その血が歩む道すじ:修正版   作:亞忌羅

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 京都高の狙いは何なんですかね。






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 それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。


四十六話

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「あっちはあっちで今頃戦闘中かな、それで、禪院……何だっけ? まぁいいや。

 それにしても君、弱いね。まさかこの程度で倒れるとは思わなかったよ。ホントにただ体が硬くなるだけなんだね、てっきり他の手札が有ると思ったんだけど……何も無いとか、本気で驚いた。

 術師のポテンシャルが低いとこの程度なんだ、勉強になったよ。

 君、扇さんを見習ったらどうかな? あの人、凄く強くなったしさ。……ま、もう聞こえてないか……はぁ、消化不良も良いとこだ。

 禪院の術師がこんなんばかりだったら直毘人さん大変だろうねぇ」

 さて、次に行こうかな。次は例の術師の人が良いな、いったいどんな術式なんだろう、次は楽しくヤり合えれば嬉しいね。

 

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『はぁはぁはぁ、セイ! ヤバい。今私超ヤバい!!』

「硝子? どうしたの? 落ち着いて、何が起きたか話して」

『あの、良く分かんない、術式の、使い手に見つかった!』

 !? そっちに行ったのか……予想していたとはいえ嫌な方が起きたな、となると、悟とやり合ってるのは式神使いか。

 

『マジヤバい! 何なのアイツ、マジで離れた所から斬ってくんだけど! 今! 逃げながらシン・巌流で対応してるけど、ちょっとヤバいかなぁ。

 セイ、こっちに来れる? てか助けて!! マジで!』

「待ってて、すぐに行く。もう少しだけ耐えて、出来る?」

『はぁはぁ……分かった、やってみる』

 急いで行かないと硝子が危ない、俺だけでも対処出来れば良いけど、可能なら悟か傑君のどちらかはきて欲しいけど……どうする………

 

『蓮、風使いは倒したよ。それなりには楽しめたかな』

 ! ナイスタイミング!! 

 

「傑君、硝子が危ない。例の術師とカチ合ったらしい、それで今逃げながら対応している。

 場所は『(カワウソ)』を通して伝えるからすぐに向かって欲しい」

『硝子が!? 分かった、すぐに行こう。蓮はどうするんだい?』

「僕はもう向かってる、だからできるだけ速く、来て」

『了解。最速で行くよ』

 良し、傑君が来れる。後は悟だけど……。

 

『ハル、どうする。知られたぜ』

 悟? ……成る程式神使いの仕業か、出来るだろうと予想してたけど、当たってたみたいだね。

 そうなるとココで式神使いを倒せたのは大きい、なら次は………。

 

「ここまでは予想通りだよ、悟君。そして予想以上の戦果を上げた、それは僕らが既に3人倒した事だ。

 そしてその誰もが王じゃなかった、となると残りは2人………庵さんか例の術師のどちらかだ。が、問題も起きた。硝子が例の術師とカチ合った。僕と傑君はそっちに行く、悟君は庵さんの方に向かって欲しい」

『りょーかい。歌姫はオレに任せろ。その代わりそっちは頼む』

「うん、お互い頑張ろうか。ああでも、やり過ぎはダメだよ」

『分かってるっての』

 これで今の所は憂いは無い、間に合ってくれ! 

 

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「ヤバいヤバいヤバい! 何アレ! 反則じゃん! ズルじゃん、術式って何でもアリなの!? ッ〈風流し〉!!」

 

 跳んできた斬撃を何とか受け流した衝撃で転ぶが流れるように立ち上がり要注意の術師との距離を一定に保つ。

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「はぁはぁ……! アレなら!! (防げるかも!)」

 

 飛び込む様に柱……陣地の証である柱の後ろに隠れる。

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「(柱の後ろに隠れたか、試してみたけどあの柱は僕には壊せない。

 でもね東京の1年、正確な居場所さえ分かれば僕の術式は届く(・・))シン・陰流〈居合・朝月〉『因』」

 

 シン・陰流:居合の姿勢に入り左逆袈裟(ひだりぎゃくけさ)に空を斬る。

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「はぁはぁ、取り敢えず、これで少しは……」

 

 一息着ける。そう思った瞬間、左の脇腹から右肩へ切り裂かれ血が吹き出した。

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「え? は? 何で……ッ」

 

 直ぐ様自身の斬られた箇所を反転術式を行い治していく。

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「(何々ナニ! 何が起きたの、だって見えてないじゃん、私の事見えて無いのに何で斬られんの!? 

