その血が歩む道すじ:修正版   作:亞忌羅

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 書き直しに次ぐ書き直しでぐちゃぐちゃ状態。


八十六話

「はぁはぁ……ッはぁあ……ふぅ」

「お疲れ様、硝子」

「マジでキツイ。アンタら術師ってこんなヤッベェ事してんの?」

「んー……そう、なのかな?」

「ああ聞いた相手が悪かったわ。アンタは何一つ参考にならんし」

「…………君達は何をしに来たんだ」

「秘密特訓」

「別の所でしてくれないか? 此処はそう簡単に、ホイホイと来て良い場所じゃないんだが」

「秘密特訓なんだよ? 誰かの目につく所でやったら意味ないじゃん。

 呪術師が増えるだ、協力しなよ天元」

「君なら隠れ家ぐらい持ってるだろう?」

「それはソレ、これはコレ。ごっちゃにしたら駄目だよ天元」

「持ってる事は否定しないんだ」

「常に余裕を持ちたいでしょ?」

「なら変わらんと思うのだが……」

()でやったら残穢やその他諸々で他の術師に気づかれる恐れが有る。

 でも? 此処なら? その危険性が限りなく低く出来る、だから此処を使うんじゃないか、分かってないな君は」

「君にだけには言われたくない言葉だ」

 

 ぶつくさ言う天元に「ちゃんと手土産持って来たんだから良いじゃん、お前外に出れないから泣いて喜べよ。最近のトレンドばかりだぜ?」と自慢気に言い「それに関しては礼を言おう。だが持ってこれば此処に来ていいと言う訳じゃないんだよ加茂の当主」と嫌味を返される。

 ━

「別に此処に被害出て無いんだからいいじゃん。君って、器が小さいよね」

「君が傍若無人なだけだ」

 

 んべっと舌を出して「安心しなよ、君に対してだけだから」の言葉に「尚更タチが悪いな君は」と呆れる。

 ━

「…………アンタらなんでそんなに仲良いの」

「反転使い。この男と私が『仲が良い』と思うのかね」

「犬のじゃれあい? みたいな」

「だってさ天元、泣いて喜べよジジイ」

「どちらかと言えば私はババアだ」

「んなもん今関係ないでしょ」

「(てかなんで(セイ)は此処に来れんのかが分かんない。此処って高専でも誰も来れない様に秘匿されてる場所なのに、それにどこまで天元さまの事知ってんの?)」

 

 晴蓮はどこからか椅子を取り出し腰を掛け「良いかい天元、硝子が戦える……術式が使えると言う事は何がなんでも隠し通す必要がある。

 特に今の様に情報が限られ、相手が分からない不確定要素が多い時にこそ隠し通すんだ」の発言に「味方にもか?」と言い返し「知ってるか天元、情報漏洩を警戒するなら情報を知るものを少なくするんだ。

 ほら、いいことわざが有るじゃないか、壁に耳あり障子に目ありってな。だから知っている人数は少ない方が良い。

 それとも……お前には(・・・・)天に口あり、地に耳あり(・・・・・・・・・・・)』の方がいいか?」と言われ「………わざわざ言い換える必要はない」と答える。

 ━

「……そうかい。なあ天元、お前さんの中に何人居る(・・・・・・)

「…………さてね、覚えていないな」

「秘密主義者気取りか?」

「それは君の方だろう? 君の仲間達は、君がどこまでの事を把握してるのかを知っているのかい?」

「………必要な事は共有してるさ」

「なら君が『必要ではない』と、判断した情報は共有しないと?」

「情報を処理するには時間と人間がいる。なんでもかんでも知っていればいいと言う訳じゃない」

「その結果不利益を被る事ななってもか?」

「その辺りは僕がやればいい。

 増えた情報を僕が処理し、その結果として『共有すべきだ』と僕が判断した時に共有すればいいだけだ」

「それを詭弁と言うんだよ、加茂の当主」

 

