生産系チート持ちの戦士君が地球に帰ってきたお話 作:金属粘性生命体
ダンジョンが初めて発生した時期、およそ七年前はダンジョンが乱立する年だったらしく、数多くの人々が発生したダンジョンに飲み込まれた。
普通からその時点で死亡判定が出るほどに当時の人々はダンジョンに対して無力だった。
だが、時折ダンジョン内から人が現れる事があり、調べるとダンジョン発生に飲み込まれた人物たちであることが判明。彼らは一癖二癖はあるもののダンジョンに対する知識、及び能力が非常に高く、探索者として優秀な人材だった為、死亡判定をされた戸籍を特別に復活させる制度が作り上げられた。
「はい、これで手続きは完了です」
「ありがとうございます」
「それでは探索者組合の初心者講座を受けていただきます。お時間のある日程はございますか?」
「あー、まぁいつでもいっすよ」
要はその制度を利用することで俺は戸籍を取り戻すことが出来る訳だ。
手続き自体はそこまで複雑でなく、探索者組合とやらに申し出ればいいらしい……ガバガバだな???
ただ戸籍が存在しているか、ダンジョン入口に付けられた入場用の機械を使って判別しているらしい。登録されてないやつが出てきたらそいつは犯罪者か死亡判定されたやつかのどっちかとの事、見る限り割とシンプルなシステムだが騙せないタイプのシステム
俺の場合よくわからん扉から出てきたからダンジョン内で何か見つけたのだろうと詰め寄られたが、無視した。めんどくせぇ。
「ではこれからやりますのであちらにどうぞー」
そのせいかめっちゃ雑に対応されてんの笑うけどな。
探索者制度、ざっくり言えば探索者はダンジョンに潜ってね。素材持って帰ってきてね、買取は時価だよ文句言うなカス。魔法とか武器とか許可制だよ、民間人に手出したらただじゃおかねぇからなゴミ共。って事らしい。
ランク制度があり、一級が1番上で五級が一番下、ランクが上になればなるほど使える武器が増える。
五級?棍棒とかの打撃武器中心とのこと。
一級は一部の銃火器が使えるってさ、まぁリボルバー程度らしいけど……日本以外だと普通に銃火器で攻略してるんだが……ま、誤射率がね?トラブルになりまくってるから日本も当初導入しようとして諦めたんだとさ。
俺は四級開始との事、帰還者は初心者帯に入れられないんだとよ……軒並み強いからもったいないという意見が強いかららしいが、多分反発あったんだろ。帰還者側の。
四級は武器は剣とか使えるようになるんだとさ、まぁ市販オンリーらしいな。二級から自作とか特注の武器が使えるらしいんだが……三級?四級と同じで市販の武器しか使えないのは変わらんよ、ただダンジョン素材になった頑丈なやつとか効果付きの武器が許可されるんだとさ。
「どうスっかねぇ」
何はともあれ生活拠点をどうするか、である。解決してるが。
ダンジョンに飲み込まれた人達は大体が家を無くしている。家族が残っている人はそちらに引き取られるが、俺はそれを拒否。家族がそもそも無事かどうか分からんし、地元がもはやダンジョンだらけになってるのでどこに家族がいるかわからんためだ。
ということで飲み込まれた人、帰還者は探索者組合が保有する寮に一時的に泊まることが出来るんだとよ。ただ素材の買取額の一割徴収されるって事は注意だな、めっちゃ念入りに注意されたわ、トラブルありまくったんだろうな。
ま、そんなこんなもあり、寮生活故の食堂もあったのでそこで夕飯を済ませ明日からダンジョンの攻略開始である。
目的はもちろん時計台ダンジョン、世界五大ダンジョンとやらのひとつらしいし、少しは楽しめるかね。