 あーもう! 忘れてた!! 身近に化け物(特級)が居すぎて術式その物の怖さを忘れていた。

 どうしよう、セイが来るまで耐えられるかなコレ……お願い、速く来て!)」

「東京高の君! 僕からは逃げられない、諦めて降伏して欲しい。僕は戦うのは好きじゃないんだ。

 僕の簡易領域は広い、君がどこに居ようが僕は君を斬れる。

 だから出てきて、王の証を持っているのなら渡して欲しい」

「(……巫山戯るな。何が出てこいだ、まだ諦めない。絶対にセイが来てくれる。なら私がする事はそれまでの間ナンとかする! 

 なら考えないとね。相手の術式……接因術式だっけ? セイが前言ってたっけ、術式の名前はわりと直接的なモノだって。接因………漢字から推測するに……まさか空間を繋げてる(・・・・・・・)? ウッソでしょソレ! 反則じゃんマジで!! 

 どうすんのこんなの! マジ巫山戯んな! どうするどうするどうする!! どうやって対処すんのよ! 

 ………うん無理マジ無理、なんにも思いつかない。

 だから今まで離れてても『斬られ』てたのか。分かった瞬間斬られてた、その次からはその『何となく』を頼りに太刀を出したら防げてたのね。じゃあ

『ソレ』を頼りに防ぐしかない。

 でも今は? 今のは、気が付いたら切り裂かれてた……何で? さっきと今でどこが違う? さっきまでと今で違う事………私が隠れている(・・・・・)事? 違いはそれしかない、アイツからは私の姿は見えていない、でも居場所は知られてる、場所が分かれば空間を繋げられる! つまり……隠れていたら却って切り裂かれる(・・・・・・・・・・・・)! 

 それなら、とる手段は1つ! 隠れない! アイツから見える位置に立って『何となく』で斬られる瞬間を防ぐ、私の考えが間違ってなければ見える位置にいる方が良い、一か八か……やってやろうじゃん!!)」 

「(出て、来ないか。なら仕方ない)シン・陰流〈居合……!? (こっちに来るだと!? ッ意外と大胆な1年生だ、恐らくその行動は賭けだろうけど……困った事にその行動は正解だ。

 僕の術式はある程度離れていなければあまり意味が無い。だからその行動はさせない!)シン・陰流〈抜身(ぬきみ)・朝露〉『接』」

 

 向かってくる硝子との距離を保ち、自身の手によって開発した技術を使い上段の構えから真向斬りを振るうと剣閃が硝子の眼前を現れる。

 しかし硝子の直感による左薙(ひだりなぎ)の前に防がれる。

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「(アレがシン・巌流か、聞いていた話ではシン・巌流には決まった型がないと……まさか本当だとは、厄介だな、型の無い構えからの斬撃、しかも距離が縮まりつつある。範囲外になる前に刀だけでも弾く)シン・陰流〈抜身・月空〉『接』」

 

 自身の手によって開発した抜身(ぬきみ)の剣術。

 刀身を抜いた状態でシン・陰流の技を使える様にした。

 それを用い、右足を後ろに下げた中断の構えを取り、迫り来る硝子目掛け右足を前に出すと同時に突きを放つ。

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 本来、シン・陰流は簡易領域内に侵入したものを自動で斬る技術だが、シン・陰流の使い手・千同は独自の技術を編み出した。

 それが『抜身でシン・陰流:簡易領域を用いた技術』シン・陰流本来の自動攻撃ではなく、刀を抜いた抜身(ぬきみ)の様々な構えから放たれる簡易領域内に居る者への攻撃、言ってしまえばただの剣術でしかない。

