A.一般的な呪術師からしたら、異常なまでに呪力の質が濃いから。
Q.じゃあ異常な呪力の質って何?
A.Fateで言う魔力の質と量
晴蓮くんは呪力の質が『
「てな事が昨日ありました。
では悟君、傑君。そして学長、何か質問はある?」
「自然、呪霊………」
「ハルの式神が言ったんだよな」
「
それと、僕の推測でしかないけど推定氷の呪霊は特級呪霊だと思うよ」
「特級……そんな呪霊は高専に登録されてないな、最近生まれた呪霊か?」
「流石にそこまでは分からない。でも、あの呪霊の思考能力は高かった。計算して戦っていたし、何よりあの場で逃げる事を選ぶ程度には賢い。油断はできない呪霊だね」
「そっか。ん? ……じゃああの時の呪霊も自然呪霊ってヤツになるのか」
「あの時?」
「火山頭の呪霊が待ち伏せしててさ、んでソイツがさハルが言った様に呪霊のクセにちゃんとコミュニケーションが取れたんだよね、その上であの呪力量からすると特級だね。
でもさ、ソイツ弱かったから悠仁に領域を教えようと思って連れて言ったんだよ。
それでソイツに知ってる事吐かせようと思って手加減して頭だけ残したんだけど、違う呪霊が来て頭持ってかれちゃったんだよね」
「その呪霊を『弱い』と思えるのは君だからだよ、僕や悟君に傑君。特級呪術師の中でも僕達はある意味反則的存在だ、僕達は外れ値なんだよ」
「そんなもんか?」
「悟は自分の強さと理不尽さを理解した方がいい。それはそれとして悟、何をやってるんだ」
「アッハッハ、やっちゃった。許してちょんまげ」
「五条、後でゲンコツだ」
「え"っ」
あまりにも軽薄な謝りかたに全員がタメ息を吐き、少し睨むも「まあコイツだからあり得るか」と、妙な納得出来てしまう事でもあった。
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「学長のゲンコツは後にして、頭を持っていった呪霊の見た目はどんな感じだった?」
「んー、来てすぐ逃げたからあんまり見てないけど、
「そうだね、団体戦会場に来る呪霊の中に居たね」
「ソイツ気配隠すの上手かったんだよ、俺でも気づけないくらいには。
んでソイツが何か、まあ呪術だと思うんだけど地面に木が刺さったら花畑? が咲いて一瞬だけど戦意が削がれたんだよね、その隙をつかれて頭持ってかれた」
「悟君が気づけない程に気配を消せる、か。厄介だねその呪霊」
「にしても、俺んとこもハルんとこもコミニュケーションができる呪霊が二体居た、しかも両方とも違う呪霊。
となるとこの四体の呪霊共は徒党を組んでるかもね」
「待って、ちょっと待って。襲撃って何」
「ああ硝子にはまだ言って無かったね。書き出して有るからソレ見ながら話そうか」
そう言い腰の鞄の中から紙を取り出し、家入と甚爾に見せながら先日、五条達に話した事を振り返り説明していく。
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「と、まあこんな感じ」
「マジでこんな事起きんの?」
「うん、確実に来る」
「命知らずの呪霊共だな」
「あっはっは、そうですね、それは同感ですが
甚爾の言葉に同調するが、襲撃に来る呪霊に対しあの加茂晴蓮が
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「五条、その呪霊の事はそれ以外の特徴を思い出せるか」
「これ以上は無理、思い出せない。
何せ一瞬だったしそれにさっきも言ったけどさ、花が咲いたらこう……ほんわか? したんだよね。その隙に持ってかれた」
火山頭の呪霊と花を咲かせる呪霊か、現段階で確認できている自然呪霊は僕達が戦った推定氷の呪霊と
そして悟君が見た火山頭の自然呪霊………火? イヤそれは
「悟君」
「んあ、何?」
「その火山頭ってどんな呪術使ってた」
「あー、ハルの
「マグマ、か」
「何か分かった?」
「少しだけね」
…………マグマ、か。あり得そうな線だな、じゃあ取り敢えず火山頭はマグマの……マグマ? 確かマグマは高温高圧の場所で岩石がドロドロに溶けた液体だ、岩石? 岩石………地面……山じゃない、地面だ。
大地への恐れの負の感情から生まれた自然呪霊の可能性が高いな。推定大地の呪霊とでもしておくか、最後に悟君が見たと言う花を咲かせる呪霊だけど…………花、草木……無くはない、か。なら推定草木の呪霊とでもしとくか。
断定は出来ないのがもどかしい…………視えるか? 悟君の
一人黙っていた晴蓮がいきなり座卓を叩き「コイツらか!!」と叫んだ。
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「うお! ハル、いきなりどした」
「加茂、
「学長、コイツらです。黒塗り………継ぎ接ぎの呪霊と推定氷の呪霊、そして悟君と戦った火山頭の呪霊とやらを持って逃げた目から木が生えた見た事が無い呪霊。
コイツらが先日話した交流会、高専と
「なんだと!?」
「最初は僕も悟君と同じ様に呪霊共は徒党を組んでいる、或いは傑君と同じ呪霊操術の術師か僕とは違う、『ちゃんと』した調伏型の式神使いなのかを考えてたので、誰かの指示か呪霊共の自己判断かと思ってました」
