生産系チート持ちの戦士君が地球に帰ってきたお話 作:金属粘性生命体
短く沢山書くスタイルで行こうかなって思う。
カチカチ
バキ、カチリ
ゴバギャア
ガゴンガゴン
ボフン!
ケホッケホッナンダコノソザイ、ヤッタナクソガキィ!!!
アハッ!バレタァ!
テメェノブキニドトナオサネェゾゴラァ!
ニゲロー!
コチ……トントン
「ふぅ……さすがに疲れるな」
魔神戦から2ヶ月ほど経った頃、異世界最大国家に所属する勇者の為にあいつの隣の家に建てた工房の中である作業を行っていた。
女斥候という名のクソガキにイタズラをされながらある目的の為の道具を作成している。以前判明した地球とこの世界の繋がりを確信したが故に作成に踏切った代物だ。
ゴンッという音ともに腕輪型の収納道具から以前倒したヨルムンガンドの素材を取り出す。それを今しがた完成した装置、見た目だけなら試験管とコードで繋がっただけのただの鉄扉の試験管へぶち込んでいく。
起動ボタンを押し起動するかどうか確認するも──うんともすんとも言わない。
「縁ってもんを利用すりゃいけるんだがなぁ」
腕を組み何が原因なのか考え込む。まぁ多分だが原因はひとつだろう。
「この世界産だからダメなのかね」
目の前の道具は、縁を辿って別世界に行ける入口を作る道具だ。縁とは繋がり、道筋である。それを辿れば自然と道ができるはずなのだが……できないということは縁がないということである。
「しょうがないわな……他に何かあったかねぇ」
では地球との縁がなにかあるか、と言われれば自分の魂であろうか。だが如何に強靭な力を手に入れたと言えど魂は1つのみ、それにこの道具は起動時に素材を消費するタイプだ。死にたくもないし、帰りたい。
「……そういや居るやん、地球との繋がりがあるやつ」
そして閃いてしまう。
俺をこの世界に連れてきた元凶がまだ居る事に。
世界の中心、人類、魔神軍、魔物。あらゆる生命が手を出すことが出来ない神が居る場所。おおよそ半径1200kmほどの神域である。
そこを世界観に似合わない自動二輪車、イカついバイクが走っていた。
「あいっかわらず無駄に広いんだからよォ……」
そして見えてくる神殿らしき建物。
「ちっ……見ててイラつくな……」
思いっきりアクセルを全開にし、円錐状の槍みたいな武装を展開。
音も置き去りにするような速度でその神殿らしき建物を粉微塵にする。
『あああああああ!?!!?!!?』
「よぉ!クソ女神!テメェの飲んでるそれ!寄越しなぁ!!!」
『ま、また貴方ですか!!!何回来るんですか!ゴミ人間が!』
粉微塵にする中、一瞬だけ見えたクソ女神が飲んでいたそれを視認しワイヤーフックで回収する。
『んあああああ!!!私の宇治抹茶ァ!』
「無駄に高ぇもん飲んでんじゃねぇぞクソ女神!」
前世との繋がり、毎度来る度に気になっていたそれ。やはりと言うべきか地球産の代物。
「じゃあなクソ女神!貰っていくわ〜」
『クソクソ言い過ぎなんですよ!ゴミ人間!〚
「おっと!危ねぇじゃねぇか!」
天地が震える。天が物理的に落ちてきて、地が合理的理由もなく浮かび上がる。
「もうそれを何回使われても無駄だってぇの!〚
新しく手に入れた権能、魔神より簒奪せし異端の力。
『えっ……は!?もしかして!』
「そのもしかしてだよぉーん。今度こそバイビー!」
効果はシンプル。
効果対象が変化しなくなる、である。
天は落ちないし、地が浮かぶこともない。天は『天』のままだし、地は『地』のままになるのだ。
『キィっ!!今度こそ殺すからな!ゴミ人間が!』
「いやぁ、にしても……薄々思ってたが、あのクソ女神が地球産の物を持ってるとはなぁ」
ちょっとコンビニ行ってくる、そんなノリで創造神を襲撃したわけで。所要時間はおよそ一時間程度、もはやアノクソ女神に威厳はねぇな。
「これでやっと帰れるって訳だ……あいつら誘っとくか?魔神軍は魔神やられて足並み揃ってなくて、大進軍して抑えてるって話だし……暇だろ」
いや待てよ?あっちの事情を知らないで呼ぶのは危険か。安全確保してからだな。
「そいじゃ行ってみよ〜」
レバーをON、ゴウンゴウンという音と共に扉が勝手に開き、その先に見慣れた景色が見える。
「ひっさびさの地球だ。米食わせろ!」