 二人のお互いが一方的な言葉のキャッチボール(火の玉ストレート)を見て「やっぱり仲いいじゃん」と、また言った。

 ━

「君は考えを改めた方がいい、反転使い」

「んー、端から見てるとマジで仲がいい様に見えるんだけど」

「僕としても御免だね。こんなのと仲いいとか冗談じゃない。

 日本に何が起きても我関せずと見学(・・)する気分はさぞかし愉しいだろうな」

「…………愉しくはないさ。それと、今の説明では足りない。

 私は『(うつつ)には干渉しない』それは確かだ、否定はしない。私にもそれ相応の理由が有る」

「その結果日本が滅んでもか? 大層ご立派な理由だな。いいか天元。()はお前を信頼していない。

 だが、現状日本を護っている(・・・・・)のは事実だ、その行為を否定しないし結果的に日本のためになっている。だから信用はしている。

 最も、尊敬なんてのは論外だけどな」

 

 晴蓮が自分の事を()と言った事に驚き「(俺? (セイ)がそんな風に言うの初めて聞いたかも、いつも僕だし。もしかして俺の方が素とか?)」と場違いな? 事を心中で考えていた。

 ━

「君はそれでいい、君は最後まで私を信じずにいてくれ」

「やっぱりお前は気に食わないな、最悪……とまでの未来(世界)にならなくても、お前を俺の式神にするのが最善だと判断した時には式神してやるよ」

「ああそれでいい。君がその行動を取るのがベストと判断したのならば喜んで式神になろうとも」

 

 顔を歪め睨み付けながら「やっぱお前の事キライだわ俺」と吐き捨てる。

 そしてそのまま家入の方へと向かい特訓の続きを始める。

 ━

 

 

 ━━

 

 ━━━━

 

 ━━━━━━

 

 薨星宮からの帰り道、家入が疑問に思った事を喋り始める。

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「ねぇ、(セイ)

「うん? 何かあった?」

「なんで……イヤまあアレを見てれば天元さまがキライなのは分かった。

 でもなんでそんなにキライなのさ、天元さまは日本国内のあらゆる結界の強化・行使を行ってるんでしょ?」

「………確かに天元は日本のために様々な縛りを自身に科して日本を護っている。だから信用はしている。でも、僕はアイツを信頼出来ない」

「なんで信頼してないのさ、国のためにやってんだからさ」

「………硝子、皆に……特に傑君には話さないでね」

「なにを」

「天元は十二年前に星漿体と同化していない、他に星漿体が居たなんてのは嘘だ。だから今のアイツは既に人間じゃなくなってるんだよ。

 天元は術式の効果によって人間から『進化』した。今の天元は『個としての自我は消えて、(・・・・・・・・・・・)天地そのものが天元の自我(・・・・・・・・・・・・)』となっているんだよ」

