因みに本来の金剛夜叉明王は八面六臂の姿ではなく三面六臂の佛神です。
前話辺りから大きく修正?変更?されてます。
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それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。
「はぁはぁ……はぁ、ふー。これでようやく1/3ってとこか、先なげぇなおい。
さってと、続けますかね。相手は
「ア、ア。……ね……い、レを……」
しゃがれた声を発した
それらは全てが特級呪具、当然……内包する術式も相応のモノ、それら武器を構える。
まるで『幾らでも来い、その全てを斬り伏せようぞ』と言わんまでもの様相、そこに立つは三宝荒神・夜叉神……否、その姿は
……されど顔に浮かぶは苦痛の表情……
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「!? はは、すげぇな。さっすが神様、マジで少し戻ってきてんじゃねぇか? できれば話し合ってみたいね」
さぁ、『視よう』か。俺が果てない世界を手繰り寄せよう、俺が尽きない世界を、辿り着こうかその世界に……
「さぁ……
頚と四肢を両断せんと迸るは異なる世界線から呼び込まれた五つの血の刃 。だが 、この程度で終わる
呼び込んだ異なる五つの血刃の
切り刻まれた
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「ハッハァ! 楽しいな! 明王様よぉ! 今のあんたの在り方は
外敵を討ち滅ぼさんとする存在、どこまでいこうが鬼神・魔神のソレよ! なればこそ……俺が越えよう、その
俺は『最優』の呪術師……超えてやろうじゃないかこの程度の壁ごとき! あんたを……この俺が
それでも尚お互いが近距離で1歩も退かず
肉が千切れる音が、骨が砕ける音が血の伽藍堂に響き、血の池をバチャバチャと音を立たせながらも
この領域内にいる限り死なないが故に手加減なぞあり得ない。
ただ全力で全霊で斬り結び逢う。晴蓮の顔に苦痛は無い、それどころか喜びの顔だった。ここまで長く
刺しても死なない斬っても死なない心臓を穿っても死なない、
しかし刹那の間もなく腕は付いており、その腕で
気が付けば
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「おい! オマエ!! ハルは、ハルどこだ! なんで連絡がこんなに遅いんだ!!」
「晴蓮くんはあの中、それと連絡が遅くなったのも晴蓮くんの仕業よ」
「はぁ! ンなワケあるかいや! ど阿呆! 蓮クンがなんでそないな事せなあかんのや!」
こンのクソガキども……晴蓮くんの爪の垢を煎じて飲んでから出直してこい。
「そんな事知らないわよ、私にかけられた結界が解けたのが
「それで、どれだけの時間が過ぎた」
「約四時間くらいかしら? 私たちがここに来たのがお昼頃、アレを見つけたのが昼1時頃」
「そんなになげぇのかよ、ハル……よし」
気合いをいれている悟を横目に直哉が語る。
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「アレ……蓮クンの領域やな、外から入るんは無理や待つしかあらへん」
「ハッ! だったらてめぇはそこで待ってろ、オレはブッ壊して中に入る」
「あー、無理やムリムリあの外殻は壊せぇへん。蓮クンが今回どこまでやっとんのかは分からへんけど、少なくとも外から入るンは無理や。
壊すンのも無理や、蓮クンの領域に必殺は無い。せやからその分のリソースを外殻の強度に回しとんねや」
直哉は胡座をかき空を見上げながら「だから固いトンでもなくな」とボヤいた。
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「……なんでそんな事知ってんだよオマエ」
「そりゃ
「見た? ハルの領域を?」
「そーゆーとるやろ、エッグいでぇ蓮クンの
地獄……直哉は晴蓮の領域をそう表現した、見た者にしか分からない恐ろしさを。
その時、ピシリの音と共に領域の外殻に罅が入る。
その瞬間、三人がバッと領域を見た。
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「晴蓮くん!? まさか……」
「んなワケ有るかよ、ハルが勝ったに決まってる」
「相手は
それに私も見たわ、晴蓮くんが荒神殿を破壊した後、出て来た呪霊……アレは三面六臂の夜叉だった」
「夜叉……だと!?」
「なんやソレ! 上の連中はナニ考えとんのや!! 蓮クンを殺す気かいな!」
「それだけじゃないわ、夜叉が叫んだら荒神殿の上に渦巻いていた呪力が呪霊に吸い込まれて呪胎戴天したの……八面六臂の呪霊に。
……幾らなんでも相手が悪すぎる……そんな相手、例え晴蓮くんであっても……」
三人の間に沈黙が流れる、それを破ったのはもっとも付き合いの長い五条悟だった。
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「心配すんな、ハルは負けねぇ。
ハルは『最優』の呪術師だ、堕ちた神ごときに負けやしねぇよ」
悟が発した声とほぼ同時にパキンと高い音と共に領域の外殻が空に解けて消える、そこに立っていたのは晴蓮だけ、服は破れ上半身をさらけ出しながらもその身体にはキズ一つ無かった。
相手は三宝荒神・
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「ハル!!」
悟が叫び晴蓮に駆け寄り倒れるさなかの晴蓮を受け止めた。
「悟?
