転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件 作:友(ユウ)
戦闘後、ハガネに行ってみると、
「ゼオラ!」
アラドがビルトファルケンから降りてきたゼオラに駆け寄る。
「アラド………!」
ゼオラは若干バツが悪そうな顔をしていた。
「本当に俺の事が分かるんだな?」
「ええ。ちゃんと思い出したわ………」
「よかった………でも、何で………?」
アラドはホッとした表情を浮かべるが、同時に疑問も覚える。
「分からないわ………戦闘中に流れてきた歌を聴いていたら、心がざわつく様な感覚がして、消されたはずの記憶が蘇ってきたの…………」
ゼオラはそう言う。
すると、
「ゼオラ!」
フェアリオンの方からラトゥーニが駆け寄ってくる。
「ラト!」
「ゼオラ……! よかった………!」
「ラト………ごめんなさい………あなたは私を助けようとしてくれていたのにあんなことを…………」
「ううん。ゼオラはちゃんと思い出してくれた………だからいいの………」
そう言ってラトゥーニは微笑む。
「よかったですわね。ラトゥーニ、アラド」
シャイン王女がそれを見て笑みを浮かべた。
「でも、オウカ姉さんを助けられなかった………」
アラドは唯一の悔いを口にする。
「まだチャンスはある。今度こそ助ければいい」
俺はそう言いながら彼らに歩み寄った。
「ジェイさん」
「その声………あの時の!」
アラドは声で俺がジェイダーの操縦者であることに気付いたようだ。
「ジェイだ。アラドとは初めて顔を合わせたな」
「アラド・バランガです! あなたのお陰でゼオラを助けることが出来ました! 本当にありがとうございます!」
アラドはそう言って頭を下げてくる。
「俺は少し後押しをしただけだ。それに、礼はシェリルに言ってくれ」
「シェリル?」
アラドが首を傾げると、
「戦闘中に歌を歌った奴だ」
「あの歌の!?」
「やっぱり、あの歌がゼオラのリマコンを解いたの?」
驚くアラドと疑問を口にするラトゥーニ。
「ああ。歌で洗脳が解けるのはシェリル達の世界じゃ当たり前みたいなものだからな」
「そんなの聞いたこと無いっスよ!」
「だからシェリル達の世界じゃ、って言っただろ?」
「世界って………」
「アラド、ジェイさん達はこの世界とは別の、異世界から来た人たちなの」
ラトゥーニがそう説明する。
「異世界~ッ!?」
アラドが大袈裟に驚く。
「ああ。因みにシェリル達の世界じゃ10年近く前に洗脳した友軍兵で襲い掛かってくる敵が居て、その戦場の真っ只中に機動兵器で飛び込んで歌を歌いまくって兵士の洗脳を解いていた音楽グループが居たぞ」
「マジ!?」
「超マジ」
驚くアラドに俺は真顔で肯定する。
そんな話をしていると、カイ少佐が近付いてきた。
「少佐………」
その姿に、アラドは一瞬不安そうな表情になる。
そのまま歩み寄ってくると、ゼオラに視線を向け、
「ゼオラ・シュバイツァーだな?」
「……………はい!」
ゼオラは少しの沈黙の後、ハッキリと頷く。
「少佐! ゼオラは!」
アラドが思わずカイ少佐の前に出るが、
「心配するな。少しの間独房に入ってもらう事になるだろうが、手荒な真似はしない事を約束する。また、なるべく早くお前と同じように外に出れるように働きかけよう」
「ッ! よろしくお願いします!」
アラドは深く頭を下げた。
「では、君は私についてきてくれ」
「わかりました」
カイ少佐がゼオラを連れて行こうとした。
その時、
「カイ少佐」
俺はカイ少佐に呼び掛ける。
「どうした? ジェイ」
「少し気になる事がある。俺はジェイアークで哨戒に出る」
俺はそう言った。
「………………」
カイ少佐は俺をじっと見つめると、
「………良いだろう。艦長には俺から報告しておく」
「感謝する」
カイ少佐に俺は礼を述べた。
【Side ラミア】
「………………………」
ボンヤリとしていた意識が覚醒する。
正確には再起動と言うべきか…………
そして私の視界には、見覚えのある天井が映った。
「ここは………」
私は身を起こす。
自分の身体を確認するが、損傷は見受けられない。
自爆したのだから無傷ではない筈だが…………
その時、左肩の肩紐がずり落ちて居ることに気付きそれを直そうと手を伸ばすが、その際に右腕が胸に引っ掛かった。
おかしい。
自分のスペックは完全に把握しているはずだが…………
よく確認すると、胸のサイズが一回り程大きくなっていた。
「これは………?」
私が疑問の声を漏らすと、
「私からのプレゼントよ」
聞き覚えのある声が聞こえた。
すると、部屋の入り口からピンクの髪の女性………
レモン様が姿を現した。
「レモン様………あなたがおられるという事は………」
そこまで口にしてハッとなった。
「言葉が………」
今私はすんなりと敬語を口にした。
今までは言語回路の異常で上手く敬語を話せなかったはずだ。
「フッ………あの後、私があなたを回収して修理したのよ? 言語回路を含めてね」
レモン様はそう言いながら椅子に腰かける。
「私を活かした理由は、何ですか?」
私は疑問を問いかける。
私はシャドウミラーの裏切り者。
活かしておく理由は無いはずだ。
「私達諸共消えようとした訳を、聞かせてもらおうと思ってね」
レモン様はそう言う。
「……………この世界に我々の居場所はありません………それが分かっただけです」
私は自分の出した答えをそのまま口にする。
「命令に疑問を持ち、自分の意志で行動する………あなた、まるで人間になったようね?」
「人間………?」
造られた存在であるはずの私が………人間?
