その血が歩む道すじ:修正版   作:亞忌羅

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 やってる事が真人と大差無い晴蓮くん。






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 それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。


二十六話

「小僧……俺にもその呪霊てのを倒せるんだな?」

「ちゃんとした練習をすればおそらくは」

「(鍛えれば、俺も鍛えればあの化物どもを倒せる……倒すには、何が……)呪霊っつー化物を倒すためにいるのは何だ、何がいる」

 やっぱり何かあるのか? ……息子さんを呪霊に殺された? イヤまて……あの写真に写ってた人物はあの呪詛師に瓜2つだったし、想像より根が深いのか? 

 

「僕たち呪術師が呪霊を祓うのに用いるのは術式と呼ばれる術です。

 基本的に術式は生まれながらに身体に刻まれていいます。

 ですが皆が皆、術式を持っているとは限りません。

 術式は先天的な才能です、しかしソコをクリアすれば、極論ではありますが誰にでも呪術師になれる可能性はあります。

 ですが、呪術師に成るためには重要なそして絶対的な条件があります」

 

 唾を飲み込み震えた声で「それは……何だ」と晴蓮に問いかけ、それに対し「脳です」と答えた。

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「脳だと? どう言う意味だ」

「そのままの意味ですよ、呪術師と非呪術師では脳の構造が違うんです。

 そのため、たとえ術式を持っていようが呪術師には成れません」

「(脳の構造が違う、そんなものどうすればいいと言うんだ! 俺には……成れんのか……)」

「ですが、虎杖さんには少しではありますが可能性があるかもしれません」

 そう、この人は呪霊が見えている、であれば術師に成れる可能性は五分五分、それでも自力で無理ならアレをやってみるか? 

 

「どうすりゃいい、どうすりゃ呪力だの術式だのを使える」

「まずは呪力を感じ知覚しましょう、ソコがスタートです」

「感じろ……と言われてもすぐにはできんだろ、そんなモノは」

 俺たちの様な生まれから術師は感覚で分かるけど、一般人はそうもいかない……これしかないか。

 

「2つの方法があります。

 1つは時間をかけて自力で呪力を認識し知覚する。

 もう1つは脳を改造する事で強制的に認識できるようにする。どちらにしますか?」

「…………2つ目だ、2つ目のやり方で頼む、俺には時間が無い……時間をかけている余裕は無い」

 まさかそっちを選ぶとは、よほどの理由があるみたいだけど……本人が選んだんだ尊重しよう、それに俺もできるかどうか試してもみたかったし、やるか。

 

「良いんですか? 恐らくですが激痛が体を襲います」

「バケモノどもを殺せる様に成るなら何だってしてやる」

「………分かりました。では、2つ目のやり方でします、宜しいですね?」

「ああ。やってくれ」

 本気だな、何としてでも呪術師に成りたいらしい。

 

「分かりました。では失礼します」

 

 虎杖倭助の後ろに回り、頭を両手で挟み術式を行使する。

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『生転術式《せいてんじゅつしき》』

融式:多次元同存融(ゆうしき:たじげんどうぞんゆう)

 

 

 術式の発動と同時に空間が割れどこかの世界線で呪術師をしている虎杖倭助と、この世界の虎杖倭助の脳の構造を融合させる。

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 この術式を使うのはコレで3度目、これまで成功はゼロ、今回も失敗すれば……この人は廃人になる。

 

「ぐ…ぅ……ガァ…ァ……繧「繧「繧「繧「繧「!! 

 

 どうか……頼む、成功してくれ! 

 

「鬆ュ縺悟牡繧後k! 鬆ュ縺悟牡繧後k! 鬆ュ縺悟牡繧後k! 鬆ュ縺悟牡繧後k!」

 

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「はぁ……はぁ、は…あ、俺はいったい……俺にナニがおきた?」

 成……功した? 成功したのか!? 成れたのか!? 呪術師に! 

 

「どう……ですか? 体に何か異変はありますか!?」

「…………体の中に何かがあるのが分かる、コレが呪力ったヤツか?」

 成功した? 俺は成功させた! コレを安定して使えれば万年人材不足のこの界隈に多くの人員(手勢)を増やせる可能性ができた! ……人道的かどうかはアレだが。

 

「虎杖さん、ご自身の術式は分かりますか?」

「少し待て……『還魂装術(かんごんそうじゅつ)』……と言うのらしい」

 還魂装術……聞いた事の無い術式だが……

 

「術式の内容を教えていただいてもかまいませんか?」

「……俺の知らん知識の中には術式はおいそれと話すモノではないとあるが?」

 そんなところまで共有されるのか! 

