転生特典に量産型の機体のみという縛りがあったのでジェイアークを選んでやった件   作:友(ユウ)

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第7話 汚れの無いその瞳で

 

 

ハガネ、ヒリュウ改と再び合流する事になったラミアは自分と、そしてシャドウミラーの正体について話し出した。

シャドウミラーとは、『この世界』とは違う『向こう側の世界』………

並行世界やパラレルワールドと呼ばれる世界に存在した部隊である事。

2つの世界には多少違いがあり、『向こう側』にはエアロゲイターは地球に来ていない、こちら側では生きている者が死んでいる、量産されている機体の種類が違う等が挙げられた。

そして、シャドウミラーの目的は、ヴィンデルが言った様に平和は人類を衰退させるため、闘争がこの世を支配する世界を創ろうとしていた事。

しかし、『向こう側』でクーデターを起こした時、とある特殊部隊に敗れた事。

そして、その部隊を率いていたのが『ベーオウルフ』と呼ばれた『向こう側』のキョウスケであることが明かされた。

更にどうやって『こちら側』へ来たのかと問われたとき、ギリアムが自分も『向こう側』の人間であることを明かした。

自分は『向こう側』でヘリオスと名乗り、システムXNと呼ばれる空間・次元転移装置の研究に着手していた事。

しかし、ギリアムは装置の起動実験に失敗し、単身『こちら側』の世界に転移してしまった。

更にギリアムはシステムXNとリンクしているため、シャドウミラーはギリアム自身を狙ってくるという。

『こちら側』に転移して来たシャドウミラーの規模は戦隊規模だったが、次元転移の際に空間の捻じれに巻き込まれ、その多くが消滅したという。

そしてラミア自身も言語回路に異常をきたしたという事を話し、自分が人造人間であることを明かした。

そして、これからのラミアの処遇の話になったが、

 

「ラミア・ラヴレスの名を語り、我々を脅迫したW-17は死亡した………上にはそう報告しておく」

 

それがダイテツ艦長の言葉だった。

 

「しかし、私は……!」

 

「過去と素性はどうあれ、今のお前はシャドウミラーと決別し、我らと目的を同じくするのだろう?」

 

「はい……」

 

「ならばそれでいい。異論のある者は?」

 

ダイテツ艦長が全員に問いかけたが、誰も何も言わなかった。

 

「あ、ありがとうございます………!」

 

ラミアは深く頭を下げた。

 

「……と、言う訳で…………!」

 

エクセレンが笑みを浮かべながらラミアに駆け寄り、

 

「おっかえりなさぁ~い! ラミアちゃん!」

 

そのままラミアに抱き着いた。

 

「エ、エクセ姉様……!」

 

「ところであなた、言葉遣い直っちゃったの?」

 

エクセレンが少し残念そうに問いかけると、

 

「不完全ながら、修理を受けちゃいました………ッ、不完全なので、時には出ますが……」

 

ラミアは恥ずかしそうに言い直す。

 

「やっぱりそう来なくちゃね!」

 

嬉しそうにエクセレンは言う。

 

「ですが、本当に私はここに居て良いのですか? 元々敵であり、この世界には………」

 

存在しない自分をと続けようとしたところで、

 

「それを言ったら、俺達も同じだ」

 

俺は口を挟んだ。

 

「ジェイ………」

 

ラミアが俺の方を向く。

 

「俺達もこの世界の存在ではない。そんな俺達を、ここに居る皆は受け入れてくれた」

 

「それに人造人間って事も気にしなくていい。それを言ったら私やジェイもエヴォリュダー………普通の人間じゃない」

 

ルネが続き、

 

「そう言えば私も一応生体兵器って括りなんだよね」

 

ハルが思い出したように言い、

 

「私やシン君も遺伝子操作で生み出されたという意味では普通の人とは違いますし………」

 

ルリが付けたし、

 

「因みに私はゼントラーディ………異星人とのクォーターだよ!」

 

ランカがこれでもかと言い放った。

 

「お前達………」

 

ラミアが俺達を見回す。

俺達は笑みを浮かべてその視線に堪えた。

 

「これから如何するか。それは、あなた自身の意志で決めなさい?」

 

エクセレンがそう締めた。

 

 

 

 

 

 

 

数日後。

インスペクターに占拠されたアメリカ大陸の奪還に先駆け、ハワイ諸島にあるヒッカム基地の解放作戦が行われた。

指揮官機が2機存在していたが、サイバスターやATXチームを中心とした編成で指揮官機を陽動、別動隊によってヒッカム基地の敵を殲滅することに成功した。

尚、ジェイダー、YF-29、デスティニー、マクロス・ブレイバーは海上である陽動のチームに。

ガイア、ガオファイガー、ゴルディマーグは地上戦である基地開放のチームに編成されていた。

そして、敵指揮官機はヒッカム基地が落ちたとみるや、即座に撤退を開始。

マサキやアイビスは追撃を仕掛けようとしたが、カイ少佐によって止められ、帰還指示が出される。

俺とアルト、シンは、ATXチームと共にマクロス・ブレイバーに帰投しようとしていた。

だが、突如としてキョウスケのアルトアイゼンが機体を停止させて振り返る。

 

