仮面ライダー鎧武 All For The Future   作:エクシ

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第15話 「鎧武、バロンの異色タッグ!」

零児は始まりの女から聞いたヘルの居場所に向かい歩いていた。辺りは一面が森であり、目印になるものは乏しかった。零児はコンパスを取り出すもヘルヘイム世界に磁場がないせいか機能しない。「仕方ない、あの女が示した方向へなんとなく行くしかないか。」零児が再び足を進めた時、零児の頭上にクラックが開いた。そしてそこからサクラハリケーンに乗った鎧武が落ちてきたのだ。

 

「うわああああ!」

「何!?」

 

零児はすばやく避け、鎧武は地面に落下した。その衝撃で変身が解かれる。

 

「いってぇ…!」

「おいお前、なぜここにいる?」

「あ!零児⁉なんでお前が?てかニヴルってやつが俺の前から出てこなかったか!?」

「ニヴルだと?」

 

慧は零児に今までの成り行きをすべて話した。また零児も慧にすべてを話す。

 

「じゃあヘルは騙されてたってことかよ!」

「そうなるな。それとお前、別のロックビークルで作り出したクラックにお前のロックビークルが入るとお前のロックビークルの出現座標が狂うぞ。だからあんな妙なところから出てきたんだろ。」

「そ…そうなのか。」

「とりあえず俺はヘルのところへ行く。借りを返すためにな。お前はどっかへ行け。」

「はぁ!?ふざけるな。俺も行くぜそんなこと聞いたらほっておけないだろ。」

「はぁ…好きにしろ。」

 

こうして二人はヘルの元へと向かうことになったのだった。

 

 

 

 

 

地球のニュー沢芽シティでは多くのクラックが開き、インベスが大量発生していた。地球に戻ったアル、ルイ、斗真はそれぞれブラーボ、グリドン、ナックルへと変身し戦っていた。

 

「おい、あんたら。なんで俺に協力してくれるんだ?ギャラは出さないぞ?」

「俺は天樹零児が生きていると考えている。だがあの高さでは重症だろう。護衛任務であったにもかかわらず守れなかった。プロとしてあるまじき行為だ。せめて斗真、お前の力になろうと考えたまでだ。」

「あー言っとくが俺は兄さんがやるっていうからやってるだけだぜ?」

 

ブラーボとグリドンが答える。そこに二人のアーマードライダーが戦いに交じってきた。斬月・真と龍玄である。

 

「やぁ泥棒さんに生徒会の僕。みんな私の不本意にドライバーを手に入れたやつらだけど今回は味方ってことにしておいてあげるよ。」

 

龍玄は相変わらずの憎まれ口を叩くもナックルが苦戦していたインベスにブドウ龍砲を叩き込み援護する。こうして五人のアーマードライダーたちがそれぞれインベスと戦いを繰り広げ始めた。

 

 

 

 

 

慧と零児はヘルの住処に着いた。高い木の上にツリーハウスがある。そこがヘルが生活しているところであった。その下には初級インベスがヘルを守るように徘徊している。

 

「奴らを倒して突破するしかなさそうだな。」

「かなりの量がいるぞ?」

「ふん、日和ったか?」

「まさか!」

 

 バナナ!

 オレンジ!レモンエナジー!

 

「!? お前、そのロックシードは…!」

「え?なに?」

「いや…。」

 

「こいつ…あのニヴルと同じロックシードを…。あれほどの力をこいつは手に入れたというのか?」零児は慧の持っていたレモンエナジーロックシードが気になるも変身プロセスを続けた。

 

 ロックオン!ロックオン!

 

二つのドライバーから変身待機音声が流れる。そこでツリーハウスからヘルが出てきた。

 

「お前たち…しつこい!」

「俺たちは君に話があるんだ!なぁ零児。」

「話すことなんて私にはない!いくぞ!」

 

 ピーチエナジー!ロックオン ソーダ…ピーチエナジーアームズ!♪~♪

 

ヘルはあっという間にマリカに変身し、二人に襲い掛かる。

 

「ふん、やはりな。」

「なんだよ、零児!?」

「こいつは今まで親やニヴルヘイムの連中としか接してこなかったんだ。そんなやつが俺たちの話を素直に聞くわけないだろ。」

「じゃあどうするんだよ!」

「力づくでも聞かせる!」

 

 カモン!バナナアームズ ナイトオブスピア!

 

バロンはマリカにバナスピアーで攻撃するもかわされた。

 

「そうするしかねーのかよ!」

 

 ソイヤ!ミックス!オレンジアームズ 花道 オンステージ!ジンバーレモン!ハハー!

 

鎧武はソニックアローであたりの初級インベスを切り裂く。マリカは自分のテリトリーに入られたことに腹が立っているのかバロンに怒涛の斬撃を繰り出す。バロンのアーマーをどんどん傷つけ、押していく。バロンも負けじとバナスピアーでソニックアローを抑えた。

 

「あまりなめてもらっては困るな!」

 

 マンゴー!ロックオン!カモン!マンゴーアームズ ファイトオブハンマー!

 

バロンはマンゴーパニッシャーでマリカにダメージを与える。一発が重いバロンの攻撃によろけるマリカ。だが倒れることなくバロンの背後に回るために駆けはじめた。

 

「ふん、スピードで勝負しようとしているのか。甘いな。」

 

バロンはマンゴーパニッシャーを投擲した。それを避けるマリカだったが、その後ろにはすでに鎧武が回っていた。

 

「しまった!!」

「こっちはお前のように一人じゃないんだ、人間をなめるな。」

「へへ!そういうこった!」

 

バロンと鎧武のコンビネーションによってマリカは強制変身解除された。

鎧武とバロンも変身を解く。

 

「私の負けよ…さぁ殺りなさい。」

「貴様は話を本当に聞かないやつだな。俺はお前に話が合ってわざわざここまで来た。」

「なによ。」

「貴様はニヴルに利用されている。それを伝えてほしいとお前の母親から頼まれた。」

「あんたばか?私の母はとうの昔に…」

「お前と谷底で散歩をしている時に消滅し死んだ。」

「なぜそれを!?」

「言っただろ、お前の母に聞いた。思念体となったお前の母にな。」

 

零児は始まりの女から聞いた話をヘルにし始めた。

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