その血が歩む道すじ:修正版   作:亞忌羅

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 最初か最後にぶつけるよね五条とは、そうすれば後はダイジェストに出来る。





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 それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。


四十九話

「それでは、これより個人戦1回戦目を始める。

 両者共に準備は良いな?」

 

 夜蛾正道は五条と晴蓮を一瞥し両者に聞く。

 ━

「はい。僕はいつでも」

「夜蛾セン、オレもいつでもいーぜ」

「そうか、お前達の試合を始める前にもう一度確認しておく。

 会場を破壊するような大規模術式は禁止だ分かっているな」

「夜蛾セン、そんなに言わなくても分かってるって。出来る分かんねーけど

「夜蛾先生、ご安心を。僕は元から使う気は有りませんから」

「あ"あ"、ハル……オレの事ナメてんの?」

「違う違う。その逆さ、無限の壁が在る君相手に生半可な術式は通用しないからね。

 大規模術式……僕の場合だと拡張術式になるけど、やっぱりその大半は君には意味がない。

 ならどうするか……ソレ等を使わない単純で純粋な……それでいて全力の術式を使う。悟、君が見たかった術式……魅せてあげるよ」

「(は、ハハハ……つまり術式順転(・・・・)! やっと、やっとハルの順転が見れるのか!! )イイじゃん、魅せてくれよ。ハルの全力……真正面からブチ破ってヤるからさ」

「それは良いね、期待してるよ悟」

「う"ん"ん"、それではーー個人戦第1回戦………始め!! 

 

 試合のゴングは鳴った、今から始まるは特級同士の戦い、お互い油断も慢心も無い全力の戦闘……決着は一瞬かそれともーー

 ━

「さぁ悟。久しぶりに存分に楽しもうじゃないか」

「ハッ! 当然! でもなハル、今回は勝たせてもらうぜ?」

「まさか、今回も勝ちは譲らないよ」

 

 ピリつく舞台上の2人。静まりかえる会場。

 他生徒達の唾を飲み込む音さえ聞こえてきそうな程の静寂……それを打ち破ったのは五条悟! 先手必勝と言わんばかりに術式順転『蒼』を放つ。

 ……しかしその攻撃は空を切った。

 ━

「(は? ハルの姿がブレ……)ブッ、グゥ。(殴られた!? このオレが!? どうやって! 何が……起きた! )へぇ………やるじゃん、ハル。

 まさかコレ(無限の壁)をブチ抜くとか、マジで驚いた何したの?」

「んー……少しだけ教えてあげる。大丈夫、術式開示なんて狡い真似はしないから。

 昔、悟には僕の術式順転は身体強化って話したよね? アレは間違ってはいないけど正確な表現でも無くてね、僕の術式順転は『体内時間の操作(固有時制御)』……そうだね、端的に言えば速くなる。

 ただそれだけの術式、シンプルでしょ? 身体能力の強化はあくまでも付随的効果に過ぎないんだ。

 それでも世の中にはシンプル・イズ・ベストなんて言葉もある。

 単純な事は良い事でもあるのさ、さあ悟お喋りはここまで……続きといこうか」

 

術式順転

固有時制御(Timealter )

三倍速(tripleaccel)

 

 五条がその言葉が聞こえた瞬間、目の前に殴りかかろうとする晴蓮の姿を見た、そして無意識に腕を交差させていた為、晴蓮の拳を防ぐ事が出来た。

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「(あっぶねー、ギリ防御が間に合ったな。自分で防御するとか久しぶり過ぎて一瞬遅れるな。

 ただでさえ目で追えねぇくらい速いっつーのによ……やべぇかもなコレ、どーすっかなー)なぁハルぅ。どうやって無限の壁抜いてんのかは教えてくれねーの」

「ああそれ? 悟がしてる無限の壁の理屈はアキレスと亀のパラドクスでしょ? 常に1歩先に居るならその1歩を一瞬だけでもブチ抜く程速く動き殴れば良い……それだけの事さ、そして僕はそれが出来る。

 パワーで解決ってやつだね」

「(何その脳筋理屈、確かにオレに近づくには無限の時間が要る、だからオレには届かないんだけど……それをそんな脳筋理屈でブチ抜けるのハルだけだっての、オレも人の事言えねーけどハルも反則じゃん、フツーにさ)」

「それで? 悟。今のままだと僕に負けるよ? どうする」

「このままならそうなるかもな。なぁハル、オレだって成長してんだぜ?」

拡張術式『藍』

 

 晴蓮は身構えたが何も起き無いため訝しみ、周りを見渡すと晴蓮を囲むように4つの球体が浮かんでいた。

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「これは………成る程。面白い術式だけど君らしく無いね、まさかーー君が対象を拘束する術式を造るとは」

「ま、色々有ったしさ、こういうのも在っても良いかなって思ってね。

 で? どうよ、幾ら速かろーがソレからは逃げられねぇぜ」

 コレには攻撃性は無い、その代わり収束の力を高めたのか。そして四方に配置し4つ全てが別の向きに収束し続ける、といった所かな? 