「ある意味、あなただけが私が望む存在になりつつあるのかも………?」
レモン様が………望む存在…………
「これから私は………どうすればいいのですか?」
私はそう問いかける。
「それは、あなた自身の『意志』で決めなさい」
私自身の『意志』……………
私の『意志』は…………
「…………ここを出ます」
私は自分で決めた事を口にした。
私の言葉を聞いたレモン様は私を連れ出し、格納庫へ案内された。
そこにあったのは、シャドウミラーの開発したワンオフモデルの特機『ヴァイサーガ』。
レモン様は、私にこの機体を託すという。
「行く前に1つ聞かせて。ATXチームのエクセレン………どんな子なの?」
レモン様は突然そんな問いを投げかけてきた。
「教えて?」
その言葉に、何か思う所を感じた私は、感じたままに話すことにした。
「………掴み所の無い不思議なお方………私にも良くしてくださいました………そして……………」
私は一度言葉を区切ってレモン様を見つめる。
「どことなく雰囲気が似ています…………あなたと」
私がそう言うと、レモン様は何処か納得したように目を伏せ、
「………そう」
それだけを呟いた。
「さ、行きなさい」
レモン様はそう言う。
しかし、私はエクセレンの話が出た事で1つの疑問を思い出した。
「レモン様、私からも1つお尋ねしてよろしいでしょうか?」
「あら? 何か聞きたい事でもあるの?」
レモン様は一瞬意外そうな表情を浮かべる。
「言ってごらんなさい?」
レモン様の許可を得た私は口を開く。
「はっ! それでは………私は………『恋』が出来るのでしょうか?」
私は真剣な表情でそう問いかけた。
しかし、レモン様はポカンとした表情になり、
「……………………プッ! ウフフフフフフフッ………!」
少しの沈黙の後笑いを零した。
「レモン様?」
「ウフフフッ………! ごめんなさい。まさかあなたからそんな言葉が出るなんて思わなくて………フフッ……! フフフフッ………!」
笑いながら謝罪するレモン様。
少しして落ち着くと、
「それで、質問の答えだけど、結論から言えば、私はそんな思考プログラムは組んでないわ」
「そう………ですか…………」
その言葉に、ズキリと胸が痛んだ気がした。
「だけどね、それは普通のWシリーズの話。あなたが本当に私の望む存在であるのであれば、『恋』の1つや2つは経験して欲しいと思ってるわ。言ったでしょ? 自分で考え、自分の意志で行動するあなたは、まるで人間だって。人間だったら、『恋』をするのは当然よ。現に私もアクセルという恋人がいるしね」
レモン様は何処か楽しそうにそう語る。
「簡単に言えば、『恋』をするもしないもあなた次第って事よ」
レモン様はそう締めくくる。
「私次第…………」
「参考になったかしら?」
レモン様の言葉に、
「はい、大変参考になりました」
私は思ったままを口にする。
「さあ、今度こそ行きなさい。これ以上はごまかせないわ」
「はっ! おさらばでござんす………! ッ!?」
おかしな敬語が出てしまったことに私はハッとなる。
レモン様は言語回路も含めて修理したと仰っていたのに………
「あらあら、やっぱりね」
しかし、当のレモン様は分かっていたのか楽しそうに頷く。
「これは………?」
「言語系のパーツを交換すれば、完全に直るのだけれど、メモリーの一部が消えてしまうのよ。そこに今のアナタを形成しているものが含まれているとしたら………そう考えたら出来なかった………」
レモン様の言葉に、
「そのご判断に、感謝しちゃいます」
最後の言葉も変な敬語が出てしまったが、それでもいい。
これが私だ。
ラミア・ラヴレスという存在だ。
「………レモン様」
私は微笑んで踵を返し、ヴァイサーガに乗り込んだ。
私はヴァイサーガをギャンランドから発進させる。
私は最後にギャンランドを………レモン様を一瞥する。
しかし私はそれを振り切り、機体を反転させてその場を飛び去ろうとした。
「ッ!?」
しかし、悪寒を感じた私は咄嗟に回避行動を取った。
その直後、先程までヴァイサーガが居た場所を閃光が通過する。
