仮面ライダー鎧武 All For The Future 作:エクシ
ニヴルは改造した自らの肉体の力でヘルヘイム世界に存在する黄金の果実の位置を把握した。始まりの男やヘルがヘルヘイム世界にいるとニヴルの力の違和感によってすぐ気が付かれてしまうがその二人がヘルヘイム世界にいない今、ニヴルを妨げる者はいなかった。ニヴルは木に実る黄金の果実を見つける。
「おぉ…あれが!!」
喜びながら果実の方へ駆け寄るニヴル。だがその行く手にサガラが立ちふさがった。
「お前は蛇か?」
「元人間のアンタがよく知ってるな。」
「ニヴルヘイム世界からたびたびフェムシンムの世界に来ていたからな。情報収集はバッチリだ。そんなことよりそこをどいてくれるか?私の長年の夢が叶うんだ!」
「長年の夢…?」
「クハ…ハハハハハ!」
ニヴルは今まで抑えていた喜びと興奮がついに抑えきれなくなったようであった。
「お前の夢はニヴルヘイム世界を救うことじゃないのか?」
「ヒャハハハ!そんなこと誰から聞いたんだ?私…いや俺はそもそもあんな世界救う気なんてねえよ!っつーかヴェルダー作ったのは俺だしな。ハハハ!」
「…。」
「いやさ…ヘルヘイム世界に力づくで攻められるように対インベス兵器として作ってはみたんだが制御がなかなかできなくてね。ゲネシスドライバーを作ったころにはすでに手遅れだったんだ、フフフ。」
「結局お前は私利私欲のためにその果実を欲していただけ…ということか。」
「長いこと生きてると退屈でね、果実の力でいろんなことしてえんだよ、俺は。クハハハ!何か文句でもあるのか?傍観者 サガラよ。」
「いーや、なんもない。」
「それなら…」
「ただお前の人生はつまらんと思ってな。」
「何?」
「お前の行く末なんて全く見たいとも思わん。興味がないんだよ。」
ニヴルの顔から笑顔が消え、怒りを見せる。
「黙れ。俺が果実を使えば何者も逆らえない。貴様すら存在が危うくなるぞ!」
「あぁそうかい。じゃあとは頑張れよ、”終末の男”。」
そういうとサガラは消えた。怒りの表情を見せたままニヴルは果実に手を伸ばす。そしてその果実を口へと持っていくのであった。
慧はサクラハリケーンから降りた。辺りはただ風の音がするだけであった。しかしクラックの開く音でその静けさは打ち破られる。空に巨大クラックが出現し、ある一か所からインベスが大量にそのクラックの中へ向かっていくのだ。慧はその地点にニヴルがいるのではないかと予想し、サクラハリケーンを走らせた。案の定、そこにはニヴルが立っていた。だがそのニヴルは髪が黄色く、黒き鎧を身にまとっていた。
「やぁ遅かったね、織河慧くん。」
「お前…ニヴル!」
「いいや、私はもうニヴルではない。”終末の男”、始まりを終わらせることが出来る破壊神さ!」
「破壊神?お前は明智だろ?」
「それをどこで…。」
「お前はただの人間だ。そんなただの人間が自分の世界ばかりでなくほかの世界をも壊すなんて許されないことだ!」
「だから俺は神なんだよ!すべてが許される!お前らの世界を俺の気分で壊すことなんて簡単なんだよ!!」
終末の男は慧に向かって言い放ち、それから高笑いした。
「俺はみんなの意思を託されてここにいる。お前のようなやつを…許すわけにはいかない!」
「ふん…。」
「変身!」
カチドキ!ロックオン!ソイヤ!カチドキアームズ!いざ出陣!エイエイオー!
鎧武 カチドキアームズは背中に差してあったカチドキ旗を手に取り戦う姿勢を示した。それをみた終末の男も腰にゲネシスドライバーを出現させ、レモンエナジーロックシードを構えた。
レモンエナジー! ロックオン…ソーダ…レモンエナジーアームズ FIGHT・POWER!FIGHT・POWER!FIGHT・FIGHT・FIGHT・FIGHT・ファファファ・FIGHT!
