特機、『アンジュルグ』に乗るラミアがその言葉に一瞬だけ反応した。
『先に言った通り信じる信じないはそっちに任せる。簡単には信じられない話だという事は自覚しているからな』
ジェイはそう言う。
「ならばひとまずその話が本当だという事を仮定して話を進めよう。その異なる世界からこの世界に来た理由と目的は何かね?」
ダイテツがそう問うと、
『この世界に来た理由は、偶々だとしか答えられないな』
「偶々………?」
『俺達は、あらゆる世界にとってイレギュラーな存在だ。俺達はある条件がそろった時、世界からはじき出される。そして、先の世界で弾き出された結果、辿り着いたのがこの世界だったというだけだ』
『世界にとってのイレギュラーとは?』
レフィーナがそう問いかける。
『その世界には本来存在しない、してはならない異物…………例えるなら、病原体みたいなものだろう。俺たち自身としては、特に何か事を起こそうと考えているわけではないが………』
『そんな…………』
レフィーナがジェイの身の上話を聞いて、悲痛な声を漏らした。
『そう言う訳でこの世界に来た理由は完全な偶然。それに伴い、目的と言える目的は無い…………が、やらなければならない事がある』
「やらなければいけない事とは?」
ジェイの言葉にダイテツが聞き返すと、
『それは俺達が来たことによって現れるゾンダー、及び原種を倒す事だ』
『ゾンダーとゲンシュ?』
レフィーナが首を傾げる。
『ゾンダーとは人間を始めとした生命体を素体に生み出される機械生命体。こいつは無機物を吸収し、成長していく怪物のようなものだ。しかも放っておくと完全体となり、ゾンダー胞子をバラまいてその惑星上の生物を全てゾンダー化させてしまう。原種はその親玉のようなものだ。その特性上、通常の機動兵器による接近戦は自殺行為。更にバリアシステムと再生能力も備えるため、並の兵器では倒すことは困難だ』
『そのような存在が………』
『ゾンダーや原種が出現するのは俺達の責任。故に、そいつらと戦うのは俺達の役目だ』
ジェイはそう言い放つ。
『故に、今まで渡ってきた世界には、大きな影響を与えないようゾンダーや原種と戦うとき以外は、極力干渉を控えてきたが…………』
ジェイがそう言いかけた時、突如として警報が響き渡った。
『何だ!?』
『コノチュウイキニセッキンスル、フクスウノキドウヘイキグンヲカンチ』
トモロが報告し、同じように部隊の接近を感知したハガネでも、
「艦長! この宙域に接近する部隊を発見! これは………インスペクターの無人兵器です!」
オペレーターがダイテツに報告する。
「ッ! 各員戦闘準備! 接近するインスペクターの部隊を排除せよ!」
『『『『『『『『『『了解!』』』』』』』』』』
ダイテツの言葉に、それぞれが返事を返す。
「ジェイ殿。すまないが話はまた後で頼む。今は奴らと戦わねばならない」
ダイテツはジェイにそう言うと、
『…………今向かってきている部隊は『敵』という事でいいのか?』
ジェイがそう聞くと、
「我々にとってはな…………奴らは『インスペクター』………文明監査官を名乗り、我々の地球に問答無用で攻め入り、既にいくつかの要所を占拠している」
『なるほどな………そう言う事なら俺達も手を貸そう』
「それはこちらとしても助かるが………いいのか?」
『自分から監査官を名乗って一方的に攻め入るような高慢ちきな輩ということは、俺達も攻撃の対象になるだろう。降りかかる火の粉は払うさ』
「……………なるほど。では、よろしく頼む」
『了解した。共同戦線といこう』
そう言ってジェイとの通信が切れた。
「各機発進! ハガネ、ヒリュウ改の部隊と協力して、近付いてくる無人兵器群を迎撃する!」
ジェイがマクロス・ブレイバーにそう伝える。
「シン・アスカ! デスティニー! 行きます!」
「ステラ・ルーシェ! ガイア! 出る!」
「早乙女 アルト! YF-29! テイクオフ!!」
マクロス・ブレイバーのカタパルトから、デスティニー、ガイア、YF-29が発進し、
「最強勇者ロボ軍団! 出撃!」
「「「「「「「了解!」」」」」」」
オービットベースからファントムガオーと勇者ロボ達が出撃。
ハガネ、ヒリュウ改の部隊と合流し、向かってくる無人兵器群へ向かう。
そんな中、
「私、エクセレンって言うの! あなた達は?」
白いパーソナルトルーパー、ヴァイスリッターに乗るエクセレンが近くを飛ぶシンやステラ、アルトに話しかけていた。
「私、ステラ!」