「は? 夏油から別の星漿体と同化したって聞いたんだけど、それに研究してる時に来た九十九さんも同じ事言ってたよ」

「傑君には僕がそう思える様に言ったからね、あの人は経験上(・・・)似たような事が有ったから気づけなかったんだよ。

 だからあの時に同化していない事は誰も知る必要がなかった」

「それだけの理由で黙ってたのかよ」

「傑君はあの時……ある種の責任を感じていた、だから真実を話さなかった、これ以上背負わないようにね」

「やっぱ(セイ)は莫迦だよ。

 夏油に背負わせない代わりに自分が背負うんだから」

「あっはっは……なんて事ないさ、この程度。

 僕は未来(世界)が視れる。なら、それに見合うだけのモノを背負わなければ駄目なんだ。

 これから起こる、或いは起こり得る未来(世界)の中で最悪の結末を避けるためなら、その責務を喜んで受け入れるとも。して当然の事なんだから」

「(それを莫迦だって言ってんのになんで分からないかなコイツは)それと、もう一つ聞きたい事があんだよね」

「まだなんかあったっけ?」

「つかこっちがもっと聞きたい。

 (セイ)はなんでそんなに天元さまがキライで、なんでそんなに天元さまの事を知ってんのかを聞きたい」

「ん? ああそう言えばコレの事はまだ硝子にはまだ言って無いのか、僕は未来(世界)が視える。これは呪術師も呪詛師も知ってるレベルで有名な天与呪縛だ。

 でも、もう一つ出来る事が有る。それはね、僕は過去(世界)も視れるんだ」

「は? 何言ってんの過去が視えるとか聞いた事ないんだけど」

「言ってなかったからね、僕は未来(世界)が視れるんだ、なら当然過去(世界)も視れるに決まってんじゃん。

 それと別に隠そうとか思ってないよ、僕が過去(世界)を視れる事はそこまで重要じゃないし」

「イヤイヤそうはならないでしょ、それに過去も視れるとかめっちゃ重要な事でしょ」

「そうかな? 過去(世界)を視ても参考になる事って少ないから基本使わないんだ、だから言わなかったんだ。

 ああでも、たまには役に立つ時も有るかな、ごく稀に……だけどね」

「マジで(セイ)はなんでもアリだね。(その結果必要ない事まで背負うからやっぱり莫迦だ)」

 

 初めて聞いた過去(世界)も視れると言う事実に驚きながら、晴蓮が背負う重責をどうやれば下ろせるのか考えていたら「ん? 火産霊(ほむすび)? ………ッ! 事が動く。待て………クソッたれが!」といきなり慌て始め、「(セイ)、何を焦ってーー」の声をかけると被せる様に「建人が戦やり合った呪霊と悠仁君が会敵する、そこに例の少年も居る。

 機を逸した(きをいっしたか)!! すまない硝子、天元の事は帰って来てから話す。悠仁君達の方の対処を優先する」と何やら焦る晴蓮に「……死ぬなよ」と心配して声をかけると晴蓮は「前にもソレ言われたね、そして僕はこう返した。『僕は死なない』とね。今回も生きて……イヤ、僕だけじゃなく皆で生きて帰ってくる」と返し、「じゃあ怪我すんなよ」と言われ頭をポリポリと掻きながら「ソレは……ちょっと約束出来ないかな」と答え、苦笑しながら『生転術式(せいてんじゅつしき)(かい)移廊(ろう)』を使い、その姿が消え「マジでアイツなんでもアリだな、呪術師とかのレベル超えてんだろ」と目の前から消えた晴蓮にボソリと呟いた。

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「(身代わりを作る隙がない。ああなんて……なんて新鮮なインスピレーション! これが『死』か!!)」

 

今なら出来るよねーー

 

 七海建人と虎杖悠仁の猛攻に思考が、感覚が研ぎ澄まされ更なる段階(ステージ)へと踏み入れる。それは術師の極致、最高到達点。それはーー

 ━

領域展開

自閉円頓裹(じへいえんどんか)

 

 

 突如展開される領域の外殻は七海を呑み込むが、虎杖は外殻に押され弾かれる。

 ━

「ッ! シン・巌流:簡易領域」

 

 七海は即座に右拳を頭上にとり、身体はほぼ右向きにし、剣先を相手の顔の中心に向ける。右足先が横や後ろを向かない変わった、されど安定した姿勢にして攻防一致の「三つの隙」がない構えをとる。

 それは、学生時代に晴蓮から叩き込まれたシン・巌流の簡易領域、その構えはとある剣術流派にて高霞の構え(たかがすみのかまえ)と言われる構えであった。

 ━

 

 

 ━━

 シン・巌流の簡易領域はシン・陰流:簡易領域と同じく必中効果を中和することで必殺の術式から身を防ぐ簡易的な領域であり、ソレだけではなく落花の情も融合させ、必中術式が触れ中和すると共にカウンターで呪力を解放し防御・迎撃する簡易領域へと進化させた。

 ━━

 

 

