(習作)とある転生者たちが作ったさいきょうのニホンの異世界戦記   作:ハルゼー

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ネクストステージイントロダクション

帝紀 1346年 11月

 

2か月前行ったメスス島攻略作戦『アイアンフィスト』作戦は、上陸後日本義勇軍の逆襲により上陸部隊である第一海兵師団の壊滅という結果で失敗した。

しかしいまだハイデラバードは制海権を握っており前回の戦いで日本義勇軍と秋津連邦の基地航空隊は

少なからぬ損害を受けており未だその損害から回復していなかった。

そして再びメスス島攻略作戦『フォレンジャー』作戦が開始された。

前回の反省を踏まえ海岸とその周辺地域に1日間徹底した艦砲射撃を行い翌日上陸を開始した。

海岸周辺地域の制空権も多大な犠牲を払いつつも確保していた。

前回のようにたった一個戦車大隊によって作戦をとん挫させられるようなことがないように徹底して行われた。

海岸地域の橋頭保を確固たるものとした。今回は隙がなく日本義勇軍機甲部隊は反撃に出ることができなかった。しかし翌日ハイデラバード軍にとって不幸が訪れる。メスス島がひどい雨に見舞われたからだ

 

ウラノス軍は悪天候での作戦遂行能力を持っていないため、地上部隊への航空支援を行うことができなくなった。これを好機として一個機甲師団規模の部隊が反撃を行った。ハイデラバード軍は、この部隊の進撃を止めることができず後方の補給地や上陸地点である海岸まで突入されたが、ハイデラバード海軍は驚きの方法を持ってこれに対処する。駆逐艦部隊が誤射の可能性を可能な限りなくすために海岸すれすれまで接近して艦砲射撃を行ったからだ。ここに戦車対駆逐艦という世にも珍しい戦いが起こることとなる。海岸に接近した駆逐艦は4隻であり海岸に突入していた部隊は戦車2個大隊規模であった。

海岸より300mという超至近距離まで近づいての駆逐艦の艦砲射撃であり日本戦車隊との熾烈な打ち合いとなった。

結果4隻の駆逐艦は浮いているのが不思議なほど大破したがその対価として日本戦車隊も甚大な被害をこうむり敵司令部への突入が不可能となった。そのため後退した。しかしハイデラバード軍は陸に上げていた物資の大部分が奪われたり焼かれたりしたかつ上陸部隊も全滅寸前の判定を受けるほど甚大な被害を被った。

結果的には陸上の橋頭保は何とか維持できたが『フォレンジャー』作戦の大幅な遅延は余儀なくされた。

日本軍は敵を再び海へたたき出すということはできなかったものの敵に甚大な被害を与え大幅に時間を稼ぐことはできた。しかしその代償として自身も2割近い損害を出した。艦砲射撃が届く地域から後退するようメスス島防衛司令部は伝えた。メスス島はかなりの面積がありかつ前々から襲撃が続いていたため島は要塞化が進んでいた。そのためその後も激戦が続くこととなる。

 

メスス島 内陸部

 

ハイデラバード軍は、防衛陣地を突破しようと機甲部隊を先鋒とした突撃を開始した。

 

「また性懲りもなく来たな」

そう陣地を防衛する歩兵中隊長は呟いた。

陣地周辺では味方の突撃を援護するために重砲部隊により準備砲撃が行われ、轟音と共にいくつものクレーターが増産されていった。

そしてひとしきり砲撃が終わると敵部隊が突撃を開始した。

幾多の戦車や装甲車が陣地を食い破らんと攻撃を開始したが陣地防衛隊もそう簡単に食い破られるほど可愛げを持っているわけがなかった。

 

「撃て!」

日本からレンドリースされた旧式の75㎜高射砲が火を噴いた。

 

陣地からは次々と対戦車砲として使われている旧式高射砲が火を噴き戦車部隊を次々と物言わぬ鉄の塊としていった。

 

戦車部隊はほぼ壊滅状態に陥ったがそれでも敵は前進をやめない

陣地からは機関銃が火を噴き迫撃砲も負けじと砲弾を吐き出し続けている。

しかしそれでも全身をやめずついに陣地に取りついた。

塹壕では、あちらこちらであるものは銃剣を手に或る者は銃尻で殴りつけまた或る者はスコップを片手に格闘を繰り広げていた。

しかしハイデラバード軍は数が足りなかったのか塹壕からおい出されることとなった。

 

このような光景がメスス島各地で行われることとなる。

 

しかしハイデラバードは制空権をほぼ握りつつあり次第にメスス島守備隊は追い詰められることとなる。

 

だが帝紀1346年 12月 ウラノス=ハイデラバード連合が飛空要塞二つを動員したある作戦を行ったことで事態は大きく急変していくこととなる。

 

 

 

 


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