その血が歩む道すじ:修正版   作:亞忌羅

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 とんでも技を2回目の実戦でやった家入、未だ気づかず。





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 それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。


三十七話

「ど、こ、が!! スパルタじゃないだ! あのゴリラよりスパルタでしょ! こんなんさぁ」

「アッハッハ、ナニを仰られる。ちゃんと手加減? してるとも、ねぇ甚爾さん」

 

 頭をカリカリと掻きながら「ノーコメントで」と甚爾はぐらかし家入に「それと誰がゴリラだ、晴蓮式鍛練の追加だな」と言い放つ。

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「(何が……いったい何があったらこんな事になるんだ)」

「はぁはぁ……ふぅ、晴蓮、これは何なんだい?」

「? 全部をまとめての鍛練だけど……ソレが何か」

「まとめての鍛練?」

「そ、硝子だけとはいえシン・巌流の腕前は見たからね。それに(おきな)が言うには傑君、君は合格点らしいじゃないか。

 それなら開祖として実力を知っておかないとね。手な訳で、傑君。走り込みの後で悪いけど手合わせしようか。

 お互い術式は無し使って良いのは呪力強化とシン・巌流のみ、そんで術式を使った時点で終了&追試、OK?」

「もう少し休憩させてくれないかな?」

「もう充分したでしょ? なので却下、大丈夫。手加減はするから」

「(おーおーやってんねー、ハルのシゴキってマジキツいんだよねー加減するとか言って実際には全然できてねぇし、ハルは痛みを知らねーからな)」

 

「すぐるーガンバれー、死ぬなよー」

「悟君。流石にソコまではしないよ……きっと」

「きっと。はダメっしょ、ソコはしないって言いきらないと」

「……さぁ、傑君。鍛練の再開と逝こうか!」

「今なにかニュアンスが違わなかったかい晴蓮!」

「アッハッハ、気のせい気のせい……じゃ、避けてよ?」

 

シン・巌流〈秘剣・燕返し〉

 

「ッ! またソレか! クソッ、左右同時に斬撃がくるとかあり得ないだろう! シン・巌流:棍術〈夢幻操棍(むげんそうこん)〉!」

 

 左右からの完全同時に繰り出される2つの斬撃を三節棍の呪具『鬼灯』から繰り出す、高速で大量の乱舞攻撃でギリギリ防ぎきり、すかさず後に飛び退く。

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「(はぁはぁはぁ、何とか防げた。防げたがココからが彼の……)

「ほら、気を緩めない。シン・巌流〈(かざ)(ぐるま)〉。も1つ、いくよ〈削三連(けずりさんれん)〉」

 

 1歩近づき水平に斬り付け続け様に呪力防御をも貫く3連撃を行う。

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「(クッつぅ、1つ1つが速いく重い! 呪力による防御が有っても簡単に崩される! 

 甚爾さんが言っていた教えるのが下手な理由はコレか……でも、ヤられっぱなしは嫌いなんだ、私は!!)シン・巌流:棍術〈骨破砕(こっぱさい)〉! まだまだ! シン・巌流:棍術〈環撃(わげき)〉」

 

 三節棍を風車のように振り回し連続で打撃をし更に自分を中心に呪力で円陣を敷き、全周囲への攻撃と防御を同時に行う。

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「良い連携技だ、でも僕には通用しない。

 シン・巌流〈風流し(かぜながし)〉、〈夜叉車(やしゃぐるま)〉」

 

 打撃を風車のように振り回し抜刀からの切り上げ更に……。

シン・巌流〈秘剣・燕返し〉

 最上段からの真向斬りと左薙が完全同時に繰り出される。

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「(それは……駄目だろう晴蓮! コレ以上は無理だ)虹龍(こうりゅう)!」

 

 夏油傑が操る呪霊の中で1番の硬度を誇る呪霊を召喚し、晴蓮の猛撃を防いだ……が、術式を使ってしまった為追試が決定した瞬間でもある。

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「その子固いね、呪力強化していないとはいえ僕の剣術を防ぎきるし、いつそんなん手に入れたの?」

「ココ最近だよ、虹龍は私の手持ちの中でも1番の硬度を誇る呪霊でね。そう簡単には切れないよ。

 でも、術式を使った……追試だね、晴蓮」

「大丈夫、追試と言ってもそんなに難しく無いよ」

「そうなのかい? それは嬉しい情報だ」

「僕から1時間、逃げ切るだけだからね頑張って逃げてね」

「(晴蓮……それは、死刑宣告の間違いじゃないのかい?)」

 

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 夏油傑、家入硝子。ともに地面に倒れ付し微動だにせず動いているのは肩で息を吸うために膨らむ胸だけだった。