「キョウスケ?」

 

エクセレンが一瞬怪訝な声を漏らしたが、

 

「……え? ッ!?」

 

エクセレンの様子もおかしくなる。

 

「何だあれは!?」

 

グルンガスト参式のブリットが空を見上げながら声を上げた。

俺も空を見上げると、そこには黒い空間の穴が存在していた。

そして、その空間の穴の外周部に沿って青白い火の玉が灯っていく。

 

「こ、この感じは………!」

 

「あの時の……! 蚩尤塚の時と同じ……!」

 

クスハとエクセレンが声を上げた瞬間、火の玉が円を描き、その空間の穴から巨大な手が現れ、その手が開かれると、黒い闇の波動が辺りに広がった。

 

「何っ!?」

 

「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅっ!?」

 

「きゃぁあああああああああっ!?」

 

「うああっ!?」

 

「これはっ!?」

 

「くぅぅぅぅぅぅっ!?」

 

「うわぁああああああああっ!?」

 

俺達はその闇に飲み込まれた。

 

 

 

次に気が付くと、俺達は上も下も無い宇宙空間のような闇の中を漂っていた。

 

『ようやくお会い出来ましたの………』

 

その闇の中に声が響く。

幼い女の子と思わしき声だ。

声の聞こえた方を向くと、2つの鬼の面が浮いていた。

 

『フフフッ。フフフフッ!』

 

無邪気な笑い声が響く。

 

「声が………」

 

ブリットが声を漏らす。

 

「ブリット! お前にも聞こえるのか!?」

 

「は、はい」

 

キョウスケの言葉にブリットが頷く。

 

「何者だ!? 姿を見せろ!」

 

シンが叫ぶ。

すると、2つの鬼の面が俺達から見て重なり、一瞬止まった後、再び交差するように移動を始めると、その後ろに人型の紅の巨人が現れた。

しかし、それは機動兵器などではい。

全体的な風貌は鎧武者を思わせる見た目だが、その関節部は植物の蔦のようなもので構成されており、装甲も金属というより、甲殻を思わせるような材質だ。

確かこれは、アルフィミィの乗るペルゼイン・リヒカイトだったか………

 

『私の名はアルフィミィ………アインスト・アルフィミィですの。キョウスケ………会えて嬉しいですの』

 

「………何故俺の名を知っている?」

 

『…………………』

 

キョウスケの問いかけには答えないアルフィミィ。

 

「声からすると、可愛いお嬢ちゃんみたいだけど!」

 

エクセレンがそう言うと、

 

『私は、あなた』

 

アルフィミィはそう答える。

 

「え?」

 

「何を言っている?」

 

その言葉に声を漏らすエクセレンとキョウスケ。

 

『キョウスケ、一緒に来て欲しいんですの』

 

「………何処へだ?」

 

『静寂なる世界』

 

「意味が分からんな………それに、俺がお前の思う通りに動くと思うのか?」

 

キョウスケがそう言い返したが、

 

『はい!』

 

アルフィミィは間髪入れず頷いた。

その瞬間、ペルゼイン・リヒカイトから紫色のオーラのようなものが放たれ、アルトアイゼンとヴァイスリッターを拘束する。

 

「機体が………動かん!?」

 

「うっ……あああああっ!?」

 

キョウスケは焦った声を漏らし、エクセレンは苦しそうな声を上げる。

 

『キョウスケ』

 

ペルゼイン・リヒカイトがアルトアイゼンに近付いていく。

 

「やらせるか! オメガ・ブラスター!!」

 

ブリットがグルンガスト参式の胸部からエネルギー波を放つ。

しかし、先程の2つの鬼の面が現れ、エネルギー波をあっさりと防いでしまった。

 

「何っ!?」

 

『あなた達に()はあっても、()()はありませんの』

 

「力?」

 

「資格?」

 

アルフィミィの言葉にそう漏らすブリットとクスハ。

 

『始まりの地、守護者の力、もう1つのルーツ………邪魔ですの!』

 

アルフィミィが言葉を強めた瞬間、鬼の面から衝撃波が放たれグルンガスト参式を吹き飛ばす。

 

「うわぁあああああああああっ!?」

 

「きゃぁあああああああああっ!?」

 

アルトアイゼンに向き直ったペルゼイン・リヒカイトが手を差し出す。

 

