その血が歩む道すじ:修正版   作:亞忌羅

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 晴蓮くん、誕生から悩みは尽きない。






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 それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。


一話

 すぅ……と、再び目が覚めた世界は暗闇だった。微かに開いた目には何も見えず闇がひろがっていた。

 

 なのにそれに反して煩いくらいに赤ん坊の泣く声が耳に響いていた。

(あぁ……うるさいな)と。そう内心思いながら俺は、暗い昏い世界の中で意識は徐々に溶けていった。

 

 この世界が吐瀉物を煮詰めたかの様な場所だとつゆも知らずに、ただゆっくりと……眠りについた。

 

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 物心がついて色々とここの事が少しづつ分かってきた、どうやら俺は転生したらしい。

 転生モノに良くある神様とかが転生させた……とかいう記憶は無かった。

 それかただ単に覚えてないだけかも知れないが、少なくともそういった存在に会った記憶は無い。

 

 それでも俺が『転生した』という事実はすぐに分かった。その理由はこの家には女中がいるからだ、それも沢山。

 目が見えないからどんな規模の家なのかは分からないが、女中が居る時点で由緒ある家柄だろう事は伺える。

 それと、転生したのは分かるのだが……肝心の前世の記憶はとてもあやふやなモノで、自分の事について殆ど覚えていない。

 どこの誰で、どこに住んでいて、どんな生活をしていたのか……自分自身の家族構成も。

 いるだろう親兄弟の名前に顔、それどころか自分の名前さえも思い出せない。

 しかし、思い出せない事は正直どうでも良かった。覚えて無いのだから仕方ないし、その程度の事だろうから思い出そうと言う気持ちは湧かなかった。どちらかと言えば、ソレ(前世の記憶)に関しては興味が無い(薄い)

 転生したのだから前世に固執してもしょうがないといった感覚だ。

 

 

 それより今、興味を引かれるのはこの家だ。

 この何となく由緒の有りそうな屋敷、歩ける様になってから家を探索(探検)して分かった事……

 家が広い。目が見えなくても分かるくらいにとてもとてもデカくて広い。

 おそらくだが

ザ・お屋敷! 
 と言ったところだろうか。

 その次に分かったのは、京都の名家の1つで名前が『加茂』である事……この名前を知った時に『イヤまさか、イヤイヤそんな事が有るわけ』と否定した。どこにでもいるそう珍しくも無い名前、そうだとも珍しく無い……ハズ。

 そう思い込もうとしていたのに、五・六歳になる頃に『ソレ』はおこった。

 イヤでも現実を直視せざるを得ない、理解せざるを得ない出来事……平穏な世界では起こりえないモノの発現。

 

 

それは……『生得術式』 の覚醒。

 そしてコレの本能的、或いは直感での理解。

 

 

 そして同時に、ここが……この世界がクソオブクソの呪術廻戦なのだという現実を、無慈悲に叩き付けられたのだ。知っている、あぁ確かに知っているとも。

 ここがどんな世界なのはイヤでも知っているさ、あやふやで朧気な俺の前世の記憶。その記憶の中に確かにあるモノ……

 

漫画『呪術廻戦』の記憶と知識。

 

 もっとも全てでは無いけれど、それでもこの世界がクソオブクソであるのは間違いないのは確かな事だ。

 あぁイヤだ……すぐにでも逃げたい、逃げられないだろうけど、マジで逃げたい。

 逃げたいけど……なったものは仕方ない。それにこの家は漫画『呪術廻戦』において重要な立ち位置の一つ、御三家の『加茂家』だ。

 

そう、あの『加茂家(・・・)』だ。

 

 加茂家は御三家の中ではマシ? な方なのかもしれないがある意味では一番厄介な場所でもある。

『五条家』はアレで 『禪院家』は言わずもがなのドブカス家系。

 しかし『加茂家』は……なんと言うか、その微妙な家系なんだけど……他ニ家とは別ベクトルで厄介な一族だ。何せ、ねぇ。

 

 俺の感覚での話ではあるが……原作ではあまりパッとしない家。弱くは無いが他ニ家と比べるとどうしても見劣りすると言うか、器用貧乏が過ぎると言うか。

 あとは、あれ。お兄ちゃんの専用感があまりにも強すぎるのよ、加茂の相伝術式って。

 

 なんだよ術式使いすぎると貧血になりますだの、血栓ができて体に負担がかかるので気を付けましょうとか。

 十全に使うには人間やめましょう、そうすれば100%の性能になりますって………人間の術式・呪術としてどうなのよこれ。

 人間が使うなら外部アイテムを使おうね! 例えば輸血パック等を使いましょう。

 むしろ使わないと満足に戦えないよ? とか、流石に不憫すぎないこの相伝? 

