その血が歩む道すじ:修正版   作:亞忌羅

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 双子を溺愛するバカ、この時点で原作の記憶は疎らに有る程度。





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 それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。


二十話

「あーもう可愛いなー、僕の妹達は何故こんなにも可愛いのか」

 ニヨニヨしながら真希・真依達を撫でる。

 

「キメぇぞ(セイ)、あと可愛いのは俺の息子達の方だ」

「確かに恵くんも(つかさ)くんも可愛いですが、この子達にはかないませんね。おいで~真希~真依~、お兄ちゃんですよ~」

 はー可愛い、マジ可愛い。こんな子たちの人生がルナティックモードかエクストリームだった気がするんだけど、本来(原作)の世界線どうなっての? バカなの? カスなの? どう考えてもこの子たち天使じゃん、マジ可愛い、お兄ちゃんデレデレだよもう。

 

「兄バカ親バカここに極まれり、だな見るに耐えん」

 酒を煽りながら愚痴をこぼしたが、最もこんな光景を小一時間も見せられたらやむ無しだ。

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「よしよし、良い子だね~。

 それで、直毘人さん。何の用ですか? 今僕はこの子達を愛でるのに忙しいのですが」

「………コイツだよ、てか今さらだが双子の顔見えんのかよ」

「やり様によっては」

 

 直毘人は「ほれ」と紙の束を投げて寄越し「やり様ってなんだよやり様って」と聞いた。

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「ここと隣接する世界を視れば二人の顔も視えますから、可愛いですよねこの子たち。それで……コレは?」

 

 タメ息を吐き「コイツは依頼だよ、依頼。お前へのな、つか隣接する世界って何だよ理解できん」と紙の束の正体を告げ晴蓮の物言いに愚痴を溢す。

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「……お断りします、先ほど言いましたがこの子達を愛でるのに忙しいのです。

 そんなモノやってる時間なんて有りませんよ、悟君にでも渡したらどうですか?」

「アイツは今別件で動いてんだとよ、んで、もう1人の特級は所在知れず、となりゃ当然お前さんのところに来るわな。(双子も幸せそうで何よりだが……甘やかし過ぎやしねぇかコレ)」

「もう一人の特級……あぁ、九十九さんですか、最近ココに来ましたね。最も、今どこにいるかは知りませんが」

「うぉっと、ぶねぇ溢すとこだったぜ。あの風来坊が来たのか? ココに?」

 

 コップに入った酒をあわや溢しそうになったが溢す事無く器用に飲み始めた。

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「ええ、何でも新しい特級に会いに来たとか、ホントは認定されてすぐ来る気だったみたいですが、何かあったんですかね? 

 まぁ、僕には関係無い事なのでどうでもいいですが」

 

 そう会話を切ると双子達と遊び始めた。

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「なぁ、晴蓮。この依頼は特級案件だ、となれば当然お前さんが行くしかねぇんだよ、だから行けよ。(この兄バカが、コイツこんなんだったか?)」

「変更前は?」

「……一級だ」

 でしょうね……じゃなきゃ直毘人さん(禪院家)が持ってこない。

 ……直毘人さんが持ってきたって事は、少なくとも一度以上は一級術師の誰かしらが行った……その結果、特級呪霊を発見。

 んで、とんぼ返りしたと、その術師が生きて帰ってきたのか知らないけど。

 

「でしたら直毘人さんと直哉君、そこに甚爾さん。

 この三本で行けば大抵の特級呪霊なら祓えるんじゃないですかね、なんなら最近一級になった庵さんも連れて行くとか、色々やり様はあるじゃないですか」

(ハル)、俺は行かねぇぞ。恵と司もそうだが妻の事もある、傍を離れる気はねぇよ」

 あー(ゆかり)さん、体が弱い上に出産したばかりだからなぁ。

 いくら加茂の医療スタッフと僕が対応してるとはいえそれでも不安は残るし、そもそも禪院の人間とは行きたく無いか。

 

「との事なので二人或いは日下部さん……あぁ庵さんでもいいですね。

 どちらかを入れた三人で行ってくださいよ、あのお2人強いですよ。それに、です。

 直毘人さん、僕達に頼ってばかりだといつまでたってもレベルアップできませんよ? いいんですか? 置いていかれても? 

