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それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。
人影の動揺が見てとれる。それもそうだろう何せ、自身にとって最大の技を戯れと言わんばかりに破られたのだ………それも同じ火の技で。
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「先ほどぶりですね、禪院扇様」
「小童、貴様何をした」
「(私の術式ごと刀を溶かし斬った。何だ、コイツの術式は……赤血ではないと聞いていたが、もしや私と同じ火の術式か?)」
「何を……と、申されましても。扇様が火炎を纏い斬りかかってこられましたので、こちらも同じ火を用いた術式にて対応したまでにございますが」
しっかし、ホントにパッとしない技だな今の。
俺が
何と言うか、その……まさしく哀れなりってヤツかな。イヤマジでパッとしねぇなこの人。
「なに? 火を用いた術式だと言ったか小童」
「はい。そう申し上げましたが………それが
わざとらしく口元を手で隠し小さなしかし確実に聞こえる程度の声量で「僕の術式が火の術式だと思われたのでは? なんとも愚かな」と喋ると「聞こえているぞ……加茂の小童がぁ!!」と叫びながら斬りかかる青筋を立て晴蓮に斬りかかってくる
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イヤ簡単過ぎんだろこの人
「底が知れますよ、扇様。
地面から上下の空間を凍らせる血が吹き出し、禪院扇を凍てつかせる。
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「……えっ、コレで終わり? ウソでしょ」
ソコには氷像と化した禪院扇がいた。……だがこの程度で終わる呪術師ではない。
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まぁ流石にコレで終わりはないよね、良かった。 にしてもコレは……この人、意外とバケるかも……
炎を全身に纏った禪院扇は氷を溶かし、さらに溶かすために用いた火炎を切れた刀身に凝縮し業炎の刃を成し晴蓮に斬りかかる。
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「フム……〔
鉄をも溶かし斬れる程の熱量を持った斬撃が、凝固させ堅さが増した晴蓮を覆う血の盾と衝突すると、空間に血が焦げる臭いと血の煙が充満する。
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「禪院扇様。僕は貴方を甘く見ていた、謝らせてください。真に申し訳ございませんでした。
貴方は強い。コレはウソではございません、僕の本心にございます。
……ですが貴方はその術式を十全に扱いこなせてない………それが残念でなりません。
扇様、貴方は今よりもっと上の
「何……だと……貴様は何を言っている。
私がさらに強く成れると……そう本気で言っているのか……貴様は! 俺が! 真に強く成れると! 本気で
「はい。僕の名に掛けて」
「(この……この小僧は私が強く成れると……本気で? コレが……ここが限界なのは私が良く分かっている。
ああ、良く分かっているとも! ……なのにこの小僧は言ってのけるのか? ……私が……俺がさらに強く成れる事を本気で……)」
「参考になるかは分かりまんせんが助言を1つ。
何故……刀に、自身の体に拘るのですか? 炎を発する……成る程確かに、とてもシンプルだ。
ならばもっと視野を拡げましょう、炎とは定まった形を持たぬ現象に御座います。扇様、常識を疑いましょう、先入観を捨てましょう、固定観念から脱しましょう。
刀に炎を纏う? 勿体無い。体に炎を纏う? なんと勿体の無いコトか。
扇様。もっと自由にもっと柔軟に考えてみてください。そう……例えば炎を生き物の形に成してみる。
と、言うのはどうでしょうか。えぇはい。半式神化させる、と言ったところでしょうか。
申し訳ありません。僕の知識ではコレが限界にございます。ですが扇様、亀の甲より年の功……と言うではありませんか。
貴方ならばより良い使い方を思い付くコトにございましょう。扇様。今この時が、今この瞬間が殻を破る時にございます! さぁ扇様! 殻を破りましょうぞ、貴方を侮ってきた者達に一泡吹かせようではありませんか!」
「(炎を纏うのではなく外に出す……生物が如く操る……半式神化させる……。
そうだ何故私は己の肉体にばかり目を向けていた。何故そうするしか無いと決めつけていた、外に……外に……)」
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「ふ、ふははは、加茂の小僧……いいや、加茂晴蓮。礼を言うぞ。お主のおかげで何か閃きそうだ。
加茂晴蓮。何でも言うが良い、私の権限でできる範囲の事であれば叶えてやろう」
「……では、扇様。甚爾さんの
「ああ、好きにするが良い。そもあやつの親は関与せんだろうが、私の方から言っておこう」
「感謝を。では僕はこれで失礼いたします」
ふいに後ろに向きかえりソコにいる二人に頭を下げ、その場を去る。
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「こっちに気付いてやがったか。末恐ろしいヤツだ」
「あの子は聡いですから」
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我が家に帰り、中庭の縁側で座禅を組み瞑想していると、静かな足音が奥の方から近付いてくる。