デュークのゲネティックシグナルが光ると右手に持っていたソニックアローが左手にも現れた。
「黄金の果実の力の恐ろしさ、特と味わってもらおうか。」
デュークは両手にあるソニックアローによって斬撃を鎧武に飛ばした。それをカチドキ旗で弾き飛ばす鎧武。だがデュークは右手のソニックアローを鎧武に投げ、指を鳴らすとその投げたソニックアローはいくつにも増殖し、そこから射撃が放たれた。とてつもない量の射撃に鎧武はカチドキ旗を手放してしまい、攻撃を食らってしまう。
「ク…なんて戦法だよ…。」
「お前のような凡人に俺を倒すことなど不可能だぁ!フハハ!」
鎧武は火縄大橙DJ銃を召喚し、オレンジロックシードをそれに取り付けた。
ロックオン!イチジュウヒャクセン…オレンジチャージ!
オレンジのオーラをまとったエネルギーがデュークの体にヒットした。「よし、手ごたえがある!」鎧武はエネルギーの照射を続ける。だがデュークの高笑いとともにそのエネルギーは左手に握られたソニックアローに吸収されていたことに鎧武は気が付く。
「まずい!」
「ははは!消えろ!」
ソニックアローの弓を弾き、放つととてつもないエネルギーが鎧武を襲った。鎧武は大きな岩に当たるまで吹き飛ばされてしまった。
「ぐぅ…くっそ…。」
「黄金の果実の力に勝てるものなど居るか!果実の力こそ最強!」
「なら…その力を使ってやるよ…。」
「あ?」
フルーツバスケット!
「なんだそのロックシードは!?」
「見せてやるよ、俺の究極の変身をよ。」
そういうとヘルからもらった極ロックシードをカチドキロックシードに差し込んだ。
ロックオープン!極アームズ!大・大・大・大・大将軍!
鎧武はカチドキアームズから白銀の極アームズへとアームズチェンジした。さすがのデュークも驚きを隠せない。
「あれはまさか…オーバーロードインベスたちを次々と打ち破ったアームズ…極アームズ!」
「へぇ、極アームズっていうのか。じゃあそれで俺はお前を倒すぜ!」
大橙丸!無双セイバー!
鎧武は二つの刀を手にし、デュークを攻める。デュークは再びソニックアローを増やしたり、自信を分身させあらゆる方向から攻撃を加えようとするもメロンディフェンダー、ドンカチ、ドリノコ、バナスピアーなど次々とアームズウェポンを召喚し反撃する鎧武に歯が立たなかった。
「こいつで一気に吹っ飛ばしてやる。」
スイカ双刃刀!
巨大な武器を手に鎧武はデュークを吹き飛ばす。そしてそれをすぐに手放し、鎧武は空に飛んだ。
火縄大橙DJ銃!無双セイバー!
二つの武器を合体させ、大剣モードにする。そしてオレンジロックシードを取り付けた。
ロックオン!イチジュウヒャクセン…オレンジチャージ!
「次は吸収しきれない量をお見舞いしてやるよ!!」
「うおおおおおおおお!」
デュークのボディに火縄大橙DJ銃の刃が刻み込まれる。デュークは火花を散らしながら真っ二つになったゲネシスドライバーが地面に落ちるとともに強制変身解除させられた。鎧武が着地したころにはボロボロになった終末の男が何とか立ち上がっていた。
「おまえまだ…」
「あぁ、まだだ、これからだろ!織河慧!ハハハハハハ!!!」
終末の男は雄たけびをあげる。すると肉体をヘルヘイムの植物が包み込み、やがて黄金に光る。それが収まるとそこに立っているのはかつて先代鎧武を苦しめたロード・バロンにそっくりな青きロード・デュークが立っていた。
ここ最近更新が遅れてしまい大変申し訳ありませんでした。
なんやかんやで進めてきたこの小説もとりあえず次回が最終話となる予定です。
とはいえちゃんとすっきり終わるのか自分でも心配なくらいですw
ぜひ最終話も楽しんで読んでいただけたら幸いです。