私は振り返ると、ギャンランドの甲板に指揮官型アシュセイヴァーと、量産型アシュセイヴァー2機が居ることに気付いた。
『W-15とW16は哨戒から帰ってこない………W-17、貴様だな?』
アクセル隊長が確信を持った声で問いかけてくる。
「その通りです。私は、戦う為に出撃しました。私の戦いを……私の意志で!」
私がそう言い放つと、
『人形が………さらに壊れたか!』
「いいえ、私は………私のままです!」
私はその言葉と共に、ヴァイサーガの五大剣を鞘から抜き放った。
『他の者は手を出すな。奴は俺が始末する』
アクセル隊長がそう言いながらアシュセイヴァーのハルバードランチャーを投げ捨てる。
「1対1での決着………拘っているのですか? 隊長……」
『そうだな………俺の………性分だ!!』
その言葉と共にアシュセイヴァーが飛び出し、レーザー・ブレードで斬りかかってくる。
機動性ではヴァイサーガよりアシュセイヴァーの方が上。
普通に逃げ切ることは不可能。
ならば、迎え撃つしかない!
私は五大剣を構え…………
その瞬間、真下の海面から赤い光が飛び出した。
「ッ!?」
『何っ!?』
飛び出した赤い光は私達の間を遮る様に通過。
「あれはっ!?」
私は思わずその赤い光を目で追う。
そして、
「スタンダップ!」
見覚えのある小型戦闘艇が変形を始め、人型の機動兵器となる。
「ジェイダー!! プラズマウイング!」
その機動兵器、ジェイダーは赤い光の翼を発生させ、ヴァイサーガの隣まで降りてきた。
「…………無事だったようだな。ラミア」
「ジェイ!?」
何故ここに?
『貴様………』
アクセル隊長が忌々しそうな声を漏らした。
『Wシリーズは奴の相手をしろ。W-17は俺の獲物だ』
アクセル隊長がそう言うと、随伴機の量産型アシュセイヴァー2機がジェイダーに向かう。
「ジェイ!」
私が思わず呼び掛けると、
「問題ない」
ジェイはそう言い、
「プラズマソード!」
右腕から赤い光剣を出現させる。
「はぁあああああっ!!」
ジェイダーと量産型アシュセイヴァーがすれ違ったかと思うと、量産型アシュセイヴァーはそれぞれが真っ二つに切り裂かれており、一瞬後に爆散した。
『何っ!?』
流石に一瞬でやられることは想定外だったのか、アクセル隊長は声を漏らす。
「この程度の操り人形で俺を倒せると思ったか?」
ジェイは自信を持って言い放つ。
すると、レーダーに反応があった。
反応からして、PTかAMが2機。
1機は黒いガーリオン。
もう1機はゲシュペンスト。
すると、
『応答せよ。シャドウミラー隊指揮官、ヴィンデル・マウザー』
ギリアム少佐の声が通信から聞こえる。
『その声は!?』
『まさか………噓でしょ!?』
ゲシュペンストからの通信に、ヴィンデル様とレモン様の驚愕の声が聞こえた。
『久しぶりだな、大佐』
『…………フッ! フッフッフ………! 全くだ………ヘリオス・オリンパス』
『ヘリオス? ギリアムの事か?』
ガーリオンのパイロットが声を漏らす。
『お前が残したシステムXNのお陰で、我らはこの世界へ辿り着けた。アギュイエウスの扉は、ファーストジャンパーであるお前に通じていたようだな?』
『システムXNはこの世界に存在してはならない……そして、お前達もな………』
『ヘリオスよ。我らに降るなら今の内だぞ?』
『断る』
『ならば力尽くで従わせるまでだ! 全機! ヘリオスを捕獲せよ!!』
断ったギリアム少佐にヴィンデル様は捕獲命令を下す。
複数のエルアインスがギャンランドから発進し、ギリアム少佐のゲシュペンストに向けて殺到しようとした。
しかしその時、海面から巨大な剣が飛び出し、海面近くを飛んでいたエルアインスが避けきれずに自ら剣に突っ込み、真っ二つとなる。
そこから現れたのは巨大な剣を掲げた黒いグルンガスト参式。
グルンガスト参式は周りをエルアインスに囲まれた状況となっていたが、右手で掲げていた剣の柄を左手で掴み、両手持ちとなると、
『チェストォォォォォォォォォォォッ!!!』
その剣を大きく一振りした。
その直後、全てのエルアインスが真っ二つとなって爆散する。
『我が斬艦刀に、断てぬ物無し!!』