「(あの構え()から聞いた事は無い。だが、何か有るのは確実……それでも)今はただ、君に感謝を」

「感謝をしなくてくださらなくて結構、私は簡易領域を展開しました、術式は必中になり(当たり)ません」

「ソレが簡易領域……へぇ、それは困ったな。

 でも君は、俺を新たな段階(ステージ)へと到達出来たのは事実なんだ、人間はこんな時に感謝するんだろ? だから俺は感謝する。ありがとう」

「呪霊に感謝されても嬉しくありません。(確かに簡易領域を展開した、したがこれ以上の事は出来ない。でも、あの人が……加茂先輩が必ず来る! それまで持ちこたえる!)」

 

 その時、領域内の上から聞きたい人物像の声が上から降ってきた。

 ━

生転術式(せいてんじゅつしき)

 

「良く持ちこたえた、それでこそ僕の後輩だ」

 

界移廊(かいろう)

「………やっぱり少年は間に合わなかったみたいだね」

「待っていました、先輩」

「待たせて悪いね、建人。

 それと、黒塗りで視えなかった呪霊は君か。成る程、建人が言っていた通り気持ちの悪い姿形をしているね、吐き気がする。

 いきなりで悪いが君には此処で確実に退場してもらう」

 この呪霊が高専の襲撃で視えた視えなかった奴か? つまりコイツが高専を襲撃しに来る呪霊の一人なのか………。

 ん? ………もう……そうか、そっちは分かった(・・・・・・・・)。こっちは……ふむ、やっぱりか、目の前に居れば先が視えるのか、悠仁君(宿儺)と同じだな。

 となると時間が無い、アレをした上で開いてすぐに片付ける。

 

領域展開

肉雫唼皆生伽藍堂(みなづきみぶづきがらんどう)

 

「さあ呪霊、お互い腹の裡を見せ合おうじゃないか。そして、お前は此処で確実に祓わせてもらう(死んでもらう)

 

 呪霊・真人が展開した領域の中裡で被せる様に晴蓮が領域を展開した。

 晴蓮は領域展開の際にする掌印の『智拳印(ちけんいん)』を結ぶ時に、晴蓮が持つ白杖代わりに使う淡黄色(・・・)の杖をいつもは(・・・・)しない掌印の中に入れ握り混みながらの領域展開をする。

 すると杖の形がドロリと崩れ大量の血へと変わり、手から溢れ出ながら地面に『どぷん』と落ちた血は、水紋(すいもん)が如く地面で波打ち真人の領域の外殻を内側から壊しながら(呑み込みながら)七海、そして外に居た虎杖をも取り込み領域は閉じる。

 そこは無数の手に囲まれた空間から伽藍堂へと変わり、伽藍堂の中央から血が溢れ、流れ、拡がり池へと変わる光景はまるで、血の池地獄を彷彿(ほうふつ)とさせる領域だった。

 ━

「ッ!! (押し負けた!! イヤだが当たり前か、俺の領域は今完成して、今初めて展開した。領域はより洗練された領域に呑まれるのは当たり前、祓われる死ぬ前に出る!)」

「ああ心配しなくていい、君みたいに入ったら即死の必殺領域じゃない。最も、必中である事は変わらないけどね」

 まぁ、必中も有って無いような領域だけど。

 

「相変わらず此処は恐ろしいですね場所ですね、イヤな記憶が蘇ります」

「あっはっは、色々とヤったからね」

「(なんともない、本当に必殺が無いのか?)」

「術式開示なんて狡い事はしないから安心しなよ、君を此処で祓わせて死んでもらうだけだ」

 こういう視え見え方は何度視ても慣れないな。だからこそコイツは此処で祓う。

 

「知ってるか? 呪霊。血液ってのは色んな事が出来るんだよ。こんな風にな」

 