「ステラちゃんね! 可愛いわね!」
一番に返事を返したステラの反応に満足げに笑みを浮かべるエクセレン。
シンとアルトの方はあまりにも馴れ馴れしく話しかけられてきたので少々呆気に取られていた。
そこへ、
「こちらの仲間がすまない。俺はキョウスケ・ナンブ。階級は中尉だ」
冷静な声でキョウスケが名乗る。
「お、俺はシン・アスカです! 元軍人ですが、今は違うので好きに呼んでください、ナンブ中尉!」
「早乙女 アルトだ。軍ではないが民間軍事会社に所属していた。戦闘経験も問題ない」
「了解した。頼りにさせてもらう」
軍人らしいキョウスケのやり取りにシンとアルトは逆にホッとしていたりする。
また、別の所では、
「あんた達、異世界から来たんだってな?」
リュウセイが横に並ぶファントムガオーに通信を入れる。
「そうだけど………」
ルネが通信に応えると、
「俺はリュウセイ・ダテ! 一緒に戦うんだ。よろしく頼むぜ!」
リュウセイはフレンドリーにそう言うと、
「私はルネ。よろしく」
ルネはそう返す。
すると、敵部隊が目視で確認できる距離まで近づいた。
その時、敵機動兵器が蛹のような姿から人型に変形する。
「変形した!」
ルネが叫ぶ。
「やつらは場所によって形態を変えるようだ。地上では虫型。宇宙では人型に変形することが確認されている」
ライディ―スが分かっている情報をルネ達に伝える。
「それならこっちだって!」
ルネがそう言うと、
「フュージョン………!」
ファントムガオーが機構を組み替え、変形を開始する。
戦闘機の姿から人型へ変形し、
「ガオファー!!」
その名を名乗った。
「おおっ! 変形した!」
リュウセイがそれを見て興奮した声を上げる。
その反応にルネは気を良くし、
「まだまだ行くよ! ガオーマシンッ!!」
ガオファーは各ガオーマシンを呼ぶと、
「ファイナルフュージョン!!」
ガオファーが電磁竜巻であるファントムチューブを発生させ、そこにガオーマシンが飛び込んでいく。
ガオファーの反転した脚部にドリルガオーⅡが。
両腕が展開され、空洞となった胴体にライナーガオーⅡが。
そして背部にステルスガオーⅢがドッキングする。
最後に頭部にヘルメットが被さり、額にGストーンが輝く。
「ガオッ! ファイッ! ガァァァァァッ!!」
名乗りを上げると共に、その姿を見せつけるが如くファントムチューブが吹き飛ばされた。
「かっ、かぁ~っこいい~~~!!」
リュウセイが目を輝かせながらガオファイガーに見入った。
「合体したのか!?」
ライディ―スも驚きの言葉を漏らす。
すると、
「ファントムリング!」
腹部から光の円環であるファントムリングを展開。
ガオファイガーは右腕を振り被ると、その右腕が高速回転を始め、
「ブロウクン………ファントム!!」
叫びながら右腕を円環の中央に繰り出す。
それと同時に右腕が円環と共に射出された。
それは一直線に突き進み、その直線上に存在した無人兵器群を貫いていき、爆散させていく。
戻ってきた右腕を再度装着すると、ファイティングポーズを取るガオファイガー。
すると、他の勇者ロボ達からも援護射撃が飛び、無人兵器群を撃ち抜いていく。
それを見て、
「ヒュ~! やるぅっ! こっちも負けていられないな!」
リュウセイはR-1を操り、手に持った実弾射撃武器ブーステッド・ライフルを放つ。
それは無人兵器を見事に撃ち抜き、爆発させた。
「オクトパス小隊! ぽっと出の奴らに負けんじゃねえぞ!?」
ヒリュウ改から出撃した赤い量産型ゲシュペンストMk-Ⅱを駆る勝気な女性、カチーナ・タラスクが叫びながらメガ・ビームライフルで無人兵器を撃ち落す。
「了解しました! 中尉!」
オクトパス小隊の隊員であり、青い量産型ゲシュペンストMk-Ⅱを操る地味顔の男性、ラッセル・バーグマンが返事を返し、同じようにメガ・ビームライフルで無人兵器を攻撃する。
その様子をジェイアークで見ていたジェイは、
「勇者ロボ達は問題ない………だが…………」
そう言いながら、視線を別の場所に移す。
そこでは、
「墜ちろ!」
デスティニーがビームライフルを放ち、それが敵の無人兵器に直撃する。
だが、損傷は見受けられてもまだ動きを止めない無人機。
「くっ! しつこい!」
シンは高エネルギー長距離ビーム砲を展開してそれを放つ。
それは無人兵器を貫いて今度こそ爆散させた。
「くっ………倒せない訳じゃないけど、相手の防御力が高い………!」
シンは悪態を吐く。
