仮面ライダー鎧武 All For The Future   作:エクシ

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第12話 「ニヴルの箱舟」

慧、信継、義秋の三人はニヴルヘイム世界に着いた。辺りは一面の廃墟だらけで三人は茫然としていた。

 

「やつらはこんな世界で今まで生きていたというのか…?」

「同情しているのかい?信継。」

「…いや。」

 

義秋はニヤリとしながら信継の顔を見ていた。だが三人に一息つく暇をこの世界は与えない。廃墟の中からヴェルダーが大量に現れ、三人を襲うため近づいてきたのだ。三人はそれぞれアーマードライダーに変身する。

 

 オレンジ!ブドウ!メロンエナジー!

 ロックオン!ロックオン!ロックオン

 ソイヤ!ハイー!ソーダ…

 オレンジアームズ 花道 オンステージ!

 ブドウアームズ 龍・砲・ハッハッハッ!

 メロンエナジーアームズ! ♪~~♪

 

三人はそれぞれ別の方向のヴェルダーと戦う。斬月・真はソニックアローで素早く切り裂いていくが鎧武と龍玄は手こずっていた。

 

「の…信継!確かゲネシスドライバーの機能でヴェルダーをコントロールしてただろ?それをやってくれよ!」

「しているならとっくにしている!だがレバーを引いても反応がないんだ!」

「く…コントロールの機能だけはイニシャライズにしていたのか…。にしてもこのアームズ、大勢の敵には戦いにくいな…。研究所から持ってきたコイツ、使ってみるか。」

 

 キウイ!ロックオン!ハイー!キウイアームズ 撃・輪・セイヤッハ!

 

龍玄はキウイアームズにアームズチェンジした。キウイ撃輪を投げ飛ばし、次々にヴェルダーを切り裂いていく。それを見た鎧武はヴェルダーの攻撃を守りながら龍玄に言った。

 

「あぁ!なんかそういうやついいな!俺も一気に片づけられるアームズほしいんだけど!うわっ!」

 

攻撃を避けるので精いっぱいの鎧武。やれやれと龍玄はスイカロックシードを取り出すと鎧武に投げた。

 

「ジンバーレモンがあるのにまだ新しいアームズを求めるなんて野暮な奴だなぁ。まぁそれを使いなよ。」

「おお!サンキュー!」

 

 スイカ!ロックオン!ソイヤ!

 

「…まぁ使えればだけどね?★」

「え?」

 

 スイカアームズ 大玉 ビックバン!

 

鎧とは思えぬほどの大玉が鎧武の上から降ってくる。

 

「おおおおおおおおお!!!!!」

 

鎧武は大玉に押しつぶされた…かと思いきや大玉はヨロイモードに代わり、立ち上がった。

 

「よっしゃ!行くぜ!」

 

スイカ双刃刀でヴェルダーたちを薙ぎ払う。

 

 大玉モード!

 

大玉モードになるとヴェルダーたちを次々と潰していった。

 

「うわぁ…本当に使いこなしちゃうとはね…。」

 

龍玄は鎧武を見ながら呟いていた。

 

「なんだ!この騒動は!?」

 

 ジャイロモード!

 

その時急に三人以外の声がした。フェンリルだ。ヴェルダーを片づけた鎧武はジャイロモードに代わり、空中からフェンリルを確認した。

 

「お前はフェンリル!」

「ほーう…君がフェンリルか。私の研究室を破壊してくれたお礼…させてもらうよ!」

「来るがいい…!」

 

 チェリーエナジー!ロックオン ソーダ… チェリーエナジーアームズ! ♪~~♪

 

フェンリルはシグルドに変わると同時に投げられたキウイ撃輪がボディに当たった。

 

「く…!」

「悪いけど私は手段を択ばなくてね。容赦はしない!」

 

龍玄は再び手にしたキウイ撃輪を振り回しながらシグルドに襲い掛かる。シグルドも負けじとソニックアローで防御しつつ隙を見つけては龍玄の体に斬撃を繰り出す。

 

「義秋!どいてくれ!」

 

ジャイロモードのままでいた鎧武がそういうと龍玄はシグルドと距離を取る。その瞬間、スイカアームズのマシンガンがシグルドを襲った。シグルドはすぐに建物の陰に隠れ、Sと書かれた機械的なロックシードを取り出し、ソニックアローに取り付けた

 

 コネクティング!

