その血が歩む道すじ:修正版   作:亞忌羅

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 晴蓮くんによる超スパルタ鍛練、またの名を地獄鍛練。





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 それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。



三十八話

「ッ! 成る程……コレが痛み……中々に不快な感覚だね」

「……おい、オイオイオイ! 何やってんだ! このガキ!!」

 

 五条悟は顔をしかめながら甚爾に「ハルから言い出したんだよ文句があんならハル言えよ」

「おい、晴。

 どー言うこった、俺が納得できる様に言え、じゃねぇとぶん殴る」

「あははは、痛みを知る体験ですよ。

 僕は痛みが分からない……だから他人の痛みも分からない、だから手加減したつもりでも手加減ができてない……イヤ、できる訳が無かった。

 甚爾さんや悟君が言っていた事がやっと分かったんです、だから……」

 

 甚爾は頭をガリガリと掻き「だからつってもよぉコレはやり過ぎだろーが、やり方がアンだろやり方が」とボヤきつつも晴蓮の頭に優しくデコピンをして「はぁ、だから俺が呼ばれたのか、良いぜ付き合ってやるよ、好きなだけヤり合え危なけりゃあ俺が止めてやる」と告げた。

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「初めからそー言ってんじゃん。オレは斬り役、ハルが『痛み』を分かるまでヤり続ける。

 んで、やり過ぎねー様にアンタの判断で止める、そんだけだ」

「良~く分かったぜ、てめぇらがド級のバカなのがな」

「オレはバカじゃねーよ、ハルが莫迦なんだよ」

「わぁーたわぁーた、止めてやっからハデにヤれ莫迦どもが」

「……言われねーでもやるっつの、ハル初めっぞ」

「うん、続きといこうか」

 

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「んで、晴。何か分かったか?」

 

 甚爾の呼び掛けに地面に倒れながらも「ある程度だけど何となくね」と、どちらとも受け取れる言い方をする。

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「3人で何してんの?」

「(どーせバカな事してんだろーねコイツ等)」

「そうだね、どうして蓮が倒れてるのか……気になるね」

「ハル考案の痛みの体験会」

「いた、痛みの体験会? 何だいそれは」

「あー……そう、成る程。莫迦な事すんねセイ」

「分かって無いの私だけ? 何の事かちゃんと教えて欲しい」

「ハル、言ってなかったの?」

「あー、そう言えば傑君にはまだ言ってなかったね。

 別に隠すつもり無かったし、傑君、硝子……僕に在る天与呪縛、全部話すよ」

 

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「……全盲に味覚の鈍化、最近分かったアルビノそして無痛症……か。

 蓮、どうして今まで言ってくれなかったのか教えてくれ」

「別にそこまで深い意味は無いさ。

 ただ面倒だったのと言った事で、悟君みたいに過保護になったら困るなーと思ってね、理由なんてそんなモノだよ」

「安心しろ変な髪の兄ちゃん、今この莫迦が言ったのは嘘じゃねぇ、ただマジもんの莫迦なんだよコイツは」

「前の鍛練の時に悟君に言われてね、それじゃあ痛みを知ろう。と思ってコレを思い付いたんだよね。

 お陰で、それなりには痛みが何なのか……分かった気がするよ」

「その程度の為にココまでするとかさ、セイってマジでバカだよね」

「さっきから皆バカだバカだってひどくない?」

「しかたねーじゃん、ハルがやってる事マジで頭悪いし……それでも、痛みを知るにはこれが一番早いのも確かだ。ハルは絶対に『痛み』を知るべきだ。

 ハルは『痛み』を知れば無茶をしなくなる、その為ならオレはどんな事だってしてやるよ」

「あはは、助かるよ悟君。でも問題なのはココからだ今僕は『痛み』を知ったそしてその不快さもね、とはいえ常にこの状態にしておく訳にはいかない、この不快さと無痛状態をどうやって繋げるか……そこが問題だね」

 

 苦しい顔をしながら「そのままってのはダメなのかよ」晴蓮に聞くとバッサリと「うん、駄目だね。 それだけは絶対に無しだ」と言われ顔を歪め、それを横目に「何で?」と語り掻け「天与呪縛の還りが鈍るんだ、それは避けたい」と答えた。

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還り(恩恵)が鈍るだって? 蓮、詳しく教えてくれるかい」

「ほら、僕さ式神の『ポンタ』を経由して目を見える様にしたでしょ? まーそれで……その」

「ハル、また何かやらかしたのか!」

「あーあー怒らないでよ悟君。

 アレは僕にとっても予想外だったんだ、しょうがないじゃんか」

 

 怒りを滲ませされど抑え晴蓮に詰め寄り胸ぐらを掴み頭を無理矢理持ち上げた。

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「何をしたかって聞いたんだよ、ハル!!」

「……目が見えてるとねぇ、どうやら未来視(世界視)が鈍るみたいなんだ、そして僕はソレに気が付け無かった。

 視えてはいたからね。それでその結果として呪霊の攻撃受けててね。

 その時の僕ってさ、まだ痛み分かんないじゃん? だからどんな攻撃を受けたか分から無くて、呪霊ぶっ飛ばそうとした時に、何か胸辺りが温いなーて感じてさ。

 ほら、僕の天与呪縛の1つの味覚鈍化の還り(恩恵)で嗅覚による周囲の肉体及び呪力の状態・状況の知覚ができるでしょ? 