『キョウスケ………さあ、私と』

 

だが、

 

「俺達が眼中に無いとは、舐められたものだな!!」

 

俺はプラズマソードでペルゼイン・リヒカイトに斬りかかる。

その一撃は鬼の面に止められるが、

 

「くらえっ!!」

 

「貰った!」

 

両側面からデスティニーとYF-29が高エネルギー長距離ビーム砲と、ガンポッド・バーストモードを放つ。

2つのビームに挟撃され、爆発に包まれるペルゼイン・リヒカイト。

だが、爆煙の中から、殆どダメージを受けていないと思われる姿を見せる。

 

『あなた達は…………何ですの? 邪魔をしないで欲しいのですけど』

 

すると、ペルゼイン・リヒカイトから再びオーラが噴出し、俺にまとわりつく。

 

「これはっ………!? 動けないっ………!」

 

これはキョウスケ達を拘束しているものと同じものか。

 

「ジェイさん!?」

 

デスティニーがアロンダイトを抜いてペルゼイン・リヒカイトに飛翔する。

 

「待てシン!!」

 

俺は思わず呼び掛けるが、シンはそのままアロンダイトを振り被る。

 

「はぁああああああああああああっ!!」

 

デスティニーがペルゼイン・リヒカイトに斬りかかるが、ペルゼイン・リヒカイトは、腰に携えた刀の柄に手を掛けた。

次の瞬間、

 

「なっ!?」

 

声を漏らすシン。

何故なら、ペルゼイン・リヒカイトの刀の一振りによって、アロンダイトが断ち切られていたからだ。

 

『邪魔ですの』

 

鬼の面から放つ衝撃波でデスティニーが吹き飛ばされた。

 

「うわぁああああああああっ!?」

 

「シンッ!」

 

俺は思わず叫ぶ。

 

『あなた達が何者かは知りませんが………邪魔者には消えていただきますの』

 

ペルゼイン・リヒカイトは刀を構えた。

串刺しにする気なのだろう。

 

「ぐっ…………!」

 

俺は動こうと藻掻くが、その意思に反して身体は動いてくれない。

その時、

 

「やらせないよ!!」

 

俺の………ジェイダーの胸の前で赤い光が迸った。

 

「ハル!?」

 

それはハルだった。

浄解モードのサイコキネシスや絶対防御障壁を全開にする。

 

『この力は……!?』

 

アルフィミィが驚愕の声を漏らし、

 

「ッ! 体が!」

 

俺は身体の自由を取り戻した事に気付く。

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおっ!!」

 

俺はプラズマソードを突き出し、ペルゼイン・リヒカイトに攻撃した。

 

『くぅぅっ!』

 

アルフィミィは咄嗟に後退し、ペルゼイン・リヒカイトの腹部に浅い傷がついただけだ。

そして、

 

「機体の制御が戻った!?」

 

キョウスケは即座に動く。

 

左腕の三連マシンキャノンをペルゼイン・リヒカイトに向け、

 

「俺の行動は、俺の意志で決める!!」

 

放たれる弾丸がペルゼイン・リヒカイトに直撃した。

 

『拒絶した……!? 何故ですの………!?』

 

アルフィミィが驚愕の声を漏らすと共に、周囲の黒い空間が消滅し、先程まで居た海上に出る。

 

「奴は!?」

 

「上です中尉!!」

 

ブリットの言葉に上を向けば、ペルゼイン・リヒカイトが浮遊していた。

 

『何故ですの………?』

 

アルフィミィは心底理解できないと言いたげに声を漏らす。

そして、ヴァイスリッターの方を向くと、

 

『それに、あなたの身体は私達の………』

 

「思わせぶりって、好きじゃないの!」

 

エクセレンは叫びながらオクスタン・ランチャーを向ける。

 

「答えてもらうわよ! あなたの正体と、目的を!」

 

エクセレンはそう言ったが、

 

『仕方ありません………今回はここまでに致しますの』

 

すると、ペルゼイン・リヒカイトの周りに青い火の玉が発生し、

 

『さようなら。私のキョウスケ』

 

その言葉と共に、その場から消え去った。

それと共に嫌な空気も消え、本当にこの場は終わったのだと思わせた。

しかし、キョウスケ達にとって、多くの疑問を残しながら…………

 

 

 

 





スパロボOG編第7話です。
今回も変えるとこ無し。
アルフィミィの登場でした。
やや強引にジェイ達を絡ませたので、違和感ありまくり。
次回はテスラ研でのダイゼンガーの登場です。
因みにジェイ達も絡みます。
そんで漸く…………
お楽しみに。





P.S:今週の返信もお休みです。申し訳ない

ラミアはジェイのハーレムに……………

  • 入れて連れて行ってしまえ!
  • いや、流石にちょっと………
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