今までの敵は、ゾンダーや使徒、大型の敵を除けばビームライフル一発でほとんどの敵は墜とせていた。
しかし、この世界の敵は、明らかな量産型の敵にも関わらず、ビームライフルの直撃にも耐えているのだ。
敵の撃墜に時間が掛かればその分囲まれやすく、ピンチに陥りやすい。
シンは、今までよりも強力な量産機に、戸惑いを覚えていた。
そして、その影響を大いに受けているのがステラの操るガイアだ。
ガイアの武装はビームライフルとビーム砲が主な遠距離攻撃の手段であり、ビーム砲はビームライフルより多少威力が上程度の武器。
ガイアでは、中々無人兵器を撃墜出来ないでいた。
「でぇえええええい!」
射撃武器では埒が明かないと判断したステラは、ビームサーベルで斬りかかる。
斬り付けたビームサーベルは無人兵器の装甲で一瞬止められるが、やがて徐々に食い込んでいき、ある一定の所で一気に切断することに成功した。
しかし、切断している間に別の無人兵器がガイアの後ろに回り込んでいた。
「ッ!?」
それに気付いたステラは咄嗟にシールドを構える。
無人兵器がガイアに襲い掛かろうとして…………
別方向から放たれた閃光に貫かれた。
そこには、
「大丈夫だった? ステラちゃん?」
エクセレンのヴァイスリッターがその手に持った長大なライフルを構えていた。
「エクセレン! ありがとう!」
「どういたしまして!」
エクセレンのお陰で事なきを得るステラ。
アルトもまた相手の耐久力に手古摺っていた。
YF-29のビームガンポッドを叩きこむが、小型バジュラを撃墜できるほどのダメージを与えても無人兵器はまだ動いている。
「くっ! ガンポッドじゃ墜とし切れないっ……!」
アルトは悔しそうに歯噛みしつつ、ガンポッドをバーストモードに変形させると高出力ビームを放ち、撃墜する。
「唯の量産機相手にこれだけ手古摺るなんて………! これじゃエネルギーや弾薬が持たない………!」
消費した弾薬やエネルギー量と敵の数を比べ、敵一体に対し消費が大きすぎる事にアルトは危機感を覚える。
そして、それを見ていたジェイも、
「…………やはり、MSやバルキリーでは火力に不安が残るか…………」
そう呟く。
ガオガイガーや勇者ロボ達であれば、この世界の特機相手でも力負けをしない性能はある。
しかし、MSやバルキリーに関しては、機動性や運動性、そしてパイロットの技量で引けはとっていないが、どうしても火力不足が否めない。
「………………火力不足を解消するには……………」
ジェイは、少し前から考えていた、ある事を実行するべきかと心の中で今後の方針を決める。
それから本格的にジェイアークも援護に入り、損害も無く敵部隊を全滅させることが出来た。
「後続は確認できません」
オペレーターの報告にダイテツは頷くと、
「うむ。おそらく、インスペクターの方も様子見だったのだろう」
そう言うと、再び前方のジェイアーク、オービットベースに向き直る。
「さて、話の続きと行こうではないか」
ダイテツは改めて話し合いを申し込む。
しかし、その表情は既に警戒するような眼差しではなく、戦友を見るような表情であった。
はい、スパロボOG ジ・インスペクター編の始まりです。
尚、時系列しては9話と10話の間です。
この時を選んだ理由として、殆どの戦力が合流するタイミングだったからですね。
あと、これ以前から仲間になると、ストーリーがぶっ壊れすぎてしまい、話が進まなくなりそうな気がしたからです。
自分が思うにSEEDのMSやバルキリーはスパロボOGと比べると攻撃力に劣ると考えています。
なのでこんな感じにしてみました。
ジェイの考える火力不足を補う策とは………?
で、前回のあとがきで書いた仲間にするメンバーですが、とりあえず4人はほぼ決まっています。
とりあえずその4人は秘密としといて、今現在悩んでいるのはラミアです。
ラミアは人造人間なんで、普通の人間ではないという意味でジェイとは絡ませやすいのでハーレムメンバーに…………とも考えてますがどう思いますか?
伝家の宝刀アンケートです。
よろしくお願いします。
P.S 今日の返信はお休みします。
ラミアはジェイのハーレムに……………
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入れて連れて行ってしまえ!
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いや、流石にちょっと………