そう言い放つグルンガスト参式のパイロット。
しかし、今の口上は紛れもなくW-15の人格の元になった人物のもの。
つまりあれが、ゼンガー・ゾンボルト少佐という事だ。
『ええい! 出せるWシリーズは全て出せ!!』
彼の登場に若干狼狽えつつも、ヴィンデル様は命令を下す。
ギャンランドから次々とエルアインスが発進する。
あの数では、流石に3機では辛いだろう。
私はアクセル隊長の一撃を弾くと、彼らの元へと機体を寄せる。
「助成する! ギリアム少佐」
「君は………?」
「何者だ?」
「ラミア・ラヴレス。シャドウミラーの兵士だ」
「その君が、なぜ我々に味方する?」
「私が戦うべき相手はシャドウミラー……それだけだ」
「………いいだろう。ゼンガー、レーツェル、異存は?」
「無い」
「………行動でその証を立てるのであれば」
3人はどうやら受け入れてくれたようだが、
『甘いな!!』
アクセル隊長がレーザー・ブレードで斬りかかってくる。
私は咄嗟に受け止めようとして………
その前にジェイダーが割り込んでその一撃をプラズマソードで受け止めていた。
『その甘さでは世界は救えん! 人の意志がバランスを崩す! これがな!!』
アシュセイヴァーの出力を最大にし、アクセル隊長は押し切ろうとしたが、ジェイダーはその場で堪え続ける。
「だが、甘さが………優しさが無くても世界は救えない! 未来は、そこに生きる人々の意志が作り出していくものだ!!」
『ならば貴様らはどうする!? 戦いを終わらせ、平和をもたらすつもりとでも言うかぁっ!!』
ジェイの言葉にアクセル隊長は叫ぶ。
『平和は何も生み出さん。ただ世界を腐敗させていくのみ………そして闘争を忘れた者は、兵士を………軍を切り捨てる………我らの存在を否定するのだ』
「それは戦う者だけの都合です」
ヴィンデル様の言葉に私は言い返す。
『なんだと?』
「戦いを望まない者………平和な世界に可能性を見出す者達にとっては、むしろその方がイレギュラーなのでしょう」
『フン、人形風情が………』
『W-17………知恵のリンゴを食べたアダムとイブは、楽園から追放されたのよ?』
レモン様がそう言う。
「ならば私は自分の足で、次の楽園を探しましょう」
『…………1人で見つけられると思って?』
レモン様が更に問い返してきた。
「ッ…………」
その言葉に私は一瞬言葉が詰まり、
「1人では無い!」
その言葉にハッとなる。
気付けば、私の前にはジェイダーの背があった。
「ラミア、お前は決して1人では無い」
「しかし………私は裏切り者…………」
「あいつらがそんな事を気にするような奴らと思うか?」
ジェイの言葉に私は思い出す。
『彼ら』の戦いを。
戦いに対する『思い』を。
敵であった者すらも信じ、助けようとする姿を。
「それに、万が一………億が一にも受け入れられなかったとしても、俺はお前を受け入れてやる」
「ジェイ……………」
「だからお前は決して1人では無い」
「……………ありがとう、ジェイ」
私の『心』に暖かなものが広がっていく。
すると、
『そう……あなたが彼女にとってのアダムなのね…………』
レモン様が何処か楽しそうに含み笑いをした。
「何の事だ………?」
ジェイが怪訝な声を漏らすが、レモン様は何も言わなかった。
その後、暫く戦闘が続き、
「お前達の行動がどのような行動を招くのか、分かっているのか?」
ギリアム少佐がアクセル隊長に問いかける。
「何っ!?」
「この世界は、我々という異物を受け入れ、奇跡とも言うべきバランスで保たれている。本来なら、崩壊していてもおかしくは無いのだ。現に、そこに居るジェイ達もまた異世界からの来訪者。そして、彼らがこの世界に来たことによって、ゾンダーという本来この世界には存在しないモノが現れている。それほどまでに、世界間の移動というものは危険な可能性を含んでいるのだ」
『何だと? ならば何故、俺達は存在し続けている!?』
「この世界は、何者かが作り出した実験室のフラスコ………その実験の結果が出た時、我々は…………」
『実験など知った事か! 俺は自分が信じる世界の為に戦っている!!』