「
「呪霊は基本的には本能、無意識でやりたい事しかしない。だけど、悟君の言う通り呪霊達だけで徒党を組んでるいるのだとしたら、その呪霊達は人間の様に考え・行動ができる事を意味する。
危険度は特級なんてレベルじゃない、僕達呪術師の等級と同じ条件……自然呪霊は『単独での国家転覆が可能』な呪霊である事を意味している。
実際に火の呪霊である僕の式神、
「未登録の呪霊、そして自然から生まれた呪霊。
そして
「それで、襲撃以外で何が視えた」
「呪霊と呪詛師が結託して何かするんだろうと思っていましたが、アイツです」
「アイツ? ………まさか!」
「
「なんだと!!」
「つまり、モザイク野郎が
「うッわアイツが陰で糸を引いて呪霊達を
「ガッデム!! あの男は何がしたいんだ!」
両手で顔を覆い天井を仰ぎ「
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「お前に……こんな事を聞いても意味がない事は分かっている。だが聞きたい、本当に………そう言い切れるのか」
「はい、間違いありません。悟君の
その結果、モザイクが視えました」
「どうやって昨日の呪霊の
「ピン止めできる様になったんだよ」
「ピン止め? 何それ聞いた事ないんだけど」
「まだ言ってなかったからね」
「言えよ」
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新たに
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家入のキレ気味な言い方に「あっはっは」と笑い誤魔化し、説明をしようとするが夜蛾が「先に高専襲撃の事を話せ」と、至極もっともな事を言う。
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「そうですね、そっちの方が重要ですからその事から話します。
先ず、僕が何を視たのか。これは先程も言いましたが、今日僕が見た氷の呪術を使う呪霊と人間を改造する呪霊。
そして悟君が待ち伏せされて戦った呪霊の名前が分かりました」
「襲撃してくる呪霊全てか?」
「いえ、一体は分かりませんでした。分かった呪霊の名前を言っていきます。
花や木の呪術を使う呪霊は
そして待ち伏せし悟君を襲った火山頭の呪霊は
「黒塗りで視えねぇし名前はノイズで聞こえねぇとか反則……イヤ、先に襲撃と呪霊の事を知れる俺達の方がよっぽどか」
「でもそのお陰で対策が練れる、これは大きなアドバンテージだ」
夏油の言葉を聞き「その通りだ、何がどの様にして起きるか話してくれ」と続きを促す。
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「草木の呪霊・
「各個撃破、か」
皆が話し合う中一人横になり、肩肘を付き眠り始める甚爾を匂いで気づいた晴蓮はタメ息を吐く。
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「続けます。推定特級呪霊である草木の呪霊・
「狗巻の呪言は二回から三回が限界なんだな?」
「はい、何せ相手は特級呪霊。二、三回も使えるのは上出来ですね」
口に手で覆い指をトントンと頬を叩き「狗巻は加茂の式神で逃げさせるんだったな」と聞き「そのつもりでいます、潰れてしまえば戦闘が続行出来ない所か、邪魔になってしまうのですぐに離脱させます」と答える。
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「それで頼む、だがそれでは加茂恵と加茂
「そうなりますね」
「妹達はカバーに入れんのか」
「二人には他の特級一体と一級二体を相手してもらいます、真希であればただの特級程度なら祓える実力がありますし、真依は多対一でも戦えます。上手くいけば真依だけで祓えるかもしれません、ですが二人が素早く祓い、急ぎカバーに向かっても凡そ二十分、早くて十分くらいは掛かります」
「早くて十分か……なら
「
「上弦だとどんな感じになんの」
「呪力量・呪力出力共に一級中の下くらいかな、術式は残念ながら戦闘向きじゃない。
式神擬きは使役できるけど、上弦の日は支援系統の術式だから誰かのサポートに回した方が良い」
「そうか………」
「なら
「んー……どうかな、
「成る程」
「話の腰を折るようで悪いんだけどさ、今までの話し全部がアンタら特級が居ない前提で話してる様に聞こえるんだけど」
その言葉に全員がハッとし、晴蓮を見る。
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「うん、
晴蓮を含めた特級呪術師が何故か居ない前提で話している事に対し、率直な疑問を投げ掛けた。
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「そうだよ、先に入れば良いじゃん。なんで先に入んねーの」
「それが出来たら苦労しないんだよね」
「外に居る呪霊だろ? 特級一体、一級三体。俺と傑なら四体程度の呪霊なら簡単に祓えるだろ」
「そうだね、それだけならね」