 

シグルドはマシンガンの僅かな隙を見つけ、ソニックアローで鎧武に射撃をうつ。その射撃を鎧武は食らうも何も起きない。だがシグルドがソニックアローを振ると鎧武は地面に叩き落とされた。その衝撃でスイカアームズは待機状態へとなってしまう。

 

「ニヴルからシドロックシードをもらっておいて助かったな。」

「ち…スイカアームズのコントローラーか…!」

「俺たちはニヴルヘイムを救うためならばどんなことでもする。」

「おんなじことをそのまま返すよ。」

 

龍玄は相変わらずの口振りでシグルドを挑発する。鎧武はアンダースーツ状態のまま起き上がる

 

「ニヴルヘイムを救うってどういうことだよ?」

「見ただろう、この世界の崩壊っぷりを。だから黄金の果実を手に入れてこの世界を救うのだ。」

「それがなんで俺たちのロックビークルを破壊することにつながるんだよ!」

「知るか!ニヴルが言ったのだ!俺はニヴルを信じる!ニヴルは俺たちの最後の希望なのだ!」

 

シグルドは再びソニックアローを構えながら龍玄に襲い掛かる。それをみた鎧武はフェイスプレートを取り、ゲネシスコアをドライバーにつけた。そしてオレンジロックシードと以前シグルドから奪ったチェリーエナジーロックシードを取り出す。

 

 オレンジ!チェリーエナジー!

 ロックオン!ソイヤ!ミックス!

 オレンジアームズ 花道 オンステージ! ジンバーチェリー!ハハー!

 

鎧武はジンバーチェリーアームズにアームズチェンジした。超スピードで龍玄の援護に入る鎧武。シグルドを圧倒し、ソニックアローで切り裂いていく。シグルドは地面に倒れこみ、動かなくなる。だがゆっくりとまた立ち上がり二人に挑もうとする。鎧武と龍玄のもとにヴェルダーをすべて片づけた斬月・真が合流した。三人のアーマードライダーにシグルドは囲まれた。

 

「ここまでか…。」

 

シグルドが呟いたとき、斬月・真は背後から何者かに斬られ、倒れた。驚く鎧武と龍玄もすぐに斬られその場に倒れこむ。倒れこんだ三人の目線の先にはアーマードライダーデュークが立っていた。

 

 

 

 

 

零児は谷底で目を覚ました。バロンに変身して落下したためか重症とまでは言わないが、どちらにせよ足は折れていたため動ける状態ではなかった。

 

「く…負けてたまるか!俺はこんなところで…。」

「戒斗?」

 

零児の後ろで声がした。振り向くとそこには黄金に輝く女性 始まりの女が立っていた。

 

「何者だ、貴様。」

「あぁ…ごめんなさい。顔立ちがすごく私の知っている人に似てたの。そう…生きているはずがないもんね…。」

「俺は質問をしている。何者だ。」

「私は始まりの女。地球にいたときは高司舞と名乗っていたわ。」

「高司…。」

 

零児は好きな場所の一つである高司神社のことを考えていた。

 

「まぁいい。お前はこの世界の生命体か?」

「えぇ。でももう今は生きていない。」

「なんだと?」

「もともと生きているとは言えなかったけどね。私は精神体として生き続けていたの。でも時がたって私の体は消えてしまった。所詮は肉体のない存在だったから仕方がないわね。」

「ならばお前は幽霊ということか?」

「人間の言葉で言うならね。まぁ私の中に残っていた果実の力で残留思念をこの谷にとどまらせているだけに過ぎない…。」

「幽霊に用はない。俺はあの桃のライダーを倒しに行かねばならん。」

「ヘルのことね…。」

「知っているのか?」

 

始まりの女は悲しそうに俯きながらもハッキリとした口調で零児に告げる。

 

「もちろんよ。彼女は私の娘だもの。」

「なんだと!?」

「彼女はニヴルに唆されているの。お願い、彼女を助けてあげて。」

 

始まりの女の眼はまっすぐと零児の目を見つめていた、

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