息も絶え絶えに二人に声をかける。
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「当然や、蓮クンのためなら火の中水の中や、すぐに駆け付けるで」
晴蓮の呼び掛けに応じながらも「そっちが素なん? そっちの方がエエで蓮クン」その問い掛けに「一人称や言葉遣いは人に与える印象を和らげるんだよ、覚えておきなさい」と返した。
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「晴蓮くん……大丈夫なの? その
「ええ、問題無く祓いました。
ただ流石に疲れましたね………とても強かった、
「そう……それで身体の方は、その」
「キズは有りません、呪力もそこまで問題有りません。その代わり精神的に……ちょっとダイジョバ無いですね」
晴蓮の砕けた物言いに歌姫は破顔する、しかし同時に心配を隠せなて無い表情を『視て』いた晴蓮は「イヤー疲れた。でも……ご心配無く、少し休めば回復しますから」と歌姫に優しく言葉を掛ける。
その優しいと言葉に歌姫は顔に悔しさを滲ませた、理由は分かりきっている。自分がなにもできなかった事に自責の念と不甲斐なさでいっぱいなのだ。
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「ごめんね晴蓮くん。私が不甲斐ないばかりにあなたに無茶をさせてしまった、私の術式が戦闘向けなら良かったのに」
「ホンマやで、サポーターがサポートできへんてなんのためにおるんや」
直哉の物言いに歌姫は下唇を噛み締める、なにも言い返せない、自分はなんのためにここに来たのか、なんのための支援術師なのか、実力不足を痛感していた。
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「直哉。庵さんを戦わせなかったのは僕の判断だ。
それを言うのなら悪いのは僕の方だ、直哉……責めるのは庵さんじゃない」
「蓮クンそれはずるいで、なにも言えへんやんか」
「はは、君は優しいからね……君は人の心を分かってあげられる子だ」
直哉な晴蓮の言葉に「面映ゆいで、蓮クン」と照れた表情をしながらこめかみを掻いていた。
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「なぁハル、その手にもってンのナニ?」
「あぁ、これかい? 貰ったのさ彼に」
「貰った……て、まさか呪霊から!?」
「はい、呪霊……いいえこの集落を守っていた
領域内で僕との
堕ちた神、穢れ
晴蓮が無事であったことに安堵した3人は
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「ん? ハル今何かした? 呪力が動いたんだけど」
「ははは、羽虫がいてね追い払ったんだよ。
悟………僕は少し眠ることにするから、後は頼んだよ」
「……ああ。
オレに任せて眠っとけ、起きたときには全部終わってから」
晴蓮は消え入る声で「助かるよ」と呟きそのまま眠る。
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荒神殿上空二キロ地点、なにがしかの術式か空に浮く人影が一つ。
「アレを祓うのかい? 流石は『加茂の麒麟児』、素晴らしいね、是非とも欲しい。
それにしても最初のアレは反則過ぎやしないかい、あんなの避けも防げもできそうにないね」
誰に言うでもなく独り言を喋りながらウンウン唸っているその時ーー空間が、燃えた。
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「!? まさか気づかれた!? ………だとしたら本当に化け物だね、欲しくはあるけど、生かすか殺すか……早めに判断しなきゃ駄目そうだ。
いずれ……直接逢おうじゃないか、加茂の麒麟児『加茂晴蓮』」
何者かの声は誰にも聞かれずに空に消えていった。
金剛夜叉明王は、人を襲っては喰らう恐るべき魔神(夜叉)でしたが、仏教に帰依した事で金剛夜叉明王は悪人だけを喰らうようになったと言われ、ここから「敵や悪を喰らい尽くして善を護る、聖なる力の神」として日本で古くから敵を打ち破る「戦勝祈願の仏」として崇め奉られています。
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あの集落は何でこの仏様を祀ってたんでしょうね、もっと他の生活に直結する様なそれこそ豊穣の神様とか仏様にすればよかったのに、集落が無くなったので理由は不明のままです。
まぁカグツチじゃなくて良かったですね本当に、カグツチが出てきたら多分四方数百キロくらいは焦土と化す。
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