その血が歩む道すじ:修正版   作:亞忌羅

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 校長呪霊みたいな呪霊がいても良いと思うの。






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 それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。


三十六話

『シン・巌流:不苦不楽(ふくふらく)』〈石花疾風双刃(せっかしっぷうそうじん)

 

 呪霊の顔らしき場所へ居合を放ち斬り返しで逆袈裟からの3連撃を繰り出し、間髪いれずに『シン・巌流〈(れい)〉』を振るうと刀身から空間が歪む程の膨大な()の呪力を(ほとばし)らせ呪霊を斬り祓う。

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 『シン・巌流:不苦不楽(ふくふらく)』とはシン・巌流には珍しい攻撃特化(広域破壊)の技術。

『楽受の法・抜苦の相』と違い特定の構えは無いが、シン・陰流の様な居合の姿勢をとる事が多い。

 

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 『シン・巌流:不苦不楽(ふくふらく)

 この技術は自身から『苦と楽』を限り無く抑える事で、自分の意識を以て無意識状態にさせ感覚を研ぎ澄まし、精神から無駄な力を抜く事で術式を通さない純粋な負の呪力と正の呪力の傾きを無くす。

 その結果、呪力の衝突を引き起こし、膨大な呪力の奔流が発生させる。

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成った。硝子は今、1つ大きな壁を越えた。

 正の呪力は燃費が悪い。でも硝子はもとより治療要因、正の呪力の扱いは俺達より一日の長がある。

 それを戦闘に用いる事ができれば戦闘能力は飛躍する。

 ……とは言えまだ無駄が多いのが課題かな。

 

「(正の呪力は呪霊にとって天敵、それでも残心は解かない、何が起きても対処ができる様にしておく……)」

「お見事。素晴らしい成果だね、でもまだ周りが見えてないかな」

 

 徐に(おもむろに)晴蓮が術式を家入の奥に放つ、ソコには今祓った呪霊より1回り程大きい呪霊が家入目掛け駆け出す所だった。

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「……無茶言うな、私はね! ココで実戦2回目だっての」

「次の課題だね、頑張りましょうのスタンプ押してあげる、でも……硝子だけの技を習得したね、おめでとう」

 私だけの技……まだ、実感は無いけど、そっか私にしかできない技を手にいれたんだ。

 

「まあやろうと思えば僕もできるけどね」

 

 アッハッハとあっけらかんと言ってのける晴蓮にコイツ叩き斬ってやろうかと思いながらも晴れやかな顔をしていた。

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「そしてココで硝子に残念なお知らせです」

「すっげぇイヤな感じがするから聞きたくない」

「アッハッハ、ダ・メ。聞いて貰います、硝子も思っている通り、まだもう1体呪霊が奥にいます、おそらく特級相当のが」

「マジかー、しかも特級とか私死ぬじゃん」

「いやいや。流石に特級とは戦わせないよ? 幾らなんでも危険だからね、僕が対処するから硝子は後ろで見てて」

「そりゃ良かった、安全な場所がどこに有るか分かんないけどね」

「現場にいる以上どこも安全な訳無いじゃん、なに言ってんのさ。

 ま、それでも安心しなよ。僕がいる限り僕より後は安全地帯だ」

「言いきるじゃん、それって慢心ってヤツじゃないの」

「あはは、悟君でもあるまいし僕に限って慢心なんかないさ」

 あ、アイツはするんだ。

 

「さ。奥の呪霊、祓いに行こうか」

 

 晴蓮の言葉を聞き安心して「うい」と短く返事をし晴蓮の後に付き歩いていく。

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「あー、アレだねぇ、何に対する感情で発生したんだろうね、アレ、キモい」

 

 硝子は「うっわキッショ」と言いながら晴蓮から数歩離れる、しかし刀に手を添えいつでも戦える様に準備している。

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 へぇ、感心感心、俺がやるとは言えそれでも何がおきるのか分からないのが現場、言わなくてもソレができるのなら、花丸の合格点あげちゃう。

 と、アレに集中しますか、相手は推定特級……油断はできないし、しない。

 

「硝子、1つ心得を教えてあげるよ。

 正体不明且つの自分より強い敵には最初から最大火力の攻撃をする、様子見なんてのは愚策。

 つまり……初っぱなから全力でぶっ飛ばす、だ。

 〔汗孔噴漿〕〔散漿収斂〕〔金物収斂(ごんぶつしゅうれん)鉄漿:(てっしょう:)千手皎金天漿汰炮(せんじゅこうごんてんしょうたいほう)

 

 両手を合わせ血漿を収斂圧縮し手を開くと、爆発的に周囲に拡がり、無数の黄色い光の矢と金属の槍を呪霊に浴びせソコには術式により削り取られた道だけが残っていた。

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「(コレが特級……一級呪霊で手こずってた私と違ってあんな巫山戯た呪力をした呪霊を一撃で吹き飛ばした。

 成る程、特級術師が化け物って言われる理由が痛い程分かる、ハハッ、そりゃ化け物って言われるわコレは)」

「覚えておいて硝子、相手の様子を見ようとか強さを測るだとかを考えずに、真っ先に最大火力で攻める。コレが生き残る秘訣だ」

 昔それでやらかしたからなー、やっぱ初手全ツッパが正義よ。

 

「オッケー。肝に銘じておく、死にたくないし」

 

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「ああ居た居た、朝倉さん。終わりましたので後の事お願いしますね」

「お疲れ様です。加茂特級、家入術師」

 んー、まだ周知されてないのかなぁ……まあいいか。

 