 直毘人さん、未完成とはいえ領域が使えるじゃないですか、領域がダメなら極ノ番でも使えば祓えると思いますよ。

 レベルアップするには自分より強い敵を倒さなきゃダメなんですよ? なので頑張ってください」

 あー可愛い、寝顔マジ可愛い。ぐっすりお眠り。

 

「んなこたぁ分かってんだよ、こっちとしても安全マージンが欲しいんだよ、だから来い」

「…………んー、そうですねぇ。僕に付いて来いと言うなら、何かください。お金以外で」

 

 双子の頭を撫でながら「お金は沢山有りますから必要無いですし、それなら別のモノが欲しいですね」と直毘人に言う。

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「何か……ねぇ。何が欲しい、それ次第だな」

「では禪院の武器庫から何か一つ呪具をください」

「お前に呪具なんざいらねぇだろ」

「僕はいりませんね、将来この子達のために欲しいんです、呪具はどれだけ有っても困りませんから」

「(……成る程な確かに呪具はいるだろうな、片方は呪霊さえ見えねぇ、もう片方は少ない呪力、それを補うのに呪具を使うのは分かる、分かるが……)」

「呪具なら加茂の武器庫にも腐るほどあんだろ」

「有りますね、御三家の一つですしそれなりには」

「なのにくれってか。(がめついヤツめ)」

「呪具云々は理由付けですよ、直毘人さん。直毘人さんは僕に来て欲しい、でも僕は行く気はない……なら、何かしらの理由を付けましょうって話です。要は等価交換ですね」

 

 眠る双子の頭を撫でながら「そもそも、ソレって直毘人さん(禪院)に来た依頼なんじゃないんですか?」と聴きいた後に双子の耳たぶをふにふにと弄る、そして「可愛い」と呟く兄バカ。

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「…………なら、だ。一人どころか甚爾が持っていった呪具を全部。それをくれてやる、それでとうだ」

 

 口元に手をやり考え、射抜くように晴蓮を見る。晴蓮はニヤリと笑い「では、それで」と短く言い、晴蓮・直毘人共に声を殺して笑いあった。

 加茂家当主と禪院家当主の政治的やり取りを見た甚爾は息子・恵にたいして「はぁ、これが政治ってヤツか……恵、司。お前達はこんなヤツ等みたいになるなよ」と言い、息子達の頭を撫でると2人は嬉しそうに笑っていた。

 そんなん会話のをしていると直毘人は思い出したかのように「そういやぁ……どっかの誰かからこんなの貰ってなぁ」と某有名遊園地のチケットを見せてきた。

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「へい、プリーズ。この子達と行くのでください。あ、勿論それも一部ですよ」

 

 呆れながらも依頼が終わったら楽しんでこい、と晴蓮に渡した。

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「おい……おい、ソコの莫迦。ハイキングじゃねぇんだぞコレは」

「僕からすれば大抵はハイキングですよ」

 

 何故この様なやり取りをしているのか、それは………「おー、あいあい」と晴蓮の術式が式神化した存在ーー『術式式神:肉雫唼(みなづき)』に乗る双子達の姿がソコにあるからだ。

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「それに何があろうとこの子達にキズ一つ、つけさせませんよ、この僕が」

「(はぁ、このバカは……ってもまぁ、コイツよ特級呪術師。コイツからすれば並大抵の呪霊なら容易いのは当然か。

 だが、何が起こるか分からないのが現場だろうに、分かってんのかコイツは)」

「なにやら考えてるみたいですが、ご安心を直毘人さん。

 僕だってちゃんとやってますよ? この奥、300mほど先に呪霊が……匂い(呪力)からして一級程度ですね。それが三体程いますので、皆さんお願いしますね」

「お前……はぁ、行ってくる」

 

 どこか諦めた様に呪霊に向かう直毘人。

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「日下部さんもファイト、この依頼が終わったらしばらくの間は依頼がいかない様にしますので」

「本当だろうな!! 本当に依頼こねぇんだな!」

 

 日下部の問い掛けに首肯でもって返した、すると「よっしゃぁ、やってやんよぉ!」と呪霊めがけて駆け出していった。

「んー、ある意味では日下部さん扱いやすいな。がんばれー、ほら二人も」

「あー」「うあー」と喋る妹達に良い子だねーと妹達とイチャつくバカ。

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「冥冥さん、貴女は行かないんですか? できれば行って欲しいのですが、雇ったんですし」