 

「はい。通常はしません、ですが虎杖さんの場合は違います何せ例外も例外ですから」

「まあいい、それに……お前さんとは長い付き合いになりそうだからな」

「俺の術式は……どうやら無機物の魂を知覚し自身に還元させる、そうする事で俺自身の身体性能を上げる、といった感じたな」

「無機物の魂?」

 無機物……八百万信仰からくる術式か? 八百万信仰は万物には(霊・魂)が宿ると云われており自然そのものを崇め奉る……もしそうなると古い呪術(神道・鬼道)に近い。

 

「無機物の魂そのものを操る事はできますか?」

「……できなくは無い、が。俺自身に還元するより出力が落ちるみたいだな」

 魂を操り己に還元させる、親がこんな術式を有しているなら、推定息子であるあの男の術式を感じた事が無いのも頷ける。

 となるとあの男の術式は魂に関する術式か? ……無機物の魂を使い新たな呪霊にする? 或いは既存の呪霊を改造する、どちらもありうるな。

 

「小僧……いや、加茂晴蓮だったな、今の俺は知らない知識と経験がある。だが、俺にはその実感は無い。

 当然だ、この知識と経験は別の俺のモノだからな、そこでだ加茂晴蓮……俺を鍛えてくれ、俺はこの術式をモノにしたい」

 これは……色々と用意する必要があるな。

 

「それはお任せください、虎杖さんを術師にしたのは僕です、であれば虎杖さんを戦えるように鍛えるのは僕の義務です」

「恩に着る、加茂晴蓮」

 とは言え俺も聞いた事も無い術式、どこまでできるのか……やれるとこまでトコトンやるしか無いな。

 後はどうやって鍛える時間を作るのか……だな、そろそろ高専に入る、そうなればさらに時間が無くなる……う~んどうするか、ゴミどもを操るしか無さそうだな。

 

「僕も可能な限り時間を作りますがそれでも多忙な身です、鍛え方の手順書とそれを助けるアイテム(呪具)を用意します」

「それだけで充分だ、迷惑をかける」

「お気になさらず、これは僕にとっても打算ありきの行動ですから」

「ハッ、ならそうしておこうか」

 俺の都合で動かせるモグリの術師を持つのも大きい……あらゆる局面でアドバンテージもイニシアチブも握れるかもしれない……後は顔を隠せる、或いは誤魔化せる呪具か……よし! 風向きがこちらに向いてきた、上のクソどもに気付かれない様にするのと教育係は……あの人しかいないか。

 あの人なら積めば口を割らんだろうし、何より俺に貸しを作れるいい機会だしな。

 

「後は人を寄越します、その人であれば信用しても問題は無い……ハズです」

「なんだ、その不安げな顔は」

「その人はお金に正直な方でして雇用関係が続く限りは裏切らないですが、僕以上に積まれた場合はその……」

「簡単に寝返ると?」

「ええまあ、はい、そうなりますね」

 いくら積めば良いのかそれが問題だ。

 

「それで晴蓮、どれだけココにいれる」

 ……そう、だな。

 

「長く見積もって2週間、短ければ1週間もありません。

 ですのでその間付きっきりで呪力の認識、そしてある程度まで操れる様にします」

 今のうちに冥冥さんにも連絡しておくか。

 

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「この人が電話で言ってた人かしら?」

「はい、なのでお願いしますね」

「報酬分は働くさ。勿論、口外しないとも君を敵に回したく無いからね。(彼に貸しを作れるんだ、報酬以上の儲けだ)」

「この姉ちゃんがお前さんが言ってた教育係か?」

「宜しくお爺さん」

「おう、俺は……」

「イヤ、名前を聞くのは止めておこうか、そのほうが晴蓮くんにとってお互いにとっても都合が良いだろうからね」

 ご配慮ありがとうございます、冥冥さん。

 

「そうなのか? 晴蓮」

「ええまあ、その方が都合が良いと言えば良いですね」

「そうか、ならそうしよう、宜しくな姉ちゃん」

「(モグリの術師と聞いて言たけど……おかしいね、見た目は術師に成り立て、漂う気配はベテランのソレ、あべこべね)」

「この人は術師の中でも上位に入る術師です」

 意外と安かったけど……ま、そう言う事だろうね、じゃなき冥冥さんがあんな金額で動くワケが無い……念のためにアレをしておくか? 

