その血が歩む道すじ:修正版   作:亞忌羅

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 やはり大鎌はロマン。






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 それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。


四十二話

「成る程、そんな事が……悟君。その襲撃者に見覚えは?」

「ねぇな、これっぽっちも。それにソイツ等変な仮面着けてたし」

 ……変な仮面ね。

 

「まぁ………そっちは情報が少ないから一旦置いておくとして。傑君、大丈夫かい?」

「お恥ずかしい限りで。悟、迷惑を掛けたね……本当に」

「仕方ねぇーじゃねぇの、オレもそうだったしさー」

「親父さん吹き飛ばしてたもんねぇ」

 

 あの後、ハイになった夏油を止める為に五条は一時間かけ気絶させる事に何とか成功した。

 ━

「手加減すんのマジキツかった、傑はハイテンションで術式もシン・巌流も使ってくるし、しかも即興で新技作ってくるしで、もうマジでイヤになったよね流石にさ」

「新技……へぇ、それは是非見てみたいね」

「傑の新技……つーかアレ術式反転だと思うんだよね、アレマジで反則だから」

「君ほど理不尽じゃないだろう?」

 悟が言う程の術式か、ホントに見てみたい。

 

「オレのは純粋な反転現象じゃん、ハルや傑みたいに捻ったヤツじゃねーし」

「蓮の術式反転は知らないから何とも言えないけど、私のも君と同じ単純に反転しただけじゃないかなアレ」

「傑君の術式反転……しかも単純な術式……察するに体内で呪霊を操る或いは纏う……と、言った所かな?」

「ビンゴ。その通りだぜハル、それがメンドクセェのなんの」

 体内で呪霊を操れ尚且つ纏える。考えられるのは使う呪霊によって反映される特性や術式が変わる或いは使える、といった辺りかな? 

 問題は何体まで同時に使えるか、だ。

 

「あのさー、気になるんだけどさ。そんな簡単に反転術式って覚えられるもんなの? 

 私の仕事減るから嬉しいんだけどさ、何か複雑なんだけど」

「まさか、反転術式を習得できるのは術師の中でも一握りで、尚且つ才能を持ってないと不可能だね。傑君はその点、素質は有った。

 ただきっかけが無かったんだと思うよ、そして今回そのきっかけが発生した。

 おそらく傑君はその夢? 幻覚? の中で死に際を経験し呪力の核心を知った、その結果として反転術式を習得するに至った」

 

 そう良い終えた後「それに、だ。硝子、アウトプットが出来る反転術式使いはとても少ない上に更に通常の反転術式より才能が物を言う。

 だから硝子はかなり凄いんだよ? 自信もって、ね?」とフォローするも「セイも出来んじゃん」と言い返しふて腐れている。

 ━

「だろーな、だが問題なのは連中が何者で何が目的なのかが分からねー事だな。しかも2人の内1人は加減したとはいえオレとヤり合える程度には強い。

 何せソイツは出力を抑えた『赫』を防ぎやがった……ハル以外では初めてだ」

「マジで!? アレを防いだの? ソイツ化け物じゃん」

「『赫』を防ぐか……確かに脅威だねだけど悟君。その2人は呪詛師じゃ無いんでしょ? 理由は有る?」

「1つは呪詛師と言った時ブチギレてた事、もう1つは呪詛師特有の気配(血の臭い)が無かった」

「私も同感だ。彼らは呪詛師と言われた際に本心から嫌悪していた感じがした」

「その辺りは僕の方から探ってみるよ、もしかしたら『上』が絡んでるかも知れないしね。

 後は……そうだね傑君のソレがもし仮に術式反転だと仮定しての要検証かな。

 もしそうなら、これから術式反転に慣れていかないと駄目だ。

 術式反転は扱いが難しいからね、咄嗟の判断で切り替えられるくらいにはしたいかな」

 まぁ、コレに『上』は関係ないけど。

 

「け、結構無茶を言うね蓮」

「術式の事はよく分かんないけどさ、そんな事出来んの? セイ」

「実際、僕も悟君も出来てるからね。出来なくは無いんじゃないかな、時間は掛かるかもしれないけどね」

「コレだから天才どもはさー。それムチャぶりって言うやつじゃん」

「イヤイヤ、それぐらいは出来てもらわないと、ねぇ悟君」

「だな。流石にオレ等レベルになれって言わねーからさ、シームレスに順転と反転を切り替えられる様になろうぜ、傑」

「簡単に言ってくれるじゃないか2人とも。やるとしても、どうやってやるんだい?」

 

 この問い掛けに口角を上げ五条はとあるやり方を示す。

 ━

「ハル考案のスペシャル修行。これをやりゃあイヤでもできる様になる、なあハル」

「ああ………うんまあ、そうだね」

「何だい蓮その間は、何かあるのかい?」

「あー、まぁ………大丈夫だよ死ぬ事は無いから」

「(死ぬ事はって……君達はいったい私に何をさせるつもりなんだ)」

「んで、傑。やる? やらない? どっち。

 1つ言えるのはヤれば今より強くなれるのは確かだ、それは断言できる」

 

