その血が歩む道すじ:修正版   作:亞忌羅

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 それなりに楽しんでる悟くん、それに反してギリギリな傑くん。





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 それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。



三十話

「ソイツが切り札か? でも残念、オレには通用しねーよ。

 それじゃ、さっさと片付けるか」

 

『シン・巌流:楽受の法(らくじゅのほう)

 

「シン・巌流:格闘術〈震脚(しんきゃく)〉そら……防いでみろよ〈外門頂肘(がいもんちょうちゅう)〉」

 

 

 シン・巌流に決まった構えは無い。

 常時フラットな体勢から様々な格闘術を繰り出す事でイニシアチブをとり続ける為である。

 しかしシン・巌流の中にも例外は存在する、その1つが『シン・巌流:楽受の法(らくじゅのほう)』である。

 

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 『シン・巌流:楽受の法』は腰を僅かに落とし左足を1歩後ろに、右足は爪先を着けた状態で半歩前に出す、上半身は肘を軽く曲げ左腕を前に右腕は腰より若干高い位置に置く事で『シン・巌流:楽受の法』が発動条件となっている。

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 『シン・巌流:楽受の法』はシン・陰流:簡易領域をベースに御三家秘伝『落花の情』を融合させ改造した領域対策の技術。

 先ず自身を結界で覆い敷かれた領域(術式)を中和した後、結界を解く事で結界の呪力を拡散・波及させて敷かれた領域(術式)に対し『楽受』即ち『楽受の法』を扱う者が『自身の身体が楽を受ける』技術であり、領域(術式)を『己を害する要因』と見做(みな)し、波及させた呪力を以て敷かれた領域(術式)に緩衝・融和させる技術として完成させた。

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故に、使用者に如何なる領域であろうと通用しない。

 

 

 口裂け女を呼び出し簡易領域で五条悟に対処しようとした夏油に衝撃を与えるには充分だった。

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「シン・巌流:格闘術〈震脚(しんきゃく)〉」

 

 五条悟は右踵を付け左足を前に出し膝までの高さまで上げ地面へと叩き付けた、すると足を基点に放射状に地面がひび割り夏油傑の体勢を崩す。

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「(!? 何故動ける! 口裂け女がいる限り動け無いハズだ! それに何故烟々羅(ゑんゑんら)が化けている、私の場所は分からない筈だ問題は無い! だが、くっ……体勢が)」

「そら……防いでみろよ〈外門頂肘(がいもんちょうちゅう)〉」

 

 体勢を低くし踏み込んだ足で地面を蹴り、とぐろを巻く蟒蛇(うわばみ)に肘打ちを叩き込むと、蟒蛇の体を通して夏油傑の腹部を衝撃が撃ち抜く。

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「な……ぜ、わた……しの。 ガッ……ハッ」

 

 五条悟は崩れる夏油傑を正眼に見ながら残心を解かずに立つ。

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「んー、決まったかな? アレは」

「何したのか全然分かんなかったんだけど」

「僕たちが使う体術は独特だからね」

 

 何かを考えながら小さな声で晴蓮に話し掛ける。

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「うん? 何?」

「アレ……私でもできんの?」

 

 晴蓮は家入硝子の問い掛けに少し驚きつつも思案し答える。

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「頑張ればね。でも硝子は治療要員だ、無理して前に出る必要は無いと思うけどね」

「まぁ、そーなんだけどさ……自衛できる程度にはなりたいかなって思ってんだよね」

 昔に何か合ったのか? それともこれから先に備えてなのか……どっち何だろうね。

 

「習得するの大変だよ? アレ多分だけど年単位は掛かるかな」

「そっか、でもさーセイ、これから4年ココで生活するし、時間はあるんじゃない?」

「意外と食い付くね」

「なんとなくさ、できたらカッコいいかなって。ほら治療要員がバリバリ戦えるの」

「それは確かにカッコいいね、それに後ろにいるから安全地帯……と言う訳でもないのも事実だ、考えておくよ」

 

 加茂晴蓮は散歩にでも行くかの様な気軽さで「さて、彼らの所に行こうか」と家入硝子に声をかける。

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「やぁ悟君、約束……ちゃんと守れたね。僕はてっきりアツくなって使うと思ってたけど、ちゃんと成長してるね」

「オレだっていつまでもガキじゃねーし、ソンくらいできるっての」

「それは喜ばしい限りだ。硝子、傑君の方はどうかな」

 

 家入硝子は夏油傑を触診しながら「外傷は無し、内傷は……胃の辺りにあるね」と言いながら反転術式をかけ「何したらこんなんのかが分かんない」と呟く。

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「そりゃ呪力を内側に徹すんだよ、なぁハル」

「そうだね、悟君が言ったように呪力を内側に徹すように殴るんだ。

 とは言ってもこの説明は簡単に言ってるからね、詳しくは………んーまた今度ね」

 

 五条悟はナンでも無いように言い、晴蓮は言うのが面倒になったのか詳しくは言わず内容を濁した。

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「(呪力を内側に徹すってそれがどーしてこんな事になんのか分かんないから聞いてンじゃん、しかも説明無しって……この2人、類友かよ)」

 