 ………止めておこう、ココは冥冥さんを信じようじゃないか。

 

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「お爺さんセンス良いね、このまま育てば良い取引相手になりそうだ」

「取引相手か晴蓮から聞いているが、お前さん……守銭奴らしいな」

「守銭奴とは心外だね、私はただお金が好きなだけさ、この世は金に換えられないモノに価値はないからね。なにせ……金に換えられないんだから」

「(成る程……晴蓮言う意味が良く分かる、この女は金しか信用せん、だからこそ信用もできる)晴蓮から金を貰ったんだろう? ならそれに見合う働きはしてくれ」

「ああ、勿論さ。それに……今回は金以上のモノも手に入れたしね」

「あまりアイツ(晴蓮)を悩ませてやるなよ」

「ふふ、そんな事しないから安心なさいな」

 お、やってるやってるっと、どこまで成長してるかな、楽しみだ。

 

「お2人ともお疲れ様です、順調ですか?」

「あら、いらっしゃい。それにしても特級術師がこんなに来ても良いのかしら?」

「まあ、その辺りは色々と()りまして、今の所は問題ありませんね」

 総監部(腐ったミカン)の後ろで手ぐすね引いてるであろうあの男にも話がいかない様にしてるし。

 とは言え慢心すると身を滅ぼすからな常に警戒を解かずにいるしかない。それにもし本当にあの男だったら警戒レベルを最大限まで上げる必要がある。

 頭の痛い話だよ全く。

 

「それでお爺(倭助)さん、調子どうですか?」

「晴蓮か、ああだいぶ術式とやらを掴めてきた、どんな事ができるのかもな」

 お、となると呪力の方は問題ないレベルまで成長した……と、良いね良い調子だ、彼にはせめて二級以上の実力を着けて欲しいしね。

 

「あ、そうそう、今日来た理由はコレなんですよ」

「なんだ? これは」

「呪具ね、どんなモノか聞いても?」

「倭助さんの術式は簡単に言えば青天井の呪力による身体強化、ですのでそれを最大限活かせる呪具を造ってもらいました」

 

 冥冥は手袋の形をした呪具を見て「手袋? 珍しい呪具だね、内包されている術式は?」と晴蓮に問いかける。

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「内包術式は単純明快『攻撃を当てた相手から割合で呪力を吸収し且つ動きを遅くする』です。後、その手袋自体が『電気を纏っている』ので殴った相手を痺れさせる事も出来ますね、まぁ少し強い静電気程度ですが」

「…………またとんでもないモノ持ってきたね、晴蓮くん」

「よく分からんがとんでもねぇモンを持ってきた、で良いんだな?」

「ええそうね……とんでもない代物ね、それこそ小さな国の経済を破綻させかね無いもの」

 冥冥さんソレ言い過ぎですって、破綻はしませんよ、多分。

 

「呪具の名前は『霊魂の抱擁(れいこんのほうよう)』と言います見ての通り手袋ですね。

 勿論ただの手袋じゃありませんよ? 粉末にした『ネン獏の顎骨(がくこつ)』を鞣し剤に混ぜて鞣した『貪鉄牛の胃袋(どうてつぎゅうのいぶくろ)』を鞣して『フンボルト油』でコーティングして『鉄亀の甲羅(てっきのこうら)』と『雷光石(らいこうせき)』で手の甲の部分を覆って造られた手袋です。

 ですので丈夫さは折り紙付きですとも」

「確かソレらの材料って特級レベルのヤツだと記憶してるのだけど?」

「ですね。特級呪具を造る時に使われる材料ですね、なのでとても高かったです」

 

 頭に手をやりながら「いやー高かったなー」と事も無げに良い放つが、並みどころか相応の術師でも手が出せないレベルの金額になるだろう。

 ━

「いくら掛かったかは聞かないでおくよ」

「(この呪具は間違いなく特級……そんな代物をこうも簡単に造って渡すとはね、加茂の当主だからできるのかそれとも特級呪術師だからできるのか……彼の場合両方ね)」

「で、晴蓮。コレをどうすんだ」

「そりゃ勿論、お爺(倭助)さんに差し上げるんですよ。

 僕には必要ありませんし、そもそもそのために造ってもらったので」

「本気みたいだな……まぁ、有り難く貰おうか、大事に使わせてもらうよ」

「壊す気持ちで使ってください、大事に使ってお爺(倭助)さんが死んでしまっては意味がありません。

 なので使い潰すつもりで使いまくってくださいね、直せる程度なら直せば良いですし直せない程壊れたら、また造れば良いだけですから」

 コレを使い潰せ……ねぇ、彼って資産どれくらいあるのかしら、気になるね。

 

「では、お爺(倭助)さん。

 どの程度戦えるのか気になりますので僕とヤりあいましょうか」

「何を言ってんだお前は」




 虎杖倭助の呪具『霊魂の抱擁』使用材料と効果。
 ゲーム、.hackから引用。
ネン獏の顎骨(呪力ドレイン+50%)
貪鉄牛の胃袋(激減速攻撃)
鉄亀の甲羅(物理ダメージ-50%)
フンボルト油(行動速度+25%)
雷光石(雷の力を与える)
 やっぱり反則的な材料、フロムのも混ぜた。

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