 夏油を見据え力強い言葉で判断を促す、その心に在るのは『隣に立てる様に、共に戦える様に、夏油傑に強く成って欲しい』という本心からだ。

 ━

「ソレをやれば私は今より強くなれるんだね? 確実に」

 

 五条は首肯をもって答え「茨の道かもしれねぇけどな」とも付け加えた。

 ━

「傑君。君が望むなら僕は全面的に協力するよ。

 でもね傑君、生半可な気持ちでやるのなら悪いけど協力はできない」

「………悟、蓮。その修行頼めるかい? 私は強くなりたい、強くならなきゃいけないんだ」

「そう……何か理由が有りそうだね。分かった僕も協力しよう。なに、さっきも言ったけど死ぬ事はないから安心して良いとも」

 危うい、彼の思想はとても危うい。あの式神(妖怪)が聞いていたから分かったけど、まさかそんな事を思っていたなんて。

 ……そう言えば以前に甚爾さんから似たような事を聞いたけど、ここまでとは。

 1度、彼にはこの界隈(呪術界)の現実を見せた方が良いかもしれないね、もしそれでも考えが変わらなければ、傑……君には呪術師は向いてない。

 

「それで、いったい何をさせる気なんだい? 君達は」

「死ぬ気で体に叩き込む、出来る様になるまで戦い続ける。そんだけだよ傑、まあ、ちょっとキツいかもしれねーけどな」

「僕の負担も大きくない? 君は何かしてくれるの?」

「そりゃあその間の依頼全部オレがやる。

 どんだけ掛かるか分かんねーけど、やってる間はハルにいく依頼も傑にいく依頼も全部オレがこなす。コレなら割に合うんじゃね」

「ソレだとアンタの負担もでかすぎない?」

「じゃあ硝子も手伝ってよ、そうすりゃオレも少しは楽できるんじゃねーの」

「まあ……少しなら、いーかなー」

「んじゃ、そーゆー事で決まりでオッケー?」

 さて……彼は、傑はどの程度モノに出来るのか楽しみだし興味もある。呪霊操術の術式反転。

 体内で操る、纏う……どんな事が出来るのかな。

 

「それで、いつからやんの? 確か交流会もうすぐじゃなかった?」

「あー、そう言えばそんなの有ったねぇ」

「ソレいつだっけ?」

「来月だよ悟」

 来月か……時間的猶予はおおよそ3週間、付け焼き刃で使うのはリスクが大きい、となると今年の交流会は可能なら使わない方向にした方が良いかな。

 

「傑君。

 明後日からヤるとしても交流会までは時間が足らない。

 中途半端な状態で使ったとして、何が起きるか分からない以上なるべく使わない様にしようか」

「3週間もあんじゃん、それならいけんじゃねーの?」

「僕の予想ではギリギリか足らないかなと思ってる。勿論、傑君次第ではあるけどね」

「私次第……か。蓮、明日からしよう。

 1日でも早くモノにしたい。少しでも『君達(最高コンビ)』に近付きたいからね」

「傑やる気ありまくりじゃん、コレならいけんじゃね」

「意気込みだけで扱いこなせたら苦労はしないよ悟君。とは言え、意気込みが無いと出来る事も出来ないのは事実。頑張ってやろうか傑君」

「ああ、宜しく頼むよ蓮」

 はてさて、どうなるものやら。俺も張り切らないとね。

 

「それで具体的にはどうやるのか教えて貰えるかな」

「そう難しい事はしねーよ、やる事は1つ。

 ハルの領域内でぶっ倒れるまでやり続ける、こんだけ」

「は? それは大丈夫なのかい? 領域展開と言うのは必中必殺の技と聞いている、本当に大丈夫なのか?」

「うん。その認識で間違いは無いよ。ただ僕の領域は特殊でね、必殺が無いんだ。勿論必中は有るけどね」

「そんな事、可能がなのか……やっぱり呪術は奥が深いね」

「ん? セイ、どゆこと」

「そのままの意味さ。僕の領域に必殺効果は無い。

 だから僕の領域内に入っても『死ぬ事』は絶対に無いんだ、だから安心して良いよ。何なら硝子も入るかい?」

 うん『死ぬ事』は無いから嘘は言ってない。

 

「パスパス、絶対イヤ」

「それは残念、今のうちに経験しておけば後々プラスになると思うんだけど……まぁ、無理強いはしないからね。さて、傑君。明日から3週間……みっちり頑張ろうか」

 どれくらいモノにできるか、僕も頑張らないとね。




 晴蓮くん考案スペシャル修行とは、加茂晴蓮の領域内に入り精根尽きるまでただひたすら戦い続ける、それだけです。
 勿論、晴蓮くんの領域の外殻を壊すことが出来たら出られますが、壊せるのは2人くらいかな。
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