 その言葉を言うや否や足を上げ血の池を強く踏み込む。それに伴い跳ね上がった血の球が槍に変わり呪霊真人に襲い掛かる。

 ━

「(血の球が、変形した? ま、俺には関係無いか)残念だけどさー……ソレ、俺には意味ないよ? だって俺にーーは? (痛い(・・)? なんで?)」

 

 一つ二つ、気づけば数十数百にも及ぶ血の槍が弾雨の如く降り注ぐが、真人は回避行動をせず攻撃を無視して攻め込もうと前傾姿勢になっていた肉体()に血の槍が抉り直す。

 当たるのはおかしくない、避けようてしていないのだから当然の事。問題はその攻撃を喰らい真人に痛み(・・)があった事だった。

 真人にとってソレはあり得ない現象、あり得ない筈のダメージを受けた。真人は通常の攻撃ではダメージを受けない、真人は『人が人を憎み恐れた負の感情』から生まれた呪霊であり、彼にとって『肉体は魂であり、魂は肉体である』と、考えている。

 その性質が現れたのか、真人にダメージを与えるためには魂の輪郭(・・・・)を把握していなければどれだけ攻撃しても、どれ程強力な呪術であろうとも真人はダメージは受けない。

 しかし、晴蓮の呪術は真人にダメージを与えた……それは即ち彼が魂を把握・知覚出来る事を物語っている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 その理由は、加茂晴蓮はとある人物(・・・・・・・・・・)………友人の心臓を呪物化し呑み込んだ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)事で彼の術式を得ている。

 故に、真人の天敵で(・・・・・・)唯一真人を祓えうる特級呪術師(・・・・・・・・・・・・・・)である。

 ━

 

「(あり得ないあり得ないあり得ない!! なんでコイツの攻撃が痛い(・・)んだ! まさかコイツも魂の輪郭を、知覚を出来るのか!?)」

 

 晴蓮が片腕を振り上げと連動して池の血は天高く持ち上がり、巨大な剣へと変わり真人へと振り下ろす。

 ━

「ッ! クソッがぁあ。(やっぱり……コイツは!! コイツも! 魂を知覚してやがる! 槍で肉体()が抉れる痛み(・・)剣を受け止めた時に体に響いた衝撃と痛み(・・・・・)!! コイツも虎杖悠仁同様、俺の! 天敵!! 

 逃げないと、早く此処から出て逃げないと、俺は死ぬ(祓われる)!!)」

 

 自身の腕を盾へと変形させ巨大な剣を受け止める。が、巨剣は盾を断ち切り真人を斬る。しかし、真人の体は血の池を浴び、両断された肉体()は元通りになっているのも関わらず痛みに意識が割かれ、気がついていなかった。そして血を飛び散らせ地面を踏み砕く。

 ━

「(前に五条先生がやってたヤツ、えっと……生得術式の最終段階で呪術戦の頂点、呪術師の極致ーー領域展開!)コレが師匠の領域……血の、池?」

「虎杖君、よく見ていてください」

「え?」

「この戦いは、呪術師における目指す頂です。(とは言え、誰もが立てる場所頂ではありませんが)」

 

 昔から武術を教えてくれる師匠晴蓮が、目の前で呪術師として戦っているのを見て驚愕し、呆気に取られ、目の前で繰り広げられる戦闘。イヤ、戦闘ですらなく一方的な蹂躙劇。

 晴蓮が展開した領域内で呪霊(真人)は雨霰と降り注ぐ矢玉や巨大な剣を先程の余裕は見えず、ただただ逃げ続ける事しか出来ずにいた。

 ━

「すげぇ……これが、特級呪術師」

「虎杖君。私は教職ではありませんが君に一つだけ、授業をします」

 

 七海から声をかけられ「何がっすか?」と咄嗟に返してしまい、七海の眉がピクリと動かすが自制して、「確かに領域は呪術師が目指す頂です。ですが、誰も彼もが至れる場所ではありません。ソコは勘違いしないように」と説明する。

 ━




 修正版が修正版していない、本当にどうしよう。
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