 それで自分の内外の状態を『嗅いだんだ』そしたら胸の辺りが何か変だったからと何かなーって思って、その時は『ポンタ』と視覚を繋げてて目が見えてる状態だったから胸を見たんだ。

 そしたら、そのぅ……胸に風穴がね、空いちゃってたんだ」

 

 ウィンクをして事を和らげようとしたが五条の頭突きを受け「ぉ"……いったぁぁ!」とまだ痛覚を繋げていた為、初めて味わう痛みに悶絶しグラウンドをゴロゴロと転がった。

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「オマエさ、オレには避ける癖が無いって言うクセにハル……てめぇも避ける癖ねぇじゃねぇか!!」

「ゴモットモデス、次から気を付けます」

「(うっわ~胸に風穴空いてんのに気付かないって相当じゃん、そりゃ五条も過保護になって当たり前だわ)」

「(そうか……ココ最近、蓮と依頼をしてた時に感じた違和感は無痛症からくる怪我への無頓着だったんだ。

 今思い返せば彼は確かに無謀とも言える行動をしていた。何故今まで気が付かなかったんだ、私は……)」

「あーそのー……これからはさ、天与呪縛の還り(恩恵)を維持したまま『痛みの不快感』を合わせる方法を考えて開発して避ける癖付けをするから、ね? 

 皆安心してよホントにホント、約束するから」

 

「ね?」と全員に本心を伝えると四人が渋々といった顔で「絶対だ」と言い一応は納得した。

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「あーんーと……じゃ、じゃあ。もっかい痛み体験会、やろっか? そうすれば何か良い案が浮かぶかも知れないし、ね? ね?」

 

 そうして授業の合間を使い晴蓮の『痛み体験会』を続けた。

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「痛いってのはホントに不快だねぇ、良くこんな事我慢できるね皆」

 さ~て、と。どうヤれば還り(恩恵)を維持したままこの不快感を感じ取れる様にできるのか……う~ん、難しい、途轍もなく難しい。

 …………できそうに無いなぁコレは、どうしようかなぁ……成る様にしか成らなさそうだな。

 

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「ふー。今日は久しぶりの一人での依頼かぁ……準一級だけど、んー……何かこう良い方法無いかなぁ……都合の良い妖怪系呪霊でもいないかなー。『ミア』はダメ、『ポンタ』は論外『ちりちり』しかいないのか。ただなぁ、纏うと見た目が分かりやす過ぎるし。

 後は……幻覚系? 自分で出来るしとなると蜃とか? アレは見つけるのがほぼ無理、だとすると……狐狸の類いか?」

 

 う~んう~んと悩みながら森を歩いているとソコには不釣り合いな生物が居た。

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「うん? アレはカワウソか……え、もしかしてアレが相手? ……待てよ、確か妖怪のカワウソは……フム、ちょっち降伏(ごうぶく(調伏))させるか、使えるかもしれない」

 

 晴蓮は肉体に結合されている宝玉を通じて手に『金剛夜叉明王』の持物(神器)五鈷剣を顕現させた、すると何もしていないのに仮想怨霊カワウソは震えながら五体投地をし「殺さないでぇ」と弱々しく言ってきた。

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「……汝、我に従属し式として契約さすれば生かそう」

「はいぃ、旦那様の式に成らせていただきますぅ、なのでその様な恐ろしき神器をお納め下さりませぇ」

 何か俺がスッゲェ悪者みたいじゃんコレ。

 

「……良し、では此より調伏の義を執り行う」

 

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「今この時を以て、汝。仮想呪霊カワウソに『ふりふり』の名を与えん」

「名を賜り恐悦至極に御座います」

 取り敢えずこれで良し……かなぁ、後念のために狐狸系妖怪も欲しい、別の妖怪系呪霊の依頼見繕うか。

 

「『ふりふり』傍に」

「ハイ喜んでー」

 ……可愛いな、コイツ、後でモフろう。




 妖怪の等級ってどの辺りなんですかね、妖怪って特性と言うか存在その物が術式みたいな感じがするんですよね、強い弱い関係無く。
 ファンブックとかに載ってないかな?

 因みに千灯籠は蜃気楼らしいですよ、使い勝手が増えるね。

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