 流石にさぁ、もう少しこう手心と言うか何かあってもいい気がするんだよね……実際は無いんだけど。

 どうすんのよこの先、ホントにマジでどうしよう。

 ……はぁ。でもなってしまったのは仕方ない、ホント~に仕方がない、だからこの世界で死なないように生き抜いて見せる。

 その為にはどうすればいいのかを考えよう。文字通り必死で。その上で変態に目をつけられない様に。

 この家で生き残る覚悟を決めるしかない、だからこれからやる事を考えようか。

 

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まずは鍛練。一にも鍛練、二にも鍛練鍛練だ。

 この世界(呪術廻戦)はゴリラ力がモノを言う世界。

 そして次に生得術式を拡大解釈し、術式を拡張させて手札を充実させる。

 しかし問題が2つある。その内の一つが俺の術式が相伝術式の 『赤血操術』 じゃない事。

 これに関しては加茂のお歴々曰く『相伝術式・赤血操術』の原型の一つ? だと言われている術式だと言っていた。

 その事を知って父は喜び勇んでいた、実際に小躍りしてたし、それ以上にお歴々の方がウザかったけど。

 

 俺もちょろっと使ってみたけど嬉しい事に意外と拡張性は俺が知る(原作の)相伝よりもありそうだった。

 その分、順転は扱いが難しそうだけどその辺りは……前世の記憶(様々な漫画やアニメ)と医学書を読んで術式を可能な限り早く、そして十全に扱える様にならないと生きていけない。

 ……こればかりは俺の地頭が良いことを願うしかないかな、とは言え問題はまだあるが今は後回しだ。

 

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 ふぅ……よし次を考えよう次。次は……人脈……か? 確かに人脈は大事だ。何をするにも人脈はいる……んだけど呪術界の上層部って腐ったミカンなンでしょ? しかもその1部? がこの家の人間だって話だし……クソじゃんそれ、どうすんのよ俺。

 腐ったミカンにあとなんだっけ……そうそう、羂なんとかさん。

 ソイツと繋がってンでしょ加茂の人間って、そんなヤツのお膝元で下手に鍛えて目を付けられるのは困る、かなり困る。

 かといって鍛えないと空港まっしぐらだし……本当にもうイヤ。

 なんで転生までしてヨーロピアンエクストリームのステルスミッション(ライフ)をせねばならんのか。平和に暮らしたいでござる。

 

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 ……はぁ、次はゴリラ力か……ゴリラ力はあの人。俺のうろ覚えの記憶でも鮮烈に残っている圧倒的の最強のゴリラ! 

 

その名も禪院甚爾(天与の暴君)! 

 この人しかいない、なのだが……どうやって味方に付けるかそれが大問題だ。

 俺は加茂家、そして今の彼は禪院家。確か今迫害? されているらしいが……そこに付け入るか? 加茂家で保護しますよ~的な事を言って………イヤ無理だな。

 なんとなくだが靡きそうに無い、ならどうやって? 金銭? 出世払いにして千万・億単位の金銭を約束する……一番可能性はあるがソレだと俺が当主になるしかないし、でもそれは何となくイヤだし。

 未来に現れる憲紀君に当主になってもらって、俺が補佐に付くとか? 何か無理そう。

 ……このまま順当にいくと俺が当主に据えられそうあぁイヤ ……『そう』ではなく据えられるだろうなぁきっと、相伝の原型らしい術式で直系の長男だし。

 

 やだよぅ……のんびり暮らしたいよぅ………なんとかなんないかなー…………無理だよねーそんなの。

 分かってンのよンなことはさぁ、それでも俺は諦めない。

 南の島で悠々自適な生活をするんだ、呪術なんざ関係ない場所で絶対に……ぜったいに………うぅ、クソッタレが。イメージが湧かない全く湧かない。

 呪術師してる未来しか見えないし、そもそも普通な生活できそうに無いしこの体。

 ……取り敢えず……今できる事を頑張りますか。頑張りまくりますか、よし!! ヤってやんよどチクショウが。

 悩ましい、悩ましいが……ヤるしかない。文字通り死ぬ気でよぉ! このクソッタレの世界で生き抜いて魅せてやんよクソ野郎が。

 

 

今『最強』に並び立つ術師が

奮い立った瞬間である。

 

 




 羂索の息が掛かってる加茂家で生き抜く為には、超絶難易度のヨーロピアンエクストリーム(見つかったり知られたら終わり)を完遂しないと空港まっしぐらな晴蓮くん。
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