「私を戦力に数えてるのかい? 私はカラスを操るしか能の無い術師だよ、それとも殴って祓えと?」

「ソレはそれで別に構いませんが、カラスを使って何かできませんか?」

「なーにもできないよこの術式は、ただカラスを操るだけさ、弱いだろう?」

「そのカラスはどの程度操れますか? 思考誘導だけですか?」

「全てさ、思考も動きも五感も全て操れるのさ、ま、裏を返せばその程度しかできない術式って事さ」

 んー、カラス(生物)を操る、俺ならどうするか……カラス(生物)を操るねぇ……ん? 生物か……ふむ、それならコレはできそうだな……気は進まないけど。

 

「冥冥さん。確認したい事があるのですが、いいですか?」

「何だい? 私も、君の噂は良く聞いてるからね。何でも数多くの術師の殻を破らせた(気付きを与えた)そうじゃないか……私の殻も破らせてくれるのかい? (私に何を求める特級呪術師……私の術式はココで頭打ちだ。それは私が良く分かってるのさ、痛いほどにね)」

殻を破れる(気付く)かは分かりませんが、冥冥さんの術式『黒鳥操術』ですがソレは生きたカラスを完全に操るんですよね? なら、使えばいいじゃないですか」

「(使う? ……この子は何を……あぁ、ソレか……その程度の事しか考えつか無かったのか……はぁ期待外れだね)ふふ、カラスを突撃させろと言いたいのだろう? まさかその程度で呪霊が……」

「それこそまさかですよ。その程度なら誰でも思いつきますし誰だって一度は試します、なのでその程度なワケがありませんとも。

 冥冥さんは知ってますか? この国が考案し、お国のためと責務を負わせ、帰る事を許させなかった、唾棄すべき行為…………神風(自爆)特攻』これをカラスにやらせるんですよ。

 そうすれば……まぁ、特級下位クラスの呪霊なら祓えるんじゃないですかね」

「(この子は……この子は何を言って、そんな事……そんな事! 考えもつかなかった!! あぁ、あぁ! 何でそんな簡単な事を思いつかなかったのかしら)ええ、そうねぇ……カラスに『自死を強制させる』縛りを使えば、一時的にではあるものの、カラスが持つ微弱な呪力を底上げし強力な呪力の塊として呪霊に突撃させる……ふふ、まさしく神風ね」

 なんかスッゴい嬉しそうに話すなー、ま、新しい技を思いついたんだし、そりゃこうなるよね。

 

「ふ、フフフ……アハハハ! あー面白い。ねぇ、加茂晴蓮くん、ありがとう。良いモノを教えてくれて、フフフ」

「……嬉しそうで何よりです。お礼にお金負けてくれたらうれしいですね。

 でも、まだ何か思いつきそうなんですよねー……んー、ああそうだ。

 冥冥さんはカラスの骨、死んだカラスとかも操れるんですか?」

「ソレは無理だね、金は大事なものさ。色んな意味でね。

 それと骨と死骸だったかい? ……どうだろうねぇ、試した事が無いからなんとも言えないね。それでもし、カラスの骨や死骸を操れたら私に何をさせる気だい?」

「例えば、カラスの骨やその他諸々のカラスの素体(死骸)武器(呪具)を造るとか、あとは人形(傀儡)的なモノを造るとか……ですかねぇ」

「カラスの素体(死骸)武器(呪具)を造る……人形(傀儡)を造る……」

「僕たち呪術師の術式は解釈の仕方で如何様にも化けるんです、冥冥さん。

 もっと自由にもっと柔軟に考えましょうよ固定観念なんか、どこぞのゴミ箱にでもエキサイトにシュートすればいいんです。

 僕は呪術師はもっとも自由でとてもデタラメな存在だと思ってます。

 なにせ術者が、己の術式は『こうだ』と思えば術式は『そう』なんです、自由にいきましょう、自由に」

「(あぁ、これが……殻を破らせる呪術師()

 ふふ、この子ほど自由な呪術師はいないだろうねぇ、だからこそ……私達みたいな連中は縋り付いてしまう。

 今の自分を変えてくれと、何かを教えてくれ……と。心底おそろしい男だ)」




 晴蓮が多分14、5歳なのでだいたい2002年くらいかな?この当時、日下部さんの等級ってどの辺りなんですかね、年齢が21歳くらいなので準一級くらいなのかな? だとしたら晴蓮くんが強権発動させて一級にしてそう。
 後は真希・真依コンビは2歳くらいなのかな?
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