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「お、ま、え、らは入学そうそう何をしているんだ!」

「ちょっとした実力を見る手合わせでーす」

「あはは、まぁ手合わせではあるね。それに先生、ちゃんと彼は手加減していましたし傑君もそこまでひどい怪我という訳じゃないみたいなので、まぁいいじゃないですか」

「(く、加茂はブレーキ役になるかと思ったんだが、イヤだが確かに、コイツ(五条)が術式を使えば被害はもっと甚大になっていただろう、ぐぐぐ……)今回は大目にみてやろう、だ、が! 砕けた校庭の修理費用は五条、そして加茂、お前たちが出せ。

 分、かっ、た、な!!」

「えー、なんで……」「まぁ、それくらいはしないとね」

「(はぁ、先が思いやられるなこれは)」

 

 

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「(……強かった、術式を使わず体術だけで私は負けた、それに加えて手加減もしていた、私は……弱い。

 どうすれば……なんて決まってるじゃないか、晴蓮に……イヤ、あの2人に体術を教えてもらおう。

 私は強くならなきゃいけない、弱き者を守るために私は強くあらねばならない『弱者救済』。非術師を守るために今よりもさらに強くなる、必ず)」

「ハル? なんかあった?」

「……イヤ、何でも無いよ」

 う~ん、『視た』限りだと何やらよろしく(・・・・)ない感じだね、彼、どうしたものやら。

 

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「鍛えて欲しい……と、うん、傑君は分かる。

 戦闘要員だし手数の多い呪霊操術の使い手だ、それに式神使いは真っ先に術師が狙われる。

 それを鑑みれば体術……近接戦もできる様になるのは正しい、だから分かる。

 分からないのは硝子、君だ。君が何故鍛えて欲しいのかが分からない。

 君は治療要員だ、さっきも言ったけど無理して前に出る必要は無い。

 それこそ傑君が持つ呪霊たちを護衛代わりにすれば事足りる、何故そこまでして体術を学びたいのか、教えて欲しい」

「……守られてる治療要員より自衛できる治療要員の方がカッコ良くね?」

「本当にそれだけ? カッコ良さありきの理由なら僕は君には教えない」

「……半分は本当に言ってる、てかさセイなら未来視れば分かるんじゃないの」

「勿論分かるさ、でも僕はこういった感情混じりの物事は視ない事にしていてね、いくら僕でもそこまで野暮じゃない」

 ま、それだけが理由じゃないけど。

 

「感情混じりって言ってる時点でなんか知ってんでしょ」

「人の機微は分かってるつもりだよ、これでもね」

「(……言うくらいなら、別に……)」

「だから……今は鍛えても良いかな、とは思ってるよ」

「は? えっ、なんて?」

「だから、鍛えてあげるって言ったのさ」

 直接やるの俺じゃないし。

 

「……なんで?」

「人ってのはね、感情で呪力の匂いが変わるんだよ、僕にしか分からない事だけどね」

「そうだ、晴蓮。彼も君はみたいに呪力が視えるのかい?」

「ん? ああ悟君の事ね。悟君の様には見えないから安心していいよ、彼の眼は特殊だからねぇ。

 反則だよね呪力そのものが視認できるってさ、まあ彼は彼で大変らしいけどね」

「あー……なんだっけ? 五条家の六眼だっけ。聞いた事は有るけど、詳しくは知らないんだよねー」

「呪力がサーモグラフィみたいに見えるらしいね、後、目から入る情報量が多いから普通の人が掛けたら前が何も見えないレンズが入ってるよ。

 僕の場合は常に嗅いでるからコレはコレで大変だよ、特に呪霊の呪力は臭いからね。

 本当に臭いの何の、吐くよね」

「セイってさ、天与呪縛が4つだっけ? 大変じゃない?」

「慣れればそうでも無いよ、現に今まで困った……事は何度かあるけどその程度だしね」

生来盲(全盲)にアルビノ……他には何か有るのかい?」

「あー……味覚が鈍いね、薄味だと分かんないレベルの。だから食事が苦痛、アレは拷問だね」

「うげ、ヤバくねソレ」

「超ヤバい、だからこれからは濃い味付けの料理を食べる、素材の味とか糞食らえだ」

「(あれ? 確かさっき天与呪縛は4つと言っていた様な……今聞いたのは目が見えない(全盲)、アルビノ、味覚の鈍化。後もう1つ有るのか、また今度にでも聞くとしよう)」

 それで、鍛える……か。どうしたものか、甚爾さんに頼むのは良いとして甚爾さんだけじゃ手が回らないだろうし……あの人にも頼むか? シン・巌流使えるし。

 後は……冥冥さん? う~ん冥冥さんも良いんだけど、割り引きとかしてくれるかな、無いな。




 『シン・巌流与楽の相(よらくのそう)』を『シン・巌流楽受の法(らくじゅのほう)』に変更。
 名前的に何か違和感が有ったからね、後もとネタ的にも。
 効果は変わって無いので反則的な技術なのは変わらない。

 因みに冥冥さんもシン・巌流を使えます。原作でフィジカルがそれなりに?ゴリラだったし、そこにシン・巌流が加わってもへーきへーき。
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