 が、それはシン・陰流の在り方を否定する技術でもあった、しかし、それでもこの技術を作り上げたのは接因術式をもつ千同にはこちらの方が都合が良かった。

 そして従来のシン・陰流の技を織り混ぜながら戦う事で相手の虚を狙う攻撃を行える。

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「(ッ何か来る! つかマジで厄介な術式なんだけど! でも仕組みが分かれば対処はできる! )シン・巌流〈風流し〉(からの)〈雀刺し〉!」

 

 直感を研ぎ澄ませ見えない突きを巧く受け流し、返す刀で瞬間的に速度を速める歩方を使い約3mの距離を縮め、突進しながら千同の左横にたどり着き斬りつける。

 突きを放ち距離を離そうとした矢先に目で追えない速度で真横に詰められ千同は左脇腹を切り裂かれた。

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「(ッ! 何だ……今のは!! 一瞬、彼女の姿が消えたと思ったら斬られていた。これがシン・巌流なのか!! 

 少しで良い距離を取り簡易領域を……張る! )」

 

 斬られながらも約2歩分の距離を取り直ぐ様簡易領域を発動させる。

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「シン・陰流:簡易領域・改〈抜刀・夕雲〉『接』」

「(!? 何コレ、さっきから使われてる簡易領域とは違う、変な感じがする……すぐに離れないと! )」

 

 晴蓮から簡易領域を聞き実際に組み手の際に、シン・陰流:簡易領域を受けていたモノとは感覚の違う簡易領域から範囲外であろう場所まで飛び退いた……が、ソコはまだ千同(・・)の簡易領域内だった。

 シン・陰流:抜刀の構えに入り術式を使い刀身がブレて見える剣技を抜刀による高速斬撃で放つ。

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「ッ、シン・巌流〈風流し〉!」

 

 寸前のところで何とか防ぐが追撃を考え飛び退いた。

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「(良し! 距離を取った)シン・陰流〈抜刀・閃〉『接』」

 

 抜刀の構えに入り自身が放てる最高速度の横一文字に振り抜く……が。

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「鉄血:凝血霞の盾」

 

 赤黒い色をした壁が硝子の前に現れ、右横一文字斬りが完全に防がれる。

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「硝子、お待たせ。良く頑張ったね、後は僕に任せて」

 

 ソコに立つは東京高の1年生であり現状3人しかいない特級術師。加茂晴蓮が居た。

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 京都高2年生、千同。術式:接因術式。
 『接』と『因』の2種類の術式を使う。
 術式『接』は自身が行った動作を凡そ10m以内且つ1m以上離れた簡易領域内で、目で見える位置に居る対象の前へと動作を接近させる。
 但し対象に当たるまでにラグが発生する為、感覚が鋭い者には防がれる。

 術式『因』は自身の目で見えない状態で正確な居場所が分かっている状況下において、自身が行った動作が5m以内且つ1m以上離れた簡易領域内に居る対象に当たったという結果を作る。

 『接』は斬ったのであれば斬撃が目の前に発生する術式で、『因』は動作を行えば必ず当たるという結果を発生させる因果操作の術式。

 術師のポテンシャルさえあれば特級の条件を満たさないので、特級には成れない。しかし、術式その物は特級相当。
 術式の範囲が広ければ無双できるだけの性能がある。
 反則だよこんなもん、条件さえ整えば『因』を使い五条の無限の壁を無効化できる、しかし五条には隠れるという発想が無いため使えるチャンスは殆ど無い。

 因みに千同のシン・陰流:簡易領域の範囲は5mとそれなりに広く術式を併せれば無法も良いところ、しかも簡易領域を改造できて日下部と同様に簡易領域を使っていても動ける、とても強い。なのに何故か等級は低い、何故なのか疑問。
 結論、硝子マジ頑張った。

 千同が改造(開発?)した簡易領域・改は自身前方に扇状に広げるのと、直線に引き伸ばし簡易領域の範囲を格段に広げたモノの2種類ある。

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 因みに硝子が使った高速移動は足裏に呪力を集めて軽い爆発を起こしたモノ、BLEACHで言う瞬歩的な歩方。元ネタの瞬歩がこのやり方なのかは分からないけど。

 開発者の晴蓮くんは瞬歩・飛廉脚・響転を全部使えるが固有時制御があるので使う意味があまり無い。
 完現術の特殊歩方は倭助さんにしか使えない。
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