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「ヤりすぎじゃね?」

「そうかい? これでも加減はしたつもりだよ」

「ハルの手加減は手加減になってねぇって前から言ってんじゃん」

 そう言われてもねぇ、俺としてはホントに加減したし……う~ん、どうしたものか。

 

「昔も言ったけどさ、ハルは痛みが分かんねぇじゃん? ソレはハル自身の事だけじゃない。

 ハルには他人の痛みが分からない(・・・・・・・・・・・)、だからどの程度なら問題ないかが分からないからやり過ぎるんだ」

 ……成る程、倭助さんが言っていた意味はコレか、確かに俺には痛い(・・)というのが分からない。

 こればっかりは天与呪縛の1つだからどうしようも無い。

 そうか……俺は他人の痛みにも鈍くなっていたのか、改善案は有るか? 有ったとして可能なのか? 

 ……全盲は式神の目を借りる抜け道を見つけ出せたおかげでモノを見る事ができる、なら痛みはどうだソレも式神を経由して感じれるのか? 

 物は試し……1度やってみるか。

 

「ハル、変な事考えんなよ?」

「……変って例えば?」

 

 五条悟はジッと晴蓮の顔を見ながらタメ息混じりに「式神での云々に決まってんじゃん」と言ったあと続け様に「目が見える様にするのは見逃した、見えた方が良いときも有るしな、でも痛みダメだ」と言いきった。

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「その理由を聞いても良いかい悟」

「ハルは痛みになれてない、イヤ……痛みを知らない。

 そんなヤツがいきなり痛みを感じたらどうなるか分かったもんじゃねぇ、ハル……頼むから無茶も無理もしないでくれよ……オレはハルが心配なんだ。

 いつか……いつか」

「……それなら尚更痛みを知った方が良い、痛みを知れば無茶も無理もしなくなる、限界が見極められる、違うかい? 悟」

 

 五条悟は泣きそうな顔をしながら晴蓮の言う事が正しいのと分かっていた、それでも頷けなかった。

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「それでも……それでもオレは! ハルが……心配なんだ…………

 ハル、じゃあ条件を付ける」

「それで悟の気がすむなら」

「オレとやってくれ、オレが手伝うイヤ、オレだけとやる。

 他の誰ともソレをしない、この条件を付けなきゃやらせない」

 悟とか……ソレはアリだな、都合が良いのも有るし悟に手加減を身に付けさせる事もできそうだし……悪くない条件だ。

 

「分かった。約束しよう、悟と一緒の時しかしない、悟と一緒に行う」

 

 五条悟は涙を流しながら「当たり前だ」と声を絞りだした。

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「アー……何で俺がココにいんのか説明しろよ、家族と遊ぶ時間が減るだろうが」

「甚爾さんには審判……僕達のやる事がいきすぎたら止めて欲しいんです、勿論報酬は弾みますよ」

「ハッ、金なんざいらねぇよ」

「いえいえ。報酬はコレです」

 

 晴蓮が懐から出したのはとある場所のチケット4枚、そうソレは……人気テーマパークのチケットである。

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「お前……クッ。し、仕方ねぇなやってやんよ、有り難く思えよ。(アレがあれば恵が行きたがってたテーマパークに家族4人で一緒に行ける、何すんのか知らねぇが付き合ってやるか)」

「……じゃあハル、やろうか実験」

「そうだね、甚爾さんがいれば確実に止められるしね。さて、始めようか、出ておいで『ちりちり』」

「おう晴、何だソイツは」

「この子は千灯籠(せんとうろう)と呼ばれる妖怪です。不知火の方が有名ですね、元は同じ妖怪なんですけど。

 とは言え、妖怪は地域によって名前が変わる事はよく有ることですし、珍しく有りませんよ」

 

 聞いておきながら「ふーん」と興味が無い返事をする。

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「ソイツで良いの? 火じゃん、意味あんの?」

「たとえ火であっても呪力を伴う攻撃をされれば痛みを感じる……でも実体は無いから斬られても元に戻る、うってつけの子さ」

「ふーん。ならいっか。術式はなるべく使わないシン・巌流でやる、じゃないと意味なさそうだし」

「それで構わないとも、頼むよ悟君。

 さて、『ちりちり』繋いで」

「準備は良い? 良いならいくぞ……」

「いつでも」

「……シン・巌流〈風車〉」

 腰に佩いていた刀を抜き晴蓮に纏わりつく千灯籠を水平に斬る。




 晴蓮大好き悟くん、いつも無茶する幼馴染みが心配で気が気じゃない。

 因みに千灯籠は多分熱くない。
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