「それじゃあ僕達は帰りますね」

 そう言い残すと肉雫唼を出し現場を後にする。

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「空飛べるって楽で良いよね、遠距離も一飛びだし」

「この分お仕事増えてんじゃないの?」

「大正解、次から次へと僕の所に舞い込んでくるよね、3人の特級の内1人は我が儘で暴れ馬、1人は風来坊……そりゃ僕に依頼寄越すよね」

「だいたいどんぐらいの依頼こなしてんの?」

「んー、多い時で1日4件かなー、当然の様に一級案件ばかり……イヤになるよねーホントに」

 素直にやるの俺しかいないもんね、特級って。

 

「幾らなんでも忙しすぎでしょソレ」

「それは悟君に言ってくれる? 彼、一級以下の案件しないからさ僕にお鉢が回ってくるんだよね。

 悟君曰く、『ハルがやるから良いじゃん』だってさ、イヤ良くねぇよ……ま、その代わり特級案件の殆どは彼がしてるけどね」

「なんで?」

「……過保護なんだよ彼。まぁしょうがないと言えばしょうがないんだけどさー……昔にさ珍しく悟君と一緒に特級案件のお仕事してさその時にね、特級呪霊にヤられちゃったんだよね……そんで左上半身が消し飛んだ綺麗さっぱりね」

「は? 消し飛んだ? マジで言ってんの?」

「マジも大マジ、左肩から腰近くまで綺麗に消し飛んでさ、いや~びっくしたよね」

「ソコじゃないでしょ! 体半分無くなってんじゃん! 五条は何してんのマジで」

「彼? スッゴい取り乱してた、ソレはソレはもう凄く、あそこまで取り乱した彼を見たのは初めてだったね」

 

 他人事の様に「2度と拝めないよねーきっと」と何でも無いように言ってのける晴蓮に青筋を立てながら1度、深呼吸をし気になっていた事を問いただす。

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「……フゥー……アンタはどうやって助かったの?」

「そりゃ反転術式使ったに決まってるじゃん、じゃなきゃココにいないよ」

「誰がやったの? 五条?」

「彼にアウトプットの反転術式は使えないよ」

「は? じゃあ誰が……」

「そりゃ自分でやったけど僕も反転術式使えるし」

 は? 自分でやった? 体半分無いのに? 体半分消し飛んでるのに!? 自分で!? なんでそんな事できんの!」

「声でてるでてる。あー……んー、まいっか。僕って天与呪縛が有るじゃん? その1つにさ、無痛症があるんだよね。だからどんな怪我を負っても痛く無いから気付か無いんだ。

 だからさ悟君に言われて嗅いだら血の匂いが左半身からしててさ、そしたら消し飛んでて血がドバドバ出てんのマジでヤバいよね」

 

 他人事の様にアッハッハと笑いながら「イヤー最初は何事かと思ったよね」と悪びれもせず言い切った。

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「無痛……症、体半分消し飛んでも気付かないレベルの?」

「うん、まあそうなるね。自分の肉体状態も嗅覚でちゃんと分かるんだけどさ、痛みを感じないじゃん? だからアレ以降はなるべく怪我しないように気を付けててね。

 ほら呪霊とドンパチやり合ってる最中にソコまで気を割けないでしょ? だから今は基本的に中遠距離から戦うように心掛けてるんだよね、それに悟君に口を酸っぱくして言われたし。

 ま、とは言え必ず中遠距離でやれる訳じゃないからねぇ、それもあって悟君は僕に特級案件をやらせたがらなくてね、別に問題無いのにさー」

「……よくその状態から反転術式間に合うじゃん、なんで?」

「? 簡単さ、僕は痛みで術式が鈍るとかは無い、だから怪我が有る事が分かれば冷静に対処できるとも」

「(ああ……やっと分かった、ずっとコイツに感じてた違和感。

 安いんだ……痛みが分からないから自分自身(・・・・)の命の重さが分から無いんだコイツ………成る程ね、来る前に五条が言ってた事はコレの事か)」

「後1時間くらいかなー、そうそう硝子」

「ん? 何」

「夏がくるまでにもう少し鍛えようか、君達2人ともまとめて僕が相手するつもりだからソコんとこ宜しく」

「(えぇマジで、しかもセイがやるって……あのフィジカルゴリラがああ言ってたからイヤ予感しかしないし、しかも今コイツの問題が分かったしマジで不安過ぎんだけど)」

「……あの爺さんじゃダメなの?」

「ダメって訳じゃ無いよ、あの人はあの人でやる事あるし、それにただ僕が直接見てみたくてね」

「アンタ、目ぇ見えないじゃん」

「アッハッハ、言うねぇ硝子。問題ないとも、モノを見る方法は幾らでもあるからね、それと甚爾さん程スパルタじゃないから安心してね」

 …………絶対に嘘じゃんコレ。 

 

「ねぇセイ……イヤやっぱいいや」

「? そう、なら帰ったらじゃんじゃかヤろうか」

「うへ~い。(…………何もおきません様に)」




 『不苦不楽』を簡単に言えば精神が凪いだ状態にする技術、なので成功すれば純粋な呪力のみで五条の『虚式』を行える、仮想の質量があるかは不明。
 因みに硝子は自分がやらかした反則技にまだ気づいていません。
 感覚的には原作主人公がヨダレ垂らしてたアレな状態にする技術。こんなの反則だよマジで。

 晴蓮くんはどんな事にたいしても『加減をする』を知らない。
 本人曰く『え? これくらい誰でも思い付くし出来るでしょ? 出来ないの? 何で?』レベル。これだから天才はさぁ。
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