 速く動けば動く程収束力も高まるっと、成る程成る程、それならーー

 

「こうするまでの事。生転術式(せいてんじゅつしき)……界無為(カムイ)

 

 即座に身構え警戒し晴蓮を見続けていたが姿が消える事は無く、それどころか微動だにしない晴蓮に更に警戒を高めた。

 ━

「(何するつもりだ? 今の『藍』は外に向かって無限に収束し続け対象を拘束させる様にした、動く事すら儘ならない筈……どうやって切り抜けるつもりだ? )」

「僕には防御術式以外に……回避術式も有るんだ。ごめんね悟」

「(!? はぁ? 『藍』から抜け出した!? どうやって抜け出した!?)」

「これはこれで便利でね。でも、拡張する(造る)のに時間がかかった。その分、この術式は見破れない。さて、悟。僕は君の術式から脱け出せた」

「(何をした! 見た事がない拡張術式だ。原理は何だ。分からねぇ……分からねぇが、ハルは回避術式(・・・・)と言った。防ぐのでは無く回避? ……あーヤメだヤメ。考えるだけ無駄だな)前々から思ってたけどさ、ハルってオレ以上に何でもアリだよな」

「柔軟な発想のおかげさ、にしてもこの術式には驚かされた、あの悟が攻撃以外の術式を造るとか思って無かったし。イヤー危ない危ない。

 じゃあーー次からは捕らえられない様にしなきゃね」

(させねぇ!! )『藍』」

「術式……反転ーー固有時制御・(Time alter・)八倍速(cubed accel)

 

 拡張術式『藍』を使い拘束しようとした時に晴蓮の呟きが耳朶に響き、術式を取り止め即座にシン・巌流で構え(・・)をとり、カウンターの準備をし晴蓮を見たが彼はどこにも動いておらず数瞬思考を巡らせた……が、その時には既に五条の腹部に拳がめり込んでいた。

 ━

「ゴ、ぅあ……カハッ……」

 

 声にならない声を出し、肺から空気が漏れ出て『く』の字になりながら数m程地面に叩きつけられながら吹き飛んだ。

 ━

「ふぅぅ……」

 ……流石に少し反動がくるか。でも、まだ無視出来る程度……今の俺ならもう少し上げれそうだな。

 

「さっすがに今のは効いたぜ、ハル。

 今のは『楽受の法(らくじゅのほう)』が間に合って無かったらヤバかったな。

 やっぱハル相手に拘束術式と体術だけじゃ無理だな」

「手加減しててくれたのかい? 随分と優しいね。でも……それで僕に勝てると思ってたのなら心外だな」

「別にそんなつもりはねぇよ。ねぇけど、ハルが体術だけでくんならオレもそーしよっかなってだけ。

 ま、無理だろーなー。とは思ってたけどやっぱ無理だわ、つー訳で……今からはフツーに使わせてもらう。てかマジで痛てぇ」

 痛いで済むのは君ぐらいだと思うよ、悟。

 しかし困ったな、素の肉体(呪力強化)が固いのと楽受の法で半分……イヤ、1/3くらいは相殺されたか。

 それでもダメージは残ってる……どうするアレを使うか? 準備はしておくか。後は……極ノ番、か。こっちもいつでも使える様にしておこう。

 

「じゃ、ここからはじゃんじゃか使うから。ハル、いくぜ?」

「第2ラウンド……といったところかな?」

 

「…………」

「…………」

 

 幾ばくかの沈黙が流れ、先に沈黙を破ったのはーーやはり五条だった。

 ━

 

「反転『赫』」

鉄漿:(てっしょう:)剃刀紅漿姫(かみそりべにしょうき)

 

 収束の力と杖剣(凝血棍)から放たれた鉄分を混ざり硬質化した血漿の斬撃が衝突し血漿の斬撃が飛び散る。

 しかし、2人は術式が衝突する前に既に行動しており、五条は拡張術式『碧』を使う為の動作に入り、晴蓮は固有時制御を使い高速で移動し五条を撹乱させ攻撃の機を窺っていた。

 先に仕掛けたのは……晴蓮。四倍速で動き視線が切れた瞬間を見逃さず接近し、シン・巌流:格闘術〈初伝・鎧通し(しょでん・よろいどおし)〉を死角から叩き込む。

 ━




 cubed accel=二の三乗=八倍速になります、英訳が合ってるかは分からない。

 術式順転、速くなる。
 術式反転、めっちゃ速くなる、但し速さに応じて肉体に少し反動が反ってくる(疲れる?)。
 多分、赤鱗躍動(せきりんやくどう)の原型。
 駄目だ戦闘描写は本当に苦手だ。
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