「先に入れない理由はなんだ」
「厄介で、特殊な帳が降ろされます」
その言葉に反応し夏油が「私達特級呪術師を拒む帳か」と答えを導きだす。
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「そう、大正解だよ傑君。襲撃側の呪詛師が僕達を入れさせない為に
「だったらさ、先に入って待ち伏せしたり帳が降ろされきる前に入ったりすればよくね?」
「ソレをすれば世界線がズレて酷い事になる」
それを聞き何かに気づいた夜蛾が「最悪な
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「……その通りです、僕達が……正確には
晴蓮が耳を疑いたくなる『死者が出る』の言葉を聞き、「死者だと!!」と夜蛾が叫び「ズレた
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「倍………順当に進んだ場合は会場に特級が三体で一級は六体、
つまり、私達教師が待ち伏せしたら……想像したくもないな、それは避けるべき
「待ち伏せは絶対に無理なの?」
「待ち伏せを可能にするのであれば
晴蓮に見られて何かに気づき「あー」と声を漏らす。
━
「その
「最低でも数は二人、京都高の生徒で金髪ツインテールの子が、東京高は棘君です」
「狗巻………呪言か」
「はい、相手が悪すぎる」
「確かに狗巻くんには特級と一級呪霊は荷が重すぎる。一級相手に……イヤ、狗巻くんは草木の呪霊・
待ち伏せをすれば生徒達に死者が出てしまう。呪霊が襲いに来ると言うのに私達には何も出来ない……歯痒いな」
「だから
「応戦に迎撃、か……」
「戦力以外かー」
珍しく静かにしていた五条が「戦力、俺達特級が待ち伏せすれば呪霊が増えるんだよな」の言葉に「そうだよ」答え、その言葉を聞き「………なぁ、ハル」と晴蓮に声をかけ、それに対し何も言わず「気づいた?」とだけ答えると「
━
「何二人で分かりあってんの」
「言わねぇでも分かんだろ」
「分からないから聞いてんだよ」
五条と晴蓮が主語を言わずに、五条が「つう」と言えば晴蓮が「かあ」と返す光景を見せられて周りは困惑し、家入に「何話してんのか言えよ」とキレぎみに突っ込まれ晴蓮は少し苦笑いをした後、真面目な表情に変え「高専側に内通者が居るんだよ」と答えると、気づいた五条以外の三人の表情が神妙な面持ちになった。
━
「内通者だと!! 呪霊と! ……イヤ、その裏に居る呪詛師と繋がっているのか。
だがそんな事が本当にあり得るのか?」
「はい、確実に居ます。悟君や傑君が待ち伏せするだけで襲って来る呪霊の数が増えると言う事は、こちら側の情報を知っていないと変えられません」
「………確かにその通りだ内通者が高専側に居ないと呪霊の数を変えられん、だが誰が内通者なんだ?」
肩を竦め「それがさっぱり分からないんです」とタメ息まじりに答える。
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「分からない?
「そうじゃん、
「視えない訳じゃ無いんだ、分からない理由は
しかも当てつけなのか分からないけど、
そんな事されるとさ、スッゴく頭にクルよね」
「ペストマスク? ……つまり内通者はおじいさん、ペストマスクをつけてたフリーの術師が居た事を知ってる。そこまでの条件が当てはまると高専側の人間しかいないか」
「…………考えたくない事だけど、ペストマスクを知っているのなら高専の術師なのは事実だ」
「虎杖倭助の事を知る内通者、か。虎杖倭助を知っているのは京都高の生徒も知っているな」
「東京高の生徒の中に内通者は居ないと考えています、理由は東京高の生徒達全員には二人以上の式神を付けてます。なので彼らの行動は僕に筒抜けです、ですがそうなると」
夜蛾はタメ息を吐き「京都高の生徒か」と顔に手を置く。
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「
「うん」
「つまり京都高だけの教師陣だけじゃなく私達も知ってる人物って事?」
「普通に考えればそうなるのかな」
「高専生の時点で私達が見知った顔なのは当たり前だ、考えるまでもない。
まさか生徒の中に内通者が居る………待て、
「夜蛾先生、それってもしかして教師の中に居るかもしれないって言ってる?」
「そうだ、生徒であると決めつけるのは早計だ。あらゆる角度から、全て可能性を確認する方が賢明だ」
「じゃあ誰になるの? そんな事しそうな教師陣を私は想像が出来ない」
「私も出来ん。故に一人一人確認するしかない。私とて内通者など………居ないであれと願っている。
だが加茂の
「はい、残念ながら内通者は確実に居ます。
京都高の教師含め生徒達で式神を付けているのは歌姫さん、直哉、
「前者四人は分かるけどさ、
「あの人は保守派呪術師の筆頭だから僕の事をメチャクチャ敵視してるんだよね、隙あらば殺そうとしてくるぐらいには。
だから何してくるのか分からないから二人程付けてる。まあその結果として
まあ
「確かに、
晴蓮は京都高に交流会の時に呪霊を手引きし襲撃を助ける
━
頭がパンクした。