アクセル隊長がその言葉と共に、遠隔操作武装のソードブレイカーを射出。
ギリアム少佐のゲシュペンストを狙う。
だが、それを側面からのエネルギー波が飲み込んだ。
『何っ!?』
そこには、グルンガスト参式が存在し、
「我らもまた自分の信念の為、この世界を存続させるために戦っている!」
『いいだろう。勝ち負けでしか善悪を決めることは出来ん………それが戦争だ!!』
アクセル隊長とゼンガー少佐が互いに構える。
「往くぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
ゼンガー少佐がアクセル隊長に斬りかかろうとした時、
「ッ!?」
別方向から飛翔して来た物体があった。
ゼンガー少佐はそれに気付き咄嗟に斬艦刀で防御する。
飛んできたのは腕だ。
グルンガストのブースト・ナックルのような物だろう。
それを弾いたゼンガー少佐が飛んできた方を振り向くと、W-15の操るスレート・ゲルミルの姿があった。
『ゼンガー・ゾンボルト! お前の相手はこの俺だ!』
「お前は………!」
『我はウォーダン! ウォーダン・ユミル! メイガスの剣なり!!』
W-15はそう名乗りながら青い刀身の斬艦刀を構えた。
『真っ向勝負!! ぬぅぉおおおおおおおおおおおおおっ!!』
「でぇやぁああああああああああああああああああああっ!!」
2本の斬艦刀がぶつかり合う。
凄まじい衝撃が撒き散らされ、鍔迫り合いで火花が散る。
「太刀筋が似ている!? この俺と………!」
『はぁあああああああああああああっ!!』
そうして2人が激突しているとこに、別方向からビームが放たれた。
咄嗟に離れる2人。
『むっ!?』
その先には、サイバスター、ヴァルシオーネ、ヴァイスリッター、デスティニー、YF-29が向かってきていた。
「ワオ! 斬艦刀対斬艦刀、てな感じ?」
ヴァイスリッターのエクセレンが激突していた2人を見て軽口を言う。
「エクセレン。それと………キョウスケ達か」
ゼンガー少佐の視線の先には、海面近くを移動してくるアルトアイゼンを含めたPT隊の姿があった。
「ゼンガー少佐!」
グルンガスト参式を見たキョウスケ中尉が叫ぶ。
「あのドリルロボに乗っていたのはボスじゃなかったのね………」
納得したような声を漏らすエクセレンに、
「エクセ姉様!」
私は通信を繋いだ。
「ラッ、ラミアちゃん!?」
「お前生きてたのかよ!?」
エクセレンと、マサキ・アンドーが驚きの声を上げる。
「それより、あの女はっ………!」
対して、カチーナ中尉からは敵意に近いものを感じた。
当然と言えば当然だが、
「仲間だ」
ジェイが間髪入れずにそう言った。
「経緯はどうあれ、今の彼女は我々の味方だ」
レーツェル・ファインシュメッカーが擁護してくれる。
「エルザム兄さん!」
「弟よ。今討つべき敵はシャドウミラーだ」
その言葉に、全員の目的は一致したようだ。
すると、旗色が悪くなったと見たのか、ギャンランドに転移反応が見られた。
アクセル隊長や他のWシリーズも撤退していく。
ギリアム少佐が狙撃を敢行するも、僅かな差で逃がしてしまった。
そして私は、再びハガネとヒリュウ改へ合流する事となった。
スパロボOG編第6話です。
今回は前回の終わりからのゼオラに関する云々以外はほぼ原作通りですかね。
ジェイダーが参戦して少し変わった位かな。
でもって若干ラミアがジェイを意識し始めるネタが少々。
次回はアルフィミィ登場まで行けるかな?
あと、序に報告しときますが、仲間にするメンバー1人増やします。
なのでラミア含めて総勢6人と結構な人数になりますね。
誰になるかはまだ秘密で。
お楽しみに。
P.S:この後予定があるので今週も返信はお休みします。
ラミアはジェイのハーレムに……………
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入れて連れて行ってしまえ!
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いや、流石にちょっと………