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「よお晴蓮。扇のクソに何かしたみたいだな」
「おはようございます、甚爾さん。良く眠れましたか?」
「あぁ、あの家に比べれば天と地の差だな。んで、あのジジイとガキは何してんだありゃ」
「イヤまあ、何と言いますか……基礎体力の向上……でしょうか? 術師と言えど体力は必須、特にあのお二方の術式を考えればあって損は無いかと」
「ふーん、そう言うもんかねぇ」
「時に甚爾さん」
「あん、ナンだよ」
「いつになったら僕の稽古を付けていただけるので? 僕としては今すぐにでもして欲しいのですが」
甚爾は少し考えてから晴蓮にーー
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「ダメだ。今は、だがな」
「……何故かお聞きしても?」
甚爾は頭をがりがりと搔き毟りながらため息をつきつつ晴蓮にーー
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「お前さんも気付いてンじゃねぇのか? 今のお前はまだ体が成っちゃいねぇ。んな状態でやってもかえって逆効果だ」
「……ふぅ、やはり……ですか。では、いつ頃からになりますかね?」
それでも諦めきれない晴蓮はなおも甚爾に食い下がる、更なる高みに立つために。
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「あー。そう、だな……早くて十二からだな。ソコで一旦体は成るハズだ。
ま、つまりだ。あと二年……あぁイヤ、あと一年とちょっとか? ……その程度は我慢しろってこった」
「わかりました。あと二年は我慢します。ですが、甚爾さん。
直接の稽古が無理でもアドバイス程度はしてくださいますよね?」
「く、くくく。タダでは起きねぇヤツだ。ああ、それくらいかまやしねぇよ、晴蓮」
そう言うと甚爾は晴蓮の頭を乱暴にしかし優しく撫で回した。
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「はぁはぁはぁ……もーあかん、これ以上は動けへんわ。ナンやねん……ナンやねんアイツは、鬼や……アイツは鬼や。
地面に大の字で倒れ付し晴蓮への怨み節を吐き続ける。
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「だらしねぇな、直哉。それでも俺の息子かお前は」
胡座をかきながら、直哉に向かっておちょくる直毘人だが、彼も肩で息をしており疲労がたまっているのは一目瞭然だった。
それでもまだ直哉よりかはマシに見えるソレは、当主の意地かそれとも……父の意地なのかは誰も分からない。
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「おや? もうお休みですかな? お二方。
まだ高々百周程度でしょうに、だらしのないお二方だ。彼を見習ってはいかかですかな?」
スっ、と。皆が訓練する大きな裏庭に手を向ける。 ソコには内周をヨロヨロと走る五条悟の姿があった。
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「ナンや俺と同じやんアレ。まだ生まれたての小鹿の方が走れるんとちゃうか」
「いえいえ、走れている以上お二方よりかはマシかと。
僭越ながら申し上げますが、お二方の術式はご自身の肉体を使うものにございます今は……ですが。
ですので最低限ではございますが、ご自身の身体を思い通りに扱いこなせるようになっていただきます。
それこそ指一本……いいえ筋肉の一筋さえ手に取るようになってください。
ソコがスタートラインです。僕が言うのは烏滸がましいかもしれませんが……まずはご自身の術式の理解を拡げ次に自己解釈をする。三つの先入観や固定観念から脱するのです。
そして術式の拡大解釈をするのです、己の術式に疑問を持ってください、常識に囚われていてはダメなのです。
扇様にも同じコトを言いましたが、もっと自由にもっと柔軟に考えてください。直毘人様、直哉君。
我々呪術師は凝り固まった思考、観念、常識では
檻を破ってください、今まで積み重ねた常識と言う檻を」
二人に言い終わるとスッと庭に目を向け倒れている悟に声をかける。
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「ソコでのびている悟君、アナタもです。貴方の術式はあまりにも大味が過ぎる、もう少し小手先の技も覚えた方がいい。
人のいない場所、呪霊等が発生するような場所であれば君の術式による広域破壊もまぁ良いでしょう。
ですが呪詛師との戦闘は必ずしも
「僕は別に非術師を尊重しろ、必ず助けろ……と言っているワケではありません。
人は死ぬ時は死ぬのですから。僕が言いたいのは今の君では人混みの中での戦闘では手段がない、と言っているのです。良いですか? 悟君」
俺も悟に言えた義理じゃないが。
庭に突っ伏しながら息も絶え絶えにようやく「はぁはぁはぁ……ハル……後で聞く」と呟いた後も地面に倒れたまましばらくの間起き上がれずにいた。
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禪院家。総じて強化イベント発生、果たしてどうなるのか。
扇さんにはフェードアウトして貰うつもりだったのになぁ、何でこうなるかなぁ。
扇さんどうしようかな、どれくらいの強さにしようかしら。
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晴蓮くんまだ幼いから甚